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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年9月5日発行

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　２．森を見て（来週の相場はどうなるかを予想）
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　３．木をみる（注目される材料等から最もパファーマンスでそうな銘柄を抽出）

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★ 「カブ知恵通信　Weekly　Report」の目次
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★ 週末の海外市場動向
★ 今週の相場見通し
★ 日経225　 テクニカルコメント
★ ＮＹダウ　テクニカルコメント
★ 先週の注目アナリストレポート　
★ 今週の注目銘柄（２銘柄）　
★ 今週の主な予定
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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
する必要があるのです。

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株式市場は、プロも、アマも、ハンディ・キャップなしのガチンコ勝負です。
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ｉｏｎ」をお選びいただければ、幸です。

株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏

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「カブ知恵」発、米雇用統計を控え、模様眺め気分強い、日経は３日続落

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年9月4日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10187.11 -27.53 -0.27％
ＴＯＰＩＸ 935.74 -7.03 -0.75％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1246.34 -3.06 -0.24％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1007.79 -26.15 -2.53％
マザーズ 444.72 -6.81 -1.51％
ヘラクレス 631.21 -3.45 -0.54％
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★ 相場概況（主力株）
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４日の日経平均は、前日比27.53円安の10187.11円、高値は始値の10256.49円、
安値は12時42分の10143.26円。東証一部の売買代金は１兆3427億円、値上がり
銘柄数は340銘柄、値下がり銘柄数は1224銘柄、変わらずは129銘柄。日経平均
は小幅に３日続落。

３日のＮＹダウは５日ぶりに反発し、前日比63.94ドル高の9344.61ドルで取引
を終えた。しかし、８月の雇用統計の発表を翌４日に控えていたため、積極的
な買いは手控えられた。米主要小売大手30社が発表した８月の既存店売上高は
前年同月比2.9％減となり、減少幅は市場予想の3.8％減より小幅だった。これ
が株式市場にプラスに作用した。

ＮＹ円相場は４日ぶりに反落した。前日比45銭円安・ドル高の１ドル＝92円60
〜70銭で取引を終えた。円は対ユーロで８日ぶりに反落した。前日比50銭円安
・ユーロ高の１ユーロ＝132円00〜10銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は小幅に下落した。ＷＴＩ期近の10月物は前日比0.09ドル安
の１バレル67.96ドルで終えた。ＮＹ金先物相場は大幅に３日続伸した。12月
物は前日比19.2ドル高の１トロイオンス997.7ドルで取引を終えた。一時999.5
ドルと２月23日以来約６カ月ぶりの高値まで上昇した。

４−６月期の法人企業統計では、金融業と保険業を除いた全産業の経常利益は、
前年同期比53.0％減と、８四半期連続で減少したが、減少率は１−３月期の69
.0％減から縮小した。

米株が反発し、円高が一服したものの、前場の東京株式市場の戻りは鈍かった。
米雇用統計発表を控えている週末でもあり、ポジション整理の売りが優勢で、
積極的な買いは手控えられた。

後場に入っても軟調な相場が続いた。上海を含むアジア各国・各地域の株式市
場は総じて堅調だったが、特に好感する動きはなかった。民主党の鳩山代表が、
「市場原理主義一辺倒では正当化できない政府の役割が出てくる。市場主義の
行き過ぎがもたらした反省がある」と語ったと市場に伝わったことは、銀行セ
クターに対して、嫌気材料視された。

東証33業種では、不動産、石油・石炭製品、輸送用機器、保険、電気・ガス、
精密機械の６業種が値上がりした。一方、証券、商品先物、鉄鋼、ガラス・土
石、海運、銀行、その他金融、建設、繊維製品、その他製品、小売などが値下
がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはゼクス（8913）、２位はサンシティ
（8910）、３位はヨロズ（7294）。一方、値下がり率トップはシルバーオック
ス（8024）、２位はシルバー精工（6453）、３位は飛島建設（1805）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均は１週間で終値ベースでは、347.03円下落しました。８月21日の取引
時間中の高値10767.00円からは579.89円下落して今週の取引を終えています。
この下落により、５日移動平均線（４日現在、10340.96円）と25日移動平均線
（同、10409.98円）とがデッド・クロスし、且つ、日経平均は25日移動平均線
を割り込んだまま取引を終えました。短期テクニカルは非常に悪い状態です。

今後、８月21日の安値10142.22円や13週移動平均線（同、10043.72円）を割り
込むようだと、少なくとも、26週移動平均線（同、9470.44円）までの調整を
覚悟しておく必要があるでしょう。

なお、足元では米国や日本の株式市場は好材料への反応が鈍い一方で、悪材料
には過敏になっている感が強いです。つまり、最近までの相場上昇で、好材料
の相当部分を織り込んでしまった可能性が高そうです。このため、余程のポジ
ティブ・サプライズを伴った事象が発生しない限り、相場が再び、上昇傾向を
継続することはないでしょう。

日経平均に関しては、８月31日の10767.00円で１番天井を打ったとみています。
来週は、それに対する２番天井を形成するべく自律反発に入るのか、それとも、
更に下落して、ようやく、自律反発に入るかの見極めの週になると考えます。

そのサインとして、先述の13週移動平均線を死守できるかに注目します。割り
込まない限り、２番天井形成シナリオに分がありますが、割り込むと、26週移
動平均線付近までの急落を想定しています。

ところで、４日付けブルームバーグが、「民主党の藤井裕久最高顧問（元蔵相
）はブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じ、自民党の麻生太郎政権
がまとめた2009年度補正予算の一般会計総額13兆9256億円のうち、４−５兆円
の執行を停止することは可能との認識を示した。」と報じました。

また、４日付け日本経済新聞（ネット版）が、「鳩山氏は金融規制のあり方に
ついて「市場原理主義一辺倒では正当化できない政府の役割が出てくる。市場
主義の行き過ぎがもたらした反省がある」と語った。20カ国・地域（Ｇ20）財
務相・中央銀行総裁会議の開幕を４日に控え、市場では規制論議への警戒感が
強まっている。」と報じています。

４日の東京市場では、藤井発言で建設株が売られ、鳩山発言では銀行株など金
融株が売られました。

さらに、２日付け日本経済新聞（ネット版）は、「証券税制は現在、株式など
の譲渡益や配当に対し、10％（本則は20％）の軽減税率が適用されている。民
主党は軽減税率について、経済金融情勢にかんがみ当面維持するとしているが、
社民党はこれを20％に戻し、短期売買については税率をさらに引き上げること
も考慮している。」と報じています。

まさか、社民党の意見が実現するとは思えません。しかし、先行きの証券税制
に関して、不透明感が強まった感は否めないでしょう。

現状、新政権の政策スタンスに対しては、市場に対して、ネガティブな面が強
く作用しています。そしてこれは、今後、数ヶ月に亘って、相場の上値抑制要
因、押し下げ要因として機能する公算が大きいと考えます。また、このような
状況を反映して、来週以降も、戻り売り圧力が強い状態が継続するとみていま
す。

来週の日経平均の想定レンジは10100円〜10700円がメインですが、先述の13週
移動平均線を割り込んだ場合、9500円付近までの下落も想定しておきたいとこ
ろです。来週末はメジャーＳＱであり、下方向に関しては、先物のヘッジ売り
で下落が加速する可能性が高い点には留意しておく必要があるでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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４日のＩＰＯレシオは76.47と、前日から11.28ポイントの低下となりました。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は78.67と、こちらは２日連続で上昇しました。

直近ＩＰＯ市場の方向感が乏しいため、現時点において、この指標の信頼度は
低いと言わざるを得ません。よって、直近ＩＰＯ市場の調整が継続すると考え
ます。

一方、３市場売買代金は前日から17億円減少して326億円でした。絶対水準が
低いことに加え、減少したことはネガティブです。

なお、主要３指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比３円６銭安の1246円34銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で152億円と前日の170億円、前々日17
6億円から比べると、大幅に減少しました。

東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数は共に３日続落しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、４日現在333.
49ポイント、雲上限は464.67ポイントです。少なくとも、雲を上抜けない限り
新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況ではない点には、引き続き、注意
したいところです。ですが、雲上限が目の前に迫っています。

今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り叩かれた
市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

また、雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は444.72ポイントですので、５日移動平均線（４
日現在、451.25ポイント）を、下回っています。また、25日移動平均線（同、
457.33ポイント）が下降しています。このため、短期的な下振れを警戒してお
く必要がありそうです。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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４日の上海株式相場は４日続伸しました。上海総合指数の終値は前日比16.585
ポイント（0.58％）高の2861.609と、８月27日以来約１週間ぶりの高値を付け
ました。

しかし、昨日の大幅高、本日の続伸でも、日経平均は軟調に推移しています。

どうやら、東京株市場は上海株を気にしなくなったようです。

おそらく、今、市場が注目しているのは、円相場なのでしょう。これが円安に
大きく振れてこないと、好感することはなさそうです。

また、民主党政権は市場に優しくないのではないかという不安が徐々に大きく
なっています。

社民党にいたっては、証券譲渡益等の軽減税率（現在10％）を20％に戻し、短
期売買については税率をさらに引き上げることも考慮しているそうです。

民主党は、そんなバカなことはしないとは思いますが、こんな話が伝わること
自体、市場にとってはネガティブな話ですねぇ。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、上海株大幅高も、円高、米株安を嫌気、日経は２日続落

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10214.64 -65.82 -0.64％
ＴＯＰＩＸ 942.77 -7.04 -0.74％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1249.4 -1.62 -0.13％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1033.94 -3.84 -0.37％
マザーズ 451.53 -2.36 -0.52％
ヘラクレス 634.66 -2.98 -0.47％
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★ 相場概況（主力株）
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３日の日経平均は前日比65.82円安の10214.64円、高値は12時31分の10290.83
円、安値は９時30分の10185.38円。東証一部の売買代金は１兆2483億円、値上
がり銘柄数は365銘柄、値下がり銘柄数は1214銘柄、変わらずは114銘柄。日経
平均は小幅に２日続落。

２日のＮＹダウは４日続落で、前日比29.93ドル安の9280.67ドルで取引を終え
た。ＡＤＰが発表した８月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数（政
府部門を除く）が前月比29万8000人減と減少幅が市場予想を上回ったことが嫌
気された。

ＮＹ円相場は３日続伸した。前日比70銭円高・ドル安の１ドル＝92円15〜25銭
で取引を終えた。一時92円10銭と、７月13日以来の高値を付けた。円は対ユー
ロで７日続伸。前日比１円05銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝131円50〜60銭で
取引を終えた。一時131円01銭まで上昇し、７月15日以来の高値を付けた。

ＮＹ原油先物相場では、ＷＴＩ期近の10月物は前日比変わらずの１バレル68.0
5ドルで取引を終えた。

米株安、円高を受け、前場の東京株式市場は軟調な展開となった。外部環境が
悪化する状況下、手仕舞い売りが出る一方、買い手控え気分が強まった。円高
で、輸出関連株中心に売りが出た。

後場に入っても、軟調な展開が続いた。中国で、証券監督当局が国内市場は健
全であり、引き続き市場の発展を支援していくと表明したことで、上海総合指
数が大幅高となったが、東京株式市場は特にそれを好感する動きにはならなか
った。また、東京外国為替市場では、円高が一服する動きとなったが、これも
好材料視されなかった。

東証33業種では、食料品、非鉄金属、情報・通信、パルプ・紙、鉄鋼、卸売、
鉱業などが値上がりした。一方、証券、商品先物、ゴム製品、輸送用機器、保
険、銀行、繊維製品、空運、その他製品、ガラス・土石、電気機器などが値下
がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはフージャースコーポレーション（89
07）、２位は鬼怒川ゴム（5196）、３位は新日本科学（2395）。一方、値下が
り率トップはシルバーオックス（8024）、２位は旭テック（5606）、３位はパ
イオニア（6773）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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３日の上海株が大幅高なったにもかかわらず、日経平均は軟調でした。好材料
に反応でいないくらい地合いが悪化しています。チャート的にも、５日移動平
均線（３日現在、10410.36円）と25日移動平均線（同、10416.77円）とがデッ
ド・クロスしました。短期チャートは悪化しています。今後、少なくとも、５
日移動平均線を上回るまで、調整が続く見通しです。

目先的なポイントとしては、８月21日の安値10142.22円を割り込むかどうかで
すね。これを割り込むようだと、ザックリ言って、そこから600円程度、つまり、
9500円付近までの調整は覚悟しておく必要があるとみています。

民主党政権が誕生したことで、３月からの上昇相場がいったん材料出尽くしと
なった格好です。また、市場は民主党政権の政策の中身や実行能力を見極めた
いとのムードを強めている感があります。このため、臨時国会での予算審議ま
では、内部要因を背景にした本格的な買いは期待し難いと考えます。

よって、当面の日本株は外部環境に振らされ易いでしょう。今日のところは反
応しませんでしたが上海株、米国株、原油価格、円相場などが、日経平均の動
向を大きく左右するのでしょう。特に、この一両日は円相場と米国株に対する
感応度が高まっているようです。

一方、物色面では、ここ最近、個人中心に賑わい、信用買い残を積み上げた銘
柄群のうち、現在の株価が、出来高や株価のピークを下回っている銘柄群の下
落リスクが高まったと考えています。

特に、出来高の減少が著しい銘柄に関しては、五月雨的に見切売りを浴びる公
算が大きいと考えています。また、同時に、ここ最近、売り禁になるまで過熱
した銘柄群も同様です。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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３日のＩＰＯレシオは87.76と、前日から22.84ポイントの急反発となりました。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は77.82と、こちらは２日ぶりに上昇に転じまし
た。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を上抜け、ＩＰＯレシオ５日移動平均線自体が
上向きに転じたため、直近ＩＰＯ市場の反発入りに青信号が点灯したようにみ
えます。しかし、１日のサインは完全なダマシになりました。このため、現時
点において、サインの信頼度は低いと言わざるを得ません。よって、直近ＩＰ
Ｏ市場の調整が継続すると考えます。

一方、３市場売買代金は前日から３億円減少して343億円でした。絶対水準が
低いことに加え、減少したことはネガティブです。

なお、主要３指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比１円62銭安の1249円40銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で170億円と、前日の176億円からやや
減少しました。

東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数は共に続落しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、３日現在333.
49ポイント、雲上限は464.67ポイントです。少なくとも、雲を上抜けない限り
新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況ではない点には、引き続き、注意
したいところです。ですが、雲上限が目の前に迫っています。

今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り叩かれた
市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

また、雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は451.53ポイントですので、５日移動平均線（３
日現在、452.65ポイント）を、若干下回りました。また、25日移動平均線（同、
458.08ポイント）が加工しています。このため、短期的な下振れを警戒してお
く必要がありそうです。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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３日の上海総合指数は大幅に３日続伸しました。終値は前日比130.050ポイン
ト（4.79％）高の2845.024ポイントでした。

しかし、日経平均はこれに対して無反応でした。オイオイ、今まであんなに上
海株を気にしていたじゃないと思いますが、現在は、円相場だけをみているよ
うです。

でも、このような好材料に反応できないというのは、深刻ですねぇ。

上昇相場では株は買うものですが、下落相場では株は売るものになります。

当面は、上値抵抗線まで戻ったら売り、下値サポートを割り込んだら売りとい
う、売りの時代が到来したように感じます。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、米株下落を嫌気、日経は25日移動平均線割れ

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年9月2日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10280.46 -249.6 -2.37％
ＴＯＰＩＸ 949.81 -18.96 -1.96％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1251.02 -5.39 -0.43％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1037.78 -0.76 -0.07％
マザーズ 453.89 -3.72 -0.81％
ヘラクレス 637.64 -2.87 -0.45％
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★ 相場概況（主力株）
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２日の日経平均は前日比249.60円安の10280.46円、高値は始値の10378.08円、
安値は10時29分の10215.60円。東証一部の売買代金は１兆4660億円、値上がり
銘柄数は143銘柄、値下がり銘柄数は1491銘柄、変わらずは50銘柄。日経平均
は大幅に反落した。

１日のＮＹダウは３日続落し、前日比185.68ドル安の9310.60ドルで取引を終
えた。８月のＩＳＭ製造業景況感指数が52.9と８カ月連続で上昇し、１年７カ
月ぶりに好不況の境目である50を上回った。また、７月の仮契約住宅販売指数
は前月比3.2％上昇と、市場予想の上昇率の２％程度を超えた。しかし、アナ
リストが投資判断を引き下げたと伝わったＡＩＧが大幅安となったことがきっ
かけとなり、金融株が売られ、市場マインドは急速に悪化した。

ＮＹ円相場は続伸した。前日比25銭円高・ドル安の１ドル＝92円85〜95銭で取
引を終えた。円は対ユーロで６日続伸した。前日比90銭円高・ユーロ安の１ユ
ーロ＝132円55〜65銭で取引を終えた。一時131円87銭まで上昇し、７月17日以
来の円高水準を付けた。

ＮＹ原油先物相場は続落した。ＷＴＩ期近の10月物は前日比1.91ドル安の１バ
レル68.05ドルで取引を終えた。

米株下落、円高、原油安を受け、前場の東京株式市場は売りが先行した。上海
株式相場はこじっかりながら、他のアジア株式市場は軟調な上、東京外国為替
市場で１ドル＝92円台の円高が続き、日経平均は安値圏でのもみあいが続いた。

後場に入っても、軟調な展開が続いた。しかし、日経平均は前場の安値を割り
込むことなく推移した。このため、大引けにかけては、売り方の買戻しも入り、
膠着感は強いものの、底堅い相場つきとなった。

東証33業種では、全業種が値下がりした。鉱業、倉庫・運輸、保険、パルプ・
紙、銀行、建設、非鉄金属、輸送用機器、小売、ガラス・土石、繊維製品、空
運、電気機器、証券、商品先物、卸売、石油・石炭製品、海運などの値下がり
が目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップは吉本興業（9665）、２位はダイソー
（4046）、３位はソースネクスト（4344）。一方、値下がり率トップはエルピ
ーダメモリ（6665）、２位はシティグループ（8710）、３位はゼクス（8913）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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２日の日経平均は大幅に反落し、25日移動平均線（２日現在、10414.79円）を
割り込みました。早期にこれを回復してこないと、東京株式市場の調整色は強
まることになるでしょう。５日移動平均線（同、10462.23円）が急降下中で、
25日移動平均線とのデッド・クロスが視野に入っています。相当の確率で、デ
ッド・クロスするとみられます。よって、明日以降、５日移動平均線が抵抗と
して意識される見通しです。

一方、ＮＹダウですが、１日の終値は9310.30ドルです。１日時点での５週移
動平均線は9410.45ドルでしたので、これを割り込みました。調整入りのサイ
ンとみています。サポートとして意識されるのは、13週移動平均線（１日現在、
8943.51ドル）とみています。早期に、５週移動平均線を回復しないと、ダウ
は13週移動平均線を目指すことになりそうです。

取り敢えず、３月からの上昇は８月31日の10767.00円でいったん終了した感が
強いですね。値幅的にも、07年２月の高値18300.39円から08年10月の安値6994
.90円までの下落に対する三分の一戻しの10763.40円が意識されていたことで
しょうし。

さて、今後のイメージですが、目先、調整して底入れし、いったん、８月31日
の10767.00円を目指すものの、ほぼ２点天井を形成して、３月からの戻り相場
が完全に終わるというシナリオがメインです。目先の下値メドは、13週移動平
均線（２日現在、10050.90円）付近を想定しています。

なお、10767.00円をブレイクし、２点天井を否定したケースでは、07年２月の
高値18300.39円から08年10月の安値6994.90円までの下落に対する38.2％戻し
の11313.60円が次のメドとして意識されるでしょう。しかし、これについては、
まずは、25日移動平均線を上抜いてはじめて可能性が高まるとみています。

まあ、少なくとも、５日移動平均線自体が上向きに転じるまでは、売り方が慌
てて踏むことはないでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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２日のＩＰＯレシオは64.91と、前日から27.09ポイントの急落となりました。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は73.13と、こちらは２日ぶりに下降に転じまし
た。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下抜け、ＩＰＯレシオ５日移動平均線自体が
下向きに転じたため、直近ＩＰＯ市場の調整入りに青信号が点灯したとみます。
昨日のサインは完全なダマシになりました。

一方、３市場売買代金は前日から22億円減少して346億円でした。絶対水準は
低いことに加え、減少したことはネガティブです。

なお、主要３指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比５円39銭安の1251円２銭でし
た。

ジャスダック市場の売買代金は概算で176億円と、前日の178億円、前々日の17
4億円、などと比較しても、それなりのボリュームを維持しました。これはポ
ジティブです。

東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数は共に反落しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、２日現在333.
49ポイント、雲上限は464.67ポイントです。少なくとも、雲を上抜けない限り
新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況ではない点には、引き続き、注意
したいところです。ですが、雲上限が目の前に迫っています。

今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り叩かれた
市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

また、雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は453.89ポイントですので、５日移動平均線（２
日現在、453.65ポイント）を、若干上回りました。また、パラボリックは買い
転換（ＳＡＲ446.37ポイント）しています。テクニカル的に、マザーズ指数は
好転しており、本日は軟調でしたが、今後の上昇に期待が抱ける状況とみてい
ます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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８月28日申し込み時点の信用評価損益率は２週ぶりに改善しました。評価損益
率はマイナス9.54％と、前週の10.18％からはマイナス幅が0.64ポイント縮小
しました。

また、９月の「ノムラ個人投資家サーベイ」では、個人投資家の心理を示す「
ノムラ個人市場観指数」は47.6と前月比４ポイント上昇しました。

今回の調査期間は８月21日から24日までで、３カ月後の日経平均の見通しにつ
いての質問では、「上昇する」との回答比率の合計は73.8％でした。

しかし、どうなんですかねぇ。足元の個人投資家の動きは非常に鈍いように感
じます。物色意欲が著しく減退している感が否めません。

特に、ここ一両日は、午後２時過ぎになると、店仕舞いするかのようにポジシ
ョンを手仕舞う動きが顕著です。

宵越し株なんて危なくて、持っていられるかというディーラーや、デイトレー
ダーしか参加していないのではないかと思うような相場つきです。

バイ・アンド・ホールドを好む個人が参加するまでは、自律性を喪失した無機
的な相場が継続することになりそうです。

（藤井英敏）

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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10530.06 37.53 0.36％
ＴＯＰＩＸ 968.77 3.04 0.31％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1256.41 1.97 0.16％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1038.54 11.85 1.15％
マザーズ 457.61 9.09 2.03％
ヘラクレス 640.51 4.67 0.73％
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★ 相場概況（主力株）
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１日の日経平均は前日比37.53円高の10530.06円、高値は13時10分の10577.19
円、安値は９時21分の10438.51円。東証一部の売買代金は１兆2030億円、値上
がり銘柄数は880銘柄、値下がり銘柄数は636銘柄、変わらずは165銘柄。日経
平均は２日ぶりに反発。

８月31日のＮＹダウは続落し、前週末比47.92ドル安の9496.28ドルで取引を終
えた。８月のシカゴ購買部協会景気指数（ＰＭＩ）は50と市場予想の48前後を
上回り、３カ月連続で上昇したが、中国株安や原油安が嫌気された。

ＮＹ円相場は反発した。前週末比45銭円高・ドル安の１ドル＝93円10〜20銭で
取引を終えた。一時92円70銭まで上昇した。円は対ユーロで５日続伸。前週末
比35銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝133円45〜55銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は３日ぶりに大幅に反落した。ＷＴＩ期近の10月物は前週末
比2.78ドル安の１バレル69.96ドルで取引を終えた。一時69.13ドルまで下落し、
19日以来の安値を付けた。

前場の東京市場は、米株安、原油安、円高を嫌気した売りが先行したが、徐々
に、押し目買いや売り方の買戻しが優勢になった。ザラ場中に、中国の８月の
製造業購買担当者景況感指数（ＰＭＩ）が前月比0.7ポイント改善の54.0と、
３ヶ月連続の改善となった上、好不況の分かれ目となる50を６カ月連続で上回
ったことが伝わり、好感された。上海株式相場がこじっかりで推移したことも
追い風となった。

後場に入り、上海株式市場などアジア各国・各地域の株式市場がほぼ全面高で
推移したことや、東京外国為替市場で円高が一服していることなどが追い風と
なり、買いが優勢な状況が続いた。だが、日経平均の上値は重かった。物色面
では、米半導体工業会（ＳＩＡ）が31日に発表した７月の世界半導体売上高が
６月比5.3％増となり、半導体関連銘柄が買われた。また、８月の国内新車販
売台数（軽自動車除く）が前年同月比2.3％増と、昨年７月以来、13カ月ぶり
に前年同月を上回ったことで、自動車関連の一角が物色された。他では、新型
インフルエンザ間連や、鉄道関連にも物色の矛先が向かった。

東証33業種では、精密機械、輸送用機器、保険、金属製品、ガラス・土石、パ
ルプ・紙、ゴム製品、電気機器、石油・石炭製品、機械などが値上がりした。
一方、海運、倉庫・運輸、サービス、鉄鋼、卸売、陸運、不動産、電気・ガス。
その他製品などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはＴＣＭ（6374）、２位はゼクス（89
13）、３位は日本エアーテック（6291）。一方、値下がり率トップは新日本科
学（2395）、２位はロプロ（8577）、３位はもしもしホットライン（4708）。

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日経平均は反発しましたが、上値は重いですねぇ。テクニカル的には、５日移
動平均線（１２日現在、10534.08円）が抵抗中です。これを終値で上回らない
と、売り方の買戻しも入らないでしょう。むしろ、明日以降、25日移動平均線
（同、10408.10円）をちゃんとキープできるかに注目しています。

ですが、選挙を無事通過し、民主党の圧勝で政治リスクは大幅に後退したにも
かかわらず、日本株を積極的に買うというムードは、今のところ、皆無に近い
ですねぇ。株式市場全体が、組閣から予算編成までの民主党のお手並み拝見と
いう感じで、様子見気分で覆われている感じです。

このため、内部要因で相場は動くことは無く、引き続き、米株動向、円相場、
原油等商品相場、そして、上海株式相場などのアジア株の動向に、一喜一憂、
右往左往という格好となり、自律性、主体性の乏しい相場に、東京株式市場は
なっています。

ボリュームも一向に盛り上がりません。おそらく、現在、市場に積極的に参加
しているのは、証券自己売買部門のディーラーと個人の短期売買を好むセミプ
ロ級のアクティブ個人がメインでしょう。売買回転率の低い個人は遠巻きに株
式市場を眺めているだけという感じがします。

このような売買回転率が低く、バイ・アンド・ホールドを好む個人が市場に参
加してこないと、トレンドは発生することはなさそうです。メインプレーヤー
の殆どは、宵越しのポジションはキャリーしませんからねぇ。

また、おそらくこの手の投資家は相場が高いうちは買ってくることはないと思
います。相場が急落する場面では、押し目買いでドッと入ってくるのでしょう
が。

そうなると、上値を買う投資家が見当たりません。ＳＱまでは、先物絡みの買
いが入るかもしれませんが、ＳＱ通過後は、一体誰が日本株を買うのかなとい
う感じです。よって、先物売りや個別銘柄の空売りをしない投資家は、ＳＱま
での相場の高い場面では、いったん株式を現金化して、相場の調整を待つとい
うスタンスがよいのではないかと思います。

なお、相場上振れの材料としては、今晩発表の米８月のＩＳＭ製造業景況感指
数の50超えや、週末発表の米雇用統計で失業率が７月に続き２ヶ月連続で改善
するなどが、挙げられます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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１日のＩＰＯレシオは92.00と、前日から19.78ポイント上昇しました。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は77.70と、こちらは11日ぶりに上昇に転じまし
た。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を上回り、ＩＰＯレシオ５日移動平均線自体が
上向きに転じたため、直近ＩＰＯ市場の自律反発に青新信号が点灯したとみま
す。

一方、３市場売買代金は前週末から30億円増加して368億円でした。絶対水準
は低いままですが、増加したことはポジティブです。

なお、主要３指数は全面高でした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比１円97銭高の1256円41銭と、
３日続伸し、３日連続で年初来高値を更新しました。

ジャスダック市場の売買代金は概算で178億円と、前日の174億円、前週末の16
6億円から増加傾向です。これはポジティブです。

東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数は共に４日ぶりに反発しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、１日現在333.
49ポイント、雲上限は464.67ポイントです。少なくとも、雲を上抜けない限り
新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況ではない点には、引き続き、注意
したいところです。ですが、雲上限が目の前に迫っています。

今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り叩かれた
市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

また、雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は457.61ポイントですので、５日移動平均線（１
日現在、454.83ポイント）を、割り込んだままです。しかし、パラボリックは
買い転換（ＳＡＲ446.14ポイント）しました。明日以降、５日移動平均線を上
回ってくるようなら、上昇ピッチが加速することでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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東証１部の売買代金は概算で１兆2030億円と、７月17日以来、約１カ月半ぶり
の低水準でした。

誰も何もやっていない、そんな感じのボリュームです。

民主党政権に対する期待はあるものの、不安もあるため、積極的に株を買えな
いという状況なのでしょう。

まあ、民主党の政策は、自民党に比べ、富裕層や大企業に厳しく、経済弱者や
中小企業に優しい政策になるでしょうから、株式市場が不安になるのも無理は
ないでしょうねぇ。

実際、市場の一部では、証券税制の増税の可能性も囁かれているようですし。

ところで、シャープが液晶パネル生産設備を中国企業に売却するそうです。

民主党政権があまりに富裕層や大企業に対して、増税を含めて冷たい仕打ちを
するようなら、大企業は経済合理性を国益よりも優先して、製造拠点をドンド
ン、コストの安いアジアなどに移すことが予想されます。

投資家からすれば、このように、日本を魅力的な消費地であるが、製造拠点と
しては居心地が悪いとして、製造拠点の移設を実行する企業は「買い」でしょ
うね。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、円高、上海株急落で、民主大勝のご祝儀相場にならず

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年8月31日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10492.53 -41.61 -0.4％
ＴＯＰＩＸ 965.73 -3.58 -0.37％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1254.44 1.02 0.08％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1026.69 15.97 1.58％
マザーズ 448.52 -3.21 -0.71％
ヘラクレス 635.84 -1.78 -0.28％
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★ 相場概況（主力株）
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31日の日経平均は前週末比41.61円安の10492.53円、高値は９時17分の10767.0
0円、安値は12時37分の10423.90円。東証一部の売買代金は１兆5664億円、値
上がり銘柄数は585銘柄、値下がり銘柄数は963銘柄、変わらずは137銘柄。日
経平均は反落した。

28日のＮＹダウは９日ぶりに小反落した。前日比36.43ドル安の9544.20ドルで
取引を終えた。前日まで８連騰したこともあり、利益確定売りに押された。

ＮＹ円相場は小反落。前日比10銭円安・ドル高の１ドル＝93円55〜65銭で取引
を終えた。一方、円は対ユーロで４日続伸。前日比30銭円高・ユーロ安の１ユ
ーロ＝133円80〜90銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は続伸した。ＷＴＩ期近の10月物は前日比0.25ドル高の１バ
レル72.74ドルで取引を終えた。

市場注目の衆院選は、民主党の獲得議席は定数480のうち308に達する圧勝で、
自民党は119議席、共産党は９議席、社民党が７議席、みんなの党は５議席、
国民新党が３議席、新党日本が１議席を獲得した。民主党の鳩山由紀夫代表は
９月中旬に召集を予定する特別国会での首相指名選挙で首相に選出され、社民、
国民新両党との連立政権を発足させる予定。

前場の東京株式市場では、民主党大勝のご祝儀買いが先行した。しかし、東京
外国為替市場で１ドル＝92円台に円高が進行したことや、上海株式市場をはじ
めアジア各国・各地域の株式市場がほぼ全面安となったことで、利益確定売り
を急ぐ動きが顕著になった。

後場に入っても軟調な展開が続いた。１ドル＝92円台の円高、上海株式市場な
どアジア各国・各地域の株式市場の下落が嫌気された。本日は値動きが荒く、
日経平均の高値の安値の値幅は343.10円となった。

東証33業種では、鉱業、情報・通信、電気・ガス、海運、小売、パルプ・紙な
どが値上がりした。一方、鉄鋼、輸送用機器、ゴム製品、繊維製品、空運、ガ
ラス・土石、機械、証券、商品先物、非鉄金属、不動産、化学、その他金融な
どが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはシークス（7613）、２位はシルバー
オックス（8024）、３位はフージャースコーポレーション（8907）。一方、値
下がり率トップは新日本科学（2395）、２位は日本インター（6974）、３位は
新東工業（6339）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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31日の日経平均は10767.00円を高値に失速しました。従来から、目先の上値メ
ドとしては、07年２月の高値18300.39円から08年10月の安値6994.90円までの
下落に対する三分の一戻しの10763.40円が意識されると考えていましたので、
ほぼ同水準で失速したことになります。

また、本日の日経平均の終値は10492.53円であり、５日移動平均線（31日現在、
10527.54円）を割り込みました。あまりいい状況ではありません。早期に、５
日移動平均線を上回ってこないと、売り圧力が強まる可能性があります。

明日以降、仮に、25日移動平均線（同、10390.39円）を割り込むようだと、先
述の三分の一戻しでの達成感が強まることになりかねません。

なお、本日の日経平均反落の背景は、１ドル＝92円台の円高と上海株の大幅下
落をはじめとしたアジア株安でした。つまり、引き続き、日本株は、民主党に
よる歴史的な政権交代にもかかわらず、外部要因に一喜一憂する自律性乏しい
状況が継続しているとみておく必要があるでしょう。

ところで、今週発表のマクロ指標では、９月１日発表の米ＩＳＭ製造業景気指
数と４日発表の米雇用統計の２つに注目しています。

ＩＳＭ製造業景気指数は、好況・不況の分かれ目である50を上回るかが最大の
注目ポイントであり、50を上回ったケースでは、米景気の回復期待は一段と高
まり、株価上昇の起爆剤となる公算が大きいと考えます。

また、米雇用統計に関しては、非農業部門雇用者数は22万5,000人の減少、失
業率は9.5％が市場コンセンサスです。７月に続き、非農業部門雇用の減少ペ
ースの鈍化が確認されるようなら、来週以降の日本株にポジティブ作用するこ
とになるでしょう。世界的な景気底入れ確度の高まりを考慮すると、米雇用悪
化ピッチ鈍化は継続する可能性が高いとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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31日のＩＰＯレシオは72.22と、前週末と同じでした。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は76.85と、こちらは10日連続で低下しました。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っている上、ＩＰＯレシオ５日移動平均
線自体が下向きのため、直近ＩＰＯ市場は調整中とみています。

一方、３市場売買代金は前週末から１億円増加して338億円でした。増加しま
したが、絶対水準は低いままです。

なお、主要３指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前週末比１円２銭高の1254円44銭と、
続伸し、連日で年初来高値を更新しました。

ジャスダック市場の売買代金は概算で174億円と前週末の166億円から増加しま
した。これはポジティブです。

東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数は共に３日続落です。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、31日現在333
.49ポイント、雲上限は464.67ポイントです。少なくとも、雲を上抜けない限
り新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況ではない点には、引き続き、注
意したいところです。ですが、雲上限が目の前に迫っています。

今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り叩かれた
市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

また、雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は448.52ポイントですので、５日移動平均線（31
日現在、454.93ポイント）を、割り込んだままです。また、パラボリックは売
り転換（ＳＡＲ458.00ポイント）しています。これが買い転換するまで、調整
が継続する見通しです。

逆に、今後、５日移動平均線を再び上回って、且つ、パラボリックが買い転換
すれば、上昇ピッチが加速することでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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31日の上海総合指数は前週末比192.943ポイント（6.74％）安の2667.745ポイ
ントと、５月27日以来、約３カ月ぶりの安値を付けました。下落は３日連続で、
下落率、下落幅ともに今年最大でした。

大手企業の減益決算、銀行融資の低迷懸念、大型ＩＰＯに伴う株式需給悪化へ
の警戒感などが、悪材料視されたようです。

これを横目に、為替市場では円高が進行しました。これらが嫌気され、本日の
東京株式市場は、民主党の歴史的な大勝のご祝儀相場とはなりませんでした。

こうなると、１日発表の米ＩＳＭ製造業景気指数と４日発表の米雇用統計の２
つの指標で、米国経済の好調が確認され、米株高、ドル高にならない限り、日
経平均の上昇は期待し難いですね。

（藤井英敏）

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