「カブ知恵」発、日経平均は、４日ぶりに反落、雇用統計控え、手控え気分強い�

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13293.22 -96.68 -0.72％
ＴＯＰＩＸ 1288.94 -10.7 -0.82％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1461.69 0.49 0.03％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1462.92 1.11 0.08％
マザーズ 614.85 -8.64 -1.39％
ヘラクレス 985.47 -9.04 -0.91％
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★ 相場概況（主力株）
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４日の日経平均は前日比96.68円安の13293.22円、高値は12時41分の13360.81
円、安値は９時８分の13220.00円。東証一部の売買代金は２兆1629億円、値上
がり銘柄数は458銘柄、値下がり銘柄数は1167銘柄、変わらずは100銘柄だった。

前場は、週越えのポジション・キャリーを嫌った投資家のポジション調整の売
りが優勢だった。今晩発表の米雇用統計を見極めたいとのムードも強く、模様
眺め気分が強い相場つきだった。東証一部の売買代金は9446億円と１兆円を割
り込んでいた。なお、日経平均自体は、ポジション調整の売りが一巡した後は、
押し目買いで下げ渋った。

後場開始直後は前引け間際の流れを引き継ぎ、日経平均は13300円台を回復し、
本日高値を付けたが、買いの勢いは続かなかった。雇用統計発表を前に、手仕
舞い売りが優勢となったためと推察される。また、14時に「日銀総裁人事を巡
り、政府・与党が白川方明副総裁の昇格案を民主党に非公式に打診」とのニュ
ースが市場に流れたが、市場の反応は乏しかった。

東証33業種では、食料品、その他金融、卸売、その他製品、サービス、電気・
ガス、パルプ・紙などが値上がりした。一方、ゴム製品、輸送用機器、金属製
品、水産・農林、鉱業、鉄鋼、倉庫・運輸、電気機器、機械、保険、建設、非
鉄金属、証券、商品先物、不動産などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは鈴丹（8193）、２位はタカキュー（
8166）、３位は大和紡績（3107）。一方、値下がり率トップはパシフィックマ
ネジメント（8902）、２位はアドヴァン（7463）、３位は千代田インテグレ（
6915）。

個別銘柄動向は以下の通り

ダイワボウ（3107）、鳥インフルウイルス、感染繰り返し強毒化が買い材料
262円　42円高
４日、「2005年に茨城県などで発生した毒性の弱い鳥インフルエンザのウイ
ルスを、ヒヨコからヒヨコに繰り返し感染させると、鶏を高確率で死なせる
ほどに毒性が強まることを、鳥取大の伊藤寿啓教授らが実験で確かめ、３日
発表した。」と一部報じられた。同社は、用瀬電機ならびに鳥取大学との連
携により、鳥インフルエンザウイルスの数を１分間で99.99％減少させる効果
がある、「抗ウイルス不織布」を開発しており、この報道が買い材料視され
たと観測される。

しまむら（8227）、09年２月期連結業績、増収二桁営業増益見通しを好感
9620円　580円高
３日、09年２月期連結業績の見通しを発表した。売上高は4397億7000万円（
前年同期比7.0％増）、営業利益は390億3200万円（同11.5％増）、経常利益
は401億2000万円（同11.9％増）、当期純利益は223億円（同12.4％増）を見
込んでいる。増収二桁営業増益見通しが好感された。08年度はグループ全体
で100店舗の新規出店を予定し、08年度末のグループ総店舗数は1561店舗とな
る予定。

コナカ（7494）、「シャワークリーンスーツ」や「モヘア」を使ったスーツ
が買い材料
548円　32円高
「温水シャワーで洗える」をうたい文句に、売り出した「シャワークリーン
スーツ」が株価刺激材料となっているとみられる。滑り出しが好調で、春夏
用として初年度約20億円の販売を見込んでいるが、発売から２月末まで約１
カ月の売れ行きは計画のほぼ２倍。クリーニング代がかからない、出張時に
はホテルで手軽に洗えて、替えのスーツを持ち歩く必要がないなどの利便性
が好評のだという。また、４日、「コナカはアンゴラヤギからとれる高級繊
維「モヘア」を使ったスーツの販売を今夏から始める。南アフリカ共和国の
公的機関と協力し希少性がある同国産モヘアを安定確保し、値ごろ感のある
商品に仕上げる。」と一部報じられた。これも買い材料となったようだ。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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２日、バーナンキＦＲＢ議長が、議会証言で、景気後退の可能性に初めて触
れるなど厳しい認識を表明した。

一方で、ベアー・スターンズを支援するために決めた異例の融資については
金融システムの危機を防ぐためのきわどい判断だったことを強調すると同時
に、「第２のベアー」が出現する可能性を否定した。

現在、金融市場は、「第２のベアーは出現しない」との議長発言を信頼する格
好で、極度の悲観の修正を行っている。株は買われ、ドルも買い戻されてい
る。この悲観の修正は今しばらく継続する可能性が高い。

ただし、再来週には、米国中心に商業銀行の決算が本格化する。構造上、住
宅ローンをそのままバランスシート上に抱える商業銀行の決算は、投資銀行
に劣らず厳しい結果となる公算が大きいとみられている。

このため、この内容を見極める前は、米国株式市場は積極的に上値を追い難
いだろう。ちなみに、注目される決算としては、16日のＪＰモルガン・チェ
ース、18日のシティグループ、ワコビア、21日のバンク・オブ・アメリカが
挙げられる。

逆に、それまでは、東京株式市場にショックを与えるようなイベントはなさ
そう。オプションＳＱを週末11日に控え、130をアット・ザ・マネーにする
のか、135をアット・ザ・マネーにするのかの駆け引き次第で、日経平均は
上下する公算が大きい。

なお、現状は今週の急騰で買い方が圧倒的に優位な状況だ。135コールの売
り方のデルタ調整を促すべく買い仕掛けが入る公算が大きいとみている。

日経平均の想定レンジは13000円〜13800円程度。週初に調整を経て、調整
一巡から上方向を目指すというのが現時点でのメインの相場の軌跡イメージ
だ。　　　　　　　

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 相場概況（新興市場）
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４日の新興３市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均は小幅ながら３日続
伸。東証マザーズ指数は３日ぶりに反落、ヘラクレス指数は４日ぶりに反落し
た。

個別では、日商インターライフ（1986）、コモウェルス・エンター（7612）、
ＬＴＴバイオファーマ（4566）、アイル（3854）、ニューディール（4740）、
バーテックスリンク（9816）、伊田テクノス（1735）、エーティーエルシステ
ムズ（4663）、テクノアルファ（3089）、鐘崎（2912）、アライヴコミュニテ
ィ（1400）、セラーテムテクノロジー（4330）、メディシノバ・インク（4875
）、ローヤル電機（6593）、フォーバルクリエーティブ（2724）などの値上が
りが目立つ。

一方、ジャストシステム（4686）、イチヤ（9968）、エーアイテイー（9381）、
ワールドインテック（2429）、ＵＢＩＣ（2158）、オックスホールディングス
（2350）、イントランス（3237）、アセット・マネジャーズＨＤ（2337）、オ
ープンループ（4831）、アスキーソリューションズ（3801）、ビットアイル（
3811）、ユナイテッドテクノロジーＨＬＤＧＳ（6504）、ムラキ（7477）など
の値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

アライヴコミュニティ（1400）、株式会社メアリーが第３位株主が買い材料
17400円　2000円高のストップ高買い気配
３日、08年４月２日付で株式会社メアリーより大量保有報告書（報告義務発
生日 08年３月26日）が関東財務局に新規で提出されたために、主要株主の異
動を確認したと発表した。当該大量保有報告書に、株式の保有目的は「政策
投資」と記載されている。株式会社メアリー（本店所在地 東京都港区）の主
な事業内容 不動産の売買、賃貸及びその仲介並びに管理。異動後の所有株式
数は5000株、総株主の議決権の数に対する割合16.3％、大株主順位第３位。
これが買い材料視されている。

セラーテム（4330）、子会社による出資および独占的販売契約締結完了が買
い材料
17500円　2000円高のストップ高買い気配
３日、米国セラーテムによるEquilibrium 社株式の取得を決議したと発表した。
これが買い材料となった。同社は、本件株式取得完了と同時に、日本における
Equilibrium 社製品の独占的販売権を取得する。また、米国セラーテムが開発
するDAM（デジタル資産管理）製品に関して、戦略的パートナーシップを構築
する。出資後、米国セラーテムより取締役を１名派遣する。インターネット動
画コンテンツ配信市場が飛躍的に成長している現在、インターネットやデジタ
ル化が作り出すNew Media の世界において、Equilibrium 社の技術は、新しい
ビジネス創造の根幹を握るポテンシャルを秘めているという。そのため、将来
の布石として当社は独占的販売権の取得だけではなく、同時に出資を行うこと
とした。Equilibrium 社は、今回の増資で得た資金を、開発中の「ビデオ・マ
ネタイズ・システム」（動画コンテンツの流通から商業的に収益をあげるシス
テム）の早期立ち上げのために使用することとしている。今回の業務・資本提
携による、08年６月期の業績に与える影響は現在精査中であり、判明次第、速
やかに開示する予定。

リンク・セオリー（3373）、３月既存店売上前年比106.7％を好感
222000円　14000円高
３日、３月の月次売上高を発表した。３月の既存店売上は前年比106.7％。既存
店の前年同月比100％超は昨年10月以来５ヶ月ぶり。伸び率も今期最大。これが
好感された。Theory women's において客数が増加し、主力のパンツ・ジャケ
ット等の売上が好調に推移した。 新規出店はTheory men's 2、Theory petit
1、Urbanholics 2 の計5 店舗。海外店舗については、香港の九龍地区に新規オ
ープンしたショッピングモール「Festival Walk」内にTheory の店舗がオープ
ンした。また、米国においてLyndhurst 店（ニュージャージー州）は閉店した。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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ジャスダック証券取引所が４日に発表したジャスダック上場銘柄の３月第４
週（24−28日）の投資部門別売買状況表では、個人が７週連続で売り越した。
売越額は79億6100万円と２月第４週の125億4500万円以来の高水準だっ
た。

一方、外国人は１月第４週以来、９週ぶりの買い越し。買越額は14億7200
万円だった。国内機関投資家も買い越しだった。金融機関は６週連続で、事
業法人は16週連続で買い越した。特に９週連続で買い越した投資信託は、買
越額も71億4900万円と06年10月第３週の79億4700万円以来の高水準だ。新規
設定が寄与したようだ。

だが、個人投資家の新興市場離れは鮮明で、この結果、新興市場の魅力だっ
た高ボラティリティーは低下し、それがまた個人の離散を招くという悪循環
が継続している可能性が高い。

4日のＩＰＯレシオは87.76と前日の118.60から30.84ポイント低下した。
低下は２日連続。どうやら２日の154.05が直近のピークとなったようだ。Ｉ
ＰＯレシオ５日移動平均線は116.04だ。

本日の低下でＩＰＯレシオは５日移動平均線を割り込み、且つ、５日移動平
均線が11日ぶりに下降転換した。これにより直近ＩＰＯ市場は調整局面入り
したとみる。当面は50〜60程度までの調整を想定する。

一方、３市場売買代金は前日から51億円減少して625億円となった。売買代
金の減少は３日連続だ。活況の目安となる1000億円を大幅に割り込み、超閑
散商いが続いている。

この売買代金が増加傾向を示すまでは、新興市場の先高観が強まることはな
いだろう。

ただし、今年に入って半日取引を除き、最低は３月14日の560億円だ。その
意味では、売買代金は早晩ボトムアウトする可能性が高い。売買代金がボト
ムアウトすれば、新興市場の自律反発は、多少は期待できるだろう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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本日、政府・与党が民主へ非公式に打診したとされる白川副総裁の総裁昇格、
前財務省財務官の渡辺副総裁に充てる人事案が一部で報じられました。ただ、
民主党には財務省出身者の渡辺氏の起用に関して「副総裁でも天下りはのめ
ない」との反対論があり、白川昇格案には容認論も多い一方で、渡辺副総裁
とのセットでの起用には慎重論が出ているそうです。そうは言っても、渡辺
氏は次官経験者ではなく財務官経験者なんですから、民主党も、今回の提案
を認めて欲しいですね。ただ、今日午後、この人事案が市場に流れても、市
場は無反応でした。どうやら、市場は日銀総裁人事に関しては、興味を失い、
飽きたようです。総裁空席中でも、株が急騰したので、「日銀総裁空席？そん
なの関係ねぇ！」ということなんでしょうかね。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年4月3日発行

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13389.9 200.54 1.52％
ＴＯＰＩＸ 1299.64 17.57 1.37％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1461.2 4.3 0.3％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1461.81 19.45 1.35％
マザーズ 623.49 0.24 0.04％
ヘラクレス 994.51 7.52 0.76％
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★ 相場概況（主力株）
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３日の日経平均は前日比200.54円高の13389.90円、高値は大引け、安値は９時
11分の13137.10円。日経平均は２日連続でピン引けとなった。東証一部の売買
代金は２兆3785億円、値上がり銘柄数は952銘柄、値下がり銘柄数は627銘柄、
変わらずは144銘柄だった。

日経平均は前日に532円高と急伸したこともあり、前場は、その反動による戻り
売りが上値を抑制した。また、前日は１万3000円コールオプションを売ってい
た投資家による先物のヘッジ買いが目立ったが、前場はそのような動きは鎮静
化していた。

後場に入ると、戻り売りが出ても前場の相場が底堅いことを好感した買いが徐
々に優勢となった。アジア各国・各地域の株式市場が総じて堅調に推移してい
ることや、東京外国為替市場で、円相場が下げ幅をさらに拡大し、14時35分に
１ドル＝102円83銭まで円相場が下落したことが好感され、大引けにかけ買い
の勢いが増していった。

東証33業種中、値下がりは輸送用機器、その他製品、小売、食料品、陸運の５
業種のみ。一方、保険、鉱業、水産・農林、証券、商品先物、石油・石炭製品、
情報・通信、非鉄金属、卸売、パルプ・紙、不動産、建設、ガラス・土石、繊
維製品、銀行、ゴム製品、金属製品、倉庫・運輸、機械などが値上がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは鈴丹（8193）、２位は宇徳（9358）、
３位は帝国電機製作所（6333）。一方、下落率トップはアーバンコーポレーシ
ョン（8868）、２位はクミアイ化学（4996）、３位は共和電業（6853）。

個別銘柄動向は以下の通り

木村化工（6378）、東芝の原発受注、原発関連で人気化
967円　100円高のストップ高買い気配
３日、「東芝が米国の電力会社２社から計４基の原子力発電所を総額約１兆40
00億円で受注することが２日、明らかになった。傘下の米ウエスチングハウス
（ＷＨ）の新型軽水炉が採用される見込み。2006年にＷＨを買収してから最大
規模の受注となる。東芝は先に米国で8000億円の原発受注も決めており、新設
ラッシュが続く米国市場で攻勢を強める。世界最大の市場である米国での実績
をてこに、新興国を含めた原発事業の世界展開を加速する。」と一部報じられ
た。これをきっかけに、原発関連の材料株として人気化した。

鈴丹(8193)、09年２月期通最終損益予想の黒字転換を好感
212円　50円高のストップ高買い気配
３日14時30分に発表した、09年２月期通期連結業績予想は、売上高208億2000
万円(前年同期比1.9％増)、営業利益６億5000万円(同451.7％増)、経常利益６
億5000万円(同363.1％増)、当期純利益２億5000万円(前年同期は２億5000万円
の赤字)の見通し。これが好感された。衣料品小売業界においても個人消費の伸
び悩みや企業間・業態間の競争等ますます厳しさを増すものと予想されるが、
修正「中期経営計画 (CS10)」の重点項目を中心に、その計画の実現に向け、全
社一丸で取組んでいく所存。出店政策においては、市場環境および動向を鑑み、
新規出店20店舗、退店15店舗、改装10店舗を計画し、市場変化に対応したショッ
プブランド戦略を推進していくとしている。

住友石炭（1503）、三菱マテリアルの国内産石炭使用18年ぶり再開が買い材料
85円　７円高
３日、「三菱マテリアル（5711）はセメント工場で国内産石炭の使用を18年ぶ
りに再開する。海外炭の価格高騰で国内炭のコスト競争力が増してきたためで、
今年度から青森工場（青森県東通村）で年２万トンを調達してセメントの生産
に使う。北海道電力（9509）も国内炭の購入を増やしている。海外炭のスポッ
ト価格が初めて１トン100ドルの大台に乗せるなか、原燃料高に収益を圧迫され
る企業の間で国内炭を活用する動きが出てきた。」と一部報じられた。これが
買い材料視された

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均はこの３日間で864.36円上昇した。確かに、米国の信用収縮懸念が
後退したことや、為替市場の円安が好材料となってはいる。また、新年度入
りで、需給が改善していることも寄与していることだろう。

しかし、売買代金は一向に盛り上がってこない。おそらく、足元での日経平
均の上昇は、裁定買いが主因だろう。

東証が２日発表した３月28日時点の裁定取引に伴う現物株の買い残（裁定買
い残、期近・期先合計）は、前週比1813億円増加の２兆5900億円だった。
07年９月14日から10月12日以来の、３週連続の増加となった。

この裁定業者のポジション積み上げの動きが、足元でも続いているとみられ
る。それが、上昇ピッチを加速させている。よって、裁定買い残が増加傾向
を継続する限り、日経平均は上昇基調を維持すると考える。

なお、東証が３日発表した３月第４週（３月24—28日）の投資部門別売買動
向では、外国人が６週連続で売り越した。しかし、売越額は167億円にとど
まり、前週の売越額の639億円を大きく下回った。

一方、個人は２週連続の売り越し。売越額は1287億円だった。前の週の売越
額は223億円だった。外国人投資家の売り圧力が弱まったことで、足元の需
給が改善している様子が窺える。

その一方、個人投資家が、株式市場から資金を引き上げている状況も読み
取れる。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 相場概況（新興市場）
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３日の新興３市場は全面高。ただし、上げ幅は小幅だった。日経ジャスダック
平均株価は続伸、東証マザーズ指数は小幅に続伸、大証ヘラクレス指数は３日
続伸した。

個別では、ムラキ（7477）、ジャストシステム（4686）、メディアクリエイト
（2451）、日本工業検査（8784）、竹内製作所（6432）、アイレックス（6944
）、デイトナ（7228）、さくらインターネット（3778）、トリケミカル（4369
）、ニューテック（6734）、大崎エンジニアリング（6259）、ディー・ディー
・エス（3782）などの値上がりが目立つ。

一方、アスキーソリューションズ（3801）、オックスホールディングス（2350
）、ニューディール（4740）、レイコフ（8941）、エルクリエイト（3247）、
アイケイ（2722）、プリヴェファンドＧＰ（4233）、ＮＥＳＴＡＧＥ（7633）
、燦キャピタルマネージメント（2134）、情報企画（3712）、テックファーム
（3625）、グローバル住販（3259）、フライトシステムコンサル（3753）など
の値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

トリケミカル（4369）、JSR（4185）の大量取得が買い材料
781円　76円
３日11時15分、JSRがトリケミカル株式を、４月２日に、普通株式102万5000株
（株券等保有割合14.32％）、新株予約権証券35万株（同4.89）取得したと発
表した。保有目的は、政策投資（対象会社と業務提携を行うことを目的として
保有）としている。これが買い材料となった。

ディー・ディー・エス（3782）、中国初のATMメーカーとの包括的合意を好感
109000円　10200円高のストップ高買い気配
２日11時、中国初のATMメーカーであるLead　Cash（立徳）との包括的合意を
発表した。これが好感された。中国金融機関向けATM関連機器に指紋認証セキ
ュリティを導入することに関して、資本・技術・販売における戦略的提携を
進めることで合意した。この合意を通じ中国のATM市場に対して同社の指紋認
証関連技術の提供を開始する。なお、今期業績に対する影響は軽微、詳細が明
確になり次第、随時公表する。株式取得は390万香港ドル（約5000万円）。取
得シェア3.12％。

日本工業検査（9784）、東芝の原発受注、原発関連で人気化
1512円　200円高のストップ高買い気配
３日、「東芝が米国の電力会社２社から計４基の原子力発電所を総額約１兆40
00億円で受注することが２日、明らかになった。傘下の米ウエスチングハウス
（ＷＨ）の新型軽水炉が採用される見込み。2006年にＷＨを買収してから最大
規模の受注となる。東芝は先に米国で8000億円の原発受注も決めており、新設
ラッシュが続く米国市場で攻勢を強める。世界最大の市場である米国での実績
をてこに、新興国を含めた原発事業の世界展開を加速する。」と一部報じられ
た。これをきっかけに、同社は原発関連の材料株として人気化した。なお、同
社の検査技術部は、火力、水力、原子力発電所、製油所、石油化学プラント、
石油タンク及び建築構造物等の建設時検査、更に定期開放による保守検査、金
属材料の組織検査及び劣化診断等を行っている。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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３日のＩＰＯレシオは前日の154.05から35.45ポイント低下して118.60と
なった。低下は４日ぶり。ＩＰＯレシオ５日移動平均線は118.49と、10日
連続で上昇した。ＩＰＯレシオ５日移動平均線の直近の高値は１月31日の
151.18だった。そろそろ天井圏に到達した感が強い。

明日以降、ＩＰＯレシオが５日移動平均線を割り込み、５日移動平均線が下
降転換すると、直近ＩＰＯ市場の調整が本格化する公算が大きい。調整入り
した場合、ＩＰＯレシオは50〜60程度が下値メドとみている。
一方、３市場売買代金は前日比36億円増加の676億円だった。２日連続で
600億円台となり、商いは低調だ。

活況の目安となる1000億円を大きく下回っている。直近の売買代金のピーク
は３月26日の1013億円だ。本日はその66.7％の水準に過ぎない。

東証一部の売買代金も一向に盛り上がらないが、新興市場のボリューム低下
は酷い状況だ。新興のメインプレーヤーの物色意欲は一向に回復していない
ことが主因と推察される。

ボリューム増加が確認できるまでは、新興市場の先高観が強まることはない
だろう。よって、当面は方向感乏しいもみあい相場となる可能性が高いとみ
ている。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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銀座のホステスの女（36）が、06年までの３年間に得た報酬や契約金などの
所得約２億２千万円を隠し所得税約４千万円の支払いを免れたとして、所得
税法違反（脱税）容疑で告発されたそうです。クラブでの源氏名で借名口座
を開き、所得を隠していて、口座には顧客らから得た「チップ」を含む数億
円が預金されていた模様だそうです。この女は銀座のクラブではトップクラ
スの売り上げを誇っていた人気ホステスだそうで、東京・六本木のミッドタ
ウンの高級マンションに住むなどしていたそうです。税務署が、水商売業者
等を徹底的に調べれば、相当な税収増になるんでしょうね。もしかしたら、
今騒いでいるガソリン税の穴埋めも出来ちゃうんじゃないでしょうか。

（藤井英敏）

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13189.36 532.94 4.21％
ＴＯＰＩＸ 1282.07 51.58 4.19％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1456.9 4.08 0.28％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1442.36 26.83 1.9％
マザーズ 623.25 10.82 1.77％
ヘラクレス 986.99 22.94 2.38％
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★ 相場概況（主力株）
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２日の日経平均は前日比532.94円高の13189.36円、高値は大引けで、安値は始
値の12836.41円だった。ローソク足は、陽の丸坊主となった。東証一部の売買
代金は２兆4455億円、値上がり銘柄数は1474銘柄、値下がり銘柄数は187銘柄、
変わらずは63銘柄。

リーマン・ブラザーズの増資や、ＵＢＳの増資実施発表で、欧米金融機関の財
務状況に対する不安が後退したことを背景に、前日の米国株式市場が急騰し、
為替市場で円安が進行した。これを好感して、前場の東京株式市場では、朝方
から買いが先行した。日経平均は、３月12日以来、３週間ぶりに取引時間中に
１万3000円台に乗せた。しかし、買いが一巡した10時ごろから伸び悩んだ。そ
の後は、高値圏で、もみあった。

後場に入ると、東京外国為替市場で円相場は下げ幅を拡大し、14時20分過ぎに
一時１ドル＝102円01銭前後まで下落し、前日のNY市場で付けた安値の102円16
銭に近づいた。（14時49分には102.33円まで下落）また、アジア各国・各地域
の株式市場が全面高推移となっていた。円の下げ幅拡大やアジア株高を好感す
る形で、日経平均は大引けにかけ上げ幅を拡大し、結局、ピン引けとなった。

東証33業種中、値下がりは鉱業、陸運の２業種のみ。一方、不動産、証券、商
品先物、銀行、その他金融、保険、ゴム製品、精密機械、輸送用機器、電気機
器、医薬品、機械、金属製品、海運、ガラス・土石、建設、鉄鋼、その他製品、
化学などの値上がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは日本化成（4007）、２位はケネディ
クス（4321）、３位はアーバンコーポレーション（8868）。一方、下落率トッ
プは千代田化工建（6366）、２位はトウペ（4614）、３位はカカクコム（237
1）。

個別銘柄動向は以下の通り

富士重工（7270）、トヨタ（7203）の出資拡大が買い材料
438円　27円高
２日、「トヨタ自動車は富士重工業への出資比率を現在の8.7％から17％程度
に引き上げる方針を決めた。約300億円で富士重が保有する同社株約８％分を
追加取得する。国内工場を相互に生産委託などで活用するほか、新型車の共
同開発など国内外で全面的に協力する。トヨタは2005年に富士重と資本・業
務提携した。原油高や新興国メーカーの台頭など自動車業界を取り巻く環境
が激変するなか、富士重のグループ入りも視野に提携関係を大幅に強化する
。」と一部報じられた。これが買い材料となった。

CTC（4739）、インドのシステム開発３位との業務提携が買い材料
3150円　150円高
２日、「伊藤忠商事（8001）の子会社で情報システム開発大手の伊藤忠テク
ノソリューションズ（ＣＴＣ）は、インドのシステム開発３位のウィプロと
国内外のシステム開発事業で業務提携する。世界に開発拠点を持つウィプロ
に海外でのシステム開発を委託するほか、日本国内でも技術者の派遣を受け
る。国内ＩＴ（情報技術）業界では技術者不足を背景にインド企業との提携
が加速している。両社の共同事業を検討する委員会を１日に発足した。９月
にも提携を正式に契約する。」と一部報じられた。これが買い材料となった。

コーセー（4922）、ML、投資評価を従来の「売り」から「買い」へ２段階引
き上げ
2340円　190円高
メリルリンチ証券は、同社の投資評価を従来の「売り」から「買い」へ２段
階引き上げ、目標株株価を2500円とした。コーセーの高マージン化粧品はML
の想定以上に好調に伸びているという。国内化粧品市場での競争激化により、
利益成長は見込めないというMLの見方を改め、コーセーの08年３月期以降の
EPS予想を12%前後増額修正した。業績の回復が見込める前提に立てば、足元
のバリュエーションは極めて魅力的だという。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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リーマン、UBSの増資に加えて、ポールソン米財務長官が、連邦準備理事会
（ＦＲＢ）によるベアー・スターンズ救済策について、損失が出た場合には
事実上の財政支援を容認していたことが１日明らかになったことなどから、
米国金融市場への不安が後退し買い安心感が広がった。

東証一部の売買代金が２兆4455億円にとどまっているため、２日の急騰はボ
リューム増加を伴ったものではない。このため、本日の上昇は売り物薄の中、
売り方の買戻しと打診買いが入った程度で、腰の入った買いは確認できない。
よって、信頼度のやや低い急騰劇とみている。

そうは言っても、３月中旬からの相場に関しては、買い方が圧倒的に有利な
情勢だ。当面の株式市場は堅調な展開が期待できそうだ。テクニカル的には、
日経平均は25日移動平均線（２日現在、12778.56円）をサポートにした動
きが想定される。

そして、25日線を割り込まない限り、当面は２月27日高値の14105.47円を
目指す公算が大きいとみている。

なお、現状の堅調さは需給面によるものが大きそうだ。と言うのは、国内機
関投資家は新年度入りした４月に売り急ぐことはない。その一方で新規資金
が入ってくる。この結果、一時的に需給が改善したとみられる。

この好需給の中、米株急騰・円急落という好材料が飛び出したため、日経平
均も急騰したのだろう。

今月中旬には、米国の商業銀行の決算発表が予定されている。その頃には、
現在は楽観ムード優勢の状況が、いったんは警戒を強める場面があるかもし
れない。つまり、そこまでは堅調相場が期待できそうだ。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 相場概況（新興市場）
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２日の新興３市場は全面高。日経ジャスダック平均は３営業日ぶり反発。東証
マザーズ指数も３日ぶり反発。ヘラクレス指数は大幅続伸した。ネット株など
主力株の一角には戻り待ちの売りが出た。一方、東証１部の大手不動産株が軒
並み高となったことを受け、不動産ファンド関連銘柄が値を飛ばした。

個別では、フィンテックグローバル（8789）、情報企画（3712）、エーティー
エルシステムズ（4663）、ジャレコ・ホールディングス（7954）、コムチュア
（3844）メッツ（4744）、インデックスHLDGS（4835）、アドバンテッジリス
クマネ（8769）、テックファーム（3625）、ダヴィンチ・アド（4314）、エリ
アリンク（8914）、ディー・ディー・エス（3782）、アリデプロ（8925）など
の値上がりが目立つ。

一方、アウンコンサルティング（2459）、アイレックス（6944）、日本精密（
7771）、ユナイテッドテクノロジーHD（2146）、ムラキ（7477）、アスキーソ
リューションズ（3801）、オックスホールディングス（2350）、バーテックス
リンク（9816）、ヒューマンホールディングス（2415）、タウンニュース社
（2481）、トランスデジタル（9712）、太陽工機（6164）、カウボーイ（997
1）、オープンループ（4831）、三洋電機ロジスティクス（9379）、三平建設
（1908）、ジャパンインベストGRP（3827）などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

情報企画（3712）、08年９月期中間業績の上方修正を好感
136000円　20000円高のストップ高
２日12時、08年９月期中間業績の上方修正を発表した。これが好感された。
売上高は従来の12億円を13億5000万円へ、営業利益は同３億5000万円を５億5
000万円へ、経常利益は同３億5000万円を５億5000万円へ、当期純利益は同２
億円を３億円へ、それぞれ上方修正した。決算書リーディングシステム、法
人・個人事業主格付システム、自己査定支援システムなどＷＥＢ版の複数案
件の一括受注が多かったことが寄与した。期通期の業績見通しは、現段階で
は07年11月９日に発表した当初計画を据え置いた。

ブイ・テクノロジー(7717)、約65億円の検査関連装置受注
296000円　29000円高
１日、国内及び海外のＬＣＤパネルメーカー及びＣＦ（カラーフィルター）
メーカーから修正、計測、検査及び観察装置を受注したと発表した。これが
好感された。受注金額は約65億円で、納入時期は09年３月期及び10年３月期。
今回の受注を含め、08年３月31日時点での検査関連装置の受注残高は約110億
円となるという。なお、08年３月期の業績予想は修正しない。

ウルシステムズ（3798）、自己株式取得を好感
26110円　910円高
１日、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得する株式の総数上
限は1000株（発行済株式総数に対する割合 1.7％）、取得価額の上限は4000
万円、取得方法はジャスダック市場における買付け、取得する期間は08年４
月２日〜08年４月30日。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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２日、「日本アドバタイザーズ協会のＷｅｂ広告研究会（東京・中央）はイン
ターネットの新潮流と注目されている消費者参加型サイトの利用者増加率が
鈍化しているとの調査報告書をまとめた。

消費者参加型サイトはソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）
や動画共有サイトなど個人が情報配信するサイトの総称。ネット市場調査の
ネットレイティングス（東京・渋谷）の集計データをもとにまとめた。

それによると2007年９月時点の利用者数は3783万人で、前年比７％増。06
年９月の伸び率（19％）と比較すると「成長の勢いは鈍化している」（Ｗｅｂ
広告研）。

一方で動画共有サイトの利用者は1632万人（07年９月時点）。カテゴリー分
類が異なるため前回調査と比較はできないが、直近の９カ月間で60％増と急
成長したという。」と一部報じられた。

この動きは動画関連を除くネット関連全般にはネガティブな材料と考える。

なお、本日の東証マザーズ指数の終値は623.25ポイントだ。高値は625.31
ポイントで、25日移動平均線（同、624.64ポイント）に頭を抑えられた格好
だ。

明日以降、これをブレイクしてくるようなら、上昇ピッチに弾みがつくが、
跳ね返されるようなら、調整色が強まる可能性が高い。

上抜いたケースでは、まずは13週移動平均線（同、645.06ポイント）を目
指し、これも上抜ければ、26週移動平均線（同、746.73ポイント）を目指す
という段取りがイメージされる。

だが、その前に最も強力に抵抗すると目されるのが一目均衡表の雲下限（同、
648.12ポイント）だ。これをブレイクできれば、25日移動平均線をブレイク
した時以上に、上昇ピッチが加速するとみている。

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★ 編集後記
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信用評価損益率は２週連続で改善しました。３月28日申し込み時点の信用取
引の買い残高の評価損益率はマイナス20.24％と、前週のマイナス21.95％か
らマイナス幅が1.71ポイント縮小しました。３月28日の日経平均は
12820.47円です。そして本日終値が13189.36円ですので、評価損益率は多
少改善しているでしょうね。でも、このレベルまで評価損益率が悪化したと
いうことは、相当数の投資家が市場からの撤退を余儀なくされたでしょうね。
実際、28日申込時点の信用買い残は、３週連続減少しました。買い残は、前
週比702億円減の２兆1806億円と、04年３月５日の２兆1291億円以来の低水準
でした。本来は、借金をして株を買っては駄目なんですが・・・。そうは
言っても、多くの個人はレバレッジが大好きですからね。いずれ、買い残は
増加傾向を辿るのでしょう。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年4月1日発行

http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 12656.42 130.88 1.04％
ＴＯＰＩＸ 1230.49 17.53 1.45％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1452.82 -1.64 -0.11％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1415.53 -28.6 -1.98％
マザーズ 612.43 -8.47 -1.36％
ヘラクレス 964.05 6.75 0.71％
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★ 相場概況（主力株）
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１日の日経平均は前日比130.88円高の12656.42円、高値は12時32分の12779.14
円、安値は９時13分の12521.84円。東証一部の売買代金は２兆885億円、値上
がり銘柄数は1145銘柄、値下がり銘柄数は490銘柄、変わらずは85銘柄だった。

寄り付き前に発表された日銀短観（3月調査）で、大企業製造業のDIは前回の
07年12月調査に比べ８ポイント低下のプラス11となった。悪化幅は８ポイント
低下の05年３月調査以来、12期ぶりの大きさとなった。大企業製造業08年度想
定為替レートは１ドル＝109円21銭、企業全産業の08年度設備投資は1.6％減だ
った。しかし、大企業製造業DIが市場の予想範囲内で、相場への影響は限定的
だった。

前場は、前日の米国株式市場が反発したことで、買いが優勢だった。新年度運
用資金の一部が割安株を中心に買いを入れたと観測され、底堅い動きとなった。

後場寄り付き直後は、日銀短観を前にイベントドリブン型の債先買い・株先売
りの反対売買が加速して上げ幅を拡大したが、実需の追随買いはなく、大引け
にかけ徐々に伸び悩んで取引を終えた。

業種別では、東証33業種中、値下がりは非鉄金属、証券、商品先物、建設、水
産・農林、卸売、繊維製品の６業種。一方、保険、電気・ガス、不動産、小売、
その他金融、精密機械、陸運、医薬品、銀行、鉄鋼、ゴム製品、その他製品、
パルプ・紙、化学、金属製品などの値上がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはクミアイ化学（4996）、２位は駒井
鉄工（5915）、３位はNISグループ（8571）。一方、下落率トップは佐伯建設
（1889）、２位はシーエーシー（4725）、３位は千代田化工建（6366）。

個別銘柄動向は以下の通り

クミアイ化学（4996）、売り禁と農業関連で人気化
286円　80円高のストップ高買い気配
日証金は、31日約定分から、クミアイ化株の貸借取引で申込停止措置を講じた。
弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きを除き、制度信用取引の新規売り及び買
いの現引きに伴う申し込みで。この売り禁をきっかけに、売り方の買い戻しを
誘う動きが加速したようだ。また、世界的な穀物市況の高騰などを背景に、農
家の設備投資意欲の高まりによってメリットを受ける農業関連銘柄への市場の
関心が集まっている。このため、同社へ農薬原体を供給しているイハラケミカ
ル（4989）、農機の井関農機（6310）など農業関連の一角に短期資金が流入し
ているとみられる。

キングジム（7962）、自己株式取得を好感
895円　100円高のストップ高買い気配
31日、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得する株式の総数上限
は360万株（自己株式を除く発行済株式総数に対する割合11.6％）、取得価額の
総額上限は32億円、取得する期間は、08年４月２日〜08年４月９日。

カカクコム（2371）、子会社の貴金属の証拠金取引開始が買い材料
661000円　51000円高
１日、カカクコム（2371）の100％子会社のカカクコム・フィナンシャルは、同
社が運営する手数料無料の外国為替証拠金取引サービス「ｋａｋａｋｕＦＸ」
において、金・銀の貴金属証拠金取引を提供開始すると発表した。これが買い
材料視されたようだ。金１トロイオンスが一時1000ドルに達するなど、貴金属
の相場に大変注目が集まっている。カカクコム・フィナンシャルでは、このよ
うな市場背景に対応し、24時間リアルタイムに変動する価格の動きを見ながら
タイムリーに金・銀の売買ができる環境を個人投資家に提供することとした。
金・銀の口座、ツールには外為証拠金取引で既に使用している「ｋａｋａｋｕ
ＦＸトレーダー」を使用しており、同じ口座内で共通の証拠金を使用して為替
と金・銀双方の取引ができる。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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本日発表の短観では、08年度の想定為替レートは、上期が１ドル＝109円56
銭、下期が108円86銭で、通期では109円21銭と、足元の円相場からは大
幅な円安・ドル高水準だ。

市場では、輸出企業の為替予約状況は４−６月期にメドを付けたところが多
いが、７−９月期以降はまだ取れていないという。

このため、現在の円高基調が続けば製造業を中心に企業収益は一段と悪化す
る可能性が高い。よって、為替動向が日経平均の動きを大きく左右する展開
が続く見通し。

また、大田経済財政担当相は、日銀短観で企業の業況判断が悪化したことに
ついて、「大規模製造業の2008年度の設備投資計画の落ち込みが大変気がか
りだ」、「今後企業の判断がどうなっていくか非常に注意が必要な段階だ」
と述べたという。

その一方で、「企業収益では上期は下がるが、下期は持ち直す計画のような
ので、このままどこまでも悪くなるという感じではない」と指摘したとも。

だが、内需の牽引役だった設備投資計画の落ち込みは要注意だ。確かに、期
初計画のため、企業は慎重な計画を出し、その後、徐々に上方修正される可
能性が高いだろう。

しかし、円相場や原油相場等が想定以上に高くなり、米国中心に世界景気の
減速が強まるようだと、08年度下期回復も、夢物語になる可能性も決して低
くはない。

ところで、スイスの金融大手ＵＢＳは１日、第１・四半期に190億ドルの評
価損を計上し、その結果、同期の最終損益が120億スイスフラン（120億3000
万ドル）の赤字になるとの見通しを示した。

ＵＢＳは、４月23日に開催する年次株主総会で、株主割当増資を通じて100
億スイスフラン（100億3000万ドル）を調達する提案が議題になると明らか
にした。

投資銀行の資本増強の動きは確かにポジティブなニュースだが、市場の懸念
を払拭するには十分とは言えない。穴の開いたバケツに水を一生懸命注入し
ているようにしか投資家の目には映らないからだ。

このような国内情勢、国際金融情勢を鑑みると、当面、投資家は積極的な投
資姿勢に転じるとは思えない。薄商いの中、方向感乏しいもみいが継続する
可能性が高そうだ。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 相場概況（新興市場）
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１日の新興３市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ
指数はいずれも下落した。一方、大証ヘラクレス指数は５営業日ぶりに反発し
た。

個別では、ムラキ（7477）、日本精密（7771）、アイレックス（6944）、日本
一ソフトウェア（3851）、ブロッコリー（2706）、イーネット・ジャパン（33
34）、テックファーム（3625）、メッツ（4744）、ラ・パルレ（4357）、イン
デックスHLDGS（4835）、スタートトゥデイ（3092）、ぱど（4833）、フライ
ングガーデン（3317）、ガンホー・オンライン・エンター（3765）などの値上
がりが目立つ。

一方、さくらインターネット（3778）、LTTバイオファーマ（4566）、レイコ
フ（8941）、NESTAGE（7633）、スター・マイカ（3230）、イー・レヴォリュ
ーション（4233）、モック（2363）、ユナイテッドテクノロジーズHD（2146）、
ホロン（7748）、オーベン（4797）、ピーシーデポコーポ（7618）、カウボー
イ（9971）、サイバーファーム（2377）などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

メッツ(4744)、09年３月期通期業績、大幅増収二桁営業増益見通しを好感
14210円　2010円高のストップ高買い気配
１日７時に発表した、09年３月期通期業績予想は、売上高110億円(前年同期
比138.0％増)、営業利益21億円(同11.1％増)、経常利益19億円(同4.8％増)、
当期純利益11億円(同2.3％増)だった。大幅増収二桁営業増益見通しが好感さ
れた。セキュリティリアルエステート事業、セキュリティ事業の両事業の収
益を中核としながら、そこから派生する新たな事業領域も開拓していくこと
で収益拡大を図る予定。しかしながら、不動産業界においては引き続き厳し
い状況が予想され、保有する販売用不動産の大型化により販売用不動産開発
期間が延びることや、また完成・販売期間として決算期を跨ぐ場合、市場環
境の更なる悪化等で人気商業地域に特化し取得を行っている物件でさえも売
却価格下落や交渉に時間を要し予定収益を圧迫した場合などが想定されると
している。

インデックスHD（4835）、モバイル向け体制強化策発表を好感
15190円　2000円高のストップ高買い気配
１日、子会社、インデックスネクストとインデックスミーメディアが合併、
さらに中国の関連開発会社シャーメン・インデックスを子会社化し、モバイ
ル向けトータルソリューションの提供に向け体制を強化すると発表した。こ
れが好感された。同社では現在、コアとなる子会社を軸に事業効率を高める
べく、グループ会社の再編成を実行している。すでにその一環として、イン
デックスグループの中核会社で、モバイルコンテンツ、サービスを展開する
インデックスのもとにインデックスネクストおよびインデックスミーメディ
アを配し、子会社としたが、モバイル向けトータルソリューションの提供に
向けた体制の強化を図るべく、インデックスネクストとインデックスミーメ
ディアは、08年９月１日を効力発生日とする両社の合併について、両社取締
役会にて決議した。存続はインデックスネクスト。

日本精密(7771)、子会社株式会社村井によるライセンス契約締結が買い材料
117円　28円高
31日、子会社である株式会社村井は、08年３月31日開催の取締役会において、
株式会社ヒシヌマ＆コーと、ファッションブランドの眼鏡を開発販売するラ
イセンス契約締結について決議したと発表した。これが買い材料視された。
株式会社村井は、眼鏡、サングラスの企画・製造卸売および輸出入を行って
いる。一方、株式会社ヒシヌマ＆コーは、YOSHIKI HISHINUMA ブランドで、
婦人服の企画、製造販売を行っている。今回のライセンス契約により、株式
会社村井の販売力の強化が見込まれる。09年３月期の連結業績予想に与える
影響については、内容が確定次第公表する。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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　東証マザーズ指数は、テクニカル的に、緩やかに下降する25日移動平均線
（１日現在、626.91ポイント）が強力な抵抗として機能している様子が窺え
る。

より強力な抵抗としては、一目均衡表の基準線（同、639.53ポイント）や雲
下限（同、645.67ポイント）が挙げられる。

少なくとも、これら抵抗線を上抜けない限り、短期テクニカルが改善するこ
とはない。それまでは調整が続く公算が大きい。

逆に、上抜ければ、週足ベースの一目均衡表の基準線（同、767.41ポイント）
や雲下限（同、785.28ポイント）、26週移動平均線（同、746.32ポイント）
を目指す可能性が高まるだろう。

なお、週足ベースのMACDは、MACDがマイナス59.17、シグナルがマイナス57.84
で、ゴールデン・クロスが視野に入っている。これがゴールデン・クロスして
くるようなら、短期のテクニカルも好転する確度が高まるだろう。

だが、投資環境は決して良好ではない。国内景気減速懸念が強まり、内需系
銘柄が相対的に多い新興市場には逆風が吹き続けている。

このため、新興市場の売買代金は一向に盛り上がる気配をみせて来ない。こ
の閑散商い状態が続く限り、新興の先高観が強まることはないだろう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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東証が１日に発表した３月28日申込時点の信用取引の買い残高は、３週連続
減少しました。買い残は、前週比702億円減の２兆1806億円と、04年３月
５日の２兆1291億円以来の低水準でした。一方、信用売り残は前週比82億
円減の１兆538億円です。信用売り残と買い残ともに低水準となっています。
個人が信用取引から資金を引き揚げる動きが鮮明となっています。投資家の
間で、「お前まだ日本株なんてやってるの？今は、FXとミニ先物の時代だぜ。」
という会話がどこそこで取り交わされていることでしょう。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年3月31日発行

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★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 12525.54 -294.93 -2.3％
ＴＯＰＩＸ 1212.96 -30.85 -2.48％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1454.46 -1.44 -0.1％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1444.13 -10.03 -0.69％
マザーズ 620.9 -9.47 -1.5％
ヘラクレス 957.3 -8.28 -0.86％

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★ 相場概況（主力株）
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31日の日経平均は前週末比294.93円安の12525.54円、高値は始値の12709.28円、
安値は13時43分の12430.63円。東証一部の売買代金は２兆1371億円、値上がり
銘柄数は305銘柄、値下がり銘柄数は1359銘柄、変わらずは53銘柄だった。

本日は、終日、年度末のドレッシング買い期待が下支えしていたが、そうした
目立った動きもみられないことから、持ち高を減らす見切り売りが膨らんだ。
また、アジア各国・各地域の株式相場が総じて軟調に推移していることも、嫌
気された。さらに、明日、日銀短観の発表を控え、景気悪化の懸念が再び強ま
ることを警戒した売りも出たとみられる。

マクロ指標では、経済産業省が31日発表した2月の鉱工業生産指数は前月より
も1.2％低下した。電子部品などが減少し、2カ月連続でマイナスとなった。
ただ悪化幅は事前の市場予想2.2％低下よりも小さく、3月の生産はプラスに
転じるとの予測を示した。また、国土交通省が31日発表した２月の新設住宅
着工戸数は前年同月比5.0％減の８万2962戸となり、８カ月連続で減少した。

業種別では、東証33業種中、値上がりは水産・農林、保険の２業種のみ。一
方、鉱業、鉄鋼、ゴム製品、輸送用機器、非鉄金属、証券、商品先物、その
他金融、銀行、電気機器、電気・ガス、情報・通信、医薬品、卸売、海運、
機械、その他製品、精密機械、化学などの値下がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはシーエーシー（4725）、２位は大
日精化（4116）、３位はオーエム製作所（6213）。一方、下落率トップは山
水電気（6793）、２位はライフコーポレーション（8194）、３位はハマキョ
ウレックス（9037）。

個別銘柄動向は以下の通り

ミルボン（4919）、08年12月期第１四半期連結業績を好感
2180円　199円高
28日、08年12月期第１四半期連結業績を発表した。この内容が好感された。
昨年発売した新総合ヘアカラー「オルディーブ」も好調で、第１四半期の
連結売上高は、40億9000万円（前期比4.0％増）で１億5800万円の増収とな
った。100％子会社であるMILBON USA　INC.は、新製品の導入も順調に進ん
でいることや、美容室への活動も活発化しており、増収することができた。
販売費及び一般管理費は、人員増による人件費や研究開発費の増加要因は
あったが、昨年発売した「オルディーブ」の戦略費がなくなったのが主な
要因で販売促進費が抑えられ、前期とほぼ同額の20億８00万円。それらの
結果、営業利益は７億8000万円（同28.6％増）で１億7300万円の増益、経
常利益は７億900万円（同32.9％増）で１億7500万円の増益、四半期純利益
は４億400万円（前期は四半期純損失１億6500万円）で５億700万円の増益
となった。中間業績に対する進捗率は売上高は44.5％、営業利益は48.1％、
経常利益は46.9％、当期純利益は46.4％。

駒井鉄工（5915）、風力発電機の海外販売開始が買い材料
190円　16円高
31日、「駒井鉄工は風力発電機の海外販売を始める。メキシコ南部太平洋
岸に新設する研究施設向けに、発電能力300キロワットの中型機の納入が
決まった。2009年３月に現地向けに発送。秋に完工し、運転を始める計画
だ。建設だけでなく、一定期間、運転ノウハウ提供などの支援もする。化
石燃料への依存率が高く、原油高騰の影響の大きい新興国、途上国向けに、
３年後に年間50基の販売を目指す。」と一部報じられた。これが買い材料
視された。

テレパーク（3738）、三菱ＵＦＪ、新規「１」が買い手掛かり
96800円　7700円高
三菱ＵＦＪ証券は、同社を新規にレーティング「1」、今後6~12 ヶ月間の
目標株価158000円でカバレッジを開始した。同社株価は、携帯販社業界へ
の懸念拡大を反映し、TOPIX 相対でマイナス60%と大幅調整したが、市場
の端末販売台数急減は特殊要因によるものであること、新販売モデルは携
帯販社の利益に直接影響しないことから、こうした懸念は解消に向かうと
みているという。 一方、通信会社が携帯電話の端末販売コスト効率化を
狙い成果主義を徹底する中、業界トップの販売力を誇る同社に有利な状況
になると予想している。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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07年度の日経平均は高値と安値を差し引いた値幅が6474.47円となり、ＩＴ
バブルが崩壊した00年度の値幅の9013.51円以来の大きさとなった。そして、
31日の日経平均は12525.54円で引け、月初３日から31日までの終値を単純
に平均して算出した３月の月中平均は12602.93円となった。前年の17128.37
円から26.4％下落した。

ＴＯＰＩＸは1212.96ポイントで引け、月中平均は1228.87ポイント。前年
の1711.79ポイントから28.2％下落した。多くの投資家にとって、最悪と言
ってよい年度となった。

一方、07年度末の円相場は対顧客相場の基準される中値（三菱東京ＵＦＪ銀
行発表値）でみると、前年度末に比べ17円86銭（17.8％）の円高・ドル安
となった。東京外国為替市場で07年度の円の高値は３月17日に付けた95
円77銭で、安値は07年６月22日の124円14銭。値幅は28円37銭と、
1998年度（38円99銭）以来９年ぶりの大きさに拡大した。

円がここまで上昇すると、北米で稼いでいるわが国のトップ企業である国際
優良株の収益への懸念が強まることは頷ける。これが日経平均株価を強烈に
押し下げた。

明日から名実共に、新年度相場入りだが、環境が劇的に変わったわけではな
い。余程の好材料が飛び出さない限り、３月相場の地合いを継続する見通し
だ。投資家は、積極的な投資を控え、様子見姿勢を崩さないだろう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 相場概況（新興市場）
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31日の新興３市場は全面安。日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数は反落
し、大証ヘラクレス指数は４日続落した。

個別では、ＮＥＳＴＡＧＥ（7633）、カウボーイ（9971）、イチヤ（9968）、
カシオマイクロニクス（6760）、アーティストハウスＨＬＤＧＳ（3716）、パ
スポート（7577）、シスウェーブ（6636）、ホッコク（2906）、パイプドビッ
ツ（3831）、データリンクス（2145）、エーアイティー（9381）、ウェブドゥ
ジャパン（2138）、ネットワークバリューコンポ（3394）、大日光エンジニア
リング（6635）ＵＢＩＣ（2158）などの値上がりが目立つ。

一方、モック（2363）、さくインターネット（3778）、フィンテックグローバ
ル（8789）、五洋インテックス（7519）、ＬＴＴバイオファーマ（4566）、オ
ックスホールディングス（2350）、トランスデジタル（9712）、フライングガ
ーデン（3317）、フクダ電子（6960）、ニューディール（4740）、イー・レヴ
ォリューション（4233）、セイクレスト（8900）、オーベン（4797）、デュオ
システムズ（3742）、ぱど（4833）、日本精密（7771）などの値下がりが目立
つ。

個別銘柄動向は以下の通り

ＮＥＴＳＴＡＧＥ（7633）、08年２月期業績（５ヶ月決算）の上方修正を好感
65円　28円高
28日、08年２月期業績（５ヶ月決算）の上方修正を発表した。これが好感され
た。売上高は従来の159億5300万円を166億6300万円へ、営業利益は同１億6400
万円を２億6000万円へ、経常利益は同１億3400万円を２億3000万円へ、当期純
利益は同１億3400万円を３億7000万円へ、それぞれ上方修正した。ＡＶ関連事
業、書籍関連事業、複合カフェ事業、その他事業は当初の予想通りに推移した。
主軸であるTVゲーム関連事業においては、今もなお市場の中心となっている
「ニンテンドーＤＳ」をはじめ、「Ｗｉｉ」「ＰＳＰ」などのハードが相変わ
らず好調な販売をしている他、ソフトにおいても「ＷｉｉＦｉｔ」をはじめ「
Ｗｉｉ」関連ソフトが好調な販売状況となっているなど、ハード・ソフト市場
共に好調に推移したことが寄与した。人件費削減、家賃の減額等の販売費及び
一般管理費のコスト削減を実施した事により、販売費及び一般管理費が1億800
0億円減少したことも奏功した。

カシオマイクロニクス(6760)、カシオ計算機(6952)が株式交換により完全子会
社化
482円　80円高のストップ高買い気配
28日、カシオ計算機(6952)及びカシオマイクロニクス(6760)は、28日開催のそ
れぞれの取締役会において、カシオ計算機を引受け先とするカシオマイクロニ
クスの約30億円の第三者割当増資及びカシオ計算機を完全親会社、カシオマイ
クロニクスを完全子会社とする株式交換を実施する方針を決定したと発表した。
カシオ計算機はアーンストアンドヤングの、カシオマイクロニクスは大和証券
ＳＭＢＣの算定結果を参考として両社間で交渉・協議を行ったうえで、株式交
換契約書にて株式交換比率を決定する予定。株式交換比率等の詳細に関しては、
別途株式交換契約締結時に公表する予定。なお、本株式交換の効力発生日に先
立ち、カシオマイクロニクスはジャスダック証券取引所において、上場廃止に
なる予定。本日は、交換比率がカシオマイクロニクス株主にとって有利になる
との思惑で急騰した。

アンジェスＭＧ（4563）、ムコ多糖症４型治療薬の製造販売承認取得を好感
473000円　50000円高のストップ高買い気配
28日、ムコ多糖症４型治療薬「ナグラザイム点滴静注液5mg」 の国内での製造
販売承認を取得したと発表した。これが好感された。同社にとっては、本剤が
製造販売承認を取得した初めての製品。ナグラザイムは、同社が米国BioMarin
Pharmaceutical Inc.から国内での開発及び販売権を取得した医薬品で、ムコ
多糖症４型患者で欠損している酵素を外部から補う、いわゆる酵素補充療法を
目的として開発された薬剤。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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31日のIPOレシオは前週末の100.00から4.26ポイント上昇して104.26と
なった。上昇は３日ぶり。IPOレシオ５日移動平均線は107.27で、７日連続
の上昇となったが、上昇ピッチは鈍化している。

また、IPOレシオは５日移動平均線を下回っている。直近IPO市場は調整局
面入りしている公算が大きい。IPOレシオ５日移動平均線が下降に転じてき
たら、その確度が高まろう。

一方、３市場売買代金は前週末の937億円から181億円減少して756億円と
なった。活況の目安となる1000億円を大幅に下回っている。本日は日経平均
が大幅に下落するなど投資環境が悪かった。

このため、多くの投資家が新興銘柄を積極的に手掛けることを避け、様子見
姿勢を崩さなかったようだ。

07年度の新興株式相場は調整色が一段と強まった。この１年の日経ジャスダ
ック平均の下落率は３割を超え、「ライブドア・ショック」の余波が続いた
06年度の下落率の約２割すら上回る。ほぼ一貫して右肩下がりの展開だった。

株価下落だけでなく、売買代金も前年度比でほぼ半減するなど低迷した。ま
た、ＩＰＯも低調だった。初値の公開価格割れは全体の３割超に達したほか、
資金調達がし難いため未上場企業の上場意欲自体も冷え、銘柄数は99と前年
度の187から急減した。

いずれにせよ、新興市場の人気のバロメーターは売買代金だ。これが増えて
こない限り、08年度の新興も期待薄だろう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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暫定税率が期限切れしました。第一生命経済研研究の試算では、暫定税率を
廃止した場合、08年度の減税額は家計で1.6兆円程度（世帯あたり３万2000
円）、企業で1.1兆円程度。減税の08年度実質ＧＤＰへの影響は、国債発行
などで公共投資を維持すれば0.2％推し上げ、減税分の公共事業をすべて削減
した場合は0.2％押し下げとなるそうです。政府・与党は、4月末に租税特別
措置法改正案を衆院で再可決し、ガソリンなどの価格を元に戻す可能性を示
唆しています。でも、いったん、価格が下がれば、暫定税率の復活は、消費
者には実質的な増税です。選挙を考えれば、再可決は自殺行為ですから、無
理でしょうね。それより、この思いもよらない（？）減税で、家計が元気な
ることを期待したいですね。よって、４月相場はロードサイド型の小売や外
食セクターは面白そうです。改正建築基準法などの政策不況の側面が強かっ
たここ最近ですが、今回はその逆バージョンが期待できそうです。

（藤井英敏）

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