Friday, September 26, 2008

「カブ知恵」発、米金融安定化策を巡る米政府・議会のドタバタを嫌気�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年9月26日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 11893.16 -113.37 -0.94%
TOPIX 1147.89 -6.06 -0.53%
日経JASDAQ 1302.5 -1.04 -0.08%
J−Stock 1117.19 -4.08 -0.36%
マザーズ 427.27 -8.42 -1.93%
ヘラクレス 668.14 -9.17 -1.35%
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★ 相場概況(主力株)
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26日の日経平均は前日比113.37円安の11893.16円、高値は9時22分の12082.64
円、安値は13時50分の11788.73円。東証一部の売買代金は2兆180億円、値上
がり銘柄数は341銘柄、値下がり銘柄数は1307銘柄、変わらずは61銘柄だった。

25日のNYダウは4営業日ぶりに反発し、前日比196.89ドル高の11022.06ドル
で取引を終えた。ダウ・ジョーンズ通信が、「上下両院の民主・共和両党の有
力議員が安定化法案について基本合意に達した」、と報じたことが好感された。

米国株の上昇を好感して、寄り付き直後の東京株式市場は買いが先行した。し
かし、「米下院金融委員会のバーニー・フランク委員長(民主、マサチューセ
ッツ州)は25日、財務省が提案した7000億ドルの金融安定化策について民主党
が示した修正案を共和党が拒否したことを明らかにした」とのブルームバーグ
報道が市場に広く知れ渡るに連れ、売り圧力が強まった。また、米CNBCが、
「米金融安定法案の合意は、1週間から10日程遅れる」と報じたとの観測も嫌
気された。さらに、東京市場の取引時間中を通じて、CME GlobexでS&P500、
ナスダック100など米株価指数先物が軟調に推移したことも悪材料視された。

安定化法案をめぐる政府・議会の調整が難航していることや、経営不振に陥っ
ていた米貯蓄貸付組合(S&L)最大手のワシントン・ミューチュアルが破綻し
たことなどが嫌気され、日経平均は後場に入り、下げ幅を拡大させた。ただし、
大引けにかけてはやや買い戻され、今週の取引を終えた。

東証33業種では、医薬品、保険、情報・通信、電気・ガス、銀行、陸運、空運、
輸送用機器、小売、建設の10業種が値上がりした。一方、海運、非鉄金属、鉄
鋼、卸売、精密機械、ゴム製品、機械、繊維製品、石油・石炭製品、化学、倉
庫・運輸、ガラス・土石などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは創建ホームズ(8911)、2位はさが
美(8201)、3位は旭テック(5606)。一方、値下がり率トップはエス・サイ
エンス(5721)、2位は日本綜合地所(8878)、3位は有楽土地(8838)。

個別銘柄動向は以下の通り

フジタ(1725)、TOB価格200円にサヤ寄せ
185円 50円高のストップ高買い気配
 25日、親会社である有限会社フジタ・ホールディングス(以下「公開買付者
」。)による同社株式及び新株予約権に対する公開買付け(以下「本公開買付け
」)について、賛同の意見を表明した。TOB(公開買付)価格は普通株式1株
当たり200 円。これにサヤ寄せするべく買い物が殺到した。本公開買付けが成
立した場合には、その後、公開買付者が同社を100%子会社化する予定である
こと、及びその後、同社が上場廃止となる予定であることを前提としている。
公開買付者は、米国デラウェア州法に基づき設立された法人であるゴールドマ
ン・サックス・グループ・インクの完全子会社である日本法に基づき設立され
た株式会社(特例有限会社)。

旭テック(5606)、第三者割当増資による子会社の財務基盤拡充を好感
55円 9円高
 26日9時7分、筆頭株主のアールエイチジェイ・インターナショナルSA/NV
を割当先とする第三者割当増資を発表した。発行する普通株式は7317万731株
の範囲で割当先と合意し、申込みのあった株式数。発行価額は1株あたり41円。
今回の第三者割当により発行される新株式数は、現在の発行済株式数に対して、
22.8%の株式の希薄化効果を生じる。調達する資金の額(差引手取概算額)は約
30億円。資金使途は、全額、完全子会社である米国メタルダイン社への出資(
増資)に充てる予定。子会社の財務基盤拡充が好感された。ただし、10月15日
に予定されているメタルダイン社への出資(約30億円)の一部又は全部につい
て、出資期日が早まった場合には、この出資のための資金は借入金によること
となるため、当該借入金の返済資金(最大約30億円)に充てる場合がある。

大成建設(1801)、MSの投資判断「Overweight」への引き上げが買い手掛かり
268円 9円高
 モルガン・スタンレー証券は、同社の投資判断を従来の「Equal-weight」か
ら「Overweight」へ引き上げ、目標株価は330円としたそうだ。これが買い手
掛かりになったと観測される。最大の懸念事項であった海外工事の損失が表面
化したことが理由だという。MSは同社の海外受注の積極的な展開については
否定的であったそうだ。MSはこのことを理由に同社を最大手ゼネコン4社内
で唯一、「Equal-weight」の投資判断に据え置いていたという。これで最大手
ゼネコン4社全てが「Overweight」になったが、悪材料が出尽くした大成建設
(1801)がトップピック、2番目は大林組(1802)、3番目は清水建設(1803)、4
番目は鹿島(1812)となるという。鹿島(1812)が最も低いのは既報されている循
環取引による損失額が確定していないためだとも。

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若林栄四のプロフィール

1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券(アメリカ)執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
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として作成されておりますが、元本を保証するものではありません。投資の最
終判断はご自身の責任で行うようお願い申し上げます。

(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長(金商)第1698号
社団法人日本証券投資顧問業協会 会員番号012-02024
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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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上下両院の民主・共和両党の有力議員が安定化法案について基本合意し、すん
なり決まるとみられていた米金融安定化法案をめぐる協議は、25日午後のホワ
イトハウスの会合で一部の共和党下院議員が対案を提示したことが明らかにな
り、混迷の度を増したという。

報道によれば、共和党保守派のグループのブッシュ政権の金融安定化策への対
案は、公的資金を否定し民間主導で解決を図るそうで、政府の保証がついてい
ないすべてのモーゲージ証券(MBS)の約半分に政府保証をつけることが柱
だという。法案には、企業に対する規制緩和・一時的な減税や、この支援策に
参加する金融機関にモーゲージ資産の公開を求めることも盛り込まれていると
も。米CNBCでは、米金融安定法案の合意は、1週間から10日程遅れると報
道したもようだ。

こうなると来週は、米金融安定化に対する米議会と政府の着地点がみえないう
ちは、東京株式市場も調整色を強める公算が大きい。まさか民間主導の公的資
金を使わないスキームでは着地しないだろうが、万が一そうなった場合、世界
的な株式市場のクラッシュが想定される。現時点では、紆余曲折はありながら
も、公的資金を活用したスキームで決着する公算が大きいとみているが・・・。

いずれにせよ、その方向で議論がまとまる確度が高まるまでは先行き不透明感
が強いため、東京株式市場は不安定な動きを続けよう。そして、着地点がほぼ
みえてきた段階から、急速に値を戻す相場をイメージしている。日経平均の想
定レンジは11300円〜12500円程度。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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26日の新興3市場は全面安。日経ジャスダック平均は3日続落。東証マザーズ
指数は4日続落した。そして、大証ヘラクレス指数は3日続落した。

個別では、ビービーネット(2318)、NESTAGE(7633)、寺島薬局(75
86)、イントランス(3237)、クレックス(7568)、ダイヤモンドダイニング
(3073)、テリロジー(3356)、ビジネスB太田昭和(9658)、ターボリナッ
クス(3777)、イーシー・ワン(2310)、グッドマン(7535)、サムシングホ
ールディングス(1408)、セキュアヴェイル(3042)、デジタルデザイン(47
64)、ウィル(3241)、クリーク・アンド・リバー社(4763)、データホライ
ゾン(3628)などの値上がりが目立つ。

一方、プロデュース(6263)、山洋工業(8109)、アスラポート・ダイニング
(3069)、ウライ(2658)、アーティストハウスHLDGS(3716)、フィン
テックグローバル(8789)、CDS(2487)、総和地所(3239)、モック(23
63)、寺崎電気産業(6637)、オメガプロジェクトHD(6819)、ミホウジャ
パン(2880)、メッツ(4744)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

クリーク&リバー(4763)、08年8月期中間連結業績の上方修正を好感
19500円 2000円高のストップ高買い気配
 26日11時35分、08年8月期中間連結業績の上方修正を発表した。これが好感
された。売上高は従来の72億円を73億円へ、営業利益は同1億円を2億9000万
円へ、経常利益は同1億円を2億7000万円へ、中間純利益は同5000万円を1億
円へ、それぞれ上方修正した。同社グループは、前連結会計年度を初年度とし
た、3ヵ年の中期経営計画「Grow-up プラン」において、中核事業である「エ
ージェンシー事業の継続成長・利益率の向上」を目指している。初年度に実施
した機構改革等の基盤整備に基づき、「Grow-up プラン」の2年目である当期
を成長ステージと位置付け、グループ全体でクライアント・ニーズに対する対
応力を強化するとともに、プロジェクト管理を徹底することで、収益力の強化
に努めた。その結果、連結・個別ともに前年対比増収増益を達成し、特に利益
面において、当初想定を上回る見込みとなった。09年2月期通期業績予想につ
いては、現時点での変更はない。

データホライゾン(3628)、健康保険加入者向けの保健事業の支援サービス開始
が買い材料
1630円 165円高
 26日付け日経産業新聞が、「東証マザーズ上場のデータホライゾンは、企業
の健康保険組合や自治体などが実施する健康保険加入者向けの保健事業の支援
サービスを始める。診療報酬明細書(レセプト)などのデータをコンピューター
で分析し、予防医療を助言することで中長期の医療費削減に結びつけるサービ
スとして売り込む。」と報じた。これが買い材料になったようだ。

ダイヤモンドダイニング(3073)、09年2月期通期業績の上方修正を好感
228000円 30000円高のストップ高買い気配
 26日8時35分、09年2月期通期業績の上方修正を発表した。これが好感され
た。売上高は従来の78億4200万円を83億5400万円へ、営業利益は同3億8900万
円を5億1600万円へ、経常利益は同3億7000万円を5億1100万円へ、当期純利
益は同1億9300万円を2億6400万円へ、それぞれ上方修正した。当中間期は、
前事業年度に引き続き積極的な出店を行った結果、首都圏ターミナル駅を中心
に11店舗の新規出店を行った。これら店舗が中間期の業績に大きく影響したこ
とに加え、既存店の売上高が当初計画とおり順調に推移し、売上原価及び販管
費及び一般管理費が計画より下回って推移した結果、08年7月1日に公表した
09年2月期の中間期業績予想を上回る見込み。通期業績に関しては、当中間会
計期間以降に計画している新規出店店舗の出店時期の遅れの可能性や、物件獲
得の進捗が順調に推移しているため、現在公表している新規出店店舗数を上回
る出店数となる可能性がある。当面は売上高、利益ともに順調な推移を見込ん
でいるが、経済情勢が不安定であり個人消費における消費意欲の減退リスク及
び当該中間期業績予想数値を勘案し、通期見通しを上方修正した。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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IPOレシオは前日の55.17から12.98ポイント低下して42.19となった。低下
は2日連続。水準的には16日の46.15を割り込むレベルまで低下した。IPO
レシオ5日移動平均線は65.03と、こちらも2日連続の低下。IPOレシオが
5日移動平均線を割り込み、且つ、5日移動平均線自体の向きが下向きのため、
直近IPO市場は調整局面入りしていると言える。

また、ここ最近のボックスの概ね50〜80程度のレンジ下限を割り込んだことか
ら、調整がやや深刻化している様子が窺える。なお、昨日一例として挙げた、
5日に上場したサニーサイド(2180)は本日まで11日続落している。10時13分
には前日比115円(5.0%)安の2175円まで下げ、上場来安値を連日で更新して
いる。直近IPO銘柄の人気が離散していることを物語る事象と言える。

一方、3市場売買代金は前日から39億円減少して281億円にまで落ち込んだ。
新興3市場の主要な株価指数は全面安だった。どれもこれも安値圏での推移を
余儀なくされているが、一向に押し目買いが入ってこないようだ。

お金が一向に入ってこないのは当然と考えている。24日マザーズ上場のリプラ
ス(8936)が破産手続きを開始すると発表した。

また、ジャスダック上場のプロデュース(6263)が19日の取引終了後に金融商
品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで証券取引等監視委員会の
強制調査を受けたと発表した。

そして、同社は24日、隆盛監査法人から同日付で監査契約を解除するとの通知
を受けたと発表した。そして26日、民事再生手続き開始の申し立て、及び受理
を発表した。

さらに、新興銘柄ではないが、25日取引終了後、東証2部上場のジェネシス・
テクノロジー(2473)が、神戸地裁に民事再生手続き開始を申請し、受理され
たと発表した。

26日には、総和地所(3239)が、神奈川県高津県税事務所より08年度の法人事
業税の滞納に対して差押えの執行がなされたと発表。同じく26日、東証一部の
シーズクリエイト(8921)が民事再生手続き開始の申し立てを発表した。

次から次へ、中小型株の破綻、不祥事が明らかになっている。これでは普通の
投資家は新興市場には、怖くて決して近づかないのは当然とみているからだ。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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今日は米国の議会と政府との金融安定化策のドタバタ劇で嫌な相場になりま
したね。共和党保守派の一部が、ブッシュ政権の修正案に対して代替案を出
したそうです。詳細は不明ですが、どうやら公的資金投入を避けた民間主導
のスキームのようです。まあ、紆余曲折を経ながらも公的資金を活用したス
キームに落ち着くとは思いますが、金融市場が異常な緊張状態になっている
だけに、スピード感を持って着地して欲しいものです。ただし、税負担を恐
れるあまりに、仮に不良債権買取機構の設立にこぎつけたとしても、買取価
格が低く抑えられるようだとその実効性に疑問符が付き、株は売られ、ドル
も売られることになるでしょうね。

(藤井英敏)

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Thursday, September 25, 2008

「カブ知恵」発、手掛かり材料不足、東証一部売買代金2兆円割れ�

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にお届けしたいと思います。また、「こんな情報が欲しい!見たい!」といっ
た声もお待ちしています。徐々にコンテンツを増やしていく予定ですのでお
楽しみに。なお、URLは、http://kabutie.jp/ です。

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年9月25日発行

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 12006.53 -108.5 -0.9%
TOPIX 1153.95 -14.02 -1.2%
日経JASDAQ 1303.54 -3.87 -0.3%
J−Stock 1121.27 -14.13 -1.24%
マザーズ 435.69 -2.71 -0.62%
ヘラクレス 677.31 -5.94 -0.87%
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★ 相場概況(主力株)
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25日の日経平均は前日比108.50円安の12006.53円、高値は14時33分の12025.41
円、安値は9時31分の11835.28円。東証一部の売買代金は1兆7247億円、値上
がり銘柄数は444銘柄、値下がり銘柄数は1156銘柄、変わらずは108銘柄。本日
は9月中間期末の配当落ち、配当落ち分は日経平均で82円程度とみられている。

24日のNYダウは3日続落し、前日比29.00ドル安の10825.17ドルで取引を終
えた。バフェット氏の投資会社によるゴールドマン・サックスの優先株引き受
けが発表されたことは好感された。だが、米政府と議会の調整で金融安定化策
の可決が遅れるとの懸念が強まり、相場の悪材料となった。また、8月の中古
住宅販売件数は前月比2.2%減の491万戸と、市場予想の495万戸程度を下回っ
たことも嫌気された。

米国株式市場が方向感乏しかったこともあり、東京株式市場では、寄り付き直
後は、買い物薄の中、換金売りに押され、日経平均はスルスルと下落する場面
があった。しかし、日本時間午前10時から始まったブッシュ大統領のホワイト
ハウスでの講演で、米国は深刻な金融危機にあり、7000億ドルの金融安定化策
を支持するように訴えたことが買い材料視され、下げ幅を急速に縮めて前場取
引を終了した。また、米議会が金融安定化法案の最終草案を25日に作成すると
の観測も市場の一部で流れたもようで、これも買い材料視されたとみられる。
だが、後場に入っても商いは盛り上がらず、東証一部の売買代金は2兆円を割
り込んだ。手掛かり材料が不足し、模様眺め気分の強い相場が続いた結果だ。

東証33業種では、ゴム製品、保険、パルプ・紙の3業種が値上がりした。一方、
海運、卸売、石油・石炭製品、鉱業、輸送用機器、証券、商品先物、その他金
融、陸運、ガラス・土石、鉄鋼、機械、不動産、建設、その他製品、電気機器、
非鉄金属などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは創建ホームズ(8911)、2位はさが
美(8201)、3位はモリテックス(7714)。一方、値下がり率トップは有楽土
地(8838)、2位はシーズクリエイト(8921)、3位は東栄住宅(8875)。

個別銘柄動向は以下の通り

モリテックス(7714)−−TOB価格740円にサヤ寄せ
617円 95円高のストップ高買い気配
 24日、ショット日本ホールディング株式会社による同社株式に対するTOB
(公開買付け)について賛同の意見を表明した。TOB価格は1株当たり740
円。これにサヤ寄せするべく、買い物が殺到した。本公開買付けは、買付け等
を行う株券の数に上限が設定されていない。本公開買付けにおいては、応募株
券の総数が458万5600株以上となる場合は、応募された株券の全部について買
付けが行われるため、株券の売却を希望する株主が応募した株券の全てを売却
することが可能となっている。公開買付けにおける応募株券の総数が458万560
0株に満たない場合には、公開買付者による応募株券の全部の買付けは行われ
ない。同社は本公開買付け後も同社株式の上場が維持されることを希望してお
り、非公開化することを企図して開始されるものではない。

アキンドスシロ(2781)−−TOB価格3250円にサヤ寄せ
2245円 301円高のストップ高買い気配
 24日、エーエスホールディングス株式会社による同社株券等に対する公開買
付けの開始に関して、賛同の意を表明した。本公開買付けにおける普通株式の
買付価格は1株当たり3250円。このTOB価格にサヤ寄せするべく買い物が殺
到、前場は値付かず。公開買付者は、本公開買付け終了後、同社の株主総会に
おける合併契約の承認決議を受けることを条件として、本合併を実施し、本合
併の効力発生日の前日の最終の同社株主名簿に記載された公開買付者以外の同
社株主に対して、その保有する同社株式の対価として、金銭を交付する予定。
そのため、本公開買付けの結果のみでは、東証の有価証券上場規程に定める上
場廃止基準に該当しない場合であっても、本合併の実施後には、同社の株式は
上場廃止となることが見込まれる。

木村化(6378)−−仏電力公社の原発4基新設が買い材料
748円 54円高
 25日付け日本経済新聞は、「仏電力公社(EDF)は24日、英電力大手ブリ
ティッシュ・エナジー(BE)を買収することで両社が合意したと発表した。
買収額は約156億ユーロ(約2兆4000億円)。EDFはBE株の35.2%を保有
する英政府や大株主からBE株の過半を取得する。両社は今後、英国内に4基
の原発を新設する。2017年に稼働する予定で、4基の合計出力は640万キロワ
ット。仏が技術を持つ新型の欧州加圧水型炉(EPR)を導入する。」と報じ
た。これが原発関連機器を手掛ける、同社へ買い材料になったようだ。

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若林栄四が入手・分析した情報をベースに独自の指数分析・チャート分析を加
え、株式市場の見通しから個別銘柄まで網羅したレポート

若林栄四のプロフィール

1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券(アメリカ)執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。

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週刊株式情報誌「Vision」は、投資顧問契約に基づく会員レポートです。お申
込みに際しては、『契約締結前の書面』のご確認と『投資顧問契約書』の手交
が必要となります。また、このレポートは皆様の投資の一助となることを目的
として作成されておりますが、元本を保証するものではありません。投資の最
終判断はご自身の責任で行うようお願い申し上げます。

(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長(金商)第1698号
社団法人日本証券投資顧問業協会 会員番号012-02024
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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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19日申し込み時点の信用評価損益率は小幅ながら2週連続で改善した。評価損
益率はマイナス22.36%と、前週のマイナス22.58%からマイナス幅が0.22ポイ
ント縮小した。

一方、19日申し込み時点の信用買い残(東京・大阪・名古屋3市場、制度信用
と一般信用の合計)は4週連続で減少し、前週比829億円減の1兆7980億円だ
った。5月16日時点の1兆7710億円以来、4カ月ぶりの低水準にまで落ち込ん
でいる。また、信用売り残は2週ぶりに減少し、前週比1163億円減の9804億円
となった。売り残の1兆円割れは04年8月13日の9788億円以来、約4年ぶりの
ことだ。

この数値が示すことは個人投資家が痛み、市場からの撤退が続いていることを
示す。借金をしてまで株を買う個人投資家が激減し、痛みを伴いながら買い建
て玉を外している。

しかし、評価損益率は依然としてマイナス20%を下回っている。切っても切っ
ても、あまり、手の内が好転していない様子が窺える。一方、売り残の1兆円
割れが示唆することは、信用個人が激減し、アクティブにポジションを張ろう
という投資家が少なくなった結果とみている。多くの個人投資家が東京株式か
ら去ったようだ。そして、誰もいなくなったという感が強い。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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25日の新興3市場は全面安。日経ジャスダック平均は2日続落した。東証マザ
ーズ指数は3日続落した。そして、大証ヘラクレス指数は2日続落。

個別では、ヒューネット(8836)、共同紙販HD(9849)、メディカルシステ
ムネットワーク(4350)、ニックス(4243)、アルファグループ(3322)、寺
島薬局(7586)、ウィル(3241)、オメガプロジェクトHD(6819)、サムシ
ングホールディングス(1408)、オープンループ(4831)、ファーマライズ(
2796)、デジタルデザイン(4764)、ソリトンシステムズ(3040)、エスプー
ル(2471)、明豊エンタープライズ(8927)などの値上がりが目立つ。

一方、Human21(8937)、メッツ(4744)、プロデュース(6263)、セイク
レスト(8900)、ビジョンメガネ(7642)、旭ホームズ(1913)、アスラポー
ト・ダイニング(3069)、トスネット(4754)、ウィーヴ(2360)、ミホウジ
ャパン(2880)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

SILEX(6679)−−自己株式の公開買付け価格57539円にサヤ寄せ
44000円 4000円高のストップ高買い気配
 24日、自己株式の取得及び自己株式の公開買付けを行うと発表した。取得す
る株式の総数は6000株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合14.36%
)で、株式の取得価額の総額は3億4523万4000円。自己株式取得の日程は、08
年9月25日から08年10月23日まで。買い付け価格は、57539円(24日終値40000
円)。これにサヤ寄せするべく、買い物が殺到した。

イーシー・ワン(2310)−−MBOを実施、TOB価格57500円にサヤ寄せ
31000円 3000円高のストップ高買い気配
 24日、MBOを実施すると発表した。最首英裕社長の全額出資会社が、同社
の発行済株式の全て(自己株式を除く。)を取得することにより同社の株式を
非公開化させるための一連の取引の一環として、本公開買付けを実施する。T
OB価格は57500円(24日終値28000円)。期間は、9月25日から11月7日まで。
このTOB価格にサヤ寄せするべく買い物が殺到した。

メディカルシス(4350)−−アルフレッサHD(2784)との資本提携を好感
122500円 18000円高のストップ高買い気配
 24日、連結対象の完全子会社であり調剤薬局持株会社であるファーマHDの
株式の一部をアルフレッサHD(2784)に譲渡し、アルフレッサHDと資本提
携を行うと発表した。これが好感された。調剤薬局分野ならびに医療用医薬品
流通分野において、相互の企業価値向上を図るために、業務提携を行う。本業
務提携の中で「アルフレッサHDは同社が展開する調剤薬局事業の展開・拡大
に協力する」こととしており、本件は、本業務提携を補完し、より実効性を高
めるために行うもの。今回の譲渡により、08年9月期において、同社個別決算
で11億6800万円の関係会社株式売却益(特別利益)が発生する。連結決算の関
係会社株式売却益については、11億3800万円を見込んでいるが、現時点の見込
み額であり、08年9月期のファーマHDの決算数値確定により変動する可能性
がある。また、09年9月期の連結業績に与える影響については、08年11月公表
予定の09年9月期連結業績予想に含めて公表する。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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25日のIPOレシオは前日の77.36から22.19ポイント低下して55.17となった。低
下は2日ぶり。IPOレシオ5日移動平均線は69.35とこちらも2日ぶりの低下。
IPOレシオは本日の低下で再び5日移動平均線を割り込んだ。

5日移動平均線も低下しているため、直近IPO市場は調整が継続していること
を示唆している。例えば、5日に上場したサニーサイド(2180)は本日まで10
日続落している。14時56分には前日比155円(6.4%)安の2260円まで下げ、上
場来安値を連日で更新している。直近IPO銘柄の人気が離散していることを物
語る事象と言えよう。

一方、3市場売買代金は前日から10億円減少して320億円となった。本日の新
興市場の主要な株価指数は全面安だった。相変わらず新興市場には資金が流入
してこない。小口の換金売りすら、買い板が薄いため吸収できず、陰湿な下落
が続いている。この傾向は当分続く見通しだ。

昨日マザーズ上場のリプラス(8936)が破産手続きを開始すると発表した。ま
た、ジャスダック上場のプロデュース(6263)が19日の取引終了後に金融商品
取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで証券取引等監視委員会の強
制調査を受けたと発表した。そして、同社は24日、隆盛監査法人から同日付で
監査契約を解除するとの通知を受けたと発表した。

さらに、新興銘柄ではないが、25日取引終了後、東証2部上場のジェネシス・
テクノロジー(2473)が、神戸地裁に民事再生手続き開始を申請し、受理され
たと発表した。次から次へ、中小型株の破綻、不祥事が明らかになっている。
これでは普通の投資家は新興市場には怖くて近づかないだろう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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IPOスケジュールはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.kabutie.co.jp/ipo/ipo.html
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★ 編集後記
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本日、東証が発表した19日時点の裁定買い残(期近・期先合計)は3週連続で
減少しました。買い残は前週比1380億円減の2兆3105億円と、7月18日の2兆
2115億円以来、約2カ月ぶりの水準まで減少しました。これはおそらく、外資
系証券のリスク許容度が低下したため、裁定ポジションをあまり大きく持てな
くなったことが主因だと思います。また、米国の金融市場の混乱が深刻化した
ことで、日本株の先安観が強まり、先物にヘッジ売りが出るため、ザラ場での
解消がし易くなっていることも寄与していることでしょう。いずれにせよ、裁
定解消売りの流れが止まらない限り、日経平均は上がり難く、下がり易い需給
状況となるとみておく必要がありそうです。ただし、水準的には相当低下した
ので、買い残減少傾向の反転は近いのではないかとみています。今後の買い残
の動向を注意してみておく必要があるでしょう。買い残が反転増加なら、相場
の底入れのサインとなりえるからです。

(藤井英敏)

ご意見・ご要望がございましたら、下記メールアドレスにご連絡下さい。
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切責任を負いかねます。また、当社が提供するすべての情報について、当社の
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Wednesday, September 24, 2008

「カブ知恵」発、米金融機関への日本の金融機関の出資等を好感�

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**************【 カブ知恵からのお知らせ 】***********************

カブ知恵ホームページのリニューアルを行っています。現在、一部ベータ版
ですがプレリリースしました。今までとひと味違った、「使える情報」を皆様
にお届けしたいと思います。また、「こんな情報が欲しい!見たい!」といっ
た声もお待ちしています。徐々にコンテンツを増やしていく予定ですのでお
楽しみに。なお、URLは、http://kabutie.jp/ です。

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年9月24日発行

http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 12115.03 24.44 0.2%
TOPIX 1167.97 -0.72 -0.06%
日経JASDAQ 1307.41 -0.72 -0.06%
J−Stock 1135.4 4.61 0.41%
マザーズ 438.4 -7.24 -1.62%
ヘラクレス 683.25 -5.01 -0.73%

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★ 相場概況(主力株)
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24日の日経平均は前日比24.44円高の12115.03円、高値は大引け値、安値は10
時23分の11904.60円。東証一部の売買代金は2兆3543億円、値上がり銘柄数は
867銘柄、値下がり銘柄数は750銘柄、変わらずは102銘柄だった。日経平均は
小幅ながら3日続伸し、本日はピン引けとなった。

23日のNYダウは前日比161.52ドル安の10854.17ドルで取引を終えた。早期金
融安定化法案可決への懸念発生が嫌気された。バーナンキFRB議長とポール
ソン財務長官が上院銀行住宅都市委員会での金融安定化法案について証言した。
しかし、すんなりと可決せず、可決には法案修正などが必要になるとの見方が
浮上した。NY円相場は小反落。前日比05銭円安・ドル高の1ドル=105円50-6
0銭で取引を終えた。

24日の東京株式市場では、全般的なムードとしては、米国株式市場の下落と10
5円台の円高が嫌気された。一方、ブルームバーグが、「ゴールドマン・サッ
クス・グループ は23日、米投資会社バークシャー・ハサウェイを対象にした
第三者割当増資と公募増資により、少なくとも計75億ドル(約7900億円)を調
達することを明らかにした。」と報じたことを受け、CME GlobexでS&P500
やナスダック100先物が堅調に推移したことが好感された。

また、前場中ごろ、「三井住友フィナンシャルグループが、米証券最大手のゴ
ールドマン・サックスに出資する方針を固めたことが24日、明らかになった。
出資額は数千億円に上る見通し」と一部で報じられたことも、相場の押し上げ
要因として意識された。さらに、アジア各国・各地域の株式市場が総じて堅調
に推移したこともポジティブに作用した。この結果、日経平均は大引けにかけ
急速に買い戻しが入り、プラス転換して取引を終えた。

東証33業種では、証券、商品先物、医薬品、パルプ・紙、ゴム製品、非鉄金属、
水産・農林、食料品、情報・通信、小売、銀行、陸運、電気・ガス、サービス
などが値上がりした。一方、不動産、海運、鉱業、卸売、機械、電気機器、輸
送用機器、石油・石炭製品、その他製品、ガラス・土石などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは、さが美(8201)、2位は創建ホー
ムズ(8911)、3位はエス・サイエンス(5721)。一方、値下がり率トップは
東栄住宅(8875)、2位はシーズクリエイト(8921)、3位はサンシティ(89
10)。

個別銘柄動向は以下の通り

さが美(8201)、09年2月期通期連結業績、最終黒字転換予想を好感
111円 30円高のストップ高買い気配
 22日、09年2月期通期連結業績の修正を発表した。最終黒字転換予想が好感
された。営業収益は従来の458億円を454億円へ、営業利益は同4億円を3億50
00万円へそれぞれ下方修正したが、経常利益は同2億円を3億円へ、当期純損
益は同1億円の赤字を3億円の黒字へ、それぞれ上方修正した。中間業績につ
いては、同社は、期のスタートに当たり、業績を回復するために、3ヵ年の再
建計画を策定した。その計画に沿って、構造改革を実施中。中間期までに、さ
が美においては赤字店の閉鎖、希望退職の実施、賞与・賃金のカット、賃借料
等全ての費用の削減に努めるとともに、不動産・有価証券を売却し資金化した。
また連結子会社東京和裁を清算し、同じく連結子会社すずのきを営業譲渡した。
通期業績予想については、今後も引き続き再建計画に沿って、構造改革を実施
していく。すでに9月16日開示したとおり、ジュエリー事業部の中のキラット
事業を11月21日付けで営業譲渡する。下半期は不採算部門の整理を進めるとと
もに、きもの事業を立て直すための商品戦略、マーチャンダイジング改革に着
手する。下半期においても、売上高の予想は厳しく見積もっているが、構造改
革の深耕によって経営コストの削減が見込まれることから、連結・個別とも経
常利益・当期純利益においては、前回発表予想を上回るものと予想している。

栄研化学(4549)、『新型インフルエンザウイルス核酸キット』承認取得が買い
材料
813円 69円高
 22日、07年11月22日に厚生労働省に申請した『新型インフルエンザ(H5亜型)
ウイルス核酸キット』(一般名)、製品名『LoopampH5亜型インフルエンザウイル
ス検出試薬キット』の製造販売承認を9月19日付で取得したと発表した。これ
が買い材料になった。なお、本試薬キットは、11月上旬を目途に新発売する。
本試薬キットは、栄研化学の独自技術である遺伝子増幅法「LAMP法」を利用し、
高感度(最小検出感度40コピー)、迅速(増幅・検出に約40分)にH5亜型インフル
エンザウイルスを検出する。臨床性能試験は、長崎大学熱帯医学研究所 森田公
一教授の協力のもと、ベトナムの研究機関において実施した。本試薬キットは、
LAMP法を利用した体外診断用医薬品としては、『LoopampSARSコロナウイルス検
出試薬キット』に次ぐ製品となり、新興感染症の水際での防疫あるいは感染拡
大阻止に貢献するものと考えているという。

ファミリーマート(8028)、JPの投資判断「Overweight」への引き上げが買い
手掛かり
4080円 500円高のストップ高買い気配
 JPモルガン証券は、同社の投資判断を従来の「Neutral」から「Overweigh
t」へ引き上げ、目標株価5200円は継続したそうだ。これが買い手掛かりにな
ったと観測される。株価下落に反し、ファンダメンタルズの状況は直近高値の
時と何ら変化は無く、今後業績は上方修正され今期は2割前後の営業増益にな
る可能性が高いうえ、来期も2ケタ増益が期待されるという。taspo 効果の結
果として起こっている客数増やオーナー収益改善などの将来の事象について、
市場は過小評価していると考えているそうだ。今回の変化は、最終的には、コ
ンビニ業態の地殻変動にまで発展する可能性を秘めているとJPでは考えてい
るもよう。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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取引終了後の15時53分、東証マザーズ上場のリプラス(8936)が破産手続き開
始を発表した。負債総額は325億7057万992円(08年9月24日現在)だ。米国に
おけるサブプライムローン問題により、世界的な信用収縮が生じ、日本におい
ても資本市場の動揺が広がるなかで、同社の資金調達も困難化した。

不動産の流動性の急速な低下と資本市場、わけてもREIT市場の大規模な混
乱が見られる中で、ファンドの活動が不活性化し、同社が受け取れるフィー収
入が大幅に低下した。

また、レントゴー事業においては、将来債権を証券化することで、設備投資を
まかなっていたが、引受証券会社の説明では、証券化市場の混乱の影響を受け
当該証券化商品の販売が行えない状況となり、調達が行えなくなる一方で、返
済だけは行わなければいけない状況になった。

その結果、インフラ構築のために行った設備投資に対するローン調達も困難化
した。08年2月以降、加速度的に資金調達が著しく困難となり、資金繰りが急
速に悪化し、恒常的に運転資金が不足する状況となったという。

不動産関連ビジネスを行っている企業は多かれ少なかれ皆、このような状況と
推察される。不動産バブル崩壊時と異なり、わが国金融システムへの影響は軽
微とみられるが、経済全体への影響は決して小さくはないだろう。

また、金融機関の融資姿勢が一段と厳しさを増すことが予想される上、証券化
商品の引き受け手が不在の状況は長期化する公算が大きい。よって、新興不動
産企業への投資マインドは一段と冷え込む見通しだ。

一方、混乱回避に向けなんでもありの対策を打ち続ける米国に関しては、日本
の金融機関の出資等が明らかになりつつある。この動きは、短期的には米国金
融市場安定の一助となるため、日米株式市場にポジティブに作用する見通しだ。
日経平均に関しては、5日移動平均線(24日現在、11873.11円)をサポートと
した動きが続く限り、自律的な反発局面が続くとみている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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24日の新興3市場は全面安。日経ジャスダック平均は3日ぶりに反落した。東
証マザーズ指数は2日続落した。そして、大証ヘラクレス指数は22日の19日比
変わらずを挟んで3日ぶりに反落した。

個別では、クオンツ(6811)、寺島薬局(7586)ACKグループ(2498)、ト
ラスト(3347)、スパークス・グループ(8739)、ターボリナックス(3777)、
コネクトテクノロジーズ(3736)、モック(2363)、アーティストハウスHL
DGS(3716)、ウルシステムズ(3798)、アパマンショップHLDGS(88
89)、三洋堂書店(3058)などの値上がりが目立つ。

一方、Human21(8937)、ヒューネット(8836)、デュオシステムズ(3742
)、明豊エンタープライズ(8927)、ニューディール(4740)、メッツ(4744
)、セイクレスト(8900)、プロデュース(6263)、クロニクル(9822)、麻
生フオームクリート(1730)、オメガプロジェクトHD(6819)、そーせいグル
ープ(4565)、アドバンテッジリスクマネ(8769)比較.COM(2477)、エルク
リエイト(3247)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

ウルシステムズ(3798)、自己株式取得を好感
23500円 2400円高
 24日13時30分、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得する株式
の総数上限は1000株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 1.7%)、
株式の取得価額の総数上限は4000万円、取得方法はジャスダック市場における
買付け、取得する期間は08年10月1日〜08年11月28日。

寺島薬局(7586)、ウエルシア関東がTOB実施、TOB価格1976円にサヤ寄せ
1340円 200円高のストップ高買い気配
 22日14時50分、グローウェルHD(3141)は、同社子会社であるウエルシア関東
株式会社が、寺島薬局の普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。対
象者の発行済株式の50.18%(3041900株)の下限数以上の株式(対象者の自己株
式を除く。)を取得し(上限は設けない。)、対象者を子会社化することを目的
とした公開買付けを実施する。買付け価格は、1976円(22日終値1100円)。買付
け期間は、08年9月24日(水曜日)から08年10月30日(木曜日)まで(26営業日)。
本日はこのTOB価格1976円にサヤ寄せするべく、買い物が殺到した。

サイバーエージェント(4751)、自己株式消却を好感
104400円 7300円高
 22日、自己株式を消却すると発表した。これが好感された。消却する株式数
は、1万3185株(消却前の発行済株式総数に対する割合1.99%)で、消却予定日
は、08年9月30日。消却後の発行済株式総数は、64万8283株となる見込み。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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24日のIPOレシオは22日の69.64から7.72ポイント上昇して77.36となった。
IPOレシオ5日移動平均は72.60と、こちらは7.72ポイント上昇した。上昇
は2日ぶりだ。IPOレシオは本日の上昇で5日移動平均線を上抜き、且つ、
5日移動平均線自体も上昇に転じた。直近IPO市場が反発局面入りしたこと
を物語っている。

だが、ここ最近のIPOレシオは概ね50〜80程度のボックス推移となっており、
トレンド性は乏しい。このため、当面のIPOレシオは5日移動平均線を上抜
いたり、下抜けたりを繰り返す可能性が高いとみている。

ただし、現時点においては、下振れを警戒するより、上振れの可能性が高いと
考えている。上振れたケースでは通常の天井圏である120程度までの上昇は期
待できよう。

一方、3市場売買代金は22日の363億円から33億円減少して330億円となった。
本日の新興市場の主要な株価指数は全面安だった。新興市場では深刻な買い手
不足の状態が継続している。このため流動性が枯渇している。

この流動性不足を背景に、大口の個人マネーが入れない状況だ。裏を返せば、
大口の個人マネーが新興市場から離散した結果、この低流動性相場となってい
ると言える。売買代金は市場の人気のバロメーターだ。

売買代金がこのような低水準であるということは、全く人気がないということ
なのだろう。人気がないから買いが入らない。買いが入らないから小口売りす
ら吸収できず、指数は薄商いの中、下落する。このような悪循環は当分続くと
みておく必要があるだろう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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IPOスケジュールはこちら
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★ 編集後記
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今日の東京市場は異様に強かったですね。23日のシカゴ先物が11730円でしか
たら、それにサヤ寄せするんだろうなと思っていたら、GSの増資にバフェ
ット氏が応じるとの報道で、景色が変わりました。また、前場中ごろから、
三井住友FGもGSに出資するかもという報道が出て、グローベックスでS
&P500やナスダック100先物が上げ幅を拡大させました。今晩の米株式市
場の反発を先回りする動きになったようです。週末の三菱UFJFGによる
MSへの出資や、野村HDのリーマンの一部事業譲受など、日本勢の民間ベ
ースの米金融支援で、日米株式市場はやや活気を取り戻しつつあるようです。
今回の日本勢の動きが将来吉とでるか凶とでるかは分かりません。しかし、
超短期的にはポジティブ材料と言えそうです。なお、一昨日からアメブロで
ブログを始めました。興味のある方は是非ご覧になってください。URLは
http://ameblo.jp/kabutiejp/です

(藤井英敏)

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Monday, September 22, 2008

「カブ知恵」発、週末の米株急騰を好感、日経は169円高、ただし伸び悩み�

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失礼な一言へのとっさの対処法
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もう少し"つよい自分"になりたい
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カブ知恵ホームページのリニューアルを行っています。現在、一部ベータ版
ですがプレリリースしました。今までとひと味違った、「使える情報」を皆様
にお届けしたいと思います。また、「こんな情報が欲しい!見たい!」といっ
た声もお待ちしています。徐々にコンテンツを増やしていく予定ですのでお
楽しみに。なお、URLは、http://kabutie.jp/ です。

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年9月22日発行

http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 12090.59 169.73 1.42%
TOPIX 1168.69 19.57 1.7%
日経JASDAQ 1308.13 5.93 0.46%
J−Stock 1130.79 8.85 0.79%
マザーズ 445.64 -2.15 -0.48%
ヘラクレス 688.26 0 0%

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★ 相場概況(主力株)
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22日の日経平均は前週末比169.73円高の12090.59円、高値は9時21分の12263.
95円、安値は始値の12037.89円。東証一部の売買代金は2兆2519億円、値上が
り銘柄数は846銘柄、値下がり銘柄数は779銘柄、変わらずは94銘柄。

週末19日のNYダウは前日比368.75ドル高の11388.44ドルで取引を終えた。米政
府が公的資金を使った金融機関の不良資産買い取りの検討を表明した上、米証
券取引委員会(SEC)が金融機関(779銘柄)の株式について一時的に空売
りを禁止すると発表したことで、株価が急騰する金融株が相次いだ。

なお、米財務省は20日、最大7000億ドルの不良資産買い取り案を議会に提示し
たと発表した。購入価格については、帳簿価格ではなく、最も低い売却価格を
提示した金融機関から買い取りを進める「入札方式」で決めるという。

また、前場の取引時間中、FRBが21日、投資銀行のゴールドマン・サックスと
モルガン・スタンレーに対して、銀行持ち株会社への移行を承認すると報じら
れた。

週末の米国株式市場の急騰を受け、本日の東京株式市場では金融セクター中心
に買いが先行した。22日のアジア各国・各地域の株式市場が全面高で推移した
ことも好感された。だが、寄り付き直後には買いが先行したが、戻り待ちの売
りに押され、やや伸び悩んだ感の強い相場なった。市場では今回の一連の米政
策当局の対策の実効性に関して懐疑的な見方も根強く、スカッとした上昇とは
ならなかった。

東証33業種では、鉱業、証券、商品先物、石油・石炭製品、不動産、その他金
融、卸売、海運、保険、輸送用機器、その他製品、銀行、ガラス・土石、機械、
電気機器などが値上がりした。一方、パルプ・紙、繊維製品、食料品、金属製
品、空運、電気・ガス、水産・農林、陸運、ゴム製品、サービス、小売の11業
種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはモリテックス(7714)、2位は帝国
ピストン(6463)、3位はアビリット(6423)。一方、値下がり率トップは創
建ホームズ(8911)、2位はジーエス・ユアサコーポ(6674)、3位はシーズ
クリエイト(8921)。

個別銘柄動向は以下の通り

帝国ピストン(6463)、09年3月期第2四半期連結業績の上方修正を好感
612円 83円高
 22日12時、09年3月期第2四半期連結累計期間連結業績の上方修正を発表し
た。これが好感された。売上高は従来の298億円を290億円に下方修正したが、
営業利益は同18億円を23億円へ、経常利益は同25億円を34億円へ、四半期純利
益は同16億円を21億円へ、それぞれ上方修正した。操業度効果、円安、経費節
減等により、第2四半期累計期間(連結・個別)の営業利益、経常利益、四半期
純利益が前回発表予想に対し大幅に増加することが予想されるため、前回発表
予想を修正した。通期については、第3四半期、第4四半期は世界経済情勢の
衰退傾向、取引先の北米生産の減少等により、当初発表予想比マイナスが見込
まれるので、通期の業績予想は、売上高は減少(従来620億円を600億円へ)、営
業利益(50億円)、経常利益(64億円)、当期純利益(40億円)は前回発表予想通り
としている。

オリンパス(7733)、JPのレーティング「Neutral」へ引き上げが買い
手掛かり
3290円 200円高
 JPモルガン証券は、目標株価達成(3100円)によりレーティングを従来の「
Underweight」から「Neutral」へ引き上げたそうだ。これ
が買い手掛かりになったと観測される。想定していた業績悪化リスクを一端織
り込んだ可能性があると判断したそうだ。これから始まる第2四半期決算では、
依然として会社側の業績下方修正リスクはあるとみているそうだ。同社のデジ
タルカメラ販売台数計画は上半期560万台(前年同期比プラス5.7%)、下期700万
台(同プラス16.7%)だという。7月のCIPAで実質台数成長率がマイナスへ
転じていると推定されることから気がかりだそうだ。また、買収したジャイラ
スの今期の暖簾代が、期初の会社見込み135億円から175億円へ増加していると
いう。これは会計期間が当初12ヶ月から今年度のみ14ヶ月決算で再計算された
ことや、無形資産の償却期間を15〜17年の見込みが12年へと短縮化された為で
あるそうだ。40億円の償却費増加は内視鏡事業の好調でカバーするとしている
が難しいとみているもよう。

アシックス(7936)、自己株式取得を好感
804円 85円高
 19日、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得しうる株式の総数
上限1000万株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合5.03%)、取得価
額の総額上限は70億円、取得期間は08年9月22日〜08年11月13日。

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若林栄四が入手・分析した情報をベースに独自の指数分析・チャート分析を加
え、株式市場の見通しから個別銘柄まで網羅したレポート

若林栄四のプロフィール

1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券(アメリカ)執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。

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込みに際しては、『契約締結前の書面』のご確認と『投資顧問契約書』の手交
が必要となります。また、このレポートは皆様の投資の一助となることを目的
として作成されておりますが、元本を保証するものではありません。投資の最
終判断はご自身の責任で行うようお願い申し上げます。

(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長(金商)第1698号
社団法人日本証券投資顧問業協会 会員番号012-02024
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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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22日の日経平均は12263.95円を高値に伸び悩み、結局、12090.59円で取引を終
えている。確かに、米国政策当局のなりふり構わずの対策はそれなりに評価さ
れる見通しだ。

しかし、今回の対策だけでは、金融機関の資本不足への疑念が払拭される訳で
はない。また、根本的な問題である米住宅市場の下落にも歯止めが掛かってい
ない。

このため、極度の悲観状態からは脱したものの、依然として予断の許せない状
況とみておく必要がある。いずれにせよ今回の危機を完全に脱するには、米住
宅市場が底入れを鮮明にするか、米国政策当局が資本注入に踏み切ることが必
要だろう。

政策当局の公的支援には、大きく分けて、当面の資金繰りを支援する「融資」
と金融機関の返済義務のない「資本注入」がある。現時点では、この「資本注
入」を、米政策当局は躊躇している。

このため、危機は去らない。だが、ブッシュ政権の任期が間近に迫る状況下、
できることは、不良債権買取機構の設置とAIG向けの緊急融資というレベル
どまりなのだろう。

買取機構にしても、最も安いものしか買い取らないのなら、金融機関は別にそ
の機構を使うメリットは乏しい。よほど、追い込まれた金融機関以外は、その
不良債権買取機構を利用しない公算が大きい。

つまり、不良債権処理ピッチが加速するとは思えない。最後の買い手である公
的機関が設置される安心感はあるにはあるが。

このような状況では、本格的な上昇相場の到来は展望できない。今年3月から6
月にかけてのような自律的な反発はある程度期待できるとは言え、今回の9月
安値を起点にした本格的な上昇相場の実現は期待薄とみている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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22日の新興3市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均は2日続伸。東証マ
ザーズ指数は4日ぶりに反落した。そして、大証ヘラクレス指数は前週末比変
わらずで取引を終えた。

個別では、塩見ホールディングス(2414)、イチヤ(9968)、アミタ(2490)、
ローツェ(6323)、ニューディール(4740)、アルデプロ(8925)、デザイン
エクスチェンジ(4794)、オメガプロジェクトHD(6819)、ルーデン・ホー
ルディングス(1400)、ターボリナックス(3777)、ひまわりHLDGS(87
38)、ランシステム(3326)、モック(2363)などの値上がりが目立つ。

一方、Human21(8937)、ヒューネット(8836)、ビービネット(2318)、ネ
クストジャパンHLDGS(2409)、ピーエイ(4766)、ディックスクロキ(8884
)、セイクレスト(8900)、プロデュース(6263)、エルクリエイト(3247)、
テックファーム(3625)、アルファグループ(3322)、モンテカルロ(7569)、
バーテックスリンク(9816)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

寺島薬局(7586)、TOB報道で買い物殺到、ジャスダックは売停
1100円 100円高
 22日14時、日経速報ニュースが、「ドラッグストア大手のグローウェルホー
ルディングス(3141)は22日、茨城県が地盤の中堅チェーン、寺島薬局にTOB
(株式公開買い付け)を実施し、子会社化する方針を固めた。発行済み株式の5
割超を取得する方針で、寺島の経営陣は10月上旬にTOBに応じるか決める見
通し。」と報じた。これが買い材料になった。なお、この報道の真偽確認のた
め、ジャスダックは寺島薬局株の売買取引を14時16分から売買を一時停止した。

アイディーユー(8922)、IDUプラス全株式売却に関する基本合意書締結が買
い材料
14500円 910円高
 22日11時、連結子会社である株式会社アイディーユープラス(以下「IDU
 プラス」)の全株式の売却に関する基本合意書を締結することを決議したと
発表した。これが買い材料になった。同社はグループにおいて不動産投資開発
事業を担うIDUプラスの全株式を売却する方向で複数の投資家と交渉を進め
てきたが、今般、特定の投資家(以下「特定投資家」)との間でIDUプラス株
式売却に向けた基本合意書を締結した。但し、日程・売却価額等の条件、その
他詳細については、現在特定投資家との間で協議中であり、最終的かつ確定的
な契約を締結次第発表する。なお、この売却により、同社グループは不動産開
発プロジェクトの資金調達リスクを解消するとともに、自己投資を行わないこ
とで、本業であるマザーズオークションの運営に専念することができるという。

プロデュース(6263)、金融商品取引法違反等の嫌疑で強制調査を嫌気
279000円 50000円安のストップ安売り気配
 19日、08年9月18日、証券取引等監視委員会から金融商品取引法違反等(虚
偽有価証券報告書提出罪等)の嫌疑で強制調査を受けたと発表した。これが嫌
気された。なお、同社は事実関係が明らかになり次第、速やかに情報開示する
としている。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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22日のIPOレシオは前週末の80.77から11.13ポイント低下して69.64となっ
た。低下は2日ぶり。IPOレシオ5日移動平均線は66.36と、こちらは4日ぶ
りに下落に転換した。本日はIPOレシオは低下したものの、辛うじて5日移
動平均線を上回っている。

だが、5日移動平均線は下向きに転じたため、直近IPO市場が調整色を強め
る可能性が高まったとみておく必要があろう。なお、IPOレシオはここ最近
概ね50〜80程度のボックスを形成している。トレンド性は乏しく、もみあいを
継続している。よって、しばらくは、このボックスが継続する公算が大きいと
みている。

一方、3市場売買代金は前日から100億円減少して363億円となった。米国の政
策当局の対応策を好感して東証一部の主力株が買い戻される中、新興3市場の
主要な株価指数は高安マチマチだった。

素直に連れ高せず、同時に、売買代金も減少する始末だ。投資家の人気が離散
し、新興市場に資金が入って来ていない様子が窺える。確かに、米国株式市場
の安定は外部環境の改善だ。内需系銘柄の多い新興市場へのポジティブなイン
パクトは、東証一部に較べて、相対的に小さいことは事実だ。

しかし、この環境改善を素直に反映できないとは深刻な人気低下を示唆してい
るとみておく必要がある。よって、当面の新興市場は、物色圏外、流動性枯渇
が継続すると考える。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 編集後記
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米証券取引委員会(SEC)が金融機関(779銘柄)の株式について一時的
に空売りを禁止すると発表しました。これを受け、19日の米市場では金融株
が急騰しました。エグイことをやるものです。売り方はそれまでの市場のル
ールに基づいて空売りをしていたはずです。しかし、突如ルールを変更して
空売り禁止です。仮に禁止にするにしても、周知期間を設定してから導入す
るべきしょうに。また、空売りを禁止するなら、同時に、空買いも禁止する
べきしょう。それが最低限のフェアだと感じますね。米政府が巨額の資本増
強に踏み切れば、そんなインチキをしなくても、売り方は自発的に買い戻し
をしたと思いますよ。市場取引にしても、なんにしても、突如政策当局者の
思い通りにするために、予め定めたルールを変更するというエゴは慎むべき
でしょうね。これをあまりやりすぎると、自由を好む多くのマネーは米国市
場から流出しかねないですね。今の米金融市場は恐怖政治に近いですね。

(藤井英敏)

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