「カブ知恵」発、米国景気対策骨子が明らかになり、世界同時株高�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年1月25日発行

http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13629.16 536.38 4.1％
ＴＯＰＩＸ 1344.77 60.32 4.7％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1551.46 24.37 1.6％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1328.47 31.44 2.42％
マザーズ 663.52 21.59 3.36％
ヘラクレス 1001.45 23.62 2.42％
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★ 各種ランキング
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東証1部　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
5998 アドバネクス 125 19.05
5974 中国工 99 17.86
1352 ホウスイ 143 17.21
8024 シルバーＯＸ 133 16.67
8263 ダイエー 444 15.03

東証1部　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
7968 田崎真 230 -16.9
4217 日立化 1951 -14.6
6217 津田駒 226 -10.3
5911 横河ブＨＤ 413 -5.49
8793 ＮＥＣリース 1227 -5.25

マザーズ/ヘラクレス　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2376 サイネックス 290 27.19
8728 Ｍ２Ｊ 123000 19.42
2362 夢真ＨＤ 59 18
1711 省電舎 211000 17.22
2409 ネクストＨＤ 6980 16.72

マザーズ/ヘラクレス　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
8945 社宅Ｓ 108000 -9.24
4304 Ｅストアー 73100 -8.62
4322 イーシステム 15800 -7.87
3815 メディ工房 26100 -6.79
2446 ゼンケンＨＤ 115000 -6.5

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
7915 東証1部 日写印 3650 8.860
5302 東証1部 日カーボン 402 6.880
8358 東証1部 スルガ銀 1176 1.590

出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
5019 東証1部 出光興産 9230 -9.39
4321 東証1部 ケネディクス 135000 -6.88
2897 東証1部 日清食 3380 -6.82
4755 ジャスダック楽　天 45950 -6.69
8925 マザーズ アルデプロ 20100 -6.61
2651 東証1部 ローソン 3750 -5.51
9107 東証1部 川崎船 1002 -5.51
8333 東証1部 常陽銀 595 -4.26
1808 東証1部 長谷工 181 -4.18
5333 東証1部 ガイシ 2735 -4.11
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★ 相場概況（主力株）
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25日の日経平均は前日比536.38円高の13629.16円、高値は15時ちょうどの1364
7.16円、安値は9時5分の13248.89円。東証一部の売買代金は3兆846億円、値上
がり銘柄数は1628銘柄、値下がり銘柄数は80銘柄、変わらずは22銘柄だった。

前場は、前日の米国では新規失業保険申請件数の減少や好決算などを手掛かり
にＮＹダウが大幅続伸し、これを受けてほぼ全面高の展開となった。為替市場
で円相場が１ドル107円台と、前日に比べて円安・ドル高の水準で推移している
ことも好感された。

後場寄り付き直後に上げ幅を拡大した後は一時上げ幅を縮める場面もあったが、
香港、上海、インドなどアジア株式相場が軒並み上昇していることを背景に、
買い優勢の状況が継続し、売り方の損失覚悟の買戻しが加速した。大引けにか
け上げ幅を拡大し、ほぼピン引けとなった。

業種別では、東証33業種中、値下がりはその他製品の1業種だけ。値上がりで
は、ゴム製品、その他金融、銀行、パルプ・紙、機械、卸売、輸送用機器、
証券、商品先物、鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属、保険、精密機械、不動産、
ガラス・土石などが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはアドバネクス（5998）、2位は中国
工業（5974）、3位はホウスイ（1352）。一方、下落率トップは田崎真珠（796
8）、2位は日立化成（4217）、3位は津田駒工業（6217）。

個別銘柄動向は以下の通り

中国工業（5974）、ＬＰガス料金値上げ期待で物色
99円　15円高
25日、「原油価格などの高騰を受け電力、都市ガス各社が４−６月の料金を３
・四半期連続で値上げする。」と一部報じられた。これを受け、ＬＰガスの料
金も値上げし易くなるとの期待が強まったと観測され、小型ＬＰ容器を手掛け
る同社に物色の矛先が向ったとみられる。

みずほ（8411）、みずほコーポ、インド最大手銀と提携を好感
509000円　50000円高のストップ高
25日、「みずほコーポレート銀行はインド最大手のインドステイト銀行と法人
向け業務で包括的に提携する。日系企業の進出が相次ぐ成長市場のインドで、
みずほコーポの顧客にきめ細かい金融サービスを提供する。提携をグローバル
な戦略展開の柱の一つと位置付ける。日本の３メガバンクがインドの銀行と本
格的に組むのは初めて。」と一部報じられた。世界的な金融不安後退に加え、
この報道も好材料となっていると観測される。

日本電産（6594）、第3四半期連結営業益過去最高、増配観測が買い材料
7230円　440円高
25日、「日本電産の2007年４—12月期の連結営業利益（米国会計基準）は570
億円程度と前年同期比で16％ほど増え、過去最高を更新したもようだ。主力
のハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）向けなどを中心に各種モーターの需要
が旺盛。昨年に買収した日本サーボが最高益を更新する見通しになるなど、
買収した会社の業績改善も進んだ。通期の増配幅も当初予定から５円上積み
し、年55円配（前期比10円増）となる公算が大きい。」との一部観測が報じ
られた。これが買い材料となった。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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来週の株式市場では、ブッシュ米大統領が28日の一般教書演説が最大の注目
材料だ。モノライン（金融保証会社）の救済策に対して、どこまで踏み込ん
だ内容になるかがポイント。減税規模1500億ドル（約16兆円）に関しては、
市場に既に織り込まれており、モノラインに踏み込んだ内容に言及しないと
失望される可能性がある。

次の注目材料は、29−30日に開くＦＯＭＣでの利下げ幅だ。ＦＲＢは22日、
0.75％の大幅緊急利下げを実施し、来週のＦＯＭＣでも0.50％の追加利下げ
に踏み切るとの予想が市場では多い。なお、仮に、これが0.25％にとどまっ
ても市場への影響は限定的とみている。

と言うのは、危機回避に向けた最大の治療法は、「モノライン」救済策の具体
化であり、その効果が相当期間経過後の金利よりも、市場の関心、要望が比
較にならないくらい強いとみるからだ。

なお、米金融・財政当局は、今回の危機の大きさを、ことここに至ってちゃ
んと認識している。それだけに、市場の望む方向で政策を具体化してくると
考える。

なお、米株式市場については、30日の07年10−12月期の米ＧＤＰ速報値や
２月１日の１月の雇用統計など指標でも、その数値次第では、相場の波乱要
因となる可能性が高い。

一方、国内では、29日に12月の家計調査や同月の失業率、30日に12月の
鉱工業生産指数速報などが発表される予定だ。

しかし、現在の東京株式市場では、米国株式市場動向とアジア株式市場動向、
及び為替動向に、投資家の関心が集中している感が強い。このため国内マク
ロ指標に関しては、相場の材料とはなり難いと考える。

よって、来週の日経平均はは、米・アジア株次第だが、13000円〜14400円
のレンジを想定する。戻りを試す展開をイメージしている。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます！（平日随時更新）

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★ 相場概況（新興市場）
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25日の新興3市場は全面高。日経ジャスダック平均は続伸、東証マザーズ指数、
大証ヘラクレス指数は3日続伸した。前日の米国株が大幅続伸したことで、東
証一部の主力株が全面高となった。投資マインドが改善し、新興銘柄にも見直
し買いが入った。

個別では、日本精密（7771）、サイネックス（2376）、テクニカル電子（671
6）、ＭＩＣメディカル（2166）、マネースクウェア・ジャパン（8728）、夢
真ＨＤ（2362）、省電舎（1711）、テリロジー（3356）、ネクストジャパンＨ
Ｄ（2409）、インデックスＨＤ（4835）、ニックス（4243）などが値上がりし
た。

一方、イチヤ（9968）、日本ゼニスパイプ（5274）、アジアパシフィック総研
（4727）、アプレック（8489）、日本社宅サービス（8945）、Ｅストアー（43
04）、ホリイフードサービス（3077）、日本オプティカル（2680）などが値下
がりした。

個別銘柄動向は以下の通り

Ｊ−ＤＣ（4815）、ドバイ株ファンド販売が買い材料
25760円　3000円高のストップ高買い気配
25日、「ジャパン・デジタル・コンテンツ（ＪＤＣ）信託はアラブ首長国連邦
（ＵＡＥ）を構成するドバイ首長国に投資する個人向けファンドを、投資顧問
会社のグローバルリンクアドバイザーズ（東京・港）と組んで３月にも募集す
る。ドバイ株を中心に投資するファンドは初めて。」と一部報じられた。これ
が買い材料視された。

クオール（3034）、日興シティ、新規買い/高リスク(1H)を好感
99000円　10000円高のストップ高買い気配
日興シティグループ証券は、同社を投資評価「買い/高リスク(1H)」、ターゲ
ットプライス124000円で新規カバレッジを開始した。同社は、07 年10月１日
にメディセオ・パルタックグループ入りした。日興シティによれば、クオール
は低店舗開発力、低薬価差益率、薬剤師の低生産性という3 つの弱みを抱える
会社であったが、卸グループ入りのメリットを享受することにより、これら弱
みを克服し、成長局面に入るとみているという。

ディー・ディー・エス(3782)、ハイブリッド指紋認証方式の開発に成功
64600円　5000円高の買い気配
24日、「ハイブリッド指紋認証方式」による次世代指紋認証技術を開発したこ
とを発表した。これが買い材料。「ハイブリッド指紋認証方式」は、周波数解
析法を用いた指紋認証アルゴリズムによる独自の指紋認証エンジン「UB-safe」
と、多くのメーカーで採用されているアルゴリズムである「マニューシャ アル
ゴリズム」の組合せ利用したものであるという。これにより、高次元の認証性
能確保できるという。 本日は買い物殺到で値付かず。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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ＩＰＯレシオは前日から4.53ポイント低下して、108.51となった。これにより、
直近ＩＰＯ市場の反発が終了する可能性が高まったとみておきたい。この背景
だが、米国株・アジア株高を背景に、東証一部の主力株が全面高となったため
とみている。東証一部の主力株は、直近ＩＰＯ銘柄に比べて、はるかに流動性
が高い。このため、値動きの良好になった東証一部の主力株に短期資金が流入
したようだ。逆に、流動性が乏しく、相対的に値動きの鈍い、直近ＩＰＯ銘柄
を現金化する動きが強まったとみられる。よって、東証一部の主力株の値動き
が鈍るまでは、短期資金の直近ＩＰＯ市場への本格的な資金流入は見込み難い
とみる。

一方、３市場売買代金は前日から42.62億円減少して706.40億円となった。活
況の目安となる1000億円を大きく下回っている。確かに、主要な株価指数は上
昇しているが、ボリュームの増加を伴っていないため、新興市場の先高観が強
まることはなさそう。新興市場のセカンダリーに関しても、東証一部が上げ一
服となるまでは、短期資金流入本格化は期待薄とみておきたい。そうは言って
も、東京株式市場全体が目先の底を入れた感が強いため、追証対応での投げ売
りは出難い。薄商いの中でも、真空地帯をスルスル上がる展開を想定している。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) ５MA 5MA乖離
4228 積化成 346 4844 318 9.15
9374 トラステックス 31 8161 29 6.9
9704 東海観 48 3989 46 6.67
8928 穴吹興産 230 3818 218 5.5
8512 大証金 270 8481 257 5.47
9318 Ｊ・ブリッジ 54 26538 37 45.95
9652 日医療 892 20454 862 3.6
6778 アルチザ 71900 3221 69460 3.51
8774 ＪＰＮ債権 198000 3109 192200 3.02
8202 ラオックス 82 82533 66 24.24
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★ 編集後記
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25日の東証１部の値上がり銘柄数が全体の94％にあたる1628に達し、過去最高
だった06年７月20日の1642銘柄以来約１年半ぶりの水準に膨らみました。値下
がり銘柄数は僅か80銘柄です。まさに全面高でした。久しぶりに、ホクホクの
週末を迎えられますね。相場と格闘された投資家の皆様、お疲れ様でした。
良い週末をお迎えください。
（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年1月24日発行

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13092.78 263.72 2.06％
ＴＯＰＩＸ 1284.45 34.52 2.76％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1527.09 14.52 0.96％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1297.03 7.03 0.54％
マザーズ 641.93 22.08 3.56％
ヘラクレス 977.83 27.28 2.87％
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★ 各種ランキング
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東証1部　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4098 チタン工 154 23.2
3349 コスモス薬品 1256 18.83
6735 Ｄ＆Ｍ 356 17.88
6793 山水電 7 16.67
2737 トーメンデバ 1471 15.74

東証1部　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
7968 田崎真 277 -22.4
8868 ＵＲＢＡＮ 939 -11.5
4312 サイバネット 30950 -11.4
6857 アドバンテ 2235 -9.15
1826 佐田建 50 -9.09

マザーズ/ヘラクレス　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2158 ＵＢＩＣ 6210 18.97
2369 メディビ 7880 14.53
3067 東京一番 34500 13.11
3092 スタートトゥ 367000 12.23
3778 さくら 96500 11.56

マザーズ/ヘラクレス　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4304 Ｅストアー 80000 -20
3815 メディ工房 28000 -12.5
2338 ＳＳＴＷ 73000 -12
4794 デザインＥＸ 3800 -11.6
2880 ミホウＪＰＮ 11100 -7.5

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
4028 東証1部 石原産 220 27.46
3093 マザーズ トレファク 249000 5.110
4676 東証1部 フジテレビ 160000 4.980
4506 東証1部 大日住薬 802 2.060
8333 東証1部 常陽銀 561 0.670
4680 東証1部 ラウンドワン 169000 0.260

出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
4205 東証1部 ゼオン 619 -12.3
4062 東証1部 イビデン 6370 -10.8
4528 大証1部 小野薬 5080 -7.49
9513 東証1部 Ｊパワー 3740 -7.43
5233 東証1部 太平洋セメ 217 -7.17
9205 東証1部 ＪＡＬ 238 -5.37
8358 東証1部 スルガ銀 1095 -2.75
8874 東証1部 ジョイント 1902 -2.53
8848 東証1部 レオパレス２１ 2445 -2.35
9505 東証1部 北陸電 2310 -1.15
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★ 相場概況（主力株）
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24日の日経平均は前日比263.72円高の13092.78円、高値は10時32分の13134.77
円、安値は始値の12952.50円。東証一部の売買代金は３兆555億円、値上がり
銘柄数は1544銘柄、値下がり銘柄数は154銘柄、変わらずは31銘柄だった。

前日の米株高を好感した買いが先行した。しかし、海外金融機関の信用不安や
米景気減速懸念といった不透明要因は引き続き残っており、上値は重かった。
その一方、買い意欲は強かった。信用不安の後退への期待感やアジア株式相場
の上昇を支えにした買いが入った。この結果、日経平均は、高値圏でもみあっ
た。好業績や需給改善期待を背景にした実需の買いも徐々にだが、入り始めて
いるという。

業種別では、東証33業種中、値下がりは、パルプ・紙、その他製品、電気・ガ
ス、医薬品の４業種。一方、不動産、その他金融、保険、建設、証券、商品先
物、繊維製品、卸売、銀行、金属製品、機械、非鉄金属、海運などの値上がり
が目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはチタン工業（4098）、２位はコスモ
ス薬品（3349）、３位はディーアンドエムＨＬＤＧＳ（6735）。一方、下落率
トップは田崎真珠（7968）、２位はアーバンコーポレーション（8868）、３位
はサイバネットシステム（4312）。

個別銘柄動向は以下の通り

Ｄ＆Ｍ（6735）、ＴＯＢ実施を期待した買いで上昇
356円　54円高
ＴＯＢ実施を期待した買いで上昇した。24日、「米系ファンドのＲＨＪインタ
ーナショナル（ＲＨＪＩ、旧リップルウッド・ホールディングス）は東証一部
上場の音響機器メーカー、ディーアンドエムホールディングス（Ｄ＆Ｍ）の保
有株を売却する方針を固めた。ＲＨＪＩは約49％の株式を保有する筆頭株主。
同業他社やファンドを買い手候補として募り、月内にも入札手続きに入る見通
し。交渉がまとまれば、買い手はＴＯＢ（株式公開買い付け）でＲＨＪＩ持ち
分を含む全株取得をめざすとみられる。」、「今回、ＲＨＪＩは「次の成長を
めざすため、Ｄ＆Ｍは別の株主の傘下に入るのが得策」と判断した。第２位株
主のフィリップス（持ち株比率12％）も売却する意向とみられる。」と一部報
じられた。東証はＴＯＢに関する報道の真偽確認のため、前場は売買停止措置
をとっていた。Ｄ＆Ｍが11時12分に「報道は当社の発表に基づくものではない」
と発表したため、後場から取引が再開された。

カワチ薬品（2664）、GS、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ
2645円　300円高
ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を「中立」から「買い」に引
き上げ、買い推奨リストに追加し、12 ヵ月の目標株価を従来の3000円から320
0円に引き上げた。23 日引け後に発表した3Q 累計営業利益は前年比11％増の7
4 億円とゴールドマン予想を2.7 億円、会社予想を1億円、上回ったという。
ドラッグストア業界全体(一部を除き)の環境の良好さを裏付ける内容だという。
業界全体で化粧品の高付加価値化が続くこと、消費腰折れの兆しのなかドラッ
グストア業態の有するディフェンシブ性、今期PER10 倍(ゴールドマン営業利
益予想を10％上方修正、PBR0.7 倍)と割安感が強いことが徐々に認識される展
開を予想している。

トーメンデバイス(2737)、08年３月期第３四半期連結営業利益22.3％増を好感
1471円　200円高のストップ高買い気配
24日11時、08年３月期第３四半期連結業績を発表した。この内容が好感された。
第３四半期連結売上高は1309億9900万円（前年同期比15.8%増）、営業利益は
29億5000万円（同22.3％増）、経常利益は28億7000万円（前年同期比20.2%増）、
四半期純利益は16億6200万円（前年同期比20.5%増）だった。メモリー半導体
は、ＭＣＰ（マルチチップパッケージ）が携帯電話及びＤＳＣ（デジタルスチ
ルカメラ）向けに拡大したが、ＤＲＡＭがビット換算した数量ベースで大幅な
伸びを示したものの、価格下落により伸び悩んだため、前年同期比2.5%減。シ
ステムＬＳＩはＳＯＣ（システムオンチップ）がＤＳＣ向けに大幅に伸長し、
ＣＭＯＳイメージセンサーも携帯電話向けに堅調な伸びを示したため、前年同
期比82.5%増となった。よって、半導体全体の売上高は前年同期比10.4%増。ま
た、液晶デバイスは、ノートパソコン及びモニター用に価格が堅調に推移した
ことに加え、需要増に支えられ前年同期比40.6%増。その他は、主にＨＤＤが
パソコン及びその周辺機器向け、ＤＶＤレコーダー向けに好調であったため、
前年同期比6.2%増となった。連結業績予想は、概ね予想通りに推移しており、
現時点においては07年10月25日発表時の予想を変更していない。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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東証が24日発表した１月第３週（１月15—18日）の投資部門別売買動向で
は、外国人が３週連続で売り越した。売り越額は1480億円で、前週の331
億円を大きく上回った。

また、個人は３週間ぶりに売り越した。売り越額は903億円だった。なお、
今週初は外国人は大きく売り越した可能性はあるが、長期スタンスの個人投
資家はバーゲンハンティングを果敢に行い、大幅に買い越しに転じたと推察
する。

前日の米株式市場は、金融保証会社（モノライン）への支援検討報道などを
受けて、ＮＹは298ドル高と急反発した。利下げだけでは、今回の危機は脱
することはできないため、このモノライン支援の動きは、米国株式市場の底
入れ確度を高めるものと期待しておきたい。過度の悲観は大幅に後退した。

今後は、その揺り戻しにより、日本株も大幅な自律反発局面に入る公算が大
きいとみている。ただし、現在見通している上昇は、22日の12572.68円を
１番底にしたテクニカルリバウンドだ。ピークアウト後は、２番底を探り、
そこで本当の底入れとなると考えている。取り敢えずの上値メドは25日移動
平均線（24日現在、14506.71円）を想定している。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 相場概況（新興市場）
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24日の新興３市場は全面高。日経ジャスダック平均は４日ぶりに反発。東証マ
ザーズ指数と大証ヘラクレス指数はともに続伸した。前日の米国株式相場の急
反発を受けて東証１部の主力銘柄がほぼ全面高の展開となったことで、投資家
マインドが改善し、新興市場も連れ高した。

個別では、創健社（7413）、ＵＢＩＣ（2158）、五洋インテックス（7519）、
サンウッド（8903）、プロシップ（3763）、メディビックグループ（2369）、
テイン（7217）、ジェイ・エスコムＨＬＤＧＳ（3779）、ブロッコリー（270
6）などの値上がりが目立つ。一方、Ｅストアー（4304）、インデックスＨＤ
（4835）、オーネックス（5987）、メディア工房（3815）、セブンシーズ・テ
ックワークス（2338）、デザインエクスチェンジ（4794）、エスアールジータ
カミヤ（2445）、ビスケーホールディングス（7542）、オービス（7827）、テ
レウェイヴ（2759）、クロニクル（9822）などの下落が目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

ＳＢＩベリトランス(3749)、第３四半期経常利益　前年比29.2％増
40000円　3000円高
23日、08年３月期第３四半期連結業績を発表した。これが好感された。決済処
理サービス、収納代行サービスについては、当中間期末からの利用店舗数が13
8店舗純増し、手数料収入が好調に推移している。この結果、第３四半期連結業
績は、売上高25億8400万円(前年同期比24.6％増)、営業利益５億4900万円(同25
.9％増)、経常利益５億5600万円(同29.2％増)、四半期純利益３億2700万円(同2
9.6％増)となった。通期連結業績は、売上高35億円(同24.4％増)、経常利益７
億3000万円(同25.5％増)、当期純利益４億3000万円(同30.5％増)を見込んでいる。

ブロッコリー（2706）、アニメイトと資本・業務提携を好感
77円　９円高
23日、アニメイト（本社：東京都豊島区）との間で業務提携を行い、合弁会社
「株式会社アニブロ」という）を設立することを決議し、アニメイトとの間で
覚書及び契約書を締結したと発表した。これが買い材料となった。本業務提携
の強化を目的とし、アニメイトは同社株主のデジタルアドベンチャー（4772）
より株式譲渡により同社株式を取得し、主要株主となる。両社が培ってきたノ
ウハウや資源を共有して業務の効率化と商品力の強化を進め、アニメショップ
市場の一層の拡大を図るとともに、同社の強みである男性向けの商品の開発力
を大きく伸ばし、さらなる顧客基盤の拡充と業務効率化を進めて業績を向上さ
せる為、アニメイトと業務提携することとした。本件の08年2月期業績への影
響については、現時点では算定中、来期以降の業績に与える影響については明
確になり次第、発表する。同時に発表した08年2月期第3四半期連結売上高は73
億900万円（前年同期比8.5％増）、営業損失は5900万円（前年同期は4400万円
の赤字）、経常損失は5400万円（同4000万円の赤字）、四半期最終損失は1億4
500万円（同2億4100万円の赤字）だった。

ゲームオン（3812）、07年12月期業績の上方修正を好感
140000円　20000円高のストップ高買い気配
23日、07年12月期業績の上方修正、期末配当1株当たり1000円の実施、ＭＭＯＲ
ＰＧ「パイストーリー」の独占ライセンス契約解除を発表した。本日は上方修正
が好感された。売上高は従来の63億900万円を67億8000万円へ、営業利益は同12
億4700万円を16億3700万円へ、経常利益は同13億2500万円を17億200万円へ、当
期純利益は同7億4700万円を9億1400万円へ、それぞれ上方修正した。第４四半期
に、正式有料サービスを提供するオンラインゲームの全てのタイトルにおいて、
各種施策により業績が回復向上した為、売上、利益ともに見通しを修正する。パ
イストーリー」に関しては、現状の開発状況を鑑み、エヌコニーエンタープライ
ズ（本社：ソウル市）との間で締結をしていた独占ライセンス契約を解除した。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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ＩＰＯレシオは前日比変わらずの113.04と横ばいだった。通常の取引レンジの
天井圏を示す120が近づき、強弱感が対立した結果と考える。明日、下落する
ようだと直近ＩＰＯ市場は調整入りの可能性が高まり、逆に、上昇するようだ
と、過熱ゾーンに向けて上昇を加速させる可能性が高いとみている。ＩＰＯレ
シオが、20〜120程度のボックスとなるのか、それとも、いったん上にブレイク
して、直近ＩＰＯ祭りとなるのか。明日の動きに注目しておきたい。

一方、３市場売買代金は前日から77.84億円増加し、749.02億円となった。活況
の目安となる1000億円を大幅に下回っている。個人投資家の新興銘柄への物色
意欲が一向に盛り上がっていないのだろう。ただし、東証一部の主力株が落ち
着きを取り戻しつつあるため、現状の株価水準で、何が何でも売りたいという
ニーズも乏しいようだ。この結果、薄商いの中、新興市場の主要な株価指数は
堅調さを保っていると考える。いずれにせよ、売買代金が増加傾向を示すまで
は、新興市場の先高観が強まることはない。低水準で推移しているうちは、一
部の値動きの良好な銘柄に投機的資金は集中する見通しだ。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) ５MA 5MA乖離
3201 日　毛 810 64962 741 9.46
3529 アツギ 122 49971 112 8.93
6934 新神戸 405 6845 372 8.87
6297 鉱研工業 223 7094 205 8.78
6735 Ｄ＆Ｍ 356 59523 329 8.54
7769 リズム 119 15339 111 8.18
1757 千年の杜 54 43178 33 63.64
8571 ＮＩＳ 185 59757 173 6.94
9650 テクモ 1132 78482 1062 6.59
2664 カワチ薬品 2645 27799 2493 6.1
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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民主党のドッド上院銀行委員長は公的資金を投入して住宅ローン債権を買い
取る政府系機関の新設を提唱したそうです。機構は差し押さえの対象になる
ような内容の悪いローン債権を買い取る一方、借り手には長期固定ローンへ
の借り換えを促して返済負担を減らします。安易な借り手救済との批判も出
そうですが、これが、ブッシュ米大統領が最大1500億ドル（約16兆円）で
検討中の緊急景気対策に盛り込まれれば、本当の底入れと本格的な上昇相場
が到来するでしょう。ところで、ダボス会議では、有力経営者の間で政府や
金融当局の危機対応力の欠如に対する警戒感が強まったようです。しかし、
日本が十数年かけてやったことを、米国は数ヶ月でやろうとしています。ス
ピード感が違いますね。さすがです。
（藤井英敏）

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 12829.06 256.01 2.04％
ＴＯＰＩＸ 1249.93 29.98 2.46％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1512.57 -1.52 -0.1％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1290 12.76 1％
マザーズ 619.85 11.68 1.92％
ヘラクレス 950.55 13.93 1.49％
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★ 各種ランキング
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東証1部　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
5721 Ｓ・サイエンス 11 22.22
6375 日コンベヤ 64 18.52
7921 宝印刷 681 14.26
9470 学　研 225 12.5
4553 東和薬品 4620 12.14

東証1部　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4312 サイバネット 34950 -10.2
4723 グッドウィル 7500 -8.54
3396 フェリシモ 1360 -8.42
6794 フォスタ電 1882 -6.83
2753 あみやき 204000 -5.99

マザーズ/ヘラクレス　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
3347 トラスト 6700 17.54
3093 トレファク 225000 15.38
3092 スタートトゥ 327000 13.94
3770 ザッパラス 232000 13.17
8992 日本レップ 290000 12.4

マザーズ/ヘラクレス　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4740 ニューディール 4 -20
2451 メディアクリエ 128 -18.9
4304 Ｅストアー 100000 -15.9
3751 ＧＦ 30700 -11.5
2338 ＳＳＴＷ 83000 -10.7

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
6988 東証1部 日東電 4840 8.770
9432 東証1部 ＮＴＴ 492000 3.760
4528 大証1部 小野薬 5020 1.580
出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
4518 東証1部 富山化 682 -10.0
8028 東証1部 Ｆマート 3100 -6.87
8227 東証1部 しまむら 8120 -5.07
8333 東証1部 常陽銀 546 -3.98
4508 東証1部 田辺三菱 1158 -3.50
8270 東証1部 ユニー 780 -3.42
8574 東証1部 プロミス 2775 -0.20
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★ 相場概況（主力株）
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23日の日経平均は前日比256.01円高の12829.06円、高値は９時16分の13063.78
円、安値は13時９分の12619.78円。東証一部の売買代金は、２兆9446億円、値
上がり銘柄数は1444銘柄、値下がり銘柄数は220銘柄、変わらずは62銘柄。

前場は、一時前日比490円高の13063円まで上昇したものの、やや伸び悩んだ。
ＦＲＢの緊急利下げが好感され、ここ最近の下げのきつかった銘柄中心に買い
戻された。一方、アップルが慎重な業績見通しを発表したことや、ＧＬＯＢＥ
Ｘで米株価指数先物が下落していることを受け、今晩の米株式相場動向への警
戒感が強かった。

後場に入ると、米国株式市場の先行き不透明感は払拭しきれていないとして、
急激に上げ幅を縮小させる場面もあったが、インド株の上昇を背景に後場後半
にかけて堅調さを取り戻して取引を終えた。

業種別では、東証33業種中、値下がりは陸運と電気・ガスの２業種のみ。一方、
値上がりでは、ゴム製品、その他製品、海運、卸売、鉱業、医薬品、機械、輸
送用機器、非鉄金属、鉄鋼、証券、商品先物、石油・石炭製品、不動産、銀行
などが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは、エス・サイエンス（5721）、２位
は日本コンベア（6375）、３位は宝印刷（7921）。一方、下落率トップはサイ
バネットシステム（4312）、２位はグッドウィル・グループ（4723）、３位は
フェリシモ（3396）。

個別銘柄動向は以下の通り

三菱商事（8058）、ネオジム磁石の生産・販売に参入が買い材料
2400円　155円高
23日、「三菱商事は現在の磁石で最も強い磁力を持ち、ハイブリッド車用モー
ターなどに使われているネオジム磁石の生産・販売に参入する。同磁石を発明
した佐川真人氏が興した開発ベンチャー企業に19.2％出資する。同社は耐熱性
に優れたネオジム磁石を割安に作れる新製法を開発しており、増資で得た資金
で試験プラントを建設し、数年後の量産を目指す。」と一部報じられた。これ
が買い材料となった。

任天堂（7974）、Ｗｉｉの国内累計販売台数推定500万台を好感
54500円　4100円高
23日、「ゲーム専門誌発行のエンターブレイン（東京・千代田）は22日、任天
堂の据え置き型ゲーム機「Ｗｉｉ（ウィー）」の国内累計販売台数が20日時点
で推定500万台になったと発表した。年末商戦向けのソフトがけん引した。」
と一部報じられた。これが好感された。

ドワンゴ（3715）、「ニコニコ動画（ＲＣ２）」のＩＤ登録者数500万人突破
を好感
227000円　24000円高
21日、ニワンゴが運営する、WEB サイト上で再生される動画に対しリアルタイ
ムでコメントを付けられる「ニコニコ動画（ＲＣ２）」のＩＤ登録者数が、１
月19日（土）に500万人を突破したと発表した。また、1 月21日現在、携帯電
話向け「ニコニコモバイル」の登録ユーザー数は約90万９千人、また有料の
「ニコニコプレミアム会員」の会員数は約17万4000人となったと発表した。
これが改めて好感されていると観測される。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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ＦＲＢによる緊急利下げで、世界的な株安の負の連鎖は一応止まったようだ。
しかし、金利操作だけで、今回の危機を切り抜けられるとは到底思えず、更
なる追加的金利引き下げに加え、積極的な財政の出動が求められるだろう。
それまでは、下振れリスクの大きい状態が恒常化する公算が大きい。

また、本日。後場寄り付き後に、日経平均が急速に上げ幅を縮小したのは、
信用取引での追証対応で売ったことに起因するとみている。このため、昨日
の急落に伴う追証対応の売りは、明日も後場寄り後に出てくると想定する。

そして、明日も相場全体が堅調に終わるようなら、追証絡みの売りは来週以
降出てこず、東京株式市場の需給はやや安定する見通しだ。

なお、本日、日経ジャスダック平均は小幅に３日続落。終値は前日比１円52
銭安の1512円57銭となり、３日連続で昨年来安値を更新した。04年２月５
日の1511円27銭以来の低水準となった。

また、18日時点の信用取引の評価損益率は小幅ながら２週ぶりに改善したと
は言え、評価損益率はマイナス21.06％（前週はマイナス21.23％）とマイナ
ス20％を依然として下回っている。

個人投資家の受けた傷は深い。ほぼ致命傷と言っても過言ではないだろう。
個人投資家の傷が癒え、マインドが前向きになるには相当期間かかるとみて
おく必要がある。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 相場概況（新興市場）
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23日の新興３市場は高安マチマチ。東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数は、
３営業日ぶりに反発した。しかし、日経ジャスダック平均は３日続落。大引け
（確報）は前日比１円52銭安の1512円57銭となり、３日連続で昨年来安値を更
新した。04年２月５日の1511円27銭以来の低水準となった。ネット株などの主
力株を中心に買い戻しが入ったが、後場に入ると戻り待ちの売りが目立ち、上
げ幅を縮める展開となり、戻りは鈍かった。

個別では、鉱研工業（6297）、テリロジー（3356）、秩父鉄道（9012）、Ｊ・
ＴＥＣ（7774）、トラスト（3347）、トレジャー・ファクトリー（3093）、オ
メガプロジェクトＨＤ（6819）、スタートトゥデイ（3092）、サザビーリーグ
（7553）、高橋カーテンウォール（1994）、ザッパラス（3770）などの値上が
りが目立つ。

一方、アプレック（8489）、ニューディール（4740）、オーネックス（5987）、
メディアクリエイト（2451）、Ｅストアー（4304）、ホッコク（2906）、ユナ
イテッドテクノロジーＨＤ（2146）、ＷＤＩ（3068）、ジー・エフ（3751）、
インデックスＨＤ（4835）、エスアールジータカミヤ（2445）などの値下がり
が目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

鉱研工業(6297)、通期連結業績上方修正を好感
230円　50円高のストップ高買い気配
22日、08年３月期通期連結業績予想を上方修正した。これが好感された。工事
施工関連事業において、海外大型案件の工事進捗が順調なことにより完成工事
高の増加が見込まれる。また、国内においても大口径立坑掘削工事、山岳調査
ボーリング等の工事案件の受注が好調に推移していることも寄与する。原価管
理の徹底等原価率の改善策が奏効している。これらの要因により、通期連結業
績予想を、売上高76億5000万円(前回予想比4.8％増)、営業利益４億2000万円
(同22.8％増)、経常利益２億7500万円(同44.7％増)、当期純利益２億6000万円
(同58.5％増)に、それぞれ上方修正した。なお、同時に、同社が債権を有する
鳩山レイク社が１月15日付けで民事再生手続き開始の申し立てを行なったこと
に伴い、同社債権のゴルフ会員権預託金5400万円が取立不能となるおそれがあ
ることを発表した。今回修正した通期業績予想には、当該事実に伴う損失は織
り込んでおらず、業績見通しに変更等が生じる場合には、速やかに対応すると
している。

ザッパラス（3770）、「２つの未来」の配信、新たに開始を好感
232000円　27000円高
21日、NTTドコモが展開する「ｉモード」向けに08年１月21日（月）より、「２
つの未来」の配信を新たに開始すると発表した。昨日は全体相場の地合い悪化
で大幅下落も、本日は、これを改めて見直す動きとなった。現在、西洋占いの
カテゴリーにおいて未来を予言するサイトが多数存在しているが、その多くは、
未来に起こる事を予言するのみで、その予言通りの出来事が起きた時、具体
的にどうすれば良いのかアドバイスするサイトは殆どない。「２つの未来」で
は、予言通りの出来事が起きた時、自分はどんな行動を起こせば良いのか、ど
んな行動が未来に良い影響をもたらすのかを提示し、より幸せな未来を手に入
れるためのアドバイスを提供する。

ヴィレッジヴァンガード (2769) 、みずほ、投資判断「１」継続
586000円　35000円高
みずほ証券は、同社の投資判断「１」を継続した。目標株価は80万円。22 日に
会社側は08年５月期中間期及び通期業績予想の上方修正を発表した。これを受
け、みずほでは、会社計画は保守的とみていたが、それを更に上回るポジティ
ブな内容と評価しているという。中間期既存店売上高は前年同期比8.1%増と好
調に推移、12 月も前年同月比10.7%増と順調。2 月は前年のハードルが高いが、
前年同月比プラスは維持できるものとみており、下期も懸念材料は現時点では
ほとんどないそうだ。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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ＩＰＯレシオは前日から47.52ポイント上昇し、113.04となった。通常の取引
レンジでは天井の120に近づいた。しかし、16日に超売られ過ぎの14.29をつけ
た後の反発であり、状況次第では、超過熱水準の200〜300に駆け上がる可能性
は低くはない。明日もＩＰＯレシオが続伸するようなら、過熱感を伴いながら、
200〜300に向けて上昇する可能性が高まろう。だが、明日、早くも息切れする
ようなら、直近ＩＰＯ市場は目先天井となる可能性が逆に高かまる見通し。続
伸か、反落か。明日の動きが非常に重要と考える。

一方、３市場売買代金は前日から97.43億円減少し、671.18億円となった。本日
は、東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数がそれぞれ３営業日ぶりに反発し
た。しかし、日経ジャスダック平均は小幅に３日続落した。大引け（確報）は
前日比１円52銭安の1512円57銭となり、３日連続で昨年来安値を更新している。
また、後場に入ると戻り待ちの売りが目立ち上げ幅を縮める展開で、マザーズ
指数、ヘラクレス指数ともに前日の下げ幅に比べ戻りは鈍かった。市場エネル
ギーが非常に乏しい。新興市場全体の先高観は抱き難い状況だ。本格的な自律
反発には、売買代金の増加が不可欠だ。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) ５MA 5MA乖離
2155 カービュー 225000 8955 207200 8.59
6375 日コンベヤ 64 16826 61 6.67
9470 学　研 225 21263 213 6.13
7527 システムソフト 115 5772 109 5.5
4799 アグレックス 1072 4406 1025 4.69
4539 日ケミファ 569 14680 546 4.21
9627 アインファーマシ 1583 5176 1541 2.73
4554 富士製薬 2525 6060 2461 2.6
9787 イオンディライ 1950 28158 1902 2.52
9972 アルテック 317 21635 276 15.27
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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一部スポーツ新聞で、05年末のジェイコム株誤発注で巨額を稼いだ「ジェイ
コム男」君の記事が掲載されていました。彼は、約188億円運用しているそ
うで、22日までの激しい暴落をほぼ無傷で乗り切り、逆に資産を約１ヶ月前
よりも数億円増やしたそうです。21日までに全ての保有株を売却し、22日、
日経平均が前日比500円安したあたりで、東証一部の大型株50〜60銘柄を
約100億円一気に買ったということです。買った理由は、「22日に買った分
は約１億5000万円の含み損になっていて、少し早かったかも知れない。ただ、
短期的には、もう十分下がっていてリスクがない株価と判断した」と説明し
たということです。本当に大した相場師ですね。
（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年1月22日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 12573.05 -752.89 -5.65％
ＴＯＰＩＸ 1219.95 -73.79 -5.7％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1514.09 -47.86 -3.06％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1277.24 -83.76 -6.15％
マザーズ 608.17 -48.6 -7.4％
ヘラクレス 936.62 -54.29 -5.48％
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★ 各種ランキング
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東証1部　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4762 エックスネット 120000 5.26
5917 サクラダ 24 4.35
7476 アズワン 2190 3.55
9912 ダイワ情 1400 3.32
7937 ツツミ 1904 3.14

東証1部　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
7516 コーナン商事 1398 -17.5
1826 佐田建 54 -16.9
3715 ドワンゴ 203000 -15
6731 ピクセラ 451 -14.9
4739 ＣＴＣ 2920 -14.6

マザーズ/ヘラクレス　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2451 メディアクリエ 158 42.34
4740 ニューディール 5 25
3716 アーティストＨＤ 1910 18.63
9514 ファーストエスコ 56000 9.8
3812 ゲームオン 127000 7.63

マザーズ/ヘラクレス　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2316 モスインスティ 112 -23.2
4794 デザインＥＸ 4450 -18.3
8945 社宅Ｓ 98000 -18.3
2338 ＳＳＴＷ 93000 -17.7
4296 ゼンテック 143000 -16.8

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
9435 東証1部 光通信 3500 15.10
5714 東証1部 ＤＯＷＡ 650 13.61
8306 東証1部 三菱ＵＦＪ 863 10.25
4716 東証1部 日本オラクル 4480 7.070
6770 東証1部 アルプス 1122 5.720
5803 東証1部 フジクラ 438 5.240
8761 東証1部 あいおい 438 5.140
4202 東証1部 ダイセル 559 3.440

出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
8384 東証1部 東京スター 347000 -24.1
9432 東証1部 ＮＴＴ 485000 -1.78
4506 東証1部 大日住薬 783 -0.60
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★ 相場概況（主力株）
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22日の日経平均は前日比752.89円安の12573.05円、高値は始値の13125.23円、
安値は14時25分の12572.68円。東証一部の売買代金は、３兆542億円、値上が
り銘柄数は31銘柄、値下がり銘柄数は1682銘柄、変わらずは15銘柄だった。
日経平均は、この２日間で1288円下げた。

米景気減速が新興国経済に波及するとの懸念が広がった上、米金融の信用不安、
円高・ドル安の進行、アジア株の急落で、投資家が株式の換金を急いだ。終値
では05年９月８日以来、約２年４カ月ぶりの安値水準で、昨年来安値を連日で
更新した。下げ幅は07年８月17日以来の大きさとなった。

業種別では、東証33業種中値上がりはゼロ。一方、値下がりでは、鉱業、非鉄
金属、不動産、卸売、石油・石炭製品、鉄鋼、その他金融、機械、輸送用機器、
銀行、海運、保険などが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは、エックスネット（4762）、２位は
サクラダ（5917）、３位はアズワン（7476）。一方、下落率トップはコーナン
商事（7516）、２位は佐田建設（1826）、３位はドワンゴ（3715）。

ホシデン (6804) 、みずほ、投資判断 1、 目標株価2200円継続
1308円　24円高
みずほ証券は、同社の08年３月期および09年３月期のみずほ予想を上方修正し、
目標株価「2200円」および投資判断「1」をあらためて確認した。09年３月期以降
に関しては、現状は損益分岐点を下回る売上水準と推定される液晶事業の損益
改善(リストラ効果)、新規のゲーム関連事業の年間ベースでの業績寄与などに
よって、増益基調が維持されると考えているという。

井上工業（1858）、会社側の正式コメント発表で買い安心感出る
47円　6円高
21日、同社株は、41円前日比28円安（40.6％安）と急落した。21日14時ごろに
は、「社長個人の証券事故について15時30分から東証で宮崎社長が記者会見す
る」と一部では報じられていた。そして、22日、「井上工業の宮崎純行社長は
21日、記者会見し、個人で運用する信用取引の担保として証券会社に差し入れ
ていた井上工株が、22日以降に大量売却される可能性があることを公表した。」
と一部報じられた。なお、22日9時59分、会社側は、「当社株価の状況等につ
いて」と題したコメントを公表。これによれば、「当社にて確認したところに
よりますと、当社代表取締役社長宮崎純行が所有し、個人的に証券会社に担保
として提供していた当社株式が、宮崎によれば、本人の意図に反し、当該証券
会社により大量に市場に流出した結果、昨日の当社株価及び出来高に多大な影
響を及ぼしております。詳細につきましては更に確認してまいりますが、当社
の経営成績、財政状態あるいは受注の状況は全く問題なく推移しており、むし
ろ経営成績につきましては、年度末を控え精査中でございますが、中間決算短
信、中間報告書等でもご案内申し上げておりますとおり、順調に推移している
と考えております。」という。この公式コメントが出たことで買い安心感が出
たとみられる。

コーナン商事(7516)、300万株(発行済み株式総数割合10.8％)の公募増資発表
を嫌気
1398円　298円安
21日、新株式発行と株式売出し実行することを発表した。増資による需給悪化
と希薄化が嫌気された。公募による新株発行については、募集株式数は300万
株(発行済み株式総数割合10.8％)で、申込期間は２月５日から２月７日。オー
バーアロップメントによる売出しは、売出株式数45万株(上限)。第三者割当に
よる新株式発行については、募集株式数は45万株で、申込期間は２月26日。
今回の公募増資による手取概算額46億8200万円については、全額を設備投資資
金に充当する予定。また、第三者割当増資による手取概算額上限７億300万円
については、全額を運転資金に充当する予定。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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22日の東京株式市場は東証１部の時価総額が400兆円を割り込み、392兆
3327億円まで落ち込んだ。400兆円割れは2005年９月８日以来、約２年４
カ月ぶりのこと。

昨年末に比べ時価総額は83兆円減少した。非常に厳しい下げに見舞われ、貴
重な国富が吹っ飛んだ。そうは言っても、ここまでの急落に次ぐ急落で、中
期的な大底入れは秒読み段階に入ったとみている。ここからは中期的な天与
の買い場とみている。

なお、下値メドだが、03年4月の7603.76円から07年2月の18300.39円までの
上げ幅10696.63円の半値押しが12952.08円。昨日段階では、このレベルでは
いったん止まる可能性が高いとみていたが、日本の通常取引開始前に、ＣＭ
Ｅのグローベックス市場でこれをあっさり割り込んでいた。これを割り込ん
だことで、61.8％押しの11689.87円までの下落は覚悟しておく必要はあるだ
ろう。

だが、25日移動平均線（22日現在、14748.91円）との乖離率はマイナス14.8％、
９日ベースのＲＳＩは15.52％、13週移動平均線（同、15007.47円）との乖
離率はマイナス16.22％、９週ベースのＲＳＩは22.46％、そして、９ヶ月移
動平均線（同、16324.10円）との乖離率はマイナス29.8％、９ヶ月ベースの
ＲＳＩは14.8％だ。

短期でも、中期でも、長期でも、現在は売られ過ぎを示唆している。異常な
売られ方であり、今回の下げが行き着くとこまでいって反転した場合は、相
当強烈な戻しが期待できるだろう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

**************【　カブ知恵からのお知らせ　】***********************

弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます！（平日随時更新）

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★ 相場概況（新興市場）
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22日の新興３市場は全面安。東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数がそろっ
て算出来安値を更新、日経ジャスダック平均も連日で昨年来安値を更新した。
東証１部市場の大幅安を受けた換金売りに押され、新たな信用取引の追い証
への対応を迫られた個人投資家や保有株式の損失拡大を回避するための機関
投資家などからの売りが幅広い銘柄に出た。

個別では、メディアクリエイト（2451）、五洋インテックス（7519）、ニュ
ーディール（4740）、アーティストハウスＨＤ（3716）、ミナトエレ（6862）、
アイ・ピー・エス（4335）、日本出版貿易（8072）、ファーストエスコ（95
14）、オメガプロジェクトＨＤ（6819）、ゲームオン（3812）などの値上が
りが目立つ。

一方、カイノス（4556）、モスインスティテュート（2316）、デザインエク
スチェンジ（4794）、日本社宅サービス（8945）、セブンシーズ・テックワ
ークス（2338）、ゼネラルパッカー（6267）、ゼンテック・テクノロジー（
4296）、フォトニクス（7708）、ザッパラス（3770）、不二精機（6400）、
ＡＱインタラクティブ（3838）などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

ファーストエスコ（9514）、バイオ燃料政策に関する国際シンポジウム開催
が買い材料
56000円　5000円高のストップ高買い気配
22日、「農林水産省は21日、タイでバイオ燃料政策に関する国際シンポジウ
ムを開催すると発表した。原油価格の高騰で自動車の燃料などとしての利用
拡大が見込まれるバイオ燃料の生産をアジア域内で増やすため、各国の政府
や生産事業者などでの協力のあり方について検討する。すでに大規模なバイ
オ燃料生産が始まっているアジア各国との連携で、地域の技術開発を加速す
る狙いだ。」と一部報じられた。この報道が、省エネルギー支援やバイオマ
ス発電を手掛ける同社の買い材料になったと観測される。

ダイキサウンド（3350）、08年８月期第１四半期営業損益段階からの改善を
好感
7890円　490円高
21日、08年８月期第１四半期業績を発表した。営業損益段階からの改善が好
感された。四半期売上高は、主力事業のパッケージディストリビューション
事業において、通販サイト向け出荷の伸びが寄与し、前年同四半期より5.2
％増、金額で5200万円増の10億6100万円となった。利益面では、付加価値の
高いデータ販売の落ち込みの影響から、売上総利益は前年同四半期より4600
万円減少し１億8800万円。一方、販売費及び一般管理費が、役員報酬の引き
下げ及び人員減等による人件費を2700万円圧縮したほか、物流費等経費全般
の削減で、前年同四半期より5500万円減少し２億6700万円となり、その結果
営業損失は前年同四半期比800万円改善の7800万円となった。経常損失につ
いては、営業外収益として売上債権の回収が進んだことによる貸倒引当金の
戻し入れ1800万円があり、前年同四半期より2200万円改善し、6300万円とな
った。また、固定化債権の回収1000万円、子会社持分の譲渡益400万円等の
特別利益を計上した。以上の結果、当第１四半期の四半期純損失は、前年同
四半期より4200万円改善し、4200万円となった。中間期、通期業績見通しは
据え置いた。ちなみに、通期連結売上高は44億9000万円（前期比9.2％増）、
営業利益は１億2800万円（前年同期は10億300万円の赤字）、経常利益は１
億1900万円（同10億500万円の赤字）、当期純利益は１億1600万円（同17億
6900万円の赤字）の見通し。

カイノス(4556)、通期業績下方修正と無配転落を発表
185円　90円安
21日、08年３月期通期業績予想の下方修正と無配に修正することを発表した。
これが嫌気された。インフルエンザ診断薬の改良品を市場に投入するなど、
利益の確保に向けて積極的な事業活動を展開したが、市場の状況として、流
行の面では11月において一時的にインフルエンザがその兆しを見せたものの、
12月に入ると沈静化し、現状において当期の業績に貢献するまでには至って
いない。また、アレルギー診断薬、ＰＯＣＴ及び輸血検査薬などの分野にお
いて当初予想した業績まで推移していないことも響く。これらの要因により、
通期業績を、売上高40億円(前回予想比7.0％減)、営業利益5000万円(同32.
4％減)、経常利益2100万円(同50.0％減)、当期純利益900万円(同55.0％減)
に、それぞれ下方修正した。また、同時に、08年３月期期末配当予想を前回
予想の7.5円から無配に修正した。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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ＩＰＯレシオは前日から5.91ポイント低下して、65.52となった。低下は４日
ぶり。明日も低下するようだと、16日の14.29を底にした自律反発終了確度が
高まる公算が大きい。本来なら、14.29という異常な売られ過ぎゾーンからの
反転だけに、少なくとも通常の天井圏の120はあっさり通過し、超買われ過ぎ
水準の200〜300まで上昇しても不思議はない。しかし、全体相場の地合いの
悪さがそれを許さないのだろう。

一方、３市場売買代金は前日から92.46億円減少して、768.61億円だった。東
証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数がそろって算出来安値を更新、日経ジ
ャスダック平均も連日で昨年来安値を更新した。商いを伴わない下落の意味
することは、極端な買い手不足の中、小口の見切り売りを、値段を大きく下
げないと約定しないことだ。つまり、大量の見切りが出て、下落エネルギー
の強さは確認できない。現状は、真空地帯の下げとなっているとみることが
できるだろう。逆説的に言えば、なんらかのきっかけで、新規の押し目買い
が入れば、現在下げた真空地帯はあっという間に戻す可能性があると考える。
中期的大底形成局面における、買いタイミング待ちの相場局面とみる。
（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コード会社名 終値 売買代金(万) ５MA 5MA乖離
4998 フマキラー 342 25205 312 9.62
3812 ゲームオン 127000 16739 119600 6.19
9852 中央物 598 33847 490 22.04
2395 新日科学 1791 10388 1742 2.81
2685 ポイント 4870 138250 4758 2.35
9411 テレビ東京 4150 17721 4080 1.72
3092 スタートトゥ 287000 215537 282200 1.7
4541 日医工 2510 65988 2470 1.62
1710 ジェイオーＨＤ 1628 5535 1604 1.5
4340 シンプレクス 37550 12268 37190 0.97

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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22日の日経平均先物３月物はイブニング・セッション（夜間取引）で一段安
しています。一時は大引けに比べて330円安の１万2180円を付けました。
ＧＬＯＢＥＸ（シカゴ先物取引システム）でナスダック100先物が急落した
ことや、上海総合指数が前日比354.684ポイント（7.21％）安の4559.751
と、07年8月2日以来、約5カ月半ぶりの安値を付けたこと、ムンバイ証券
取引所の主要30社株価指数ＳＥＮＳＥＸは取引開始直後に付けた安値を割
り込み、2000ポイント以上下落していることが嫌気されているようです。
大底は近いと思いますが、今回の下げピッチの凄まじさは異常ですね。
（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、悪材料目白押し、日経平均は、昨年来安値更新�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年1月21日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13325.94 -535.35 -3.86％
ＴＯＰＩＸ 1293.74 -47.76 -3.56％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1561.95 -12.57 -0.8％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1361 -13.18 -0.96％
マザーズ 656.77 -23.6 -3.47％
ヘラクレス 990.91 -20.56 -2.03％
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種ランキング
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東証1部　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2432 ＤＥＮＡ 593000 12.52
7552 ハピネット 1473 10.5
9479 インプレス 15000 8.38
8229 ＣＦＳ 503 8.17
9912 ダイワ情 1355 7.97

東証1部　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
6489 前沢工 222 -13.6
7921 宝印刷 660 -11.5
5612 鋳鉄管 117 -10.6
8910 サンシティ 22100 -10.5
3774 ＩＩＪ 331000 -10.3

マザーズ/ヘラクレス　値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2316 モスインスティ 146 41.75
3092 スタートトゥ 335000 13.56
4764 Ｄデザイン 25300 13.45
3810 サイバーＳ 88500 12.74
6786 リアルビジョ 19800 11.24

マザーズ/ヘラクレス　値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4794 デザインＥＸ 5450 -12.1
2880 ミホウＪＰＮ 11520 -11.7
3323 レカム 28000 -11.1
2338 ＳＳＴＷ 113000 -11
8789 フィンテック 12310 -10.7

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
6130 東証2部 日平トヤマ 1244 475.1
9432 東証1部 ＮＴＴ 500000 3.180
8333 東証1部 常陽銀 559 1.120
9065 東証1部 山　九 514 0.390

出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
4519 東証1部 中外薬 1683 -2.83
1878 東証1部 大東建 5630 -2.78
6770 東証1部 アルプス 1182 -2.24
5714 東証1部 ＤＯＷＡ 716 -2.11
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★ 相場概況（主力株）
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21日の日経平均は前週末比535.35円安の13325.94円、高値は9時5分の13704.65
円、安値は14時43分の13320.51円。東証一部の売買代金は2兆5484億円、値上
がり銘柄数は103銘柄、値下がり銘柄数は1596銘柄、変わらずは31銘柄。日経
平均は、３営業日ぶりに昨年来安値を更新した。水準としては、05年10月25日
以来約２年３カ月ぶりの安値。下げ幅は年初４日（616円37銭）以来の大きさ
だった。

米国の緊急景気対策案への失望感から18日の米株が続落したことに加え、フィ
ッチによるモノラインの格下げ、中国銀行の大規模評価損計上観測報道、11月
の景気動向指数（改定値）の下方修正が、嫌気された。

18日、格付け大手フィッチ・レーティングスは、資本増強計画の撤回を発表し
た米金融保証会社（モノライン）のアムバック・フィナンシャル・グループを
格下げした。モノラインの格下げは、保証対象証券を保有する金融機関のリス
ク許容度の低下を招くほか、資金調達コストの上昇による景気全般への影響も
大きいため、マクロ経済への影響懸念が強まった。

また、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ、オンライン版
）が21日、中国の銀行大手、中国銀行が07年10−12月（第４四半期）に米国の
サブプライム住宅ローン関連投資で大規模な評価損を計上する見込みだと報じ
た。

そして、内閣府が21日発表した07年11月の景気動向指数（改定値）は景気の現
状を示す一致指数が30.0％となり、景気判断の分かれ目である50％を８カ月ぶ
りに下回った。10日に発表した速報値の33.3％から下方修正された。一方、先
行指数は18.2％で、遅行指数は80.0％。先行指数は速報値の10.0％から上方修
正、遅行指数も75.0％から上方修正された。

業種別では、東証33業種中、値下がりはゼロ。一方、値下がりでは、鉱業、非
鉄金属、金属製品、石油・石炭製品、機械、海運、卸売、銀行、保険、証券、
商品先物、ガラス・土石、建設、不動産などが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは、ディー・エヌ・エー（2432）、2
位はハピネット（7552）、3位はインプレスＨＤ（9479）。一方、下落率トッ
プは、前澤工業（6489）、2位は宝印刷（7921）、3位は日本鋳鉄管（5612）。

個別銘柄動向は以下の通り

ディー・エヌ・エー（2432）、通期連結業績の上方修正と増配を好感
593000円　66000円高
18日、08年３月期通期連結業績の上方修正と増配を発表した。売上高は従来の
255億円を290億円へ、営業利益は同90億円を125億円へ、経常利益は同90億円
を126億円へ、当期純利益は45億円を63億円へ、それぞれ上方修正した。08年3
月期は、携帯電話向けのサービスが大幅に成長し、売上、利益に大きく貢献し
ている。特に、携帯総合ポータルサイト「モバゲータウン」に関して、収益化
も一段と進展していることから、グループ全体の業績を牽引している。配当に
関しては、同社は業績連動型の配当を実施することを基本方針としており、08
年3月期(予想)の連結配当性向10％を予定しているが、業績の好調な推移によ
り１株当たり普通配当を前回の930円を1300円に修正する。また、東証一部上
場記念配500円を実施し、年間配当は１株当たり1800円となる見通し。これが
好感された。

フマキラー（4998）、アース製薬（4985）が筆頭株主との報道を材料視
376円　80円高のストップ高買い気配
19日、「殺虫剤最大手のアース製薬が３位のフマキラーの筆頭株主になったこ
とが18日、明らかになった。アースはフマキラー株を市場で買い進めていたが、
今週後半に創業者一族の大下高明・相談役の保有株数を上回った。アースは将
来の経営統合を見据え、今後も株式を買い増す意向。これに対してフマキラー
は抵抗する構えをみせており、今後の展開は波乱含みだ。大下高明氏は現時点
で250万株（発行済み株式数の8.5％）を保有している。アースの保有株数が「
今週後半に250万株をわずかながら超えた」（首脳）ことで、筆頭株主が交代
した。」と一部報じられた。これが買い材料視された。なお、この報道に関し
て、21日に両社共にコメントを発表。フマキラーは、「経営統合を検討したこ
とない」、アース製薬は、「同社株式の取得は経営統合を目的としたものでは
なく、あくまでも純投資が目的」としている。

ＣＦＳコーポレーション（8229）、統合案、株主総会で承認、微妙にとの報道
が買い材料
503円　38円高
21日、「ＣＦＳコーポレーション（8229）は22日、調剤薬局大手アインファー
マシーズ（9627）との経営統合を諮る臨時株主総会を開く。統合にはＣＦＳの
筆頭株主であるイオン（8267）が反対し、委任状争奪戦を仕掛けている。イオ
ンは個人株主のほか、ＣＦＳの大株主である主要取引銀行の一部からも賛同を
得て、統合案を否決できる議決権の３分の１超獲得に迫っている。総会で統合
が承認されるかは微妙な情勢だ。」と一部報じられた。これが買い材料となっ
た。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均先物がイブニングセッションで急落している。13000円大台の攻防
となっている。通常取引終了後の、外国為替市場での円高基調やアジアの株
式相場の下落を嫌気した売りが出ている。

米国の景気対策への期待感が大幅に後退した上、世界的な景気減速懸念が強
まり、リスク資産である株式を世界的に売却し、安全資産に移す動きが加速
しているとみられる。

今晩の米国市場はキング牧師誕生日で休場だ。このため、明日の東京株式市
場は、なんらかの市場を好感させる材料が出ない限り、アジア株急落と円高
基調の中、スタートすることになる。

明日は、日銀政策委・金融政策決定会合の結果が発表される。会合後の記者
会会見で、またぞろ脳天気に、国内景気の現状について「減速」との認識を
示しつつも「緩やかな拡大を続ける」との判断を維持するようだと、処置な
しだ。

金利の引き下げ余地は限られているとは言え、金利引き上げを踏みとどまっ
た昨年夏場から、この世界金融の混乱と米景気減速を見越してこその中央銀
行だろうに。

そう言えば、18日には、日経平均株価が急落していることについて、額賀福
志郎財務相は会見で、「今の時点で一喜一憂する状況にはない」と述べたと
いう。このあたりの経済政策に対する鈍感さ、無神経さが、市場を失望させ
ていることに論を待たない。

だが、この景気・経済に対しての先見性の無い日銀の政策委員の面々や市場
の神経を逆撫でする閣僚の存在は、売り方にとっては、最高のパートナーと
言えるだろう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます！（平日随時更新）

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★ 相場概況（新興市場）
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21日の新興3市場は全面安。日経ジャスダック平均株価が反落し、16日以来３
営業日ぶりに昨年来安値を更新した。04年３月１日の1560.81円以来の低水準
となった。東証マザーズ指数、ヘラクレス指数も反落した。

個別では、モスインスティテュート（2316）、イチヤ（9968）、ＣＨＯＹＡ（
3592）、中央物産（9852）、ティー・ワイ・オー（4358）、スタートトゥディ
（3092）、デジタルデザイン（4764）、フジトミ（8740）、サイバーステップ
（3810）、システムソフト（7527）の値上がりが目立つ。

一方、タケダ機械（6150）、ＡＱインタラクティブ（3838）、インデックスＨ
Ｄ（4835）、デザインエクスチェンジ（4794）、ミホウジャパン（2880）、旭
ホームズ（1913）、レカム（3323）、セブンシーズ・テックワークス（2338）、
フィンテックグローバル（8789）、東新住建（1754）などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

アストマックス（8734）、12月の運用資産残高は前月比31億5500万円増を好感
32800円　3000円高のストップ高買い気配
18日、12 月度の月末運用資産残高及び運用収益率を発表した。運用資産残高
は前月比31億5500万円増（13.5％増、11 月末資産は、速報値からの修正あり）
の263億9000万円（一部資産の数字は、速報値を含む）。これが好感された。1
2月の資産残高の増加は、裁定取引型の運用プログラムAstgenesis に基づく運
用資産の追加、商品指数の上昇に伴う商品指数連動型の資産増加、及びこれら
に付随する債券運用戦略の資産増加によるもの。運用収益率は、商品投資顧問
業のプログラム名アストジェネシスは0.83％、同アストオプションが0.59％、
証券投資顧問業の同アストジェルズがマイナス0.37％。

レーサム(8890)、通期業績上方修正を好感
93200円　10000円高のストップ高買い気配
18日、08年８月期通期連結業績予想を上方修正した。これが好感された。同社
連結子会社が保有していた新宿スカイビルおよび第一火災ビルについて、付加
価値を生み出す余地の大きい再開発案件として、選択的に取組みを進めていた。
しかし、米国サブプライム・ローン問題の余波の影響も懸念される中、再開発
用地としての諸条件が整ったことから、売却を行うことが適当であると判断し、
これらの不動産の売却を実行した。この売却により、通期連結業績予想を、売
上高733億9700万円(前回予想比12.3％増)、営業利益217億3500万円(同48.9％
増)、経常利益193億8600万円(同55.5％増)、当期純利益105億7600万円(同56.2
％増)に、それぞれ上方修正した。

ティー・ワイ・オー（4358）、業績上方修正とバンダイナムコとの資本提携を
好感
205円　26円高
21日、08年７月中間（連結・個別）業績の上方修正を発表した。これが好感さ
れた。中間連結営業利益は従来の７億円を据え置いたが、売上高は従来の128
億円を145億円へ、経常利益は同５億円を５億3000万円へ、中間純利益は同１
億円を２億3000万円へ、それぞれ上方修正した。当連結会計期間においては、
07年10月に円谷プロをグループ化するなど、着実にグループの事業戦略を推進
した結果、当初予想より業績が増加する見込みとなった。通期業績予想につい
ては現在精査中であり、詳細が確定次第速やかに発表する。また、円谷プロの
株式の33.4％を、バンダイナムコホールディングス（7832）100%子会社のバン
ダイに譲渡することを決議し、円谷プロを通して今後同社グループとバンダイ
ナムコグループとの協力関係を構築すべく資本・業務提携を実施することで合
意したと発表した。株式譲渡後の同社の円谷プロ株式保有比率は66.6％、バン
ダイ33.4％となり、引き続き円谷プロは同社の連結子会社であることは変わら
ない。

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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ＩＰＯレシオは前週末から5.91ポイント上昇して71.43となった。全体相場が
大きく下落した中では、やや意外な上昇だった。しかしその一方で、東証一部
の主力株や新興市場のセカンダリー市場の銘柄群が冴えない動きとなる中では、
小さなエネルギーで相場になり、且つ、需給的にシコリの乏しい直近ＩＰＯ銘
柄群は、物色のラストリゾートとなり易い。そう考えれば、本日の上昇も納得
できよう。いずれにせよ、ＩＰＯレシオは、16日の14.29を底に、自律反発局
面が続いている。

一方、３市場売買代金は前週末から153.82億円減少して、861.07億円となった。
本日の新興市場の主要な株価指数は全面安だった。株価指数が全面安だったに
も拘わらず、売買代金が増加しなかったことは、下方向に大きなエネルギーが
発生していないと考えられる。これは、売り需要（エネルギー）が小さいとも
言える。この背景は、信用追証発生に絡む投げ売りが一巡したためと推察され
る。確かに、東京株式市場全体への売り圧力は強く、下振れ確度が高いが、新
興市場については、売り枯れの状況になりつつあると考える。全体相場が落ち
着くまでは、新興も調整を継続するだろうが、ひとたび戻りに入れば、真空地
帯を駆け上がるような反発が早晩訪れる可能性が高いだろう。ただし、東京株
式市場全体が落ち着くまでは、厳しい状況は継続する点は覚悟したい。
（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) ５MA 5MA乖離
9514 ファーストエスコ 51000 4575 46400 9.91
7527 システムソフト 117 6889 107 9.35
8291 東日ＣＬＧ 122 21155 114 7.96
5913 松尾橋 103 21465 98 6.19
2170 ＬＩＮＫ＆Ｍ 210000 35679 200000 5
2316 モスインスティ 146 21413 115 28.07
4998 フマキラー 376 4587 301 25.33
3750 セブンシーズ 104 17753 83 25.3
1907 東北ミサワ 315 16336 308 2.27
1757 千年の杜 27 5227 23 17.39

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★ 編集後記
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日経平均については、03年4月の7603.76円から07年2月の18300.39円までの上
げ幅10696.63円の半値押しが12952.08円です。このレベルではいったん止まる
可能性が高いとみています。その後、いったんリバウンドに入り、5日移動平
均線（21日現在、13689.56円）まで戻しを入れる。その際、米国市場が落ち着
いていれば、25日移動平均線（同、14882.97円）まで戻りを演じるでしょう。

しかし、その時点でも米国の混乱が収まっていなければ、再び、下値模索の公
算が大きいでしょう。その際に、12952.08円を割り込むと、61.8％押しの
11689.87円までは覚悟したいですね。なお、わが国政策当局は、ここまで株が
下がっても、市場が喜ぶ対応はしないとみられます。政治及び日銀への期待は
皆無です。このため、わが国株式市場は、米国景気減速プラス政策無策のダブ
ル悪材料で、他のどの国の株式市場よりも下落率は高まる可能性が高いとみて
おく必要があるでしょう。
（藤井英敏）

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