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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年1月11日発行
http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 14110.79 -277.32 -1.93％
ＴＯＰＩＸ 1377.58 -23.78 -1.7％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1661.57 -14.82 -0.88％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1481.55 -25.23 -1.67％
マザーズ 703.39 -42.9 -5.75％
ヘラクレス 1073.77 -54.57 -4.84％
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★ 各種ランキング
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東証1部 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
5912 日本橋梁 267 20.81
7709 クボテック 55000 10
1907 東北ミサワ 326 9.76
7649 スギ薬局 3280 7.54
2871 ニチレイ 477 7.43
東証1部 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
8888 クリード 174000 -18.6
8902 パシフィック 98100 -16.8
4321 ケネディクス 148000 -16.8
8993 アトリウム 1697 -14.3
6313 共 立 192 -12.7
マザーズ/ヘラクレス 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
3063 Ｊプロ 106000 11.46
4570 免疫生物 2720 10.57
3092 スタートトゥ 314000 6.8
4777 ガーラ 46100 6.34
2724 フォーバルＣＲ 91500 3.98
マザーズ/ヘラクレス 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4740 ニューディール 4 -20
2656 ベクター 86000 -18.8
8936 リプラス 90100 -16.5
2337 アセットマネジ 110000 -15.3
3769 ＧＭＯＰＧ 107000 -15
出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
2531 東証1部 宝ＨＤ 654 29.68
9983 東証1部 ファーストリテイ 7650 27.23
4704 東証1部 トレンド 3800 27.19
4043 東証1部 トクヤマ 895 26.51
8925 マザーズ アルデプロ 19260 26.04
5726 東証1部 大阪チタ 7250 25.09
2501 東証1部 サッポロＨＤ 868 24.48
4208 東証1部 宇部興 360 23.50
8993 東証1部 アトリウム 1697 22.43
7735 東証1部 スクリーン 563 22.20
出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
2875 東証1部 東洋水産 2005 -4.95
6861 東証1部 キーエンス 25350 -0.34
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★ 相場概況（主力株）
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11日の日経平均は前日比277.32円安の14110.79円、高値は9時48分の14447.49
円、安値は14時47分の14096.54円。東証一部の売買代金は３兆474億円、値上
がり銘柄数は216銘柄、値下がり銘柄数は1452銘柄、変わらずは61銘柄だった。
３連休を控えて積極的な売買が見送られる中、手仕舞い売りが断続的に出て軟
調な展開となった。指数的には、日経平均がオプションSQ値（14355.05円）を
下回ったことで、需給が悪化して、下げ幅が拡大した。10日にセブン＆アイ・
ホールディングス（3382）が08年２月通期で一転して営業減益になるとの見通
しを発表したことや、大丸、松坂屋を傘下に持つＪ・フロントリテイリング（
3086）も通期予想の下方修正したことで、個人消費低迷が強く意識された。さ
らに、ＡＳＳＥＴ（2337）が10日に08年２月期の連結純利益予想を大幅に下方
修正したことをきっかけに、不動産ファンド関連銘柄群が急落したことも地合
い悪化に拍車をかけた。
業種別では、東証33業種中値上がりは鉱業の１業種だけ。一方、値下がりでは、
不動産、海運、その他金融、建設、小売、証券、商品先物、卸売、ゴム製品、
金属製品、機械、繊維製品、非鉄金属、ガラス・土石などが目立つ。
個別では、東証一部の値上がり率トップは日本橋梁（5912）、２位はクボテッ
ク（7709）、３位は東北ミサワホーム（1907）。一方、下落率トップはクリー
ド（8888）、２位はパシフィックマネジメント（8902）、３位はケネディクス
（4321）。
個別銘柄動向は以下の通り
スギ薬局(7649)、12月の月次売上高、単体8.6％増を好感
3280円 230円高
10日、12月の月次売上高を発表した。これが好感された。グループ合計では、
既存店が前年比5.3％増、スギ薬局単体では、既存店が同8.6％増だった。日興
シティグループ証券によれば、いずれの地域も売上高は好調に推移、年末商戦
も好調だった模様、既存店売上高下期想定4.4％を大きく上回った。紙類、食品
の仕入価格は上昇しているが、売上構成比も小さいため、粗利率は横ばいで推
移している模様だそうだ。
ニチレイ（2871）、日本水産と中央魚類の流通業務統合で業界再編期待高まり
物色される
477円 33円高
10日、日本水産（1332）と中央魚類（8030）が、水産物の調達から卸売までの
流通業務を統合すると発表した。日水の水産卸子会社でホウスイ（1352）と、
中央魚類子会社で冷凍倉庫業の中央冷凍（東京・中央）が４月１日付で合併す
る。日水の水産流通部門を分社し、合併新会社の子会社にする。世界的な需要
の拡大を背景に水産資源の高騰や調達難が続いているため、調達力の強化など
につなげる。この統合をきっかけに、業界再編期待が高まった結果、物色の矛
先が向ったと観測される。
ジェイコム（2462）、好調な12月月次売上高を好感
237000円 12000円高
10日、12月の月次売上高を発表した。総合人材サービス事業の月次売上高は前
年同月比33.5％増、累計で同36.9％増と好調をキープしている。また、全社売
上高は月次売上高が同28.4％増、累計で33.6％増だった。足元業績の好調さが
好感されたとみられる。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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来週の株式市場では、米金融機関の07年10—12月期決算を受け、米国株式市場
がどのように動きかがポイントだ。15日にシティグループ、16日にＪＰモルガ
ン・チェース、17日にメリルリンチなど、発表が予定されている。なお、サブ
プライムローン問題の深刻さが改めて実感させられることになりそうだ。一方、
17日にバーナンキＦＲＢ議長が議会証言する。議長は10日の講演で「大幅な追
加緩和措置を取る用意ができている」と発言しているため、それに沿った証言
をする見通しだ。市場では、ＦＲＢが29、30日に開くＦＯＭＣで、0.50％の利
下げを実施することをほぼ織り込んでいる。その意味では、米国金融政策への
関心は、それほど高まらないとみる。むしろ、米政府が月内をめどに取りまと
めを急ぐ追加景気対策への期待が相場をサポートしよう。
一方、国内では日銀が15日に開く支店長会議や16日の11月の機械受注統計が注
目される。支店長会議で地域的な景況感悪化の広がりが確認されれば、先行き
景気への不透明感が一段と強まり、市場は嫌気する公算が大きい。また、前回
前月比12.7％増となった10月の反動で、11月の機械受注は5.0％減と予想され
ている。これを大きく下回るようだと、先行きの設備投資への不安感が強まる
可能性が高い。
テクニカル的には、11日の東証一部の騰落レシオ（25日移動平均）は66.63％
まで低下した。これが50％台に突入してくれば、底打ちの可能性が高まるとみ
ている。そうは言っても、相当意味のある株価刺激材料が出ない限り、短期の
テクニカルリバウンドの発生は期待できても、中長期の下落トレンドの反転は
期待薄とみている。日経平均の想定レンジは13500円〜14800円。ボラティリテ
ィーが上昇し、変動幅は大きくなるとみている。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます！（平日随時更新）
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★ 相場概況（新興市場）
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11日の新興3市場は全面安。日経ジャスダック平均株価は急反落し、前日比14円
82銭安の1661円57銭となり、２営業日ぶりに昨年来安値を更新した。東証マザ
ーズ指数、大証ヘラクレス指数は大幅続落した。３連休を前に手仕舞いが断続
的に出た。また、不動産ファンドのＡＳＳＥＴ（2337）が今期純利益予想の大
幅下方修正を発表し売りが殺到した。これが他の不動産関連のドミノ倒し的な
急落を引き起こし、「ＡＳＳＥＴショック」と言われている。東証マザーズ指
数は前日比42.90ポイント安の703.39だった。下げ幅は07年12月17日の50.02ポ
イント以来の大きさとなった。大証ヘラクレス指数は前日比54.57ポイント安
の1073.77ポイントと、下げ幅は07年３月14日の59.40ポイント以来の大きさと
なった。
個別では、ジェイプロジェクト（3063）、アドテック（6840）、免疫生物研究
所（4570）、精工技研（6834）、クロニクル（9822）、ホリイフードサービス
（3077）、イーストンエレクトロニクス（9995）、スタートトゥデイ（3092）
などの値上がりが目立つ。
一方、ニューディール（4740）、ベクター（2656）、イチヤ（9968）、リプラ
ス（8936）、アセット・マネジャーズ（2337）、ＧＭＯペイメントゲートウェ
イ（3769）、デザインエクスチェンジ（4794）、アドバックス（4749）、ファ
ンドクリエーション（3233）、日本精密（7771）、マネースクェア・ジャパン
（8728）などの値下がりが目立つ。
個別銘柄動向は以下の通り
ジェイプロジェクト（3063）、第３四半期純利益190.7%増を好感
106000円 10900円高のストップ高買い気配
10日、08年２月期第３四半期連結業績を発表した。第３四半期連結売上高は71
億1400万円（前年同期比42.7%増）、営業利益は１億3100万円（同195.9%増）、
経常利益は２億400万円（同112.1%増）となり、当第３四半期純利益は１億380
0万円（同190.7%増）。この大幅増収増益が好感された。08年２月期の通期業
績は据え置いた。しかし、第４四半期は忘年会シーズンを含む年間を通した最
大の繁忙期であること、また07年１月に「名古屋ルーセントタワー」内へ出店
した５店舗や第３四半期までに出店した12店舗の新店が新たに稼働することに
より、業績の伸長を見込む。新規出店のうち、07年６月に東京ディズニーリゾ
ートのパートナーホテル三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ内にオープンした
大型のブッフェレストラン「PRANA STYLE（プラナスタイル）」は、引き続き
好調に推移しており、第４四半期も業績貢献が期待できるものと見込んでいる。
ブライダル事業では、前期に開設した「LUCENT TOWER and VILLA（ルーセント
タワーアンドヴィラ）」の牽引により、引き続き好調に推移するものと見込む。
これらの結果、通期の連結売上高100億500万円（前期比42.9％増）、営業利益
３億7400万円（同385.3％増）、経常利益４億200万円（同143.0％増）、当期
純利益２億1200万円（同223.0％増）の見通し。
インテリジェンス（4757）、08年２月期第３四半期営業利益段階での高い進捗
率を好感
167000円 7000円高
10日、08年２月期第３四半期業績を発表した。当第３四半期の実績は、業績予
想に対し順調に推移した。特にキャリア事業及び派遣・アウトソーシング事は、
メディア事業のシステム障害による売上毀損を補うべく、売上及び利益の拡大
に努めた。メディア事業においては、システムの改修及び営業体制の立て直し
に注力している。具体的には、業務プロセスの改善や制作人員の強化、代理店
向け組織支援等を実行することで、顧客の信頼回復を図っている。第４四半期
においても、通期業績予想達成に向けメディア事業の立て直し、キャリア事業
及び派遣・アウトソーシング事業の業績伸長を進める方針。第３四半期段階で
の通期計画に対する進捗率は、売上高が74.9％、営業利益が83.0％、経常利益
が82.8％、当期純利益が31.7％。 営業利益段階での高い進捗率が好感された。
アセット・マネージャーズ(2337)、通期業績下方修正と減配を嫌気
110000円 20000円安のストップ安売り気配
10日、08年２月期通期連結業績下方修正と減配を発表した。これが嫌気された。
米国のサブプライムローン問題を発端とした世界レベルでの金融市場の混乱で、
株式市況の悪化や不動産取引の停滞等の影響が発生。そのため、一部の企業投
資案件や不動産案件の売却を今期中から来期以降に持ち越すことが影響する。
この主要因により、通期連結業績予想を、売上高660億円(前回予想比9.6％減)、
経常利益120億円(同42.9％減)、当期純利益55億円(同42.1％減)に、それぞれ
下方修正した。また、年間配当を前回予想の3000円から1800円に修正した。
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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ＩＰＯレシオは前日から0.86ポイント低下して42.42となった。低下は２日ぶ
り。２日連続で上昇できなかったので、直近ＩＰＯ市場の自律反発入りはひと
まずお預けとなった。逆に、調整入り確度が高まった。ここ最近のＩＰＯレシ
オは20〜100のボックスを形成している。このため、来週以降、直近ＩＰＯ市
場が調整を継続するようだと、ＩＰＯレシオは20台に向けて下降することだろ
う。なお、経験則上、同レシオの20台は絶好の押し目買い好機となり、リバウ
ンド狙いの急所となることが多い。その意味では、買い場が接近していると言
える。
一方、３市場売買代金は、前日から27.99億円減少して、1004.56億円となった。
活況の目安と言われる1000億円を超えている。しかし、東証マザーズ指数、ヘ
ラクレス指数共に大幅に下落した。売買代金がそれなりに膨らみ、同時に、株
価指数が値幅を伴って下落したことで、相場は下方向にトレンドが発生してい
るとみておく必要がある。現在は、買い物薄の中、追証発生に伴う損切りや値
動きの悪さを背景とした見切売りが、断続的に出ている。この売りが一巡する
までは、底打ちは期待できないと考えておきたい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) ５MA 5MA乖離
9822 クロニクル 12 7482 11 9.09
6650 春日電 113 4711 105 7.62
1907 東北ミサワ 326 27730 303 7.59
2413 エムスリー 395000 109336 368800 7.1
7649 スギ薬局 3280 162262 3083 6.39
2462 ジェイコム 237000 7940 227200 4.31
5912 日本橋梁 267 87605 205 30.24
4564 ＯＴＳ 120000 196404 115800 3.63
4293 セプテーニＨＤ 159000 26171 154600 2.85
7442 中山福 538 3755 524 2.67
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★ ＩＰＯ情報
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ＩＰＯスケジュールはこちら
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★ 編集後記
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本日発表された12月の景気ウォッチャー調査は、低下の嵐でした。家計動向
関連ＤＩは、ガソリン、灯油、食品の価格上昇の影響が続いていることに加
えて、年末商戦が不調だったことから、低下しました。企業動向関連ＤＩは、
原油・原材料価格の上昇の影響が続いていることから、低下しました。雇用
関連ＤＩは、新規求人数の減少が続いていることから、低下しました。この
結果、現状判断ＤＩは９か月連続で低下し、横ばいを示す50を９か月連続で
下回りました。それでも、大田弘子経済財政担当相は11日午前、閣議後の記
者会見で、景気の現状について「現時点では減速とは考えていない」との認
識を示しました。また、福井日銀総裁は11日午前、衆院財務金融委員会に出
席し、日本経済について「住宅投資の落ち込みと原材料高」によって「足も
とで少し減速している」と述べました。先行きについては「当面、減速する
がその後は緩やかな拡大を続ける」との見方を示しています。この国の政策
担当者は、脳天気過ぎるのはないかと思いますね。これだけ市場が下落して
悲鳴を上げて警告を発しているのに。笑っちゃうのが、福井総裁が、後任総
裁の資質について「市場を大切にする気持ちは絶対に欠かせない」と強調し
たことですね。
（藤井英敏）
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