「カブ知恵」発、米株急反発で、日経は１万円大台回復

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年10月30日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10034.74 143.64 1.45％
ＴＯＰＩＸ 894.67 12.41 1.41％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1216.94 8.04 0.67％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 987.92 12.53 1.28％
マザーズ 438.07 4.97 1.15％
ヘラクレス 577.3 4.88 0.85％
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★ 相場概況（主力株）
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30日の日経平均は前日比143.64円高の10034.74円、高値は13時ちょうどの1004
9.59円、安値は10時18分の9984.33円。東証一部の売買代金は１兆4511億円、
値上がり銘柄数は1125銘柄、値下がり銘柄数は436銘柄、変わらずは121銘柄。
日経平均は４日ぶりに反発し、１万円大台を回復した。

29日のＮＹダウは大幅に反発し、前日比199.89ドル高の9962.58ドルで取引を
終えた。７−９月期の米実質ＧＤＰが５四半期ぶりにプラスとなり、市場予想
を上回ったことが好感された。

ＮＹ円相場は３日ぶりに反落した。前日比70銭円安・ドル高の１ドル＝91円35
〜45銭で取引を終えた。円は対ユーロで４日ぶりに急反落した。前日比２円15
銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝135円50〜60銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は反発した。ＷＴＩ期近の12月物は前日比2.41ドル高の１バ
レル79.87ドルで終えた。ＮＹ金先物相場は６日ぶりに反発した。12月物は前
日比16.6ドル高の１トロイオンス1047.1ドルで取引を終えた。

米株上昇、円高一服を好感して、前場の東京市場は売り方の買戻しが先行した。
しかし、週末でもあり、日経平均の上値は重く、１万円を挟み一進一退の動き
となった。

後場に入っても、膠着感の強い相場が続いた。ただし、後場の安値は10004.20
円と、１万円大台を割ることはなかった。なお、日経平均採用銘柄のファース
トリテイリング（9983）が14時59分のまま終値が確定せず、日経平均とＴＯＰ
ＩＸの大引けの確定値算出が遅れるという現象が発生した。

東証33業種では、精密機械、鉄鋼、ゴム製品、卸売、不動産、石油・石炭製品、
電気機器、鉱業、金属製品、証券、商品先物、化学、ガラス・土石などが値上
がりした。一方、その他製品、食料品、パルプ・紙の３業種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはＮＩＳグループ（8571）、２位は鬼
怒川ゴム（5196）、３位は日本アジア投資（8518）。一方、値下がり率トップ
は池田泉州ＨＤ（8714）、２位は神鋼商事（8075）、３位はＵＫＣホールディ
ングス（3156）。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間：2009/10/30 10:15:11

東海理化（6995）、10年３月期通期連結業績の上方修正を好感
1920円　202円高
29日、10年３月期通期連結業績の上方修正を発表した。これが好感された。売
上高は従来の2910億円を3150億円へ、営業利益は同27億円を124億円へ、経常
利益は同42億円を140億円へ、当期純利益は同28億円を94億円へ、それぞれ上
方修正した。当第２四半期累計期間の業績については、自動車生産台数が想定
を若干上回ったことや、原価低減活動の成果が計画を上回る水準で推移したこ
と等により利益が増加したため、上振れ着地した。通期の業績予想については、
当第２四半期累計期間と同様に自動車生産台数の増加が見込まれることと継続
してグループを挙げての原価低減活動に取り組むことにより、利益が増加する
見込みとなったため、業績予想を上方修正した。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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ＮＹダウは、29日の日足のローソク足で、28日の陰線をほぼ完全に包む長大陽
線となりました。このため、10月２日の9430.08ドルから21日の10119.47ドル
までの上昇に対する調整は終了した可能性が高いとみています。２日から21日
までの上げ幅は689.39ドルでした。21日から29日までの間の安値は28日の9758
.08ドルです。上昇に対する半値押し水準は9774.78ドルであり、値幅的にも十
分な調整になった公算が大きいでしょう。

今後、ＮＹダウに関しては、少なくとも、５日移動平均線（29日現在、9889.5
1ドル）や、25日移動平均線（同、9842.31ドル）を割り込まない限り、堅調推
移が期待できるとみています。

ここ最近の日本株については、ＮＹダウが上がれば追随、下がると増幅して下
落という傾向にあります。来週以降の相場も、この傾向に変化が生じるとは思
えません。よって、ＮＹダウが５日移動平均線を上回っていれば「強気」、下
回ったら即座に「弱気」に転じる必要があるでしょう。

日経平均の想定レンジは、ＮＹダウが５日移動平均線超なら、9900円〜10400
円程度。５日移動平均線を割れたら9500円〜10100円程度です。

なお、米国では、11月２日にＩＳＭ製造業景況感指数、同６日に米雇用統計が
発表される予定です。米国株式市場はマクロ環境に非常に神経質になっていま
すので、これらの指標が先行き景気の不透明感を強めさせるようだと、現在の
楽観ムードが一転して悲観に傾く可能性は低くはない点は留意しておくべきで
す。

物色面では、銀行セクターに注目します。日経平均が１万円を割った29日、銀
行セクターは非常に強い動きをしました。９月以降の下落を経て、売り方の買
戻し意欲が強まっている証左とみています。

そして、銀行株が戻りに入るようならＴＯＰＩＸが対日経平均で強含み、ＮＴ
倍率が低下していくことが予想されます。同時にこれは、信用個人の手の内と、
投資マインド改善に寄与することになると考えています。なぜなら、信用個人
は、逆張り的に下落する銀行株を買っていましたから。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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30日のＩＰＯレシオは73.58と、前日から1.89ポイント上昇しました。上昇は
５日ぶりです。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は8183と、こちらは３日連続の低下です。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っています。そして、５日移動平均線自
体は下向きです。直近ＩＰＯ市場は調整継続とみています。

一方、３市場売買代金は前日比53億円減少して229億円でした。一段と低水準
に落ち込みました。月末、週末要因も影響したのでしょうが、個人投資家は新
興市場には全く見向きもしていません。

なお、主要３指数は全面高でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比８円04銭安の1216円94銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で122億円と前日の145億円から減少し
ました。

東証マザーズ指数は４日ぶり、大証ヘラクレス指数は５日ぶりに反発しました。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、30日現在317.53ポイ
ント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。
今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。

なお、目先については、終値は438.07ポイントと、５日移動平均線（30日現在、
441.21ポイント）、25日移動平均線（同、440.30ポイント）共に、下抜けてい
ます。

今後、５日移動平均線を上抜けるまで、下値を模索する可能性が高いとみてい
ます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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29日の米株の急反発で、30日の日経平均は１万円大台を回復しました。買い方
の目には、逆転満塁ホームランのような上昇に映ったことでしょう。

ですが、重要なのは今後の米国市場の動きですねぇ。

ＮＹダウが５日移動平均線を上回っている限りは、いいのですが、これを割り
込むようだと、再び、不安定な相場に逆戻りすることになるとみています。

国内に相場を上昇させる要因が乏しいだけに、日本株の自律性喪失状態は続く
と思います。

買い方は、「今晩も続伸してくれ」と願い、売り方は、「反動安をキボンヌ」
といったところでしょうか。

全ては米国株が決める状況では、投資家は、それぞれ希望する方向に米株が動
いてくれることを祈るしかないですねぇ。

（藤井英敏）

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9891.1 -183.95 -1.83％
ＴＯＰＩＸ 882.26 -6.54 -0.74％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1208.9 -6.32 -0.52％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 975.39 -2.42 -0.25％
マザーズ 433.1 -4.6 -1.05％
ヘラクレス 572.42 -8.29 -1.43％
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★ 相場概況（主力株）
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29日の日経平均は前日比183.95円安の9891.10円、高値は９時４分の9945.41円、
安値は９時23分の9850.12円。東証一部の売買代金は１兆8669億円、値上がり
銘柄数は426銘柄、値下がり銘柄数は1162銘柄、変わらずは100銘柄。日経平均
は３日続落し、３日間の下落幅は471.52円となった。

28日のＮＹダウは大幅反落し、前日比119.48ドル安の9762.69ドルで取引を終
えた。９月の新築一戸建て住宅販売件数は年率換算で40万2000戸と、前月の改
定値比3.6％減だった。６カ月ぶりの減少で、市場予測の平均の44万戸も下回
ったことが、嫌気された。

また、アルセロール・ミタルの利益見通しが市場予想を下回ったことや、石油
大手コノコフィリップスの決算が大幅な減収減益だったため、エネルギー関連
株が売られたことも相場の足を引っ張った。

ＮＹ円相場は大幅続伸。前日比１円10銭円高・ドル安の１ドル＝90円65〜75銭
で取引を終えた。円は対ユーロで大幅に３日続伸。前日比２円45銭円高・ユー
ロ安の１ユーロ＝133円35〜45銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は反落した。ＷＴＩ期近の12月物は前日比2.09ドル安の１バ
レル77.46ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は５日続落。12月物は前日比4
.9ドル安の１トロイオンス1030.5ドルで取引を終えた。

９月の鉱工業生産指数速報値は前月比1.4％上昇だった。上昇は７カ月連続。
在庫指数は0.5％低下の94.6と、05年基準で最低だった。同時に発表した製造
工業生産予測調査は、10月は前月比3.1％の上昇、11月は1.9％の上昇の見込み。

米株下落、円高、原油安を受け、前場の東京株式市場は全面安スタートとなっ
た。だが、売り一巡後は、押し目買いと売り方の利益確定の買戻しで、下げ渋
る動きもあった。ただし、戻りは鈍かった。

後場に入っても、日経平均は軟調なもみあいを続けた。アジア各国・各地域の
株式市場が全面安で推移したことも重石となった。なお、銀行、保険、不動産、
証券などの内需関連が堅調に推移し、相場を下支えした。この結果、日経平均
は前日比で1.83％下落したが、ＴＯＰＩＸの下落率は0.74％にとどまった。

東証33業種では、銀行、空運、保険、不動産、証券、商品先物の５業種が値上
がりした。一方、ゴム製品、鉱業、ガラス・土石、非鉄金属、機械、倉庫・運
輸、卸売、精密機械、金属製品、サービス、石油・石炭製品、輸送用機器など
が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは日本航空電子（6807）、２位はアン
リツ（6754）、３位は今仙電機（7266）。一方、値下がり率トップは新光電気
工業（6967）、２位はテンプホールディングス（2181）、３位は日野自動車（
7205）。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間：2009/10/29 11:34:11

航空電(6807)、10年３月期通期連結業績の上方修正を好感
536円　80円高のストップ高買い気配
28日、10年３月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。これが好感された。
通期連結業績予想の売上高は前回予想の1050億円に据え置いたが、営業利益28
億円(前回予想比40.0％増)、経常利益25億円(同66.7％増)、当期純利益16億円
(同60.0％増)に、それぞれ上方修正した。第２四半期累計期間の連結業績は、
主力のコネクタ製品が、関連するエレクトロニクス市場の回復を捉え、当初予
想した売上高を確保することができ、内製化によるコストダウンの推進、設備
投資の抑制、諸経費の削減等の原価改善に鋭意努めた結果、営業利益、経常利
益、四半期純利益とも黒字転換を図ることができた。一方、第３四半期以降の
経済環境は依然として不透明感が強く厳しい状況が続くものと予想される。こ
うした事業環境や第２四半期累計期間の業績を踏まえ、連結通期業績予想を上
方修正した。なお、ＵＢＳ証券は、同社の投資判断を従来の投資判断「Neutra
l」を「Buy」へ、目標株価を550円から650円へ、それぞれ引き上げたそうだ。
ＵＢＳは10 月20 日付けで「Buy」から「Neutral」にダウングレードしたとい
う。理由は、ＰＥＲベースのバリュエーションが困難であること、在庫循環ピ
ークアウトに伴い業績モメンタム減速が見込まれることの２点だったそうだ。
しかし、収益性は想定以上に改善し、これを受けて、ＵＢＳ予想を増額修正し
たという。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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米国株の下落と円高が嫌気され、日経平均はあっさりと１万円大台を割り込み
ました。10月６日に直近安値（9628.67円）を付けた時は、週足の一目均衡表
の基準線（29日現在、9882.37円）がサポートになりました。また、10月６日
の9628.67円から26日の10397.69円までの上げ幅は769.02円です。この61.8％
押しが9922.44円です。

このため、普通なら、日経平均は現在のレベルで、売り方の買戻しと、押し目
買いでいったんは下げ止まるところとみています。しかし、今晩の米国市場が
波乱の展開になるようなら、自律性を喪失した東京株式市場は、もう一段の下
落に見舞われることになるのでしょう。

一方、上値ですが、これまた米国株式市場の動向次第ですが、基本的には、日
経平均は下降する５日移動平均線（同、10164.84円）に頭を抑えられることに
なるとみています。少なくとも、５日移動平均線自体が上向きに転じるまでは、
売り方の損失覚悟の買戻しを起爆剤にした、勢いのよい反発は期待薄とみてい
ます。

なお、本日はメガバンクや不動産の上昇が目立っています。特に、メガバンク
の動きは要注目です。これはここまで空売ってきたヘッジファンドの買戻しと
推測するからです。よって、物色の中心は、銀行、保険、証券、不動産などの
内需株になると考えます。逆に、米株下落、円高を背景に、輸出関連は売られ
易いとみます。この結果、ＮＴ倍率は低下していく公算が大きいとも考えてい
ます。

http://www.kabutie.jp/tec_pop.php?id=4

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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29日のＩＰＯレシオは71.70と、前日から4.77ポイント低下しました。低下は
４日連続です。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は88.98と、こちらは２日連続の低下です。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っています。そして、５日移動平均線自
体は下向きです。直近ＩＰＯ市場は調整入り本格化とみています。

一方、３市場売買代金は前日比26億円減少して282億円でした。低水準が続い
ています。東証一部も下落基調となっているため、投資家は新興市場には全く
見向きもしていません。

なお、主要３指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比６円32銭安の1208円90銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で145億円と、前日の141億円とほぼ同
水準でした。

東証マザーズ指数は３日続落し、大証ヘラクレス指数は４日続落しました。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、29日現在317.53ポイ
ント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。
今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。

なお、目先については、終値は433.10ポイントと、５日移動平均線（29日現在、
443.32ポイント）、25日移動平均線（同、441.43ポイント）共に、下抜けてい
ます。

今後、５日移動平均線を上抜けるまで、下値を模索する可能性が高まったとみ
ています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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本当に、東京市場は脆いですねぇ。外需頼みの経済故に仕方がないとは言え、
米国が、くしゃみをすれば、肺炎になったかのような反応です。

まあ、６日に底を打った時も、結局は、米株の急騰がきっかけでしたから、今
回の急落も、自然の理なのでしょう。

東京市場が自律性を発揮したのは、26日の一日だけでしたねぇ。暫くの間は、
買い方は米国市場が気になって、寝付けず、寝不足に悩まされるかもしれませ
ん。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、米株軟調、円高を嫌気、日経は25日移動平均線割れ

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年10月28日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10075.05 -137.41 -1.35％
ＴＯＰＩＸ 888.8 -6.68 -0.75％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1215.22 -6.21 -0.51％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 977.81 -17.61 -1.77％
マザーズ 437.7 -9.34 -2.09％
ヘラクレス 580.71 -4.3 -0.74％
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★ 相場概況（主力株）
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28日の日経平均は前日比137.41円安の10075.05円、高値は９時６分の10209.20
円、安値は14時10分の10060.39円。東証一部の売買代金は１兆3505億円、値上
がり銘柄数は558銘柄、値下がり銘柄数は1008銘柄、変わらずは122銘柄。日経
平均は２日続落。なお、ＴＯＰＩＸの終値は888.80ポイントと、終値で、10月
のＳＱ値892.57ポイントを割り込んだ。

27日のＮＹダウは３日ぶりに反発した。前日比14.21ドル高の9882.17ドルで取
引を終えた。エクソン・モービル、シェブロンが買われ、ＩＢＭが自社株買い
取得枠を追加すると発表したこと、８月の米Ｓ＆Ｐ／ケースシラー住宅価格指
数が前年同月比で市場予想ほど低下しなかったことなどが好感された。しかし、
10月の消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことが嫌気された。

ＮＹ円相場は６日ぶりに反発。前日比40銭円高・ドル安の１ドル＝91円75〜85
銭で取引を終えた。米長期金利低下による日米金利差縮小が円買い要因となっ
た。円は対ユーロで続伸した。前日比１円25銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝13
5円80〜90銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は４日ぶりに上昇した。ＷＴＩ期近の12月物は前日比0.87ド
ル高の１バレル79.55ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は４日続落。12月
物は前日比7.4ドル安の１トロイオンス1035.4ドルで取引を終えた。

米株が方向感乏しく、反発力も鈍い上、為替市場で円安が一服したことで、前
場の東京市場は売りが優勢の展開となった。

後場に入ると、アジア各国・各地域の株式市場がほぼ全面安になったことや、
東京外国為替市場での円高が嫌気され、日経平均は下げ幅を広げた。日経平均
は、前場は割り込むことなくサポートした25日移動平均線（28日現在、10115.
55円）を、後場に入り割り込み、終値でも下回った。

東証33業種では、医薬品、保険、電気・ガス、輸送用機器、倉庫・運輸、ゴム
製品、銀行、サービスの８業種が値上がりした。一方、不動産、海運、石油・
石炭製品、非鉄金属、鉄鋼、電気機器、化学、機械、金属製品、繊維製品、精
密機械などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはディー・エヌ・エー（2432）、２位
は東プレ（5975）、３位は日本鋳鉄管（5612）。一方、値下がり率トップはレ
オパレス21（8848）、２位は山水電気（6793）、３位は大日本スクリーン（77
35）。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間：2009/10/28 11:09:27

ＤＥＮＡ(2432)、IceBreaker社からの事業譲渡が買い材料
285200円　40000円高のストップ高買い気配
27日、IceBreaker社からの事業譲渡を発表した。これが買い材料になったよう
だ。同社は09年10月15日に米国子会社を通じ、IceBreaker（本社：英国領西イ
ンド諸島グランドケイマン諸島）から事業譲渡を受け、IceBreakerの子会社で
あるIceBreaker U.S（本社：ワシントン州）とIceBreaker China（本社：中国
北京市）の株式をそれぞれ100%取得し、子会社化した。現在、米国を含めイン
ターネットの世界では携帯電話での利用が急拡大しているが、IceBreakerが運
営する携帯コミュニティサイト「Crush or Flush」は、米国の主要キャリアの
公式サイトとして強力なトラフィックを獲得している。今後、英語圏における
携帯ＳＮＳ事業の基軸として、世界展開の拡大をはかっていく。なお、本件が
09年５月１日に公表した10年３月期の業績予想に変更はない。同時に発表した
10年３月期第２四半期連結累計期間のグループ総取扱高は651億6376万円(前年
同期比4.9％増)となり、また、同社グループの売上高は173億7500万円(前年同
期比1.8％減)、営業利益はアバター及びゲーム関連の売上原価増に伴い、62億
2100万円(前年同期比19.4％減)、経常利益は63億8000万円(前年同期比18.7％
減)、四半期純利益は35億円(前年同期比18.7％減)だった。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均は終値で25日移動平均線（28日現在、10115.55円）を割り込みました。
また、ＴＯＰＩＸは終値で10月ＳＱ値を割り込みました。短期チャートが悪化
し、需給が一段と悪化したとみています。

今後は、下降する５日移動平均線（同、10240.05円）に上値を抑えられる格好
での下落を覚悟しておく必要がありますね。少なくとも、５日移動平均線自体
が上向きに転じるまでは、底値模索の動きは続くでしょう。

また、環境株のリーディング・ストックとして注目しているＧＳユアサ（6674
）も調整色を強めています。終値は792円前日比29円安（3.53％安）でした。
５日移動平均線（28日現在、809円）を割り込みました。短期需給が大幅に悪
化したようです。今後、25日移動平均線（同、789円）を割り込むようだと、
エコ株物色終了のサインになると考えています。こうなると、個人投資家の物
色意欲は一段と萎えることになります。当然、相場の体感温度も急低下してし
まうでしょうね。

日経平均はＮＹダウやナスダック総合指数との連動性が高まっています。この
ため、明日、日経が反発できるかは米国株次第です。しかし、米国株が相当力
強い上昇をみせつけないと、日経の上値は限定的でしょうね。むしろ、日経が
25日線を割ったこと、ＴＯＰＩＸが10月ＳＱ値を割ったことを考慮すると、米
株が下がった時のことを警戒しておくべきでしょうね。増幅して下がる可能性
が高いですから。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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28日のＩＰＯレシオは76.47と、前日から15.20ポイント低下しました。低下は
３日連続です。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は92.97と、こちらは４日ぶりに低下です。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っています。そして、５日移動平均線自
体は下向きに転じました。直近ＩＰＯ市場は調整入り本格化とみています。

一方、３市場売買代金は前日比24億円減少して308億円でした。低水準が続い
ています。東証一部も下落基調となっているため、投資家は新興市場には全く
見向きもしていません。

なお、主要３指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比６円21銭安の1215円22銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で141億円と、前日の133億円からやや
増加しました。

東証マザーズ指数は続落し、大証ヘラクレス指数は３日続落しました。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、28日現在317.53ポイ
ント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。
今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。

なお、目先については、終値は437.70ポイントと、５日移動平均線（28日現在、
445.44ポイント）、25日移動平均線（同、442.56ポイント）共に、下抜けまし
た。

今後、５日移動平均線を上抜けるまで、下値を模索する可能性が高まったとみ
ています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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弱いですねぇ。まあ、頼りの米株の上昇の勢いがなくなったので、これはこれ
で仕方のないことなのでしょうが。

また、為替市場では円安が一服し、円高基調に変化しつつあります。これも嫌
な材料です。

日経平均は25日移動平均線を死守するような買いが入るのかな？とみていまし
たが、あっさりと割り込んでしまいました。

26日月曜日の日経平均は米株下落でも強かったのですが、火曜日以降は再び自
律性を喪失しています。

当面は、米株の動向次第でしょうが、基本は、戻り売りで、押し目買いは入り
難い相場が続くことになりそうです。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、ＮＹダウ大幅続落を嫌気、日経は反落

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年10月27日発行

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10212.46 -150.16 -1.45％
ＴＯＰＩＸ 895.48 -15.24 -1.67％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1221.43 -4.21 -0.34％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 995.42 -3.13 -0.31％
マザーズ 447.04 -3.14 -0.7％
ヘラクレス 585.01 -4.69 -0.8％
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★ 相場概況（主力株）
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27日の日経平均は前日比150.16円安の10212.46円、高値は９時６分の10290.92
円、安値は10時52分の10201.93円。東証一部の売買代金は１兆3772億円、値上
がり銘柄数は251銘柄、値下がり銘柄数は1345銘柄、変わらずは92銘柄。ＴＯ
ＰＩＸの終値は895.48ポイント前日比15.24ポイント安。高値は９時１分の904
.95ポイント、安値は10時50分の892.66ポイントと、10月のＳＱ値892.57ポイ
ントに迫る場面があった。

26日のＮＹダウは前週末比104.22ドル安の9867.96ドルで取引を終えた。ベラ
イゾンや半導体大手マーベルの好業績に加え、マイクロソフトを複数の証券会
社が目標株価を引き上げたことなどが好感され、ダウは100.14ドル高の10072.
32ドルまで上昇した。

しかし、原油相場が下落したことで、石油など資源・素材株が下落したことや、
住宅減税の延長が見送られるとの観測、バンカメへのアナリストによる大規模
な増資が必要との指摘などが、嫌気され、ＮＹダウはマイナスに転じた。

ＮＹ円相場は５日続落。前週末比15銭円安・ドル高の１ドル＝92円15〜25銭で
取引を終えた。円は対ユーロでは12日ぶりに大幅に反発した。前週末比１円10
銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝137円05〜15銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は大幅に３日続落した。ＷＴＩ期近の12月物は前週末比1.82
ドル安の１バレル78.68ドルで終えた。ＮＹ金先物相場は３日続落。12月物は
前週末比13.6ドル安の１トロイオンス1042.8ドルで取引を終えた。

なお、26日のＶＩＸ指数は24.31と、前日比2.04（9.16％）上昇した。

前場の東京株式市場は、さすがにＮＹダウが２営業日で213.35ドルの下落とな
ったことが嫌気された。原油など商品市況の下落も悪材料視された。結果、東
証一部上場銘柄のうち88.9％が値下がりする全面安となった。

後場も軟調な展開が続いた。なお、14時30分、日経新聞電子版が、「住友信託
（8403）・中央三井（8309）が統合、11年春めど」と報じた。これを受け、東
証は両行の売買を14時36分から一時停止した。一方、中央三井は、14時40分、
「本日、一部報道機関により、当社と住友信託銀行株式会社との経営統合に関
する報道がございましたが、現時点で決定した事実はございません。」とのコ
メントをリリースした。住友信託も同時刻に同様のコメントを発した。

東証33業種では、水産・農林の１業種が値上がりした。一方、卸売、その他金
融、不動産、非鉄金属、石油・石炭製品、海運、保険、ゴム製品、鉄鋼、医薬
品、証券、商品先物、機械、鉱業などの値下がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは日本光電工業（6849）、２位は中央
三井トラスト（8309）、３位は東ソー（4042）。一方、値下がり率トップはＪ
ＢＩＳホールディングス（3820）、２位は日本高純度化学（4973）、３位はア
サックス（8772）。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間：22009/10/27 10:00:49

日光電(6849)、10年３月期第２四半期連結業績の上方修正を好感
1507円　183円高
26日、10年３月期第２四半期連結累計期間業績予想の上方修正を発表した。こ
れが好感された。第２四半期連結累計期間業績予想の売上高は前回予想の505
億円から498億円に下方修正したが、営業利益38億円(前回予想比72.7％増)、
経常利益38億円(同72.7％増)、四半期純利益22億円(同69.2％増)に、それぞれ
上方修正した。売上高は、国内市場において、保守サービスや消耗品などの医
療用品は順調に推移したものの、医療機器の需要が伸び悩んだことから、前回
発表予想を下回る見込み。利益面では、売上構成の変化などにより粗利率が改
善したことに加え、全社的な費用削減活動の奏功や費用発生の期ずれにより、
営業利益、経常利益、四半期純利益ともに前回発表予想を上回る見込みとなっ
た。10年３月期通期の業績予想については、第２四半期決算発表時に公表する
予定。なお、ＪＰモルガン証券は、同社の投資評価「Overweight」を継続し、
目標株価を従来の1700円から1900 円に引き上げたそうだ。大型システム案件、
ＡＥＤの戻り（Ｑ１は5100台、上期17000台）等からわかるように国内病院等
の設備投資が正常化、国内はＡＥＤを含む治療機器以外の部門はプラスに転じ、
モメンタムが改善しているという。来年５月の新中期計画で成長回帰への戦略
発表が期待されるとも。

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●株式市場や先物市場で話題になっている噂などを知りたい。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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さすがに、ＮＹダウが２日で213.35ドルも下がっては、買い手控え気分が強ま
り、利益確定売りや、損切り売り圧力が強まりますねぇ。日経平均は今日の下
落で、５日移動平均線（27日現在、10291.72円）と13週移動平均線（同、1027
3.15円）を割り込んでしまいました。短期・中期チャート共に、悪化しました。
ただし、25日移動平均線（同、10130.30円）はキープしています。

なお、ＴＯＰＩＸの終値は895.48ポイント前日比15.24ポイント安です。高値
は９時１分の904.95ポイントでしたが、安値は10時50分の892.66ポイントと、
10月のＳＱ値892.57ポイントに迫る場面がありました。ＴＯＰＩＸは上昇継続
か、それとも調整入りかの正念場を迎えているとみます。そして、今後、ＴＯ
ＰＩＸが10月のＳＱ値を割り込むようだ、東京株式市場全体の需給が悪化し、
日経平均もこれに引っ張られる可能性が高まると考えます。

一方、26日のＶＩＸ指数は24.31と、前日比2.04（9.16％）上昇しました。今
後、これが継続的に上昇するようだと、米国株の下落懸念が強まることになる
とみています。また、ＮＹダウは25日移動平均線（26日現在、9829.45ドル）
を割り込むと、米株の調整色が一段と強まる公算が大きいと考えています。今
晩以降、米国株式市場は上昇継続か、それとも調整入りかの正念場を迎えるこ
とになりそうです。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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27日のＩＰＯレシオは91.67と、前日から4.08ポイント低下しました。低下は
２日連続です。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は100.47と、こちらは３日連続で上昇です。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っています。しかし、５日移動平均線自
体は上向きです。このため、５日移動平均線が下向くまでは、直近ＩＰＯ市場
の自律反発は継続するとみています。

一方、３市場売買代金は前日比４億円減少して332億円でした。低水準が続い
ています。資金は、東証一部の主力株に向かっているようです。投資家は新興
市場にはほとんど見向きもしていません。

なお、主要３指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比４円21銭安の1221円43銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で133億円と、前日の168億円から大幅
に減少しました。

東証マザーズ指数は３日ぶりに反落し、大証ヘラクレス指数は続落しました。

なお、23日、ジャスダックＮＥＯ市場に新規上場したＤＷＴＩ（4576）は、40
7円前日比21円安でした。一時483円の上場来高値まで買われましたが、失速し
ました。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、27日現在317.53ポイ
ント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。
今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。

なお、目先については、終値は447.04ポイントと、５日移動平均線（27日現在、
446.96ポイント）を上回っています。また、25日移動平均線（同、443.35ポイ
ント）も上抜いています。

今後、25日移動平均線を割り込むまでは、上値を追うとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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14時30分、日経新聞電子版が、「住友信託（8403）・中央三井（8309）が統合、
11年春めど」と報じました。これを受け、東証は両行の売買を14時36分から一
時停止しました。

一方、中央三井は、14時40分、「本日、一部報道機関により、当社と住友信託
銀行株式会社との経営統合に関する報道がございましたが、現時点で決定した
事実はございません。」とのコメントをリリースしました。住友信託も同時刻
に同様のコメントを発しました。

両行共に、売買停止のまま本日の取引を終えています。

明日以降、金融業界の再編観測が相場全体にプラスに作用するのかに注目して
おきたいと思います。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、好業績期待が高まり、日経は2日続伸

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年10月26日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10362.62 79.63 0.77％
ＴＯＰＩＸ 910.72 8.69 0.96％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1225.64 -0.23 -0.02％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 998.55 2.89 0.29％
マザーズ 450.18 1.56 0.35％
ヘラクレス 589.7 -2.81 -0.47％
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★ 相場概況（主力株）
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26日の日経平均は前日比79.63円高の10362.62円、高値は10時42分の10397.69
円、安値は９時24分の10250.84円。東証一部の売買代金は１兆2332億円、値上
がり銘柄数は1201銘柄、値下がり銘柄数は382銘柄、変わらずは106銘柄。日経
平均は２日続伸。

23日のＮＹダウは反落し、前日比109.13ドル安の9972.18ドルで取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は続落した。ＷＴＩ期近の12月物は前日比0.69ドル安の１バ
レル80.50ドルで取引を終えた。これがエネルギー関連の下落につながり、株
価指数を押し下げた。

一方、四半期決算が市場予想を上回ったマイクロソフトや、前日夕発表の四半
期決算が予想以上だったアマゾン・ドット・コムが大きく上昇し、ナスダック
総合指数は比較的、底堅く推移した。

ＮＹ円相場は４日続落した。前日比75銭円安・ドル高の１ドル＝92円ちょうど
〜10銭で取引を終えた。一時は92円13銭と９月21日以来の安値を付けた。円は
対ユーロでは大幅に11日続落した。前日比１円ちょうど円安・ユーロ高の１ユ
ーロ＝138円15銭〜25銭で取引を終え。

週末23日の米株下落にも拘わらず、前場の日経平均は堅調に推移した。今週か
ら本格化するわが国主力企業の４−９月期決算発表での業績改善を期待した買
いが入った。また、個別に、業績を上方修正した銘柄群が値を飛ばした。

後場に入り、日経平均はやや伸び悩んだ。信越化学（4063）が、10年３月期の
業績見通しを「未定」とした悪影響が出たが、大引けにかけ、買いがやや優勢
で取引を終えた。

東証33業種では、輸送用機器、陸運、機械、空運、ゴム製品、繊維製品、ガラ
ス・土石、倉庫・運輸、銀行、電気機器、電気・ガス、情報・通信、食料品、
証券、商品先物などが値上がりした。一方、パルプ・紙、鉄鋼、鉱業、保険、
海運、水産・農林、建設の７業種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはフコク（5185）、２位は山水電気（
6793）、３位は日本合成化学（4201）。一方、値下がり率トップは日立ハイテ
クノロジーズ（8036）、２位は有沢製作所（5208）、３位は千代田化工建（63
66）。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間：2009/10/26 9:35:36

古河池（6937）、10年３月期第２四半期連結業績の上方修正を好感
850円　100円高のストップ高買い気配
23日、10年３月期第２四半期連結業績の上方修正を発表した。これが好感され
た。売上高は従来の170億円を据え置いたが、営業利益は同２億円を７億円へ、
経常利益は同１億5000万円を６億円へ、四半期純利益は同１億円を３億5000万
円へ、それぞれ上方修正した。当第２四半期累計期間については、売上高はほ
ぼ予想通りで推移している。利益面では、特に子会社の利益向上が著しく寄与
し、又修繕費等の経費圧縮に努めた結果、営業利益、経常利益、四半期純利益
それぞれ前回発表予想を上回る見込み。なお、通期の業績予想については現在
精査中のため、10年３月期第２四半期決算短信にて公表する。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均は13週移動平均線（26日現在、10284.70円）を終値で上抜けました。
この結果、中期的に、買い方有利・売り方不利の需給になっていると考えます。
また、25日移動平均線（同、10132.64円）、５日移動平均線（同、10316.60円
）共に、上回っています。このため、短期的にも買い方有利の状況と言えます。

先週末時点では、日経平均は、５日移動平均線及び13週移動平均線を下回って
いましたので、今日の上昇で、形勢が逆転し、買い方が圧倒的に有利になった
とみています。また、25日移動平均線を下回らない限り、売り方有利の状況に
はなりにくいとも考えます。

足元では、企業の上期業績の上方修正が相次いでいます。この上方修正は織り
込み済みとの冷めた見方もあるようですが、実際の相場の動きをみる限り、素
直に反応しているように感じます。好材料に素直に反応するようなら、全般相
場が大きく崩れることはないでしょう。

また、為替市場では円高が一服し、基調としては円安となっています。これが
中長期的なトレンドになるかどうかは不透明です。しかし、実際の円相場が円
安に振れているのなら、それを投資家が好感するには至極自然でしょう。この
ため、為替市場での円高が一服している状況は東京株式市場にポジティブに作
用する見通しです。

一方、物色面では、環境株のリバウンドに期待しています。先週末は電池関連
が賑わい、本日は、脱自動車の側面のある鉄道関連が物色されました。また、
野村證券が26日付けで「黎明期を迎えるＬＥＤＴＶ」、大和証券ＳＭＢＣが23
日付けで「第二・第三の用途開拓が進むＬＥＤ市場」とそれぞれ題したレポー
トをリリースしたことで、ＬＥＤ関連にも注目が集まる可能性が高いとみてい
ます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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26日のＩＰＯレシオは95.74と、前週末から13.56ポイント低下しました。低下
は２日ぶりです。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は98.87と、こちらは２日連続で上昇です。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回りました。しかし、５日移動平均線自体
は上向きです。このため、５日移動平均線が下向くまでは、直近ＩＰＯ市場の
自律反発は継続するとみています。

一方、３市場売買代金は前週末23億円減少して336億円でした。低水準が続い
ています。東京株式市場を取り巻く環境に明るさが出たことで、資金は、東証
一部の主力株に向かっているようです。投資家は新興市場にはほとんど見向き
もしていません。

なお、主要３指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、６日ぶりに反落し、前週末比23銭安
の1225円64銭でした。ジャスダック市場の売買代金は概算で168億円と、前週
末の164億円とほぼ同水準でした。

東証マザーズ指数は続伸し、大証ヘラクレス指数は３日ぶりに反落しました。

なお、23日、ジャスダックＮＥＯ市場に新規上場したＤＷＴＩ（4576）は、
428円前週末比較33円高でした。一時ストップ高の475円まで買われましたが、
失速しました。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、26日現在317.53ポイ
ント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。
今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。

なお、目先については、終値は450.18ポイントと、５日移動平均線（26日現在、
445.73ポイント）を上回っています。また、25日移動平均線（同、444.03ポイ
ント）も上抜いています。

今後、25日移動平均線を割り込むまでは、上値を追うとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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野村證券が26日付けで「黎明期を迎えるＬＥＤＴＶ」、大和証券ＳＭＢＣが23
日付けで「第二・第三の用途開拓が進むＬＥＤ市場」とそれぞれ題したレポー
トをリリースしたようです。

野村では、市場コンセンサスより速いペースでＬＥＤＴＶの普及が進むと考え
ているそうです。

ＬＥＤ素子専業メーカーから内製へ、方式は直下型からエッジ型中心へとシフ
トすることが予測され、エッジ型ＬＥＤＴＶの内製化トレンドに乗ることがで
きる企業の恩恵が大きくなるとみているようです。

一方、大和では、2010 年はテレビ向けＬＥＤ搭載が本格化する最初の年とな
るとみているようです。ＬＥＤ製造に不可欠なＭＯＣＶＤ装置やチップを切り
取るレーザーソーへの需要は今期のみならず、来期も大きな焦点となるとも。

また、テレビのＬＥＤ化に合わせて、一般照明のＬＥＤ化も着実に進展してゆ
くとみているもようです。

これらの相次ぐレポートのリリースを背景に、今後、株式市場では、ＬＥＤ関
連への関心が一段と高まることになるんだろうなと、考えています。

（藤井英敏）

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