Friday, February 22, 2008

「カブ知恵」発、米国景気減速懸念で売られるも、底堅い動き�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年2月22日発行

http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13500.46 -187.82 -1.37%
TOPIX 1321.37 -13.35 -1%
日経JASDAQ 1538.78 0.59 0.04%
J−Stock 1437.13 1.76 0.12%
マザーズ 683.82 -2.74 -0.4%
ヘラクレス 1032.38 -1.35 -0.13%

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★ 相場概況(主力株)
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22日の日経平均は前日比187.82円安の13500.46円、高値は9時35分の16540.62
円、安値は10時43分の13378.72円。東証一部の売買代金は2兆4745億円、値上
がり銘柄数は542銘柄、値下がり銘柄数は1070銘柄、変わらずは110銘柄だった。

フィラデルフィア連銀が21日発表した2月の製造業景気指数が予想を下回った
ことで米景気の後退懸念が再び強まり、前日21日の米国株が下落し、為替市場
で円高基調が強まったが嫌気された。また、週末ということあり、買い手控え
気分が強かったことも、軟調地合いを助長した。

業種別では、東証33業種中、値上がりはその他製品、鉄鋼、卸売、非鉄金属、
鉱業、化学の5業種。一方、情報・通信、不動産、パルプ・紙、倉庫・運輸、
食料品、陸運、輸送用機器、電気機器、ガラス・土石、証券、商品先物、保険
などの値下がりが目立った。

個別では、東証一部の値上がり率トップはエコナック(3521)、2位は古河電
池(6937)、3位は松田産業(7456)。一方、値下がり率トップはKDDI(
9433)、2位はアイネット(9600)、3位はゲオ(2681)。


個別銘柄動向は以下の通り

古河電池(6937)、自動車用、電池寿命4倍、走行実験で実証が買い材料
316円 80円高のストップ高買い気配
22日、「古河電池と豪州の連邦科学産業研究機構は、共同開発した新電池を自
動車に搭載し、充放電を繰り返す寿命が現行の鉛蓄電池の4倍に高まることを
確かめた。ハイブリッド自動車への搭載や自然エネルギーの蓄電などの応用を
見込んでいる。」、「搭載コストはニッケル水素電池の3割程度にとどめられ
る見通しで、ハイブリッド車普及のネックになっている高価格を解消する有力
な手段になると期待している。古河電池は早ければ今秋にも商品化する計画
だ。」と一部報じられた。これが買い材料となった。

松田産業(7456)、一部業界紙で、注目銘柄として取り上げられ人気化
2815円 305円高
一部業界紙で、注目銘柄として取り上げられたことが人気化のきっかけと観測
される。2月12日の08年3月期連結業績の上方修正に関して、会社側は、「金
価格など貴金属市況の上昇継続や販売数量増もあり、第3四半期の貴金属関連
事業の売上高が前年同期比で19%増と予想を上回ったため」としているという。
なお、同社は、20日、立会外分売を発表している。分売予定株式数は40万株、
分売予定期間は08年2月27 日(水)〜08年3月4日(火)。分売の値段は、分売実
施の前日の終値を基準として決定する。買付申込数量の限度は、買付顧客1人
につき200 株(売買単位100 株)。実施の目的は、株式の分布状況改善のため。

KDDI(9433)、家族間通話料の完全無料化発表を嫌気
650000円 73000円安
21日、KDDI、沖縄セルラー(9436)は、au携帯電話において「家族割」に加え、
「誰でも割」または「スマイルハート割引」を契約の顧客を対象に、現在、
30%割引で提供している家族への通話について、08年3月1日より無料とする
ことを発表した。価格競争激化が嫌気された。なお、この発表を受け、クレデ
ィ・スイス証券は、当該割引は、解約防止という観点からは一定の効果が期待
できそうだが、加入者間通話無料を掲げるソフトバンクモバイルとの比較にお
いては、家族間限定の割引内容は中途半端と言わざるを得ないという。ソフト
バンクモバイルの勢いを止めるにはいたらないと考えている。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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 今週の株式市場は、米国経済の減速と商品市況高騰によるインフレの狭間で、
揺れ動く小船のように、日経平均は狭いレンジ内で、急騰、急落を繰り返した。
先行きに対する強弱感が対立した結果とみられる。その結果、チャートは三角
保ち合いとなり、来週は、上下どちらかに大きく放れる可能性が高まったとみ
ている。

 放れるなら上とみている。(1)信用買い残や裁定買い残がここまでの下落
過程で相当整理が進捗したこと、(2)中東、中国等の政府系ファンドの日本
株買い期待が燻っていること、(3)商品市況が高騰し、先進国の景気が減速
しても、資源・新興国の経済成長期待が残り、世界同時不況リスクが低いこと、
(4)日経平均は25日移動平均線を上回り、短期テクニカルが良好なこと、(5)
相場水準自体が低く、配当利回り、PBR等の指標で割安感が強いこと、等々
を考慮すると、日本株の下放れリスクは低いとみているからだ。万が一、下放
れするとしたら、相当ショッキングな事象が勃発するしかないと考える。

 日経平均の想定レンジは13300円〜14400円程度。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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22日の新興3市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均は小幅に続伸。東証
マザーズ指数、大証ヘラクレス指数は小反落した。ジャスダック市場の売買代
金は概算で199億円で13日の169億円以来の200億円割れと低迷した。東証一部の
主力株が、米国株下落、アジア株下落、円高基調を嫌気して下落したことに加
え、週末で、積極的な売買が手控えられたようだ。

個別では、ニューディール(4740)、ローヤル電機(6593)、ネクストジェン
(3842)、応用技術(4356)、ネットプライスドットコム(3328)、ラ・パル
レ(4357)、アパマンショップ(8889)、エイティング(3785)、アスカネッ
ト(2438)、UEX(9888)、ダイキサウンド(3350)、ニューフレアテクノ
ロジー(6256)などが値上がりした。

一方、オメガプロジェクトHD(6819)、トランスデジタル(9712)、アライ
ドテレシスHD(6835)、オープンインターフェース(4302)、サハダイヤモ
ンド(9898)、ジーエヌアイ(2160)、リアルビジョン(6786)、ファンドク
リエーション(3233)、FUJIKOH(2405)、アプレック(8489)、エリ
アリンク(8914)、まぐクリック(4784)、トラストワークス(2154)などが
値下がりした。


個別銘柄動向は以下の通り

アパマンショップHD(8889)、第1四半期営業利益 前年比19.9%増を好感
25520円 3000円高のストップ高買い気配
21日、08年9月期第1四半期連結業績を発表した。この内容が好感された。
直営店の稼働が順調で、仲介事業の部門営業赤字が3億6700万円まで縮小し
た。昨年12月末の加盟店舗数は957店と、同9月末と比べ2店減少した。こ
れらの結果、第1四半期連結業績は、売上高139億5100万円(前年同期比9.4
%増)、営業利益12億5500万円(同19.9%増)、経常利益13億7900万円(同42.9
%増)、四半期純利益17億700万円(前年同期は1億2400万円)だった。通期連
結業績は、売上高700億円(前年同期比8.9%増)、営業利益63億円(同4.2%増)、
経常利益70億円(同3.3%増)、当期純利益36億円(同165.9%増)を見込んでいる。

アップルインターナショナル(2788)、07年12月期通期連結業績の上方修正
と増配を好感
43900円 4000円高のストップ高買い気配
21日、07年12月期通期連結業績の上方修正と増配を発表した。これが好感さ
れた。売上高は従来の520億円を558億8100万円へ、営業利益は同7億9000万
円を12億1800万円へ、経常利益は同6億円を8億7800万円へ、当期純利益は
同2億5000万円を3億3400万円へ、それぞれ上方修正した。売上高の増加理
由は拡大基調にある中国市場で、子会社の新車販売事業が、販売台数、販売
単価共に見通しを上回った。営業利益の増加理由は、中国において利益率の
高い車種に人気が集まり、中国子会社が販売体制を市場ニーズに適応させた
ことが寄与する。配当に関しては、1株当たり、従来の年1350円(中間850円、
期末500円)を1700円(中間850円、期末850円)に修正する。

サイバーエージェント(4751)、LB、目標株価14.7万円へ引き上げ
126000円 4000円高
リーマン・ブラザーズ証券は、同社の投資判断1-OW を継続し、目標株価は11
万円から14.7万円に引き上げた。08年9月期LB 予想を上方修正し、及びブロ
グ収益化への本格的な取組みが確認されたことで、目標株価を見直したという。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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 IPOレシオは前日の93.88から21.95ポイント低下して71.93となった。低
下は2日ぶり。本日の低下で、IPOレシオは5日移動平均線(101.75)を割
り込んだ。また、5日移動平均線自体も下降転換した。これにより直近IPO
市場の調整入り確実なものとなり、今後、同レシオは5日移動平均線に沿った
低下が想定される。そして、5日移動平均線をブレイクするまで、調整は継続
する見通し。

 直近IPO26銘柄のうち、22日の終値が公募価格と初値を上回っているのは、
スタートトゥデイ(3092)の1社のみという状況だ。直近IPO銘柄の魅力は、
需給的なシコリの乏しさだ。しかし、現在の株価が初値や公募価格を割り込ん
でいる状況は、需給的によろしくない。通常のセカンダリー銘柄と同様に、需
給は悪く、短期スタンスの投資家には魅力の乏しい需給とみておいた方が良い
だろう。おそらく、短期筋は、これから出てくるIPO銘柄群のうち、過熱感
を伴ったラリーが期待できる銘柄に期待しており、現状の直近IPO銘柄への
興味を失っているとみる。

 一方、3市場売買代金は前日の929億円から110億円減少して、819億円となっ
た。活況の目安の1000億円を2日連続で割り込んだ。特に、ジャスダック市場
の売買代金は概算で199億円で13日の169億円以来の200億円割れと低迷した。
なお、本日の新興3市場の主要な株価指数は、日経ジャスダック平均は小幅続
伸したが、マザーズ指数、ヘラクレス指数は小反落した。大きな動きにはなっ
ていない。ボリュームが低下傾向であるため、新興市場の中長期的な先高観が
強まる状況ではない。しかし、引き続き、売り枯れの中、短期急騰する可能性
は残しているとみている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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IPOスケジュールはこちら
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★ 編集後記
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自民党は22日午前、党の公式機関として日本版政府系ファンドの創設を議論
する「SWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)検討プロジェクトチーム」
(座長、山本有二前金融担当相)の初会合を開き、本格的な検討作業に着手
したそうです。また、山本座長は「日本の潜在的な運用資産が「いざ行くよ」
という構えだけ見せれば、4000人の世界の有能な金融のプロフェッショナルが
東京に集まるだろう。単に収益だけでなく、人材を日本に集めることに最大
の目的がある」と述べたとも。プロジェクトチームは、今後、週1回のペー
スで開催するそうです。いよいよ、本格的に動き出しましたね。慎重な議論
を積み重ねて、結果的に、ぜひ、実現して欲しいものです。資源は無い国で
すが、カネは持っていますからね。この国は。それを有効に使わない手はな
いでしょう。

(藤井英敏)

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Thursday, February 21, 2008

「カブ知恵」発、資源株、急騰、日経は大幅反発�

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13688.28 377.91 2.84%
TOPIX 1334.72 32 2.46%
日経JASDAQ 1538.19 4.27 0.28%
J−Stock 1435.37 19.22 1.36%
マザーズ 686.56 16.68 2.49%
ヘラクレス 1033.73 13.07 1.28%


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★ 相場概況(主力株)
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21日の日経平均は前日比377.91円高の13688.28円、高値は13時17分の13783.97
円、安値は9時4分の13439.59円。東証一部の売買代金は2兆5952億円、値上
がり銘柄数は1577銘柄、値下がり銘柄数は115銘柄、変わらずは35銘柄だった。

前日の米国株式市場の反発を好感した買いや売り方の買い戻しにより、終日高
い水準での推移となった。とりわけ、商品市況の高騰を材料視した買いで非鉄
金属株が大幅に上昇した。後場は先物への仕掛け的な、若しくは、大口の売り
方の買いが加速し、上げ幅を一時473.6円高まで拡大した。

業種別では、値下がりはゴム製品のみ。一方、値上がりでは、非鉄金属、石油
・石炭製品、その他製品、鉄鋼、海運、卸売、機械、電気機器、保険、建設、
証券、商品先物、鉱業、小売、不動産などが目立つ。

個別では、山水電気(6793)、2位はエス・サイエンス(5721)、3位は住友
金属鉱山(5713)。一方、下落率トップはグッドウィル・グループ(4723)、
2位はアスクル(2678)、3位はオプテックス(6914)。

個別銘柄動向は以下の通り

住友金属鉱山 (5713)、UBS、「Neutral」から「Buy」に格上げ
2175円 289円高
UBS証券は、同社のレーティングを「Neutral」から「Buy」に格上げし、目標
株価を2550から2600円へ引き上げた。格上げのポイントは、足元、銅、金市況
が堅調に推移、銅製錬マージンは低下する見通しだが自山鉱比率が高く、影響
は想定的に軽微、ニッケルの時価は高コストプレイヤーの限界コスト付近であ
り下値不安が小さい、主力製品の増産が着実に進展、最後に、グローバルの非
鉄他社と比較して評価基準が相対的に低いという。

ミツミ電機(6767)、GS、欧米での発売を契機にWii ハードの販売が加速を予想
3070円 260円高
ゴールドマン・サックス証券によれば、20 日に、任天堂は米サンフランシス
コで開催されたゲームディベロッパーズカンファレンスで、新作タイトルのオ
ンライン配信サービス「WiiWare」を米国で5 月12 日に開始、Wii のキラーソフ
トとして期待される「Wii Fit」の発売日を欧州で4月25日、米国で5月19日と公
表したという。国内では「WiiWare」が3月下旬に開始見込み。「Wii Fit」は07年
12 月1日に希望小売価格8800 円で国内で発売を開始し、累計販売本数は発売
後11 週間で142 万本(装着率27%)。高水準の装着率で、欧米市場でも発売を
契機にWii ハードの販売が加速すると予想しているという。これが買い材料視
されたとみられる。

池田銀行(8375)、泉州銀行(8372)との経営統合観測が買い材料
3290円 305円高
21日、「大阪府北部を地盤とする池田銀行(8375)は20日、三菱東京UFJ銀
行の子会社で大阪府南部を地盤とする泉州銀行(8372)と経営統合する方向で
検討に入った。拠点網を大阪府全域に広げ、激化する融資競争で優位に立つ狙
いがある。年内にも共同で持ち株会社を設立し、両行が傘下に入ったうえで合
併する案が有力。両行は月内の基本合意をめざす。将来的には同じ三菱UFJ
系の大正銀行(大阪市)が加わる公算が大きく、関西での地銀再編が一気に加
速しそうだ。」と一部報じられた。これが買い材料となった。なお、池銀行、
泉州銀行共に、21日「経営統合について協議の開始を検討しているのは事実で
すが、現時点では正式に決定しておりません。決定次第公表させて頂きます。」
とコメントしている。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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東証が、21日発表した2月第2週(12−15日)の投資部門別売買動向では、
外国人が今年に入り週間で初めて買い越した。買い越額は1618億円で、昨年
12月25-28日の2575億円の買い越し以来となった。

一方、個人は売り越した。売り越額は2532億円で、3週間ぶりの売り越しと
なった。

外国人投資家が買うと相場は上がるが、上がったところは個人投資家からヤ
レヤレ売りが出てくるという構図となった。

だが、どうやら2月第1週で外国人投資家の売りはピークアウトした可能性
が高まったとみられる。このため、今後、余程の悪材料が出てこない限り、
激しい(継続的な)下落は発生し難いとみる。

なぜなら、上昇でも、下降でも、トレンド(継続的な上昇・下降)を演出す
るのは外国人投資家であり、彼らの売りが止まるなら、継続的な下落は考え
る必要はないだろう。

テクニカル的には、日経平均は昨日割り込んだ25日移動平均線(21日現在、
13390.24円)をあっさり回復した。今後、25日移動平均線が上向きに転じて、
相場をサポートする環境が整いつつあるとみておきたい。

中期的には、9週ベースのRSIは22.27%と売られ過ぎ水準にある。この点
からも、日経平均の戻り余地は大きいと考える。ザックリとしたイメージで
は、この9週RSIは、少なくとも50%程度までは回復するとみている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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21日の新興3市場は全面高。日経ジャスダック平均は小幅反発。東証マザーズ
指数は3日ぶりに反発し、大証ヘラクレス指数も反発した。東証1部の主力株
が全面高となり、地合いが改善し、新興市場銘柄も買い戻された。

個別では、オメガプロジェクトHD(6819)、サハダイヤモンド(9898)、デ
ジタルアドベンチャー(4772)、ジーエヌアイ(2160)、ウィーヴ(2360)、
シコー技研(6667)、ローヤル電機(6593)、クロニクル(9822)、NGIGROUP
(2497)、オープンインターフェース(4302)、MICメディカル(2166)、サイ
バーステップ(3810)などの値上がりが目立つ。

一方、夢真ホールディングス(2362)、ニッパンレンタル(4669)、新華ファ
イナンスリミテッド(9399)、ストロベリーコーポレーション(3429)、アー
ルエイジ(3248)、イーネット・ジャパン(3334)、カワムラサイクル(7311
)、エレコム(6750)、大伸化学(4629)、プレシジョン・システム(7707)、
ラ・アトレ(8885)、アドバンテッジリスクマネ(8769)などの値下がりが目
立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

シコー技研(6667)、08年12月期連結業績、大幅増収増益の見通しを好感
200000円 29000円高
20日、08年12月期連結業績見通しを発表した。大幅増収増益の見通しが好感さ
れた。売上高は150億円(前期比40.9%増)、営業利益は16億5000万円(同58.
5%増)、経常利益は15億円(同60.3%増)、当期純利益は7億5000万円(同
40.7%増)を見込む。携帯電話市場向けモータ応用電子部品は、振動モータは、
販売台数・販売金額ともに横ばいであると見込まれる。オートフォーカス用リ
ニアモータは、07年後半より本格的に量産が始まったが、その出荷が期初より
貢献し、販売台数・販売金額ともに増加が見込まれる。その他市場向け応用電
子部品については、販売台数・販売金額ともに横ばいであると見込まれる。材
料の高騰・人件費の高騰については、引き続き原価低減努力を行うことにより、
吸収すべく努力を継続する。なお、事業計画策定時1元=15.5円にて業績予想
を算出しているが、為替レートが15.5円よりも円高・人民元安となった場合に
は、子会社の円建債務の評価による為替差損が生じる可能性があるという。

ngi(2497)、連結子会社3社共同でベンチャー企業の経営支援事業開始を材料視
190000円 26000円高
21日、「ngiグループの連結子会社、未来予想(東京・中央)、アットプレ
ス(東京・目黒)、アップステアーズ(東京・港)の3社は20日、共同でベン
チャー企業の経営支援事業を始めると発表した。個別に手掛けていた財務書類
作成や広報資料配信などの支援業務を組み合わせ、3社で合計4000社に上る顧
客企業の需要を掘り起こす。」と一部報じられた。これが買い材料視されたと
みられる。

ウィーヴ(2360)、08年12月期、関連会社株式売却益で最終黒字の見通しを好感
23800円 3000円高のストップ高買い気配
20日、08年12月期連結業績見通しを発表した。売上高40億1100万円(前期比17
.9%減)を予定しているが、テレビアニメ投資にかかわる減価償却ならびに内
部管理体制関連費用等を吸収するまでには至らず、営業損失3億4900万円(前
年は3億5700万円の損失)、経常損失3億5200万円(同1億5600万円の損失)
になる見通し。当期純利益についても、本店移転に伴う移転費用、終了するテ
レビアニメの減損損失が発生するものの、関連会社フリュー株式会社の普通株
式売却によって5億5500万円の黒字(前期は1億3500万円の損失)を見込んで
いる。最終損益の黒字転換が好感された。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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 IPOレシオは前日から5.88ポイント上昇して、93.88となった。上昇は3
日ぶり。しかし、IPOレシオ5日移動平均線は104.56で、同線を下回っている。

明日の対応日は15日の86.00であり、明日IPOレシオが86を下回ると、5
日移動平均線は下降に転じることになる。下降に転じた場合には、直近IPO
市場の調整色が強まる可能性が高まろう。

 一方、新興3市場売買代金は前日から124億円減少して929億円となった。
活況の目安となる1000億円を割り込んだ。

しかし、主要な株価指数は全面高だ。ボリュームが低下して、主要な株価指
数が上昇している。

よって、中期的な先高観が強まる状況ではないが、売り枯れの中、短期の急
騰相場が到来する可能性は残っているとみている。

 東証マザーズ指数は、テクニカル的に、正念場が近づきつつあるとみてい
る。と言うのは、一目均衡表の雲下限(742.66ポイント)が迫っているため
だ。

これに撥ね返されるようなら、「売りの時代」が継続し、雲の中に突入し、
75日移動平均線(767.58ポイント)や100日移動平均線(782.40ポイント)を
ブレイクできれば、中期的なトレンドが買い転換する可能性が高まるだろう。

現時点では、雲下限に撥ね返される可能性が7分、雲の中に突入し、トレン
ドが転換する可能性が3分とみている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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今日は、非鉄株が派手に値を飛ばしました。本当は、昨日もそうなっている
はずなのにという気持ちが非常に強いです。商品市況が高騰しているなら、
それは新興市場国経済にポジティブに作用します。つまり、これは米国経済
減速による悪影響が、新興国経済の好調で相殺され、世界同時不況が避けら
れることを意味します。確かに、過度のインフレはマイナスです。しかし、
そうならない限り、世界経済は緩やかなインフレとなり、名目上の成長率が
高い状態が維持され、インフレヘッジの手段として、株式への需要も強まる
ことでしょう。昨日の日経の急落は腑に落ちず、モヤモヤした気分でしたが、
今日の動きは、個人的にはそのモヤモヤが吹っ飛び、スッキリしました。

(藤井英敏)

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Wednesday, February 20, 2008

「カブ知恵」発、世界的インフレ懸念強まる、日経平均は急落�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年2月20日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13310.37 -447.54 -3.25%
TOPIX 1302.72 -42.57 -3.16%
日経JASDAQ 1533.92 -4.48 -0.29%
J−Stock 1416.15 -29.33 -2.03%
マザーズ 669.88 -18.95 -2.75%
ヘラクレス 1020.66 -35.07 -3.32%

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★ 相場概況(主力株)
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20日の日経平均は前日比447.54円安の13310.37円、高値は始値の13729.75円、
安値は大引けの13310.37円。東証一部の売買代金は3兆459億円、値上がり銘
柄数は111銘柄、値下がり銘柄数は1584銘柄、変わらずは34銘柄だった。

原油など商品市況の高騰でインフレ懸念が強まったことを背景に、19日の米
国株式市場が下落したことを受け、朝方から主力株の一角に戻り待ちの売り
が出た。また、中国国家統計局が19日発表した1月の消費者物価指数(CP
I)の上昇率が前年同月比7.1%上昇し、約11年ぶりの高水準となり、中国
国内のインフレ懸念も重石とり、アジア株が軟調となったことも嫌気された。

さらに、英フィナンシャルタイムズ(電子版)が「KKR(コールバーグ・
クラビス・ロバーツ、米投資ファンド)が数十億ドル規模のコマーシャル
ペーパー(CP)で2回目となる支払い延滞に陥った」などと報じたこと
も悪材料となった。

業種別では、東証33業種中値上がりはゴム製品の1業種のみ。一方、不動
産、倉庫・運輸、銀行、海運、卸売、化学、小売、水産・農林、繊維製品、
金属製品、機械、ガラス・土石、建設などの値下がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはアイティフォー(4743)、2位は
グッドウィル・グループ(4723)、3位はクボテック(7709)。一方、下落
率トップはサンフロンティア不動産(8934)、2位はクリード(8888)、3
位は住友不動産(8830)だった。

個別銘柄動向は以下の通り

住友石炭(1503)、鉄鋼大手が鉄鋼原料の原料炭を米国から緊急輸入が買い
材料
88円 7円高
20日、「新日本製鉄(5401)など鉄鋼大手が鉄鋼原料の原料炭を米国から緊
急輸入する。月内にも契約し、4月半ばから国内に輸送する。原料炭は需給
逼迫(ひっぱく)に加え、主要調達先の豪州での天候不順で調達難に陥って
いた。米国産価格は豪州産の3倍弱と割高だが、鋼材生産を優先する。資源
高が加速するなか、鉄鋼メーカーはさらなるコスト負担を迫られる。」と一
部報じられた。これが買い材料視されたとみられる。

CTC(4739)、GS、「中立」から「買い」に引き上げ
2975円 135円高
ゴールドマン・サックス証券は、同社のレーティングを従来の「中立」から
「買い」に引き上げ、今後12 ヵ月の目標株価は同4300円から3700円に引き下
げた。来期ゴールドマン予想PER12 倍は、厳しめの予想前提でもカバレッジ
の中では最低レベルの水準だという。受注残が大きく、不採算プロジェクト
今期16億円分の消失を前提とすると、景気敏感の商品販売が大きい企業とい
えども、一定の抵抗力を持つとみているという。ゴールドマンでは、少なく
とも来上期の売上は手堅く、株価上昇につながるとみている。

大京(8840)、マンション発売14%減、2年連続マイナス、30年ぶり首位か
ら陥落を嫌気
244円 16円安
20日、「不動産経済研究所(東京・新宿)が19日にまとめた2007年の全国の
マンション発売戸数は、前年比14.2%減の13万3670戸と2年連続で前年を下
回った。用地の仕入れ価格や建築費の高騰を受け、一戸当たりの平均発売価
格が3813円と前年から7.1%上昇。買い控えを招き、9年ぶりの低水準を記
録した。平均発売価格の上昇は2年連続。会社別では、一時期より用地仕入
れに慎重な姿勢をとっている大京が06年まで29年連続だった首位から陥落し
て5位。各地で積極的に物件を増やしてきた穴吹工務店(高松市)が初の
首位となった。」と一部報じられた。これが嫌気されたようだ。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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19日のNYで原油先物相場は大幅に続伸し、WTI期近の3月物は一時1バ
レル100.10ドルと、1月3日に付けた過去最高値を上回った。終値は前週末
比4.51ドル高の1バレル100.01ドルと、初めて100ドル台で取引を終えた。

また、NY金先物相場も大幅に反発。4月物は前週末比23.7ドル高の1トロ
イオンス929.8ドルで終えた。一時934.4ドルまで上昇し、中心限月として
1日以来約3週間ぶりの高値を付けた。銀は3営業日ぶりに反発、プラチナは
4営業日続伸した。

また、新日本製鉄など鉄鋼大手が鉄鋼原料の原料炭を米国から緊急輸入する。
原料炭は需給逼迫に加え、主要調達先の豪州での天候不順で調達難に陥って
いた。米国産価格は豪州産の3倍弱と割高だが、鋼材生産を優先するという。

このような商品市況の高騰は、米国景気減速と新興国経済のデカップリング
に作用するため、株式市場にとってはポジティブに作用するとみていた。

しかし、市場は、世界的なインフレリスクを急速に警戒し始めた。本日、東
京株式市場の心理を最も冷やしたのは、アジア株の下落だろう。

20日の中国株式市場で上海株式相場は3営業日ぶりに急反落した。上海総合
指数は前日比97.269ポイント(2.08%)安の4567.026ポイントだった。前
日発表された1月のCPIの大幅上昇でインフレが意識されていたところに、
海外市場における商品先物相場の急伸が伝わった。

このため、中国国内でもインフレが一段と加速するとの懸念が強まり、中国
当局による追加的な金融引き締め策実施への警戒感が広がったことが上海株
下落の背景だ。他のアジア各国・地域の株式市場も、インフレ懸念から軒並
み下落している。

本日の株式市場の反応をみる限り、インフレ・ヘッジの手段として、投資家
は実物(商品)を好み、株式を避けている感が強い。金や原油先物等を買い
建てて、株価指数先物を売り建てるストラテジーしかないという気もしてく
る。若しくは、資源株を買い建てて、株価指数先物を売り建てるのもありだ
ろう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

**************【 カブ知恵からのお知らせ 】***********************

弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます!(平日随時更新)

http://blog.fujii.orix-sec.co.jp/
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★ 相場概況(新興市場)
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20日の新興3市場は全面安。日経ジャスダック平均は5営業日ぶりに反落。東
証マザーズ指数は続落。ヘラクレス指数は6営業日ぶりに反落した。前場は底
堅くに推移していたが、後場に入り、日経平均が下げ幅を拡大する、次第に売
りに押された。札証アンビシャス市場に新規上場したインサイト(2172)は公
募価格1000円を23%下回る770円の初値を付けた。その後は初値を下回って推
移し、大引けは初値比48円安の722円だった。

個別では、トランスデジタル(9712)、夢新ホールディングス(2362)、クオ
ンツ(6811)、アルバイトタイムス(2341)、環境管理センター(4657)、ネ
クストジェン(3842)、バーテックスリンク(9816)、そーせいグループ(4
565)、トラストワークス(2154)、オープンインターフェース(4302)、西
川計測(7500)などが値上がりした。

一方、エン・ジャパン(4849)、ムサシ(7521)、燦キャピタルマネージメン
ト(2134)、インテリジェンス(4757)、アルデプロ(8925)、レイコフ(8
941)、ダヴィンチ・アド(4314)、イントランス(3237)、ノジマ(7419)、
アイル(3854)、日本精密(7771)、アマナ(2402)などが値下がりした。

個別銘柄動向は以下の通り

まぐクリック(4784)、サイバーCOMとの資本・業務提携を好感
40550円 4000円高のストップ高買い気配
20日8時50分、サイバー・コミュニケーションズ(4788)が、まぐクリックの
普通株式2000株を取得し、インターネット広告の販売および企画・開発分野に
おいて協業することを主旨とする業務提携契約を締結したと発表した。これが
好感された。取得方法は、既存株主からの譲受、取得後の所有株式数は2001株、
取得後の所有割合は2.23%。インターネット広告市場規模の成長率は、安定的
な高成長を維持しているが、ロングテール領域にはより高い成長率が期待され
ている。まぐクリックとサイバー・コミュニケーションズ は、このロングテ
ール領域において業務提携することとした。

アルバイトタイムス(2341)、1 株につき3 円の記念配当を実施を好感
141円 28円高
19日、08年2月期に、1 株につき3 円のジャスダック証券取引所上場5 周年記
念配当を実施すると発表した。この結果、1 株当たり期末配当金は、前回発
表の普通配当2円に上記の記念配当3円を加え、5円の配当を実施する予定。
これが好感された。

そーせいグループ(4565)、緊急避妊薬治験、近く最終段階が買い材料
127000円 20000円高のストップ高買い気配
20日、「そーせいグループは開発中の緊急避妊薬について、最終段階である
第三相臨床試験を月内にも始める。このほど厚生労働省に治験届を提出した。
国内の病院で実際に投与し有効性などを調べる。この薬は、そーせいが仏製
薬会社のHRAファーマ社から国内での販売開発権を購入したもので、すで
に米国など65カ国で発売されている。新薬は黄体ホルモンを有効成分とし、
妊娠に関連するとされる黄体ホルモンの体内濃度を高めることで排卵や受精
卵の着床を妨げる。」と、一部報じられた。これが買い材料となった。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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 IPOレシオは前日の119.05から31.05ポイント低下して、88.00となっ
た。低下は2日連続。18日の135.90を天井に調整局面入りしたことが鮮明
になった。

また、IPOレシオ5日移動平均線は100.97だ。本日はこれをも割り込んだ。
今後の同レシオは50〜70程度までの調整し、調整一巡感がどこで出るかに注
目したい。

なお、ここ最近上場した銘柄群の中で、本日終値が公募価格及び初値を上回
っているのは、スタートトゥディ(3092)の1銘柄だけだ。

直近IPO市場の需給は非常に悪い。このため、今後、余程急激に売り込ま
れて、リバウンド妙味が増大しない限り、短期資金の直近IPO市場への資
金流入加速は期待薄とみておきたい。

 一方、3市場売買代金は前日から129億円減少して1053億円となった。
減少は2日連続だが、活況の目安となる1000億円は上回っている。

しかし、直近のピーク(18日の1210億円)時の相場状況と比べると、物色
の中心だったネット関連の騰勢が一服し、個人投資家の買いの回転が鈍った
感が強い。

主要な株価指数がもう一段下落するようだと、短期筋の投げ売りがかさむ可
能性が高く、短期的な急落リスクが高まったと警戒しておきたい。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 編集後記
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通常、株式はデフレが嫌いで、インフレが好きです。ですから、商品市況高
騰によるインフレは、株価にとってはポジティブに、債券にとってはネガテ
ィブに作用するのが原則です。しかし、前日の米株といい、本日の日本やア
ジア株の反応といい、違和感を感じています。本来なら、「オッシャッ!イン
フレか!待ってました!!株を買って、金も買って、プラチナも買って、債
券を叩き売るぞ」となるはずなのに・・・。なんとなく腑に落ちない動きで
したが、インフレなら株は買いだと思いますよ。もちろん、市場がスタグフ
レーションを懸念しているなら、今日の動きは納得しますが。

(藤井英敏)

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Tuesday, February 19, 2008

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年2月19日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13757.91 122.51 0.9%
TOPIX 1345.29 12.3 0.92%
日経JASDAQ 1538.4 6.61 0.43%
J−Stock 1445.48 -11.59 -0.8%
マザーズ 688.83 -4.67 -0.67%
ヘラクレス 1055.73 4.37 0.42%

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★ 相場概況(主力株)
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19日の日経平均は前日比122.51円高の13757.91円、高値は14時23分の13853.21
円、安値は10時48分の13691.88円。東証一部の売買代金は2兆5832億円、値上
がり銘柄数は1102銘柄、値下がり銘柄数は528銘柄、変わらずは99銘柄だった。

18日の米国株式市場が祝日で休場だったが、欧州の株式相場が上昇したため、
買いが優勢だった。ただし、日経平均は直近の高値圏である1万3800円台では
上値が重くなった。なお、「ドバイ政府系ファンド、ドバイ・インターナショ
ナル・キャピタル(DIC)の幹部は19日、東京都内で会見し、現在投資して
いるソニー(6758)以外にも日本株への投資を模索していることを明らかにした。
」と市場に伝わったことで、中東マネー流入期待が高まっていた。

業種別では、卸売、銀行、証券、商品先物、輸送用機器、その他製品、機械、
鉄鋼、その他金融、非鉄金属、精密機械などが値上がりした。一方、電気・ガ
ス、陸運、パルプ・紙、ゴム製品、保険、不動産、医薬品、空運などが値下が
りした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはアイティーフォー(4743)、2位は
NISグループ(8571)、3位はイトーキ(7972)。一方、下落率トップはマ
ツモトキヨシHD(3088)、2位は日本橋梁(5912)、3位はアルバック(67
28)。


個別銘柄動向は以下の通り

イトーキ(7972)、08年12月期連結業績見通しと07年12月期配当の増配を好感
653円 100円高のストップ高買い気配
18日、08年12月期連結業績見通しと07年12月期配当の増配を発表した。これが
好感された。売上高は1235億円(前期比4.3%増)、営業利益は58億円(同6.3
%増)、経常利益は62億円(同5.7%増)、当期純利益は33億円(同15.8%増)
の見通し。前期が最終減益だったこともあり、最終増益見込みが好感されたと
みられる。また、07年12月期の配当金については、通期業績を勘案し、直近予
想から2 円00 銭増配の1株当たり12 円00 銭に修正した。

メガネトップ(7541)、大和、「2」から「1」へ引き上げ
1184円 181円高
大和総研は、同社のレーティングを従来の「2」から「1」へ引き上げた。08年
度からは新たな経営ステージに突入し、シェア拡大と利益率上昇が明確になると
推察しているという。業界トップ企業の業績が一段と悪化、同業他社の追随も見
られないことから、残存者メリットを享受できるそうだ。大量改装の一巡で既存
店増収率は緩やかになるが、マージン安定化やレバレッジ効果で再びダイナミッ
クな利益創出が期待できるとみている。

長府製作所(5946)、自己株式取得と08年12月期大幅最終増益見通しを好感
1956円 226円高
18日、自己株式取得と08年12月期大幅最終増益見通しを発表した。これが好感さ
れた。取得する株式の総数上限は100万株(発行済株式総数(自己株式を除く)
に対する割合2.80%)、取得価額の総額は21億円、取得期間は08年2月18日〜08
年6月30日。08年12月期連結売上高は570億円(対前年比0.8%増)、営業利益は
36億円(同23.0%増)、経常利益は49億円(同6.2%増)、当期純利益は30億500
0万円(同69.4%増)を見込んでいる。潜熱回収型石油給湯器「エコフィール」、
太陽熱温水器「エコワイター」、「エコキュート」、「エコウィル」などのエコ
関連商品を重点商品として市場でのシェアアップを図るとともに、従来販路の拡
充と新規ルートの開拓に努め、また、各地での展示会や技術講習会の開催など、
地域に密着した営業活動や、アフターサービス体制の充実にも努める。この他、
海外での販売についても、欧州向けのエアコンや米国向けのガス給湯器など、よ
り一層の拡大を図るという。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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19日の日経平均は続伸し、4日以来2週間ぶりの高値を付けた。確かに、直
近の高値圏である1万3800円台では売り物に押され伸び悩んでいるが、極端
な悲観は大幅に後退しており、徐々に下値を切り上げる形で戻りを試す可能
性が高いとみている。

テクニカル的にも、日経平均は25日移動平均線(19日現在、13409.38円)
を4日連続で上回っており、強気形状となっている。

また、5日移動平均線(同、13542.12円)と25日移動平均線とのゴールデ
ン・クロスも達成した。

テクニカル的な弱気のサインが発生しない限り、売り方の買戻しが相場を支
え、状況次第では踏み上げに発展し、相場を押し上げる可能性は高いとみて
いる。

状況次第というのは、外部環境の改善に尽きる。米国株の上昇が最も欲しい
材料だ。

サブプライム問題による実体経済への影響が依然として心配される状況だが、
これに関しても、世界の株式市場は相当分織り込んで下落してきた。

震源地の米国経済への影響は深刻、且つ、長期化するのだろうが、政策当局
は予断を持たず、金融緩和、財政出動を実施した。多少、動揺する余地は残
っているが、米国株式市場も過度の悲観が後退しているように感じられる。

よって、米国市場も、よほどショッキングな指標の発表などが出ない限り、
落ち着いた動きとなると予想する。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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役立つ情報をつぶやいてます!(平日随時更新)

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★ 相場概況(新興市場)
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19日の新興3市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均は4日続伸し、大証
ヘラクレス指数も小幅ながら5日続伸した。しかし、東証マザーズ指数は小反
落した。急伸してきた銘柄を中心に、利益確定や戻り待ちの売りが目立ち、終
日上値の重い展開となった。ジャスダック市場の売買代金は概算で363億円と前
日の262億円を大きく上回り、07年12月21日の367億円以来の高水準を記録した。

個別では、夢真ホールディングス(2362)、トランスデジタル(9712)、アプ
レック(8489)、アールエイジ(3248)、オープンインターフェース(4302)、
ベストブライダル(2418)、エレコム(6750)、ネクストジェン(3842)、竹
内製作所(6432)、イーネット・ジャパン(3334)、ファンドクリエーション
(3233)などが値上がりした。

一方、大本組(1793)、ジャパンデジタルコン信(4815)、日本ファルコム(3
723)、日本オプティカル(2680)、ユビキタス(3858)、エリアリンク(8914
)、イマジニア(4644)、ネットプライスドットコム(3328)、JSC(3822)、
夢の街創造委員会(2484)、トレジャー・ファクトリー(3093)、アイレップ
(2132)、クロニクル(9822)、バリューコマース(2491)などが値下がりした。

個別銘柄動向は以下の通り

夢真ホールディングス(2362)、夢真キャピタルの全株式譲渡を買い材料視
117円 30円高のストップ高買い気配
18日、ベンチャーキャピタル、企業再生を行っている子会社、夢真キャピタルの
全株式を譲渡すると発表した。これが買い材料視されたとみられる。企業の復活
再生、未公開企業のIPOが盛んになると考え、未公開株投資やM&Aの情報収集、
アドバイザリーとしても活発に行動したが、人材ビジネスに経営資源を集約する
方針の下、売却を決定した。BBHより夢真キャピタルの全株式の購入依頼があり、
経営方針に照らし、BBHが夢真キャピタルの譲渡先として最適であると判断して譲
渡契約書を締結するに至ったという。譲渡金額は4500万200円。株式の譲渡に伴い、
08年9月期通期の業績予想修正を行う必要があるが、現在精査中であり見通しが
明らかになり次第発表する。

エレコム(6750)、第3四半期連結業績、株式分割、増配、自己株式取得を発表
755円 100円高のストップ高買い気配
18日、第3四半期連結業績、株式分割、増配、自己株式取得を発表した。これが
好感された。第3四半期連結業績は、売上高384億9400万円(前年同期比10.3%増)、
営業利益24億1900万円(同18.0%増)、経常利益17億7800万円(同24.3%増)、四半期
純利益8億500万円(同2.7%増)だった。ストレージ・メモリの売上高は前年同期を
下回ったが、詰替えインク等のPCサプライ製品、ポータブル・オーディオ・プレ
ーヤー関連等のAV関連製品を中心に売上高は堅調に推移し、利益面においても第
3四半期におけるAV関連製品の販売強化、および年末商戦向けの新製品発売が奏
功した他、メモリ製品の販売価格が比較的安定したことで利益率が改善した。株式
分割については、08年3月31日を基準日として、普通株式1株につき1.5株の割合
をもって分割する。期末配当については、前回の配当予想15円に記念配当5円を
プラスして20円に修正した。自己株式取得については、取得株式総数10万株(上限
)(発行済み株式総数に占める割合0.61%)で、株式取得総額1億円(上限)。取得期
間は、08年2月22日から08年5月19日まで。

リプラス(8936)、今期当期純利益 前期比153%増を好感
77600円 6000円高
18日に発表した、08年12月期通期連結業績予想は、売上高700億円(前年同期比99.
3%増)、営業利益60億円(同77.9%増)、経常利益55億円(同80.4%増)、当期純利益
30億円(同153.4%増)だった。これが好感された。レントゴー事業は、08年度新規
獲得件数41万件を見込み、134億円の売上高を見込んでいる。また、アセットマネ
ジメント事業においては、08年度末には5200億円の運用を見込み、566億円の売上
高を見込んでいる。また、事業領域全般にわたり、当初の予定よりも業務効率が向
上していることに伴い、売上高に対するコスト水準が引下げられる見通し。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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IPOレシオは前日の135.90から16.85ポイント低下して119.05となった。
低下は5日ぶり。やはり、通常の取引レンジの天井を示唆する120を超えた
ことから、短期的な過熱感警戒感が強まり、利益確定売りに押されたようだ。

IPOレシオ5日移動平均線は96.71で、同線は上昇中だ。今後、これを上
回って推移できれば、IPOレシオは上昇基調を維持できるだろう。しかし、
同線を割り込むと、50〜70程度までの調整が想定される。

なお、直近上場26社中、株価が公募価格及び初値を上回っているのはスター
トトゥデイ(3092)1社のみというお寒い状況だ。直近IPO市場の需給は
非常に悪い。

このため、短期資金の既IPO銘柄への加速度的な流入は期待薄だろう。

一方、3市場売買代金は前日比28億円減少の1182億円となった。活況の目
安となる1000億円を上回っている。また、主要な株価指数は、東証マザーズ
指数は反落したが、日経ジャスダック平均、大証ヘラクレス指数は小幅なが
ら続伸した。

今後、売買代金が急減して、株価指数も下落するようなら、調整入り濃厚だ
が、少なくとも、本日の動向からは、調整入りを決定づける兆候はみられな
い。

なお、仮に、売買代金が減少傾向を示して、且つ、株価指数が上昇するケー
スでは、中長期的な先高観は強まらないだろうが、真空地帯を駆け上がるよ
うな短期的な急騰相場はイメージできるとみている。言うなれば、売り枯れ
の中の急騰劇だ。無論、それは非常に短期間のラリーとなる見通しだ。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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IPOスケジュールはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.kabutie.co.jp/ipo/ipo.html
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★ 編集後記
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SWF(政府系ファンド)を日本でも創設することを目指す議論が、自民党内
で高まっています。22日には、党国家戦略本部に「SWF検討プロジェクト
チーム」を設立して、どんな手法で創設できるか、検討を始めます。国富の
有効活用は、少子高齢化・人口減少の問題に起因した日本経済の地盤沈下を
避けるための解決策の一つでしょう。お金を働かせて国富を稼ぐというわが
国の積極的な財務戦略の具体化を、是非とも実現してもらたいなぁと思いま
す。

(藤井英敏)

 ご意見・ご要望がございましたら、下記メールアドレスにご連絡下さい。
           ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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Monday, February 18, 2008

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年2月18日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13635.4 12.84 0.09%
TOPIX 1332.99 -1.9 -0.14%
日経JASDAQ 1531.79 9.54 0.63%
J−Stock 1457.07 17.02 1.18%
マザーズ 693.5 38.06 5.81%
ヘラクレス 1051.36 39.68 3.92%

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★ 相場概況(主力株)
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18日の日経平均は前週末比12.84円高の13635.40円、高値は10時41分の13822.4
5円、安値は始値の13627.31円。東証一部の売買代金は2兆4142億円、値上がり
銘柄数は957銘柄、値下がり銘柄数は681銘柄、変わらずは90銘柄だった。

前週末に発表された07年10-12月期のGDPの結果を好感する流れが続いた。市
場の一部では、朝方から外国人投資家による買い戻しの観測が出ていたことも、
買い材料視された。しかし、チャート的な節目となる直近高値に迫る水準では戻
り待ちの売りが出て、後場に入って日経平均は伸び悩んだ。

業種別では鉄鋼、石油・石炭製品、輸送用機器、パルプ・紙、繊維製品、金属製
品、非鉄金属、不動産、機械などが値上がりした。一方、保険、海運、鉱業、卸
売、倉庫・運輸、銀行、電気・ガス、情報・通信などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは、日本橋梁(5912)、2位はGSIク
レオス(8101)、3位はフェイス(4295)。一方、下落率トップは、マツモトキ
ヨシHD(3088)、2位は山水電気(6793)、3位はサトー(6287)。

個別銘柄動向は以下の通り

日本橋梁(5912)、第3四半期段階での営業黒転と高進捗率を好感
299円 80円高のストップ高買い気配
15日、08年3月期第3四半期連結業績を発表した。売上高は56億400万円(前期同
期比24.4%増)、営業利益は2億1400万円(前年同期は15億4200万円の赤字)、
経常利益は1億5800万円(同17億5700万円の赤字)、四半期純利益は3億2100万円
(同35億4800万円の赤字)だった。営業損益段階から黒字転換したことが好感さ
れた。また、通期計画に対する進捗率は、売上高は60.7%、営業利益は139.0%、
経常利益は478.8%、当期純利益は167.2%。この利益ベースの高進捗率も好感さ
れているとみられる。なお、通期見通しは従来予想を据え置いた。

GSIクレオス(8101)、08年3月期第3四半期連結業績、高進捗率を好感
114円 30円高のストップ高買い気配
15日、08年3月期第3四半期連結業績を発表した。通期計画に対する進捗率は、
売上高が82.7%、営業利益が123.3%、経常利益が165.4%、当期純利益が74.6%。
この高い進捗率が好感された。売上高は前年同期比22億4200万円増収の892億790
0万円。事業部門別では、繊維関連事業では、低採算のOEM事業からの撤退な
どがあったものの、インナー用の原材料および製品の取り扱いや欧州向けを中心
とする生地の輸出が好調を持続したので、売上高は前年同期比22億9600万円増収
の687億5100万円。一方、非繊維関連事業では、機能性樹脂をはじめとする化成
品の取り扱いが好調に推移したが、低収益事業から撤退したこともあり、売上高
は前年同期比5400万円減収の205億2700万円。損益の状況は、売上高の増加に加
え、婦人アパレル事業の改善が進んだため、売上総利益は前年同期比7億5600万
円増益の104億6400万円となった。また、人件費を中心とした経費の削減も奏効
し、営業利益は前年同期比13億1800万円増益の12億3300万円、経常利益は前年同
期比10億8100万円増益の8億2700万円、四半期純利益は前年同期比6億3900万円
増益の2億6100万円だった。なお、通期業績予想は据え置いた。

ドワンゴ(3715)、ニコニコ動画モバイル、i モードの公式サービス化を好感
281000円 40000円高のストップ高買い気配
18日、ニワンゴが運営する、WEB サイト上で再生される動画に対しリアルタイム
でコメントを付けられる「ニコニコ動画(RC2)」の携帯電話向けサービス
「ニコニコ動画モバイル」が、NTTドコモ(9437)グループ各社が提供するi
モードの公式サービスとして2月18日(月)より提供を開始したと発表した。こ
れが好感された。「ニコニコ動画モバイル」は、モバイルで、PC向けの「ニコ
ニコ動画(RC2)」同様コメント付き動画を再生したりコメントを書き込んだ
りすることができ、現在、NTT ドコモ端末、au 端末の対応機種向けにサービス
を行い、先日2月10日には、100万ユーザーを突破した。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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アジア各国・地域の対米輸出の伸びが鈍化し始めたと報じられている。サブ
プライムローン問題を発端にした米景気の減速が響いているという。

輸出全体はアジア域内向けを中心に今のところ堅調なほか、内需も景気の下
支え役となっているが、多くの国では一定程度の成長減速は避けられないと
の見方が出てきたそうだ。

対米輸出の減速はアジア全域で昨年から広がり始め、ここに来て一段と低調
になっており、台湾は昨年1年間で対米輸出が前年比0.9%減少、今年1月には
前年同月比1.0%減となった。シンガポールも昨年半ば以降、減速傾向が鮮明
になっており、昨年7—9月期は前年同期比3.9%減、10—12月期も0.4%増にと
どまったという。

東京株式市場は、米国景気減速に伴うアジア各国・地域の対米輸出の伸び鈍
化については、相当分織り込んで、下落した可能性は高い。

このため、現段階において、これが即、東京株式市場の下落につながるとは
思えない。しかし、この傾向が長期化、且つ、深刻化するようなら話は別だ。

アジアの各国・地域の株式市場が下落基調を続けるようなら、さすがにその
動きは無視できないだろう。つまり、今後もアジア株式市場の動向に左右さ
れ易い不安定な相場は継続するとみておく必要がある。

ただし、07年10-12月期のGDPが予想以上に好調だったことで、市場セン
チメントは大幅に好転している。

また、極度の悲観を織り込んで空売りした向きの買戻し意欲は強いと推察さ
れる。何も考えず、どんどん上値を買っていくような強気相場ではないだろ
うが、大きく悲観に振れた反動による、自律的な反発はもうしばらく継続す
るとみておきたい。

取り敢えず、現時点では、3月SQまでは堅調相場が継続すると漠然とイメ
ージしている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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18日の新興3市場は全面高。日経ジャスダック平均は3営業日続伸。東証マザ
ーズ指数は3日続伸と大証ヘラクレス指数も4日続伸した。楽天(4755)の業
績発表でアク抜け感が広がったとの声もあった。

個別では、アプレック(8489)、クロニクル(9822)、ストロベリーコーポレ
ーション(3429)、ローヤル電機(6593)、ネットインデックス(6634)、カ
ウボーイ(9971)、イチヤ(9968)、サイバーエージェント(4751)、デジタ
ルガレージ(4819)、シーフォーテクノロジー(2355)、テクノアルファ(30
89)、コモンウェルス・エンター(7612)、ウェブマネー(2167)、ラクーン
(3031)、エン・ジャパン(4849)などが値上がりした。

一方、エイチアイ(3846)、トランスデジタル(9712)、JSC(3822)、三
光合成(7888)、J−DC(4815)、イマジニア(4644)、トスネット(4754
)、秩父鉄道(9012)、ジャレコHD(7954)、アイビー化粧品(4918)、シ
ダー(2435)などが値下がりした。

個別銘柄動向は以下の通り

シーフォーテクノロジー(2355)、増資による債務超過回避を好感
12550円 2000円高のストップ高買い気配
15日、08年3月期連結業績の下方修正と増資による債務超過回避を発表した。
債務超過回避が好感された。売上高は従来の36億円を30億円へ、営業損益は同
4000万円の黒字を4億5000万円の赤字へ、経常損益は同1000万円の黒字を4億
8000万円の赤字へ、当期最終損益は同1億7000万円の黒字を14億2000万円の赤
字へ、それぞれ下方修正した。前期における多額の当期純損失の計上により債
務超過となり、第3四半期において、連結で13億5200万円、単体で14億2500万
円の債務超過となる見込み。経常黒字化による債務超過の解消は困難だが、今
般のSBIホールディングス及びSBIイー・トレード証券を割当先とする第
三者割当増資17億900万円により、今期末において債務超過は解消できる見込み。
なお、第三者割当増資の発行価格は1株につき13000円。SBIホールディング
スは間接保有を合わせて69.13%保有する親会社になる。

アクロディア(3823)、08年3月期第3四半期連結業績とSUNとの業務提携を好感
440000円 50000円高のストップ高買い気配
15日、08年3月期第3四半期連結業績を発表した。この内容が好感された。売
上高は17億6500万円、営業利益は8600万円、経常利益は6900万円、四半期純損
失は600万円だった。当第3四半期においえては、国内外のキャリアやメーカー
に対するライセンス販売、及びライセンスに繋がる受託開発案件を数多く受注
することができたほか、新たに子会社のAMSにおいて立ち上げた「メディア事業
」が順調に推移した。通期の連結業績予想にいては、07年9月にAMSが立ち上げ
た、携帯電話向けコンテンツのダウンロードサイトにおける広告収入が引き続
き好調に推移する見通しであるほか、Acrodea America Inc.において開発案件
の受注を引き続き見込んでおり、前回発表の業績予想に変更はない。同時に、
携帯ストリーミング配信システムの開発や3D インターネット事業を展開する株
式会社SUNと、世界初の携帯電話端末によるセカンドライフ携帯サービスや動画
ストリーミングサービスを快適に利用できるサービスを日本と世界に向けて提
供するため、1月31日に資本提携としてSUN の1億円の増資引受けを行い、2
月15日付けでSUN と業務提携を締結したと発表した。 これも買い材料となった。

楽天(4755)、UBS、レーティング「Buy」、目標株価68000円を継続
49200円 4000円高のストップ高買い気配
UBS証券は、同社のレーティング「Buy」、目標株価68000円を継続した。金
融事業の不安は昨年比で明確に後退しており、今後は国内EC市場が持つ成長余
地とその中での楽天の圧倒的優位性が強調される局面に入ると予想していると
いう。実際、4Q決算でもEC事業は「その本質的な強さ」と「他事業との有機的
結合による成長可能性」を示すことができたとUBSは考えている。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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 IPOレシオは前週末の86.00から49.9ポイント上昇して135.90まで急
上昇した。上昇は4日連続。通常の取引レンジでは、120程度が天井圏であ
り、過熱ゾーンに突入したと考える。

今回は、12日の53.97が上昇の起点だった。超売られ過ぎの20程度からの
反発なら超過熱の200〜300への上昇も容認できるが、今回はそうではない。

このため、明日以降は、直近IPO市場については、どこでIPOレシオが
ピークアウトして、調整に入るかの見極めの局面と考える。

なお、IPOレシオ5日移動平均線は83.69だ。同線を割り込むまでは、調
整色は強まることはないが、割り込んだら、調整色が色濃くなるともみてい
る。
 一方、新興3市場の売買代金は1210億円と前週末の1108億円から102億
円増加した。活況の目安となる1000億円を上回っている。売買代金の増加傾
向が続き、新興市場に先高観が強まり易い状況だ。

しかし、売買代金の増加率は、14日が21%、15日が46%、そして、本日が
9%。売買代金の水準自体は問題ないが、その増加率は鈍化している。

これをもって即、弱気になる必要は無いだろうが、騰勢一服の可能性は頭の
隅において置く必要はあるだろう。

新興市場で、最も特徴的なことは「高いボラティリティー」だ。つまり、ス
ピード調整に入った場合、予想以上の値幅を伴った急落が発生することが
多々ある。明日以降、売買代金が減少し、同時に、主要な株価指数も下落す
るようなら、早くも、そのスピード調整の到来確度が高まるだろう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 編集後記
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新興市場のネット関連が賑わい、新興3市場の売買代金が連日1000億円を超
えています。昨年秋にもこのような状況がありました。やはり、高成長期待
が期待できるネット関連が賑わうと、相場に明るさが戻ってきますね。ただ
し、戻れば売りたい投資家も多いでしょうから、昨年のように高値を抜けて
スイスイ上がった需給ではない点には注意が必要です。そうは言っても、こ
のようにボリュームを伴った上昇があると、多少は気分が明るくなりますね。

(藤井英敏)

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