「カブ知恵」発、無料「カブ知恵通信」、来週の物色の矛先は？

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月20日発行

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●「カブ知恵通信　Weekly　Report」の第３号を発行しました。

　またまた、無料にて第３号をご提供します。
　
　22日からの週の物色の矛先を大胆予想！　カブ知恵注目銘柄は？
　
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　アクセスいただき、お読みいただき、投資の参考にしていただければと思い
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　なお、「ダウンロード手順」は、文章後半に記載しております。

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★ 「カブ知恵通信　Weekly　Report」の目次
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★ 週末の海外市場動向
★ 今週の相場見通し
★ 日経225　 テクニカルコメント
★ ＮＹダウ　テクニカルコメント
★ 先週の注目アナリストレポート
★ 今週の注目銘柄（３銘柄）
★ 今週の主な予定
★　ＩＰＯスケジュール
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
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株式市場は、プロも、アマも、ハンディ・キャップなしのガチンコ勝負です。
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株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏

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■「ダウンロード手順」

　１．カブ知恵ＨＰ（http://kabutie.jp/）にアクセス
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　２．ユーザー登録
　　（旧 カブ知恵ＨＰの会員の方も、新しくユーザー登録が必要となります）
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　３．カブ知恵ＨＰログイン後、画面左上の「無料レポート一覧」をクリック
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　４．レポートの種類「--選択してください--」を「単発レポート」に指定
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　５．「カブ知恵通信20090620＜無料＞ (サンプル)」をダウンロード

※注意！　なお、弊社のシステム上、同じレポートが100円で販売状態になっ
　ていますが、間違っても、購入手続きはしないでください。

※なお、ウエブブラウザが「インターネット・エクスプローラー ver6.0」以
　前だと、レポート（ＰＤＦファイル）を正常に「開く」ことができない場合
　がございます。（「保存」は可能です。）

※ウエブブラウザのバージョンの確認は、ウエブブラウザを開いた画面上段の
「へルプ」→「バージョン情報」で、確認できます。

※お手数ではございますが、「インターネット・エクスプローラー ver6.0」
　以前のウエブブラウザをお使いのお客様は、ウエブブラウザのバージョンア
　ップ（無料）をお願いいたします。「インターネット・エクスプローラー
　ver7.0」は、下記ＵＲＬから、ダウンロードできます。

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19日の寄り前３本勝負！！パフォーマンス

日付 コード 　銘柄名 　　　　寄 付　　高値　上昇率　最新終値　勝敗
06/19　8202　ラオックス　　　　　86　　　94　　9.3%　　　　80　 ○
06/19　7707　ＰＳＳ　　　　　130000　143000　 10.0%　　125200　 ○
06/19　8601　大和証Ｇ　　　　　 646　　 663　　2.6%　　　 645　　-

寄り前３本勝負は、テクニカルと気配等を総合的に加味したカブ知恵独自のロ
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毎日朝８時45分頃、自動的にアップします。これはカブ知恵と株式市場との短
期勝負をイメージしています。

抽出した日の始値が想定買い付け価格です。当日を含む３日間で、想定買い付
け価格を５％以上、当該銘柄の 株価が上回れば、カブ知恵の「勝ち」、そう
でなければ、「負け」と判定しています。

「寄り前３本勝負！！」は投資の参考として情報提供のみを目的としたもので
あり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

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情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものでは
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切責任を負いかねます。また、当社が提供するすべての情報について、当社の
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「カブ知恵」発、ＧＳユアサ、高値波乱13.78％安、エコ関連総崩れ

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月19日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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本日の寄り前３本勝負！！パフォーマンス

日付 コード 　銘柄名 　　　　寄 付　　高値　上昇率　最新終値　勝敗
06/19　8202　ラオックス　　　　　86　　　94　　9.3%　　　　80　 ○
06/19　7707　ＰＳＳ　　　　　130000　143000　 10.0%　　125200　 ○
06/19　8601　大和証Ｇ　　　　　 646　　 663　　2.6%　　　 645　　-

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9786.26 82.54 0.85％
ＴＯＰＩＸ 918.97 7.76 0.85％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1164.11 1.2 0.1％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 983.84 16.63 1.72％
マザーズ 425.03 -4.47 -1.04％
ヘラクレス 638.72 0.5 0.08％
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★ 相場概況（主力株）
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19日の日経平均は前日比82.54円高の9786.26円、高値は９時51分の9822.83円、
安値は12時59分の9703.87円。東証一部の売買代金は１兆7046億円、値上がり
銘柄数は583銘柄、値下がり銘柄数は1023銘柄、変わらずは94銘柄。日経平均
は２日ぶりに反発した。

18日の米国株式市場では、ＮＹダウは４日ぶりに反発した。前日比58.42ドル
高の8555.60ドルで取引を終えた。

フィラデルフィア連銀の６月景気指数が、前月のマイナス22.6からマイナス2.
2へと大幅に改善したことや、週間の米新規失業保険受給者総数が668万7000件
と14万8000件減少したことが、買い材料になった。

一方、キャタピラーが、ディーラーを通じた全世界の機械販売が５月に前年同
月比43％減少したことを明らかにしたことが、ダウを押し下げた。

ＮＹ円相場は４日ぶりに反落した。前日比75銭円安・ドル高の１ドル＝96円45
-55銭で終えた。円は対ユーロで続落。前日比70銭円安・ユーロ高の１ユーロ
＝134円20-30銭で取引を終えた。

前場の東京株式市場では、ＮＹダウ上昇、円安を好感した買いが先行した。し
かし、ここ最近、市場で人気を集めていたＧＳユアサ（6674）に代表される電
池関連銘柄群が、ＧＳユアサの急落をきっかけの総崩れとなった。これで地合
いが悪化し、日経平均は急速に伸び悩んだ。

後場に入り、電池関連を中心にしたエコ関連銘柄が若干下げ渋ったとはいえ、
悪地合いに変化はなかった。だが、アジア各国・各地域の株式市場がほぼ全面
高で推移したことは、ポジティブに作用したとみられる。なお、ＧＳユアサは
結局976円前日比156円（13.78％）安で取引を終えた。高値は９時５分の1108
円、安値は12時54分の941円だった。ＧＳユアサ株は５日移動平均線（19日現
在、1072円）を割り込んだ。

東証33業種では、鉱業、銀行、保険、空運、倉庫・運輸、卸売、陸運、電気・
ガス、証券、商品先物、海運、医薬品、不動産などが値上がりした。一方、パ
ルプ・紙、水産・農林、建設、非鉄金属、ゴム製品、金属製品、食料品、機械、
小売、鉄鋼の10業種が値下がりした。

東証一部の値上がり率トップは日本ピストンリング（6461）、２位は日本ケミ
ファ（4539）、３位はコロナ（5909）。一方、値下がり率トップはジョイント
・コーポレーション（8874）、２位は兼松日産農林（7961）、３位は山水電気
（6793）。

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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
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株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均が６月のＳＱ値10147.65円を下回っているため、東京株式市場の需給
は悪いと考えます。また、５日移動平均線（19日現在、9824.67円）も下回っ
ています。これを上回らない限り、売り方の買戻しは入らず、自律反発期待が
盛り上がることはないとみています。

一方、25日移動平均線（同、9627.16円）は強力なサポートになることが予想
されます。同線付近では、売り方の買い戻しや、買い遅れた投資家の押し目買
いが期待できます。

しかし、外部環境が想定以上に悪化（円高、米株急落、原油急落など）し、25
日移動平均線を割り込んだ場合には、13週移動平均線（同、9236.16円）まで
の調整を覚悟しておく必要はあるとみています。

なお、19日現在、５日ベースのストキャスティクスの％Ｄ（３日）が22.24％、
slow　％Ｄｇａ22.66％と、短期的な売られ過ぎゾーンで、ゴールデン・クロ
スする可能性が高まっています。

このため、トレンド系指標（ＭＡＣＤやパラボリック）は売り示唆ですが、来
週は戻りを試す芽は出ているとみます。

しかしながら、基本的には、日経平均が、25日移動平均線とＳＱ値に挟まれた
ゾーンで推移している間は、もみあいを継続するとみています。

ＳＱ値、若しくは、25日移動平均線を、どちらかに放れてはじめて、相場に方
向感が出てくると考えます。

ところで、18日まで、急騰していたＧＳユアサ（6674）が高値波乱になりまし
た。同社株は、18日に1228円の上場来高値を付けた後、18日、19日と続落しま
した。19日終値は13.78％の急落です。

個別物色の観点では、ＧＳユアサがどこで、調整一巡するかですね。同社株は、
電池関連銘柄だけでなく、環境関連全般のリーディング・ストックと言っても
過言ではないくらい、株式市場で存在感が増しています。

同社株が調整を続けている間は、アクティブ個人の投資マインドに急激な改善
は期待できないとみています。もちろん、調整中は、他の出遅れ株や、日替わ
りでの材料株物色は散発的に行われるでしょうが。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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19日のＩＰＯレシオは131.71と、前日から13.03ポイント低下しました。低下
は２日連続です。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は141.55と、こちらも２日連続の低下です。ＩＰ
Ｏレシオは、５日移動平均線を割り込んだままです。

５日移動平均線も低下し、且つ、５日移動平均線を割り込んでいますので、直
近ＩＰＯ市場の調整は継続する可能性が高そうです。

一方、３市場売買代金は前日から115億減少して368億円となりました。売買代
金の急減はネガティブです。

東証一部を含め、アクティブ個人が好む電池関連、新興不動産、仕手系銘柄が
急落しました。

アクティブ個人が、少なからず、傷を負ったことでしょう。この影響が、本日
の新興の売買代金の急減に直結したと」みています。

なお、主要３指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比１円20銭高の1164円11銭でし
た。

大証ヘラクレスは小幅高、東証マザーズ指数は下落です。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、19日現在353
.99ポイント、雲上限は515.15ポイントと、その幅は161.16ポイントと分厚い
です。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金の増加を伴って上昇基調が続くなら、ここまで売り叩
かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

なお、目先については、終値は425.03ポイントですので、５日移動平均線（19
日現在、429.72ポイント）を、割り込みました。

同線を下回ったため、新興市場は調整色が強まることでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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ＧＳユアサが波乱の展開となりました。

ここ最近まで、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス２σ（19日現
在、1138円）をサポートにした動きでした。

しかし、本日の急落で、プラス１σ（同、991円）も下回りました。こうなる
と、押し目メドは25日移動平均線（同、845円）を意識する投資家は増えそう
です。

来週の対応日は５月18日〜22日で、その価格は666円〜695円です。

仮に、来週の株価が19日終値の976円で横這いで推移した場合、25日移動平均
線は１日約12円上昇する見通しです。

となると、週末26日の推定25日移動平均線は905円となります。

まあ、同社株は、下降する５日移動平均線（同、1072円）を終値で上回るまで、
調整でしょうね。

（藤井英敏）

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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★ 各種株価指数の状況
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日経２２５ 9703.72 -137.13 -1.39％
ＴＯＰＩＸ 911.21 -11.82 -1.28％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1162.91 -0.3 -0.03％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 967.21 6.28 0.65％
マザーズ 429.50 -6.35 -1.46％
ヘラクレス 638.22 -11.52 -1.77％
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★ 相場概況（主力株）
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18日の日経平均は、前日比137.13円安の9703.72円、高値は始値の9778.35円、
安値は12時33分の9649.83円だった。東証一部の売買代金は１兆5978億円、値
上がり銘柄数は523銘柄、値下がり銘柄数は1053銘柄、変わらずは124銘柄だっ
た。日経平均は２日ぶりに反落した。

17日のＮＹダウは小幅に３日続落した。前日比７.49ドル安の8497.18ドルで取
引を終えた。Ｓ＆Ｐがウェルズ・ファーゴ、ＵＳバンコープ、キーコープなど
計18金融機関の格付けを引き下げたと発表したことが、相場の重石となった。
また、フェデックスの利益見通しが市場予想を下回ったことも、嫌気された。

ＮＹ円相場は３日続伸した。前日比60銭円高・ドル安の１ドル＝95円70-80銭
で取引を終えた。５月の米ＣＰＩが前月比0.1％上昇と、市場予想の0.3％上昇
を下回り、米インフレ懸念後退（金利低下期待の高まり）で、ドルが売られた。

一方、円は対ユーロで３日ぶりに反落した。前日比15銭円安・ユーロ高の１ユ
ーロ＝133円50-60銭で取引を終えた。

前場の東京株式市場では、円高が嫌気され輸出関連株が売られた。また、ＧＳ
ユアサ（6674）が朝高後、失速した。これを受け、昨日まで人気化していた電
池関連銘柄群が売られ、相場の地合いが急速に悪化した。この結果、前場の日
経平均は、寄り付き天井、安値引けとなった。

後場に入っても、軟調地合いは継続した。アジア各国・各地域の株式市場が総
じて軟調だったことが、警戒された。日本鉄鋼連盟が14時に発表した５月の粗
鋼生産は648.8万トンと、前月比75.3万トン、13.1％増、前年同月比38.5％減
で、前月比では２カ月振りに増加したものの、前年同月比では８カ月連続の減
少となった。これも重石となった。

東証33業種では、情報・通信、食料品、空運、小売、サービスの５業種が値上
がりした。一方、鉄鋼、海運、石油・石炭製品、鉱業、卸売、証券、商品先物、
非鉄金属、電気機器、銀行、輸送用機器、その他金融、機械、繊維製品、ガラ
ス・土石、建設などの値下がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは兼松日産農林（7961）、２位は津田
駒工業（6217）、３位は田崎真珠（7968）。一方、値下がり率トップはエスサ
イエンス（5721）、２位は宮越商事（6766）、３位はゼクス（8913）。

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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
する必要があるのです。

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それなりの理論武装や情報収集をしておかないと、アマが負けるのは当然です。
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ｉｏｎ」をお選びいただければ、幸です。

株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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今日は、ＧＳユアサ（6674）は９時15分に1228円まで買われ、連日で上場来高
値を更新しました。しかし、その後は利食い売りに押され、失速。結局、1132
円前日比48円安でした。

ＧＳユアサが失速したことで、その他の電池関連も総じて失速しました。これ
が全体相場の地合い悪化に寄与したうようです。

しかし、個人投資家の物色意欲は強いようです。と言うのは、東証一部の値上
がり率トップの兼松日産農林（7961）に代表される仕手系の低位材料株が賑わ
っているのです。

電池関連が上昇一服になると、低位材料株がすかさず急騰するあたり、アクテ
ィブ個人の回転は効いていることが予想されます。

よって、当面は、電池関連と低位材料株物色が日替わりで行われる可能性が高
そうです。

なお、相場全体が出直るには、為替市場での円高が一服することや、米国株式
市場が上昇基調に戻ること、そして、原油価格など商品市況が堅調さを回復す
ることが必要だと思います。

このあたりの外部環境が改善しない限り、全体相場も調整が続くでしょう。

テクニカル的には、日経平均は５日移動平均線（18日現在、9894.58円）を終
値で上抜くまでは、調整が続くでしょう。

明日以降の注目ポイントは、25日移動平均線（同、9606.31円）がサポートに
なるかどうかですね。

現時点では、割り込んだとしても、ザラ場中に一瞬かなと思っていますが、先
述の外部環境が予想以上に悪化したら、話は別ですね。

もし、終値で、２日連続で25日移動平均線を割り込んだら、調整はやや長期化
するかも知れません。現時点では、25日移動平均線が強力にサポートする方に
分があるとみていますが。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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18日のＩＰＯレシオは144.74と、前日から1.21ポイント低下しました。低下は
２日ぶりです。ＩＰＯレシオの変動が小さくなっています。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は147.21と、こちらは３日ぶりの低下です。ＩＰ
Ｏレシオは、５日移動平均線を割り込んだままです。

５日移動平均線も低下し、且つ、５日移動平均線を割り込んでいますので、直
近ＩＰＯ市場の調整は継続する可能性が高そうです。

一方、３市場売買代金は前日から59億減少して483億円となりました。売買代
金の減少はネガティブですが、水準は、ここ最近では高水準です。

このため、それほど神経質になる必要はなさそうです。

なお、主要３指数は揃って下落しました。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比30銭安の1162円91銭でした。

東証マザーズ指数も、大証ヘラクレス指数も、反落です。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、18日現在353.
99ポイント、雲上限は515.15ポイントと、その幅は161.16ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金の増加を伴って上昇基調が続くなら、ここまで売り叩
かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

なお、目先については、終値は429.50ポイントですので、５日移動平均線（18
日現在、428.91ポイント）を、上回っています。

同線を上回っている限り、新興市場は全般的に、堅調な動きが、期待できる状
況になっているとみています。

ただし、明日以降割り込んだら、調整色が強まることでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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東証が、18日発表した６月第２週（８〜12日）の投資部門別株式売買動向では、
外国人は３週連続で買い越しました。買越額は2562億円と、前週の880億円を
上回りました。

一方、個人は３週連続の売り越しです。売越額は1499億円で、前週の383億円
から増加しました。投資信託も354億円、事業法人も230億円、金融機関も1363
億円の売り越しです。

金融機関の内訳は、生保・損保が309億円、都銀・地銀等が162億円、信託銀行
が799億円、その他金融機関が91億円、それぞれ売り越ました。

足元、日本株を買っているのは外国人だけという具合です。

今後の注目は、逆張りスタンスの個人が一体いつ買い越しに転じるかですね。
そこが、目先の底になるような気がします。

（藤井英敏）

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■　業績に警戒感も、上場来高値更新のＧＳユアサ<6674>
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　直近の株式市場は上昇が著しい。ただし、業績面での裏付けがあるわけでは
なく、景気回復の期待感から買われている面が大きい。直近では売り方の買い
戻し顕著に見られる。

　たとえば、東芝<6502>は先々週時点では信用倍率が0.7倍と売り長だったが、
先週の信用倍率は1.89倍に。株価も330円から、390円まで一気に買われた。

典型的な「踏み上げ」である。

　しかし、株価は上がっているのに、「売り」が増えている株がある。
　ＧＳユアサ<6674>である。

　昨年10月28日に一時182円まで下落していた株価は、6月12日には1,000円の
大台を突破し1,049円を付けた。しかし、売り残は減るどころか、先週に比べ
て323万株も売りが増えている。
]
　テクニカル的には、ストキャスティクスは５月18日に％Ｋ値が％Ｄ値を上
抜けて買い転換。日足のＭＡＣＤでは５月28日にシグナルを上抜けている。
ＲＳＩ14日の過熱感も収まってきている。

しかし、クレディ・スイス証券は11日付リポートで投資評価を「アンダーパ
フォーム」（弱気）、目標株価３３０円と設定。収益改善の前提に警戒感を
強めている。

　だが、ここから売りで入るのは避けるべきだ。株価は上がっているのに、
信用の取組比率で「売り」が増えているので、もう一段の踏み上げで持って
行かれる可能性がある。現在の相場が「踏み上げ」であると知らずに相場に
参加すると痛い目をみることになる。

　短期筋の値幅取りで、押し目があれば「買い」を入れて、すぐに利益確定
を行う戦略が有効であろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(※「株式新聞」６月17日号)

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たとえば、直近では、

６月８日に新生銀行<8303>

６月９日にＴ＆Ｄ ＨＤ<8795>

を提供して、【わずか２営業日で目標株価達成】しました。

★新生銀行<8303>の提供理由は以下のようなものでした。
--------------------------------------------------------------------
2009年3月期は赤字転落になったものの、2010年3月期は消費者金融の利益で
黒字転換見通し。営業キャッシュフロー、財務キャッシュフローともにプラ
ス。株価は直近高値の５月11日の高値147円を射程圏に。出来高の多いゾーン
を抜けようとしているところで、抜ければ足は軽くなるだろう。
--------------------------------------------------------------------

★また、Ｔ＆Ｄ ＨＤ<8795>の提供理由は以下のようなものでした。
--------------------------------------------------------------------
現在の株価はショック安から立ち直っておらず、見直し余地が大きい銘柄と
して同社をピックアップ。生保業界は縮小傾向が続いているが、大同生命の
持つ税理士会などの販売網の競争優位性やＴ＆Ｄフィナンシャル生命の変額
年金分野など、成長余地のある特定の分野に特化することで着実な業績成長
を見込む。
--------------------------------------------------------------------

どちらの銘柄も米国株式市場で金融不安が後退していた時期で、金融不安が
収束に向かっている時期でした。

そんななかでも日本の金融株はまちまち。判断材料に迷うところです。

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月17日発行

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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16日の寄り前３本勝負！！パフォーマンス

日付 コード 　銘柄名 　　　　寄 付　　高値　上昇率　最新終値　勝敗
06/16　8889　アパマンショ　　　6190　　6440　　4.0%　　5760　　　-
06/16　6766　宮越商　　　　　　1038　　1188　 14.5%　　1000　　　○
06/16　6495　宮入バル　　　　　　52　　　74　 42.3%　　　70　　　○

寄り前３本勝負は、テクニカルと気配等を総合的に加味したカブ知恵独自のロ
ジックで、自動的に抽出された銘柄です。

毎日朝８時45分頃、自動的にアップします。これはカブ知恵と株式市場との短
期勝負をイメージしています。

抽出した日の始値が想定買い付け価格です。当日を含む３日間で、想定買い付
け価格を５％以上、当該銘柄の 株価が上回れば、カブ知恵の「勝ち」、そう
でなければ、「負け」と判定しています。

「寄り前３本勝負！！」は投資の参考として情報提供のみを目的としたもので
あり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9840.85 87.97 0.9％
ＴＯＰＩＸ 923.03 8.27 0.9％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1163.21 1.33 0.11％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 960.93 -4.03 -0.42％
マザーズ 435.85 10.66 2.51％
ヘラクレス 649.74 11.95 1.87％
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★ 相場概況（主力株）
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17日の日経平均は前日比87.97円高の9840.85円、高値は14時44分の9845.52円、
安値は始値の9705.73円。東証一部の売買代金は１兆7135億円、値上がり銘柄
数は1248銘柄、値下がり銘柄数は349銘柄、変わらずは103銘柄。日経平均は３
日ぶりに反発した。

16日のＮＹダウは続落しました。前日比107.46ドル安の8504.67ドルで取引を
終えた。家電量販店大手ベスト・バイの３-５月期の売上高が市場予想を下回
ったことや、５月の米鉱工業生産指数は前月比1.1％の低下と低調だったこと
が嫌気された。一方、５月の米住宅着工件数が大きく増えたことは、相場をサ
ポートした。

ＮＹ円相場は続伸した。前日比１円45銭円高・ドル安の１ドル＝96円30-40銭
で取引を終えた。円は対ユーロで続伸した。前日比１円60銭円高・ユーロ安の
１ユーロ＝133円35-45銭で取引を終えた。ＮＹ原油先物相場は３日続落した。
ＷＴＩ期近の７月物は前日比0.15ドル安の１バレル70.47ドルで終えた。

前場の東京株式市場は、米株下落、円高、原油安を嫌気した売りが出たが、押
し目買いも入り、日経平均は堅調に推移した。エコなどテーマ性のある銘柄や、
低位の仕手系材料株など、値動きに着目した個別株物色は、活発に行われてい
た。

後場に入ると、ＧＳユアサ（6674）、新神戸電機（6934）、三洋電機（6764）、
関東電化（4047）、日本電工（5563）、高岳製作所（6621）、明電舎（6508）
などのハイブリッド・電気自動車関連の一角が一段高となり、賑わった。アジ
ア各国・各地域に株式市場が総じて軟調にも拘わらず、日経平均は堅調に推移
した。

東証33業種では、ゴム製品、繊維製品、石油・石炭製品、金属製品、非鉄金属、
ガラス・土石、鉄鋼、パルプ・紙、電気機器、建設、その他製品、化学、食料
品などが値上がりした。一方、情報・通信、保険、精密機械、陸運、空運、卸
売、不動産の７業種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはエス・サイエンス（5721）、２位は
ビーピー・カストロール（5015）、３位は津田駒工業（6217）。一方、値下が
り率トップはジョイント・コーポレーション（8874）、２位は田崎真珠（7968
）、３位はフェイス（4295）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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昨日は、仕手系材料株の一角が火柱。本日は、電池関連を中心にエコ関連の一
角が火柱を上げました。これは個人投資家の物色意欲の旺盛さの表れとみてい
ます。

この個人の買いに、証券会社の自己売買部門も相乗りし、バリュエーションを
無視した上昇相場になっている感があります。

昨日の米株市場が軟調で、本日のアジア各国・各地域の株式市場が総じて軟調
にも拘わらず、東京株式市場は堅調でした。

現在の投資主体の主役は個人とみています。一般的に、個人投資家は、全体相
場への関心は低いです。パッシブ運用をしているわけでもないですから。

個人好みの銘柄は、（１）分かり易いテーマに乗っている、（２）最低売買代
金が小額、（３）値動きが激しい、（４）信用取組妙味のある銘柄などを好み
ます。

また、いったん上昇相場が始まり、人気に火がつくと、バリュエーションを無
視して、信じられないくらいの高値まで買い進む傾向があります。

当然、行き着く先は、天井形成後の急落ですが、基本的には、ババ抜きと割り
切って、参加しているのでしょう。しかし、行き着くところまで行かないと終
わらないのです。

エコバブルの初期波動が到来した感がありますね。どこで、終わるのか見当は
つきませんが、この相場のリーディング・ストックはＧＳユアサ（6647）であ
ると考えます。

同社株が上げ一服になるまでは、エコ株物色は、ヒート・アップしながら、継
続することになるとみています。

あとは、原油価格など商品市況がどこで、調整一巡するかにも注目しておきた
いところです。この調整が一巡すれば、日経平均は、再度、上値トライをする
とみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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17日のＩＰＯレシオは145.95と、前日から3.84ポイント上昇しました。上昇は
４日ぶりです。ＩＰＯレシオの変動が小さくなりました。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は157.01と、こちらは２日連続の上昇です。ただ
し、ＩＰＯレシオは、５日移動平均線を割り込んだままです。

５日移動平均線自体は上昇していますが、直近ＩＰＯ市場の調整は継続する可
能性が高そうです。

ただし、昨日、今日は小幅でしたが、ここ最近のＩＰＯレシオの変動は非常に
激しいです。このため、すぐに、買い転換する可能性が高い点には、注意が必
要です。

一方、３市場売買代金は前日から78億増加して542億円となりました。売買代
金の増加はポジティブです。水準も、ここ最近では高水準です。

東証マザーズ市場の売買代金は275億円で、昨年12月17日の335億円以来半年ぶ
りの大商いとなりました。

なお、主要３指数は揃って上昇しました。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比１円33銭高の1163円21銭でし
た。

東証マザーズ指数も、大証ヘラクレス指数も、反発です。
東証マザーズ指数は、年初来高値を更新しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、17日現在353.
99ポイント、雲上限は515.15ポイントと、その幅は161.16ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金の増加を伴って上昇基調が続くなら、ここまで売り叩
かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

なお、目先については、終値は435.85ポイントですので、５日移動平均線（17
日現在、425.80ポイント）を、上回っています。

同線を上回っている限り、新興市場は全般的に、堅調な動きが、期待できる状
況になっているとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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エコ株の勢いが凄いですねぇ。

そうそう、今年５月29日、追加経済対策の裏付けとなる09年度補正予算が成立
しました。中小企業の資金繰り支援策としては、各地の信用保証協会による緊
急保証制度の保証枠を従来の20兆円から30兆円に拡大しました。

思い起こせば、日本が金融危機に見舞われた、1998年10月1日から実施された
信用保証協会の「中小企業金融安定化特別保証制度」があります。

この保証制度では、借りたカネを本来の目的とは別に、高級外車、投資用不動
産、そして、株式の購入資金に回すケースが多かったとされています。

そして、この制度が、ＩＴバブル発生の要因のひとつになったとみられている
のです。

今回は、この制度が、エコバブル発生の要因のひとつになるかもですね（笑）
もしそうなったら、この制度は、バブル発生装置ですね。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月16日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9752.88 -286.79 -2.86％
ＴＯＰＩＸ 914.76 -32.06 -3.39％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1161.88 -10.32 -0.88％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 964.96 -12.74 -1.3％
マザーズ 425.19 -7.88 -1.82％
ヘラクレス 637.79 -18.71 -2.85％
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★ 相場概況（主力株）
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16日の日経平均は前日比286.79円安の9752.88円、高値は９時５分の9941.50円、
安値は大引け値。東証一部の売買代金は１兆8359億円、値上がり銘柄数は93銘
柄、値下がり銘柄数は1590銘柄、変わらずは18銘柄。日経平均は大幅に２日続
落し、３日ぶりに１万円大台を終値で割り込んだ。

15日のＮＹダウは３日ぶりに大幅に反落した。前週末比187.13ドル安の8612.1
3ドルで取引を終えた。ＮＹ原油先物相場は続落した。ＷＴＩ期近の７月物は
前週末比1.42ドル安の１バレル70.62ドルで取引を終えた。これを受け、素材
関連やや石油株などが売られ、ダウの足を引っ張った。また、６月のニューヨ
ーク連銀景気指数はマイナス9.41と、前月のマイナス4.55からマイナス幅が拡
大し、事前の市場予想も下回ったことも嫌気された。

ＮＹ円相場は反発した。前週末比60銭円高・ドル安の１ドル＝97円75-85銭で
取引を終えた。円は対ユーロで５日ぶりに急反発した。前週末比２円90銭円高
・ユーロ安の１ユーロ＝134円95銭-135円05銭で取引を終えた。

米株下落、円高、原油安を受け、前場の東京株式市場は売りが先行した。その
後も、買い手掛かりが不足していることもあり、日経平均は軟調推移を続けた。

後場に入り、日経平均は下げ幅を拡大させた。アジア各国・各地域の株式市場
が全面安となったことが嫌気された。また、CME Globexで、米株価指数先物が
軟調に推移したことも重石となった。日経平均は５日移動平均線（16日終値段
階、9980.23円）を割り込んだ。個別では、ＧＳユアサ（6674）が朝安後、切
り返し、12日の高値1049円を上抜いて、一時、1059円まで上昇した。終値は前
日比24円高の1049円だった。

なお、不動産経済研究所が午後発表した５月のマンション市場動向調査では、
首都圏の新規発売戸数は、前年同月比19.4％減だった。前年同月の水準を下回
るのは21カ月連続だったが、月間契約率は前月比6.0ポイント上昇の70.7％と、
好不調の目安となる70％を２カ月ぶりに上回った。また、５月末時点の販売在
庫数は４月末比458戸減少の8333戸で、１戸当たりの平均価格は4548万円と前
年同月を277万円下回った。

東証33業種では、全業種が値下がりした。証券、商品先物、その他金融、不動
産、保険、石油・石炭製品、鉄鋼、卸売、非鉄金属、銀行、繊維製品、建設、
海運、輸送用機器、機械、電気機器、ガラス・土石、倉庫・運輸の値下がりが
目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは兼松日産農林（7961）、２位は田崎
真珠（7968）、３位は飯田産業（8880）。一方、値下がり率トップはエス・サ
イエンス（5721）、２位はジョイント・コーポレーション（8874）、３位はリ
サ・パートナーズ（8924）。

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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
する必要があるのです。

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株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均は大幅に続落し、５日移動平均線（16日現在、9980.23円）を割り込
みました。パラボリックも売り転換しました。ＳＡＲは10170.82円です。

ＭＡＣＤ（12日-26日）は235.61、シグナル（９日）は237.67と、デッド・ク
ロスしました。よって、短期的な調整局面入りとみています。

なお、５日ベースのストキャスティクス％Ｄ（３日）は53.19％、slow％Ｄ（
３日）は75.91％で、共に下向きです。このため、％Ｄが上向きに転じ、slow
％Ｄとのゴールデン・クロスが実現するまでは、調整が続くと考えます。

当面の日経平均に関しては、５日移動平均線と25日移動平均線（16日現在、95
61.90円）とに挟まれたゾーンでの推移を想定しています。

まあ、相場は全体的に、テクニカル的に過熱していましたから、当然の一服と
言えるでしょう。

本日のような酷い相場の中で、ＧＳユアサ（6674）は年初来高値を更新しまし
た。まさに、「野中の一本杉」ですね。

「野中の一本杉」とは、周りの木がドンドン倒れていくのに、一本だけ踏ん張
っている一本杉という意味合いで、相場全体が下落している時でも、逆行高す
る銘柄のことを指します。

車載リチウムイオン電池というテーマは、息が長く、且つ、力強いテーマであ
ることを示唆しているように感じます。

一方、原油や非鉄市況が足元調整色を強めています。この調整が一巡するまで
は、全般的な投資マインドの回復は期待薄ともみています。原則として、原油
高は買いサイン、原油安は売りサインと考えています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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16日のＩＰＯレシオは142.11と、前日から1.14ポイント低下しました。低下は
３日連続です。ようやく、ＩＰＯレシオの変動が小さくなりました。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は155.51と、こちらは２日ぶりに上昇しました。
ＩＰＯレシオは、５日移動平均線を割り込んだままです。

５日移動平均線自体は上昇に転換しましたが、直近ＩＰＯ市場の調整は継続す
る可能性が高そうです。

ただし、今日は小幅でしたが、ここ最近のＩＰＯレシオの変動は非常に激しい
です。このため、すぐに、買い転換する可能性が高い点には、注意が必要です。

一方、３市場売買代金は前日から15億減少して464億円となりました。売買代
金の減少はネガティブですが、水準は、ここ最近では高水準ですので、それほ
ど気にする必要はないでしょう。

なお、主要３指数は揃って５日ぶりに反落しました。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前週末比10円32銭高の1161円88銭で
した。

東証マザーズ指数も、大証ヘラクレス指数も、反落です。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、16日現在353.
99ポイント、雲上限は515.15ポイントと、その幅は161.16ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金の増加を伴って上昇基調が続くなら、ここまで売り叩
かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

なお、目先については、終値は425.19ポイントですので、５日移動平均線（16
日現在、419.16ポイント）を、上回っています。

同線を上回っている限り、新興市場は全般的に、堅調な動きが、期待できる状
況になっているとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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東証一部の値下がり銘柄数は1590で今年最多でした。昨年10月22日の1602銘柄
以来の高水準です。また、東証２部指数は５月18日以来、約１カ月ぶりに反落
しました。

確かに、米株下落、円高、原油安という悪材料が重なりましたが、昨日まで、
市場はハシャギ過ぎだったのでしょう。

このため、本日は、買い方は梯子を外される格好となりました。深刻なダメー
ジは被っていないと思いますが、地合いと需給は今日で、相当悪化したとみて
おく必要があるでしょう。

日柄、値幅に調整が目先は必要ですね。

（藤井英敏）

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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10039.67 -96.15 -0.95％
ＴＯＰＩＸ 946.82 -3.72 -0.39％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1172.2 10.72 0.92％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 977.7 17.27 1.8％
マザーズ 433.07 12.12 2.88％
ヘラクレス 656.5 15 2.34％
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★ 相場概況（主力株）
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15日の日経平均は前週末比96.15円安の10039.67円、高値は始値の10126.55円、
安値は13時19分の10029.59円。東証一部の売買代金は１兆7548億円、値上がり
銘柄数は1014銘柄、値下がり銘柄数は582銘柄、変わらずは109銘柄。日経平均
は２日ぶりに反落。

12日のＮＹダウは小幅に続伸し、前日比28.34ドル高の8799.26ドルで取引を終
えた。６月の米消費者態度指数（速報値、ミシガン大学調べ）は69.0と、市場
予想には届かなかったが、前月の確報値を上回ったことが買い材料になった。

また、ＮＹ債券相場は続伸した。10年物国債利回りは前日比0.05％低下し、3.
80％で取り引きを終えた。これも好感された。与謝野馨財務・金融・経済財政
相が米国債に対する信認は変わらないと述べたことが、米国債の買い材料にな
った。

一方、ＮＹ原油先物相場は４日ぶりに反落した。ＷＴＩ期近の７月物は前日比
0.64ドル安の１バレル72.04ドルで終えた。これがエネルギー株の下落要因と
なり、相場を押し下げた。

また、11日にアナログ半導体大手ナショナル・セミコンダクターが発表した３
-５月期決算が最終赤字となったことで、半導体株が売られ、ナスダック総合
指数の足を引っ張った。

ＮＹ円相場は反落した。前日比80銭円安・ドル高の１ドル＝98円35-45銭で取
り引きを終えた。円は対ユーロで４日続落した。前日比15銭円安・ユーロ高の
１ユーロ＝137円85-137円95銭で終えた。

前場の東京株式市場では、原油、貴金属、非鉄市況が総じて軟調になったこと
で、資源関連株に売り圧力が強まった。また、高値警戒感も根強く、日経平均
は軟調な動きを続けた。CME Globexで、米株価指数先物が軟調に推移したこと
も重石となった。

後場に入ると、食料品、建設、サービス、陸運、小売、情報・通信など、主力
の輸出関連と比較して、出遅れ感のある内需関連株を物色する動きが強まった。
ただし、６月の全米住宅建設業協会（ＮＡＨＢ）住宅市場指数やニューヨーク
連銀景気指数の発表を受けた、米国市場の動向を見極めたいとのムードが強く、
全般的には様子見ムードが強かった。

東証33業種では、その他金融、不動産、水産・農林、食料品、建設、繊維製品、
サービス、陸運、小売、情報・通信、電気・ガス、倉庫・運輸、パルプ・紙な
どが値上がりした。一方、精密機械、銀行、保険、非鉄金属、電気機器、鉱業、
海運、輸送用機器などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは東北ミサワホーム（1907）、２位は
有楽土地（8838）、３位は飛島建設（1805）。一方、値下がり率トップは山水
電気（6793）、２位はジョイント・コーポレーション（8874）、３位はシルバ
ー精工（6453）。新興３市場は全面高。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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今日の株式市場では、建設、小売、電力など、これまで出遅れていた内需系銘
柄が買われました。一方、資源や代替エネルギー関連が、利食い売りに押され
ました。循環的な底上げでしょう。

しかし、出遅れ修正が本流になるようだと、先駆した人気銘柄がシコリます。
このため、相場のセンチメントに水を差される可能性が高いとみています。多
くの投資家は、物色傾向の急変に対応できるわけではありませんから。

日経平均はテクニカル的には良好な状態が続いています。５日移動平均線（15
日現在、9987.02円）、25日移動平均線（同、9543.73円）が共に上昇中です。

なお、今後、５日移動平均線を下回った場合、25日移動平均線までの調整を想
定しています。

一方、６月のＳＱ値は10147.65円です。これを下回って推移するようだと、調
整入りの可能性が高まります。

早期に、これを上回ってこないと、先行きの需給悪化懸念が強まり、これまた、
投資マインドが冷やされることになるとみています。

投資主体では、個人投資家の存在がますます大きくなるとみています。本日の
東証一部の値上がり率上位に、低位の不動産、建設株がズラリと並びました。
個人投資家好みの銘柄群です。

この傾向は当分続くとみています。このため、物色面では、機関投資家が手掛
ける大型株は避け、個人好みの材料性があり、時価総額が小さく、値動きの激
しい銘柄群の人気が続くことでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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15日のＩＰＯレシオは143.24と、前週末から16.76ポイントと、大幅に低下し
ました。低下は２日連続です。２日間で50.51ポイントも低下しました。

ここにきて、ＩＰＯレシオの変動が大きくなっています。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は151.97と、こちらは４日ぶりに低下しました。
ＩＰＯレシオは、５日移動平均線を割り込みました。

また、５日移動平均線自体も下降転換しました。直近ＩＰＯ市場に調整入りの
可能性が出ました。

ただし、ここ最近のＩＰＯレシオの変動は非常に激しいです。このため、すぐ
に、買い転換する可能性が高い点には、注意が必要です。

一方、３市場売買代金は前週末から21億減少して479億円となりました。売買
代金の減少はネガティブですが、水準は、ここ最近では高水準ですので、それ
ほど気にする必要はないでしょう。

なお、主要３指数は揃って４日続伸し、年初来高値を更新しました。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前週末比10円72銭高の1172円20銭で
した。

東証マザーズ指数も、大証ヘラクレス指数も、堅調でした。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、15日現在353.
99ポイント、雲上限は515.15ポイントと、その幅は161.16ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金の増加を伴って上昇基調が続くなら、ここまで売り叩
かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

なお、目先については、終値は433.07ポイントですので、５日移動平均線（15
日現在、413.43ポイント）を、上回っています。

同線を上回っている限り、新興市場は全般的に、堅調な動きが、期待できる状
況になっているとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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メリルリンチ日本証券は、12日付けレポートで、米国経済や為替による制約条
件が強い自動車や電機株と異なり、商社、金融、非鉄、建設株は異なる前提に
基づくバリュエーション手法が多様であるため、さらなる高値への評価余地が
あるとみているそうです。

また、日興シティグループ証券は、10日付けレポートで、年前半は、輸出関連
株が大きく上昇する一方で、内需株は相対的に不振だったけど、年後半は、バ
リュエーション面からも内需株が優位となるとみているそうです。

自動車、精密機械、電気機器は売って、内需、資源関連の低ＰＢＲ銘柄に資金
をシフトさせた方がよさそうですね。

（藤井英敏）

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