「カブ知恵」発、「カブ知恵通信 Weekly Report」を販売開始！ 今週のカブ知恵注目銘柄は？

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年8月1日発行

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　カブ知恵の来週の相場見通しは？
　
　今号のカブ知恵注目銘柄は？
　
　祝！第６号のカブ知恵注目銘柄は、メイコー(6787)は目標株価2000円を達成！
　
　祝！第７号のカブ知恵注目銘柄は、ダイヤＤ(3073)は目標株価75万円を達成！
　
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★ 「カブ知恵通信　Weekly　Report」の目次
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★ 週末の海外市場動向
★ 今週の相場見通し
★ 日経225　 テクニカルコメント
★ ＮＹダウ　テクニカルコメント
★ 先週の注目アナリストレポート
★ 今週の注目銘柄（２銘柄）
★ 今週の主な予定
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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
する必要があるのです。

そこで、このような個人投資家の方にお薦めしたいのが、「Ｐｒｅｄｉｃｔｉ
ｏｎ（プレディクション）」です。「Ｐｒｅｄｉｃｔｉｏｎ」とは、「個別銘
柄情報」、「モーニングレポート」、「イブニングレポート」、「ＩＰＯ銘柄
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株式市場は、プロも、アマも、ハンディ・キャップなしのガチンコ勝負です。
それなりの理論武装や情報収集をしておかないと、アマが負けるのは当然です。
負けない投資家になるための投資情報ツールとして、ぜひ、「Ｐｒｅｄｉｃｔ
ｉｏｎ」をお選びいただければ、幸です。

株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏

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「カブ知恵」発、外部環境改善で、ＴＯＰＩＸ、90年４月以来の11連騰

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年7月31日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10356.83 191.62 1.89％
ＴＯＰＩＸ 950.26 13.32 1.42％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1211.97 3.01 0.25％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1005.91 -13.76 -1.35％
マザーズ 463.39 -1.34 -0.29％
ヘラクレス 626.57 2.15 0.34％
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★ 相場概況（主力株）
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31日の日経平均は前日比191.62円高の10356.83円、高値は13時40分の10359.07
円、安値は９時38分の10259.57円。東証一部の売買代金は１兆7434億円、値上
がり銘柄数は966銘柄、値下がり銘柄数は578銘柄、変わらずは144銘柄。日経
平均は３日続伸。ＴＯＰＩＸは11日続伸。

30日のＮＹダウは３日ぶりに反発した。前日比83.74ドル高の9154.46ドルで取
引を終えた。

金融部門ＧＥキャピタルの分離に対する懸念が後退したとして、ゴールドマン
・サックスが、ＧＥの投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を従来の
13ドルから15ドルに引き上げたことで、ＧＥが前日比0.85ドル（6.9％）高の1
3.11ドルとなった。

ＮＹ原油先物相場は３日ぶりに大幅に反発した。ＷＴＩ期近の９月物は前日比
3.59ドル高の１バレル66.94ドルで取引を終えた。これを受け、資源・エネル
ギー株が、株式相場を押し上げた。

ＮＹ円相場は続落した。前日比55銭円安・ドル高の１ドル＝95円50−60銭で終
えた。た。円は対ユーロで３日ぶりに反落した。前日比１円ちょうど円安・ユ
ーロ高の１ユーロ＝134円45−55銭で終えた。

米国株は、31日に４−６月期の実質ＧＤＰ速報値の発表を控え、引けにかけて
は利益確定売りで、伸び悩んだが、堅調であることに変わりなく、円安、原油
高の好材料が加わり、前場の日経平均は３日続伸した。

後場に入っても、堅調な相場が続いた。アジア各国・各地域の株式市場が堅調
に推移したことが追い風となった。また、企業収益回復への期待も高く、週末
の手仕舞い売りを上回る買いが断続的に入った。

東証33業種では、不動産、精密機械、倉庫・運輸、証券、商品先物、建設、金
属製品、銀行、鉱業、海運、電気機器、卸売、その他金融、食料品、ゴム製品、
保険などが値上がりした。一方、その他製品、空運、電気・ガスの３業種が値
下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはアーネストワン（8895）、２位は東
栄住宅（8875）、３位は新光電気工業（6967）。一方、値下がり率トップはロ
プロ（8577）、２位はアビリット（6423）、３位は富士重工業（7270）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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30日、日経平均は６月のメジャーＳＱ値10147.65円を終値で超えました。これ
により、東京株式市場の需給は劇的に改善したとみています。このため、当面
は、買い方有利・売り方不利の状況が継続することでしょう。

注目するべきは好調な仮需（裁定取引、信用取引）の状況です。

東証が29日に発表した、24日時点の裁定買い残高（期近・期先合計）は２週連
続で増加しました。前週末比1716億円増加の１兆2255億円と、昨年10月17日時
点の１兆5992億円以来、約９カ月ぶりの水準を回復しています。

日経平均の押し上げの原動力として、裁定買いが機能しているようです。これ
が増加傾向を示しているうちは、日経平均は堅調な動きが期待できるでしょう。
逆に、これが減ってくるようだと、急落リスクが高まるので、注意が必要です。

一方、信用評価損益率は２週連続で改善しています。24日申し込み時点の評価
損益率はマイナス10.67％でした。前週のマイナス12.87％からマイナス幅が2.
2ポイント縮小しました。買い方の手の内・マインドは着実に改善しているよ
うです。また、今週に入っても、相場水準が上がっています。このため、買い
方の手の内・マインドは一段と改善していることでしょう。

逆に、売り方は一段と厳しい状況に追い込まれていると推察されます。

なお、24日時点の信用買い残高は１兆4474億円と、前週末時点比924億円減少
しています。将来の売り予約である買い残が減少したことは、先行きの需給に
とってポジティブです。

つまり、仮需（裁定取引+信用取引）の状況は、足元では、良好な状態が維持
されています。このため、相場が急落し難く、急騰し易い状況になっていると
みています。

日経平均の上値メドですが、７月１日の高値10086.18円から13日の安値9050.3
3円までの下げ幅は1035.85円です。これを10086.18円にリプレイスすると1112
2.03円が算出されます。最大で、このレベルを目指すとみています。

ただし、07年２月の18300.39円から昨年10月安値6994.90円までの下げ幅は113
05.49円です。この３分の１戻しの水準が10763.40円ですので、このレベルで
の売り圧力は相当強いとみておく必要があるでしょう。つまり、10763.40円は
ミニマム・ターゲットです。

よって、来週の日経平均の上値メドは10800円です。

なお、圧倒的に買い方有利な状況ですが、日経平均が終値で５日移動平均線（
31日現在、10162.24円）を割り込んだら、上昇相場に黄色信号点灯です。その
場合は、いったん撤退するという慎重さは必要とみています。

逆に、割り込むまでは、強気を維持して問題ないでしょう。以上のことから、
来週の日経平均の下値メドは５日移動平均線付近と考えています。

外部環境改善（米株高、原油高、円安）が今回の上昇の背景ですので、米経済
回復のメリットを受ける自動車・電機・ハイテク株、及び、資源関連が物色の
柱になるとみています。また、信用不安後退から、不動産、その他金融、銀行
なども、リターン・リバーサルで狙われると考えます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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31日のＩＰＯレシオは138.46と、前日から17.03ポイント上昇しました。上昇
は２日連続です。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は127.80と、こちらは４日ぶりに上昇しました。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を上回った上、５日移動平均線自体も上向きに
転じたことで、直近ＩＰＯ市場の自律反発の青信号が点灯しました。

一方、３市場売買代金は前日から20億円増加し345億円でした。ですが、引き
続き、売買代金が低迷傾向であることはネガティブ材料です。短期資金の新興
市場への流入が枯渇しているようです。

なお、主要３指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均は４日ぶりに反発です。終値（確報）は、前日比３円１
銭高の1211円97銭でした。

ジャスダック市場の売買代金は概算で116億円と前日の91億円から増加しまし
た。しかし、水準的には未だ低水準です。

東証マザーズ指数は３日ぶりに反落、大証ヘラクレス指数は３日続伸しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、31日現在346.
37ポイント、雲上限は489.70ポイントと、その幅は143.33ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り
叩かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は463.39ポイントですので、５日移動平均線（31
日現在、458.14ポイント）を、上回っています。

また、パラボリックは買い転換（ＳＡＲ416.45ポイント）しています。

５日移動平均線をブレイクし、パラボリックが買い転換しているため、マザー
ズ指数の上昇ピッチが加速する可能性が高いと考えます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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ＴＯＰＩＸは1990年４月27日〜５月26日に記録した11連騰に並びました。

しかし、６月12日に付けた年初来高値の950.54ポイントには、あと一歩で届い
ていません。

来週以降、これを上抜けるようだと、先高観が一段と強まるとみています。

なお、上抜けるためには、時価総額上位、特に、銀行セクターの上昇が必要と
考えます。

それはともかく、日経平均は６月ＳＱ値を上抜けました。買い方有利の状況で、
気分良く週末を過ごす投資家は多いことでしょうね。よい週末をお過ごしくだ
さい。

（藤井英敏）

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「カブ知恵」発、企業収益の回復期待を背景に、日経は年初来高値更新

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10165.21 51.97 0.51％
ＴＯＰＩＸ 936.94 6.58 0.71％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1208.96 -0.22 -0.02％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1019.67 -4.67 -0.46％
マザーズ 464.73 9.06 1.99％
ヘラクレス 624.42 7.78 1.26％
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★ 相場概況（主力株）
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30日の日経平均は前日比51.97円高の10165.21円、高値は14時56分の10169.68
円、安値は10時40分の10067.51円。東証一部の売買代金は１兆5000億円、値上
がり銘柄数は675銘柄、値下がり銘柄数は834銘柄、変わらずは173銘柄。日経
平均は２日続伸し、年初来高値を更新した。

29日のＮＹダウは続落した。前日比26ドル安の9070.72ドルで取引を終えた。
ＮＹ原油先物相場が大幅に続落した。ＷＴＩ期近の９月物は前日比3.88ドル安
の１バレル63.35ドルで取引を終えた。石油在庫統計で、原油在庫が市場予想
に反して大幅に増加したことが売り材料となった。これを受け、エネルギーや
素材株などを中心に利益確定売りが優勢となった。

また、６月の耐久財受注額は前月比2.5％減と、市場の予想以上に落ち込んだ
ことも嫌気された。

ＮＹ円相場は反落した。前日比45銭円安・ドル高の１ドル＝94円95銭−95円05
銭で取引を終えた。円は対ユーロで続伸した。前日比45銭円高・ユーロ安の１
ユーロ＝133円45−55銭で取引を終えた。

なお、29日の上海株式相場は急落した。上海総合指数は前日比5.00％安の3266
.432ポイントと６日ぶりに大幅に反落した。

寄り付き前発表の６月の鉱工業生産指数は前月比2.4％上昇の81.0だった。市
場予想の2.5％上昇とほぼ一致した。前月の5.7％増に比べて上昇幅は縮小した。
先行きは７月が1.6％上昇、８月は3.3％上昇を予測している。また、在庫率は
9.8％低下の129.1と過去最大の下げ幅となった。

米株軟調、原油安、中国株安はマイナス要因だが、対ドルでの円安や、ホンダ
（7267）と日産自動車（7201）の業績に底入れ感が出てきたことがプラスに作
用した。この結果、前場の日経平均は底堅い動きになった。

後場に入っても、企業業績回復を期待した買いが断続的に入った。派手な上昇
ではないが、ジリジリと高値を追っていった。なお、アジア各国・各地域の株
式市場が総じて冴えない動きだったことは、重石となっていた。

東証33業種では、輸送用機器、保険、電気機器、その他製品、ガラス・土石、
精密機械、証券、商品先物、などが値上がりした。一方、石油・石炭製品、金
属製品、非鉄金属、水産・農林、建設、倉庫・運輸、鉱業、その他金融、卸売、
サービスなどが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはキッツ（6498）、２位は極東証券（
8706）、３位はインボイス（9448）。一方、値下がり率トップは第一実業（80
59）、２位は日本航空電子（6807）、３位はハマキョウレックス（9037）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均は終値ベースの年初来高値を更新しました。明日以降、ザラ場高値の
７月27日の10179.59円を上抜けるかが注目されます。

なお、本日の上昇で、終値で６月のＳＱ値10147.65円を上回りました。これに
より、東京株式市場の需給は劇的に改善しました。需給は買い方に圧倒的に有
利になったとみています。よって、外部環境が急速に悪化しない限り、踏み上
げ相場が到来するとみています。

踏み上げ相場終了のサインは、日経平均が５日移動平均線（30日現在、10079.
78円）を割れることを想定しています。つまり、５日移動平均線を上回って推
移する限り、買い方有利の状況・踏み上げが継続するでしょう。

戻りメドですが、７月１日の高値10086.18円から13日の安値9050.33円までの
下げ幅は1035.85円です。これを10086.18円にリプレイスすると11122.03円が
算出されます。最大で、このレベルを目指すとみています。

ただし、07年２月の18300.39円から昨年10月安値6994.90円までの下げ幅は113
05.49円です。この３分の１戻しの水準が10763.40円ですので、このレベルで
の売り圧力は相当強いとみておく必要があるでしょう。つまり、10763.40円は
ミニマム・ターゲットです。

ただし、チャートも需給も、圧倒的に買い方有利な状況ですが、日経平均が終
値で５日移動平均線を割り込んだら、即撤退するという慎重さは必要とみてい
ます。逆に、割り込むまでは、強気を維持して問題ないでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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30日のＩＰＯレシオは121.43と、前日から23.51ポイント急上昇しました。上
昇は３日ぶりです。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は127.61と、こちらは３日連続で低下しました。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っている上、５日移動平均線自体も下向
きに転じていることで、直近ＩＰＯ市場の調整の青信号が点灯した状態です。

しかし、明日以降、ＩＰＯレシオが５日移動平均線を上抜けるようだと、調整
一巡感が出る可能性が高まっています。

一方、３市場売買代金は前日から42億円減少し325億円でした。引き続き、売
買代金が低迷傾向であることはネガティブ材料です。短期資金の新興市場への
流入が枯渇してるようです。

なお、主要３指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均は３日続落です。終値（確報）は、前日比22銭安の1208
円96銭でした。

ジャスダック市場の売買代金は概算で91億円でした。29日の122億円、28日の1
07億円、27日の102億円からも減少し、前週末の135億円からは大幅に減少して
います。あまりいい傾向とはいえません。個人投資家の新興離れが警戒されま
す。

東証マザーズ指数は２日、大証ヘラクレス指数は３日続伸しました。

ところで、17日、東証マザーズに新規上場したクックパッド（2193）は21日に
19100円で初値を付けました。本日は、24180円で寄った後、９時14分の24580
円を高値にもみあいました。結局、24500円前日比1100円高で取引を終えてい
ます。２日ぶりの反発です。

なお、売買代金は23日55.62億円、前週末24日12.66億円、27日6.17億円、28日
15.42億円、29日16.59億円、そして、本日8.37億円と、再び、売買代金が減少
してきました。今後、売買代金が低迷するようだと、ナイアガラを警戒してお
く必要があるでしょう。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、30日現在346.
37ポイント、雲上限は489.70ポイントと、その幅は143.33ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り
叩かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は464.73ポイントですので、５日移動平均線（30
日現在、456.89ポイント）を、上回っています。

また、パラボリックは買い転換（ＳＡＲ411.05ポイント）しています。

５日移動平均線をブレイクし、パラボリックが買い転換しているため、マザー
ズ指数の上昇ピッチが加速する可能性が高いと考えます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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30日の上海株式相場は反発しました。上海総合指数の終値は前日比55.128ポイ
ント（1.68％）高の3321.560ポイントでした。

上海総合指数は前日に５％超の急落を記録していただけに、警戒感が強まって
いましたが、翌日、すぐに反発したことは、世界の株式市場にとって、ポジテ
ィブです。

中国株の急落は昨日の米国株下落の一因になっていました。今晩の米株式市場
がこの中国株の反発を素直に好感するようなら、明日の日本株に好影響を与え
ることでしょう。

（藤井英敏）

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　2008年のリーマンショック以降、大きく傷ついたヘッジファンド。
　しかし、株価に底打ち感が出始めている現在、再びその存在感を増し始めて
　いる。今後も目が離せないヘッジファンドの実態とは？
　そして、個人投資家はどのように対処すれば良いのだろうか？

　株価への影響力を増しつつあるヘッジファンドの今を探る

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

米調査会社ヘッジファンド・リサーチ（ＨＦＲ）によると、ヘッジファンドの
運用資産は第２・四半期に7．5％（1000億ドル）増加し、1兆4300億ドルとな
った。

また、第２・四半期の解約額は428億ドルで、第１・四半期の1030億ドルから
約60％減少したようだ。

ヘッジファンドと言えば、昨年のリーマンショックで大きな痛手を被ったとみ
られているが、相場に底打ち感が出てきている今、再びその存在感を増してく
るのだろうか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【なぜヘッジファンドは市場に与える影響が大きいのか？】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

そもそも、ヘッジファンドが市場において圧倒的な存在感を持つ理由は大きく
分けて２つある。

一つは、レバレッジ（てこの原理、手元資金の数倍〜数百倍の取引が可能）の
存在だ。通常の投資信託などであれば、投資家から集めた資金の範囲で現物株
へ投資することが多いが、ヘッジファンドの場合、集めた資金に加えて、借り
入れ（借金）やそれらを証拠金にした先物・オプション、あるいは債券・商品
・為替など様々な運用を行う。

さらに言えば、投資信託は基本的に現物買いであるのに対してヘッジファンド
は売り（空売り）も頻繁に行う。

二つ目は、ヘッジファンドの投資情報が外部に伝わりにくい点だろう。ヘッジ
ファンドは特定の少数投資家から投資資金を集めているため、投資信託のよう
に不特定多数の投資家から資金を集めていないことから、運用成績の開示義務
がほとんどない。

つまり、高いレバレッジをかけた投資家（ヘッジファンド）が実際にどのよう
な運用を行っているのか把握できないことが大きな問題なのだ。

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【個人投資家が対処すべき方法とは？】
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個人投資家はこのようなヘッジファンドに対して、圧倒的に弱者である。前述
のように、株式以外にも様々な投資を行う投資家に対して、個人投資家はその
９割が現物株の「買い」だけで取引をしているそうだ。

これは、野球で言えばストレートしか球種を持たないピッチャーのようなもの
だ。ヘッジファンドのようにフォークやナックルまで操り、球速が150キロを
超えるような相手に対して、130キロのストレートだけで個人投資家は勝負し
ているのだ。

さすがに、債券や商品・オプションまでやらなければ利益が出ないとは思わな
いが、少なくとも株式の空売りは必須だろう。

株価は上下どちらかにしか動かないのだから、買いと売りさえできればなんと
かなる。

実際、ヘッジファンドでも現在、最もポピュラーな投資手法はロング・ショー
トだ。

ロング・ショートとは、ロング（買い）とショート（売り）を同時に行う投資
手法で、簡単言えば割安な銘柄を買って、割高な銘柄を売る（空売り）する手
法だ。

どんなトレンドでも、上昇する銘柄も下落する銘柄もある。上昇トレンドなら
買いの比率を多くすればいいし、下落トレンドなら売りのポジションを増やせ
ばいい。

これは、個人投資家でも十分できる投資手法だ。さらに詳しいレポートに関し
ては、下記のＵＲＬからダウンロードできる無料レポート
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「カブ知恵」発、業績底入れ期待が強く、日経は小幅反発

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年7月29日発行

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★ 目次
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10113.24 25.98 0.26％
ＴＯＰＩＸ 930.36 0.23 0.02％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1209.18 -1.42 -0.12％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1024.34 9.46 0.93％
マザーズ 455.67 4.62 1.02％
ヘラクレス 616.64 2 0.33％
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★ 相場概況（主力株）
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29日の日経平均は前日比25.98円高の10113.24円、高値は10時39分の10161.95
円、安値は始値の10035.91円。東証一部の売買代金は１兆4004億円、値上がり
銘柄数は739銘柄、値下がり銘柄数は807銘柄、変わらずは132銘柄だった。日
経平均は小幅に２日ぶりに反発。

28日のＮＹダウは４日ぶりに小幅反落した。前日比11.79ドル安の9096.72ドル
で取引を終えた。一方、ナスダック総合指数は続伸した。同7.62ポイント高の
1975.51ポイントで取引を終えた。

コンファレンス・ボードが発表した７月の米消費者信頼感指数は46.6と、前月
の49.3から2.7ポイント低下した。市場予想の49.0を下回った。先行きの景況
感を示す期待指数も62.0と、前月の65.5から3.5ポイント低下し、４月以来の
低水準となった。これが嫌気された。

一方、５月のＳ＆Ｐケース・シラー住宅価格指数は、主要10都市平均で前年同
月比16.8％下落した。しかし、下落率は直近のピークをつけた１月の19.4％減
以降、４カ月連続で縮小した。前月比では06年夏以来、約３年ぶりに上昇に転
じた。これは好材料視された。

ＮＹ円相場は反発した。前日比60銭円高・ドル安の１ドル＝94円50−60銭で取
引を終えた。円は対ユーロで４日ぶりに反発した。前日比１円60銭円高・ユー
ロ安の１ユーロ＝133円90銭−134円00銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は４日ぶりに反落した。ＷＴＩ期近の９月物は前日比1.15ド
ル安の１バレル67.23ドルで終えた。

ＮＹダウの下落、原油安、円高を背景に、前場の東京株式市場は調整・もみあ
いとなった。売り買い共に手掛かり材料に欠け、相場全体の方向感は乏しかっ
た。

後場に入ると、日経平均は一段と狭いレンジでもみあった。後場の日経平均の
値幅は62.42円にとどまった。アジア各国・各地域の株式市場が総じて軟調な
ことも、重石となった。

東証33業種では、精密機械、電気機器、情報・通信、金属製品、化学、機械、
ゴム製品、輸送用機器、水産・農林、サービス、建設、食料品の12業種が値上
がりした。一方、海運、鉱業、不動産、保険、ガラス・土石、証券、商品先物、
その他製品、銀行、陸運などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはロプロ（8577）、２位はハルテック
（5916）、３位はソフトブレーン（4779）。一方、値下がり率トップはディー
・エヌ・エー（2432）、２位は堀場製作所（6856）、３位は日新製鋼（5407）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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東証が29日に発表した、24日時点の裁定買い残高（期近・期先合計）は２週連
続で増加しました。前週末比1716億円増加１兆2255億円と、昨年10月17日時点
の１兆5992億円以来、約９カ月ぶりの水準を回復しました。

日経平均の押し上げの原動力として、裁定買いが機能しているようです。これ
が増加傾向を示しているうちは、日経平均は堅調な動きが期待できるでしょう。
逆に、これが減ってくるようだと、急落リスクが高まるとみています。

一方、信用評価損益率は２週連続で改善しました。24日申し込み時点の評価損
益率はマイナス10.67％でした。前週のマイナス12.87％からマイナス幅が2.2
ポイント縮小しました。買い方の手の内・マインドは着実に改善しているよう
です。

http://www.kabutie.jp/tec_pop.php?id=2

また、信用買い残高は１兆4474億円と、前週末時点比924億円減少しています。
将来の売り予約である買い残が減少したことは、先行きの需給にとってポジテ
ィブな状況と言えるでしょう。

仮需（裁定買い+信用買い）の状況は、足元では、良好な状態が維持されてい
るようです。このため、相場が急落し難く、急騰し易い状況になっているとみ
ています。

今後、終値で６月のＳＱ値をブレイクするようなら、売り方の踏みが加速する
展開を想定しています。外部環境次第とはいえ、買い方に有利な投資環境にな
っていると考えます。

http://www.kabutie.jp/tec_pop.php?id=6

なお、基本的には、バイ・アンド・ホールドの中長期資金の流入は、少なくと
も、選挙の結果が出るまでは期待薄と考えます。投機的な性格の強い短期資金
がメインであり、プレーヤーもアクティブ個人と証券自己が中心とみています。

また、物色対象は、民主党政権でメリットを享受する銘柄群が買われ、デメリ
ットを被る企業が叩き売られることでしょう。それと、４−６月決算が良かっ
たものが買われ、良くなかったものが売られる状況も継続することでしょう。

よって、全面高は期待薄で、閑散相場の中、個別株物色の色彩が強い状況が継
続するとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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29日のＩＰＯレシオは97.92と、前日から30.65ポイント急低下しました。低下
は２日連続です。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は132.04と、こちらも２日連続で低下しました。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っている上、５日移動平均線自体も下向
きに転じていることで、直近ＩＰＯ市場の上昇局面は、赤信号が点灯しました。
現在は、調整の青信号が点灯した状態です。

一方、３市場売買代金は前日から22億円増加し367億円でした。増加したとは
いえ、引き続き、売買代金が低迷傾向であることはネガティブ材料です。

なお、主要３指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均は２日続落です。終値（確報）は、前日比１円42銭安の
1209円18銭でした。

ジャスダック市場の売買代金は概算で122億円でした。28日の107億円、27日の
102億円からは若干増加ですが、前週末の135億円からは減少しています。あま
りいい傾向とはいえません。個人投資家の新興離れが警戒されます。

東証マザーズ指数は３日ぶりに反発、大証ヘラクレス指数は２日続伸しました。

ところで、17日、東証マザーズに新規上場したクックパッド（2193）は21日に
19100円で初値を付けました。本日は、23800円で寄った後、10時28分の25200
円を高値に失速しました。結局、23400円前日比400円安で取引を終えています。
３日ぶりの反落です。

なお、売買代金は23日55.62億円、前週末24日12.66億円、27日6.17億円、28日
15.42億円、そして、本日16.59億円と、売買代金減少傾向に歯止めが掛かりま
した。今後も高
水準のボリュームが維持できるかに注目しておく必要があります。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、29日現在346.
37ポイント、雲上限は489.70ポイントと、その幅は143.33ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り
叩かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は455.67ポイントですので、５日移動平均線（29
日現在、453.76ポイント）を、上回ってきました。

また、パラボリックは買い転換（ＳＡＲ406.49ポイント）しています。

５日移動平均線をブレイクし、パラボリックが買い転換しているため、マザー
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★ 編集後記
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日経平均は堅調ですが、体感温度はそれほど高くないですねぇ。

おそらく、多くの投資家が夏休みに入り、積極的な売買をしているのが、宵越
しの株を持たないデイトレーダーと証券ディーラーだけだからでしょう。

このため、商いは盛り上がらず、夏枯れ状態の下でのサマー・ラリーとなって
いるようです。

まあ、選挙が来月末ですから、政策が見極められるまでは、日本株なんて腰を
据えて買うのは難しいから、現状の夏枯れは当然と言えば、当然なんですが。

当分、民主党政権誕生を材料にした個別株物色が継続することでしょう。

（藤井英敏）

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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10087.26 -1.4 -0.01％
ＴＯＰＩＸ 930.13 1.87 0.2％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1210.6 -0.42 -0.03％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1014.88 3.49 0.35％
マザーズ 451.05 -4.83 -1.06％
ヘラクレス 614.64 -2.57 -0.42％
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★ 相場概況（主力株）
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28日の日経平均は前日比1.40円安の10087.26円、高値は始値の10116.89円、安
値は12時59分の10049.63円。東証一部の売買代金は１兆2583億円、値上がり銘
柄数は569銘柄、値下がり銘柄数は994銘柄、変わらずは123銘柄。日経平均は1
0日ぶりに反落した。

27日の米国株式市場では、ＮＹダウは小幅ながら３日続伸。前週末比15.27ド
ル高の9108.51ドルで取引を終えた。

６月の新築住宅販売が前月比11％増の38万4000戸（年率換算）と、2000年12月
以来の大幅な伸びとなった上、市場の事前予想の年率35万戸の増加も上回っ
た。

また、販売価格中央値は前月から5.8％下落し、20万6200ドルと、前年同月比
では12％下落したが、在庫は28万1000戸と、1998年２月以来の水準に減少した。
この住宅市場底入れの兆しが好感された。

ＮＹ円相場は反落した。前週末比35銭円安・ドル高の１ドル＝95円10−20銭で
取引を終えた。円は対ユーロで３日続落した。前週末比85銭円安・ユーロ高の
１ユーロ＝135円50−60銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は３日続伸した。ＷＴＩ期近の９月物は前週末比0.33ドル高
の１バレル68.38ドルで終えた。一時68.99ドルまで上昇し、期近物として２日
以来の高値を付けた。

前場の東京株式市場では、米株堅調、円安、原油高を素直に好感する買いが入
った。しかし、６月のＳＱ値10147.65円が上値メドとして意識され、上値は重
かった。また、昨日まで、日経平均は９連騰しており、高値警戒感も強かった。

後場に入っても、膠着感の強い相場が続いた。CME Globexで、米株価指数先物
が軟調に推移していることが上値圧迫要因として意識されていた。

東証33業種では、鉄鋼、不動産、食料品、情報・通信、銀行、小売、パルプ・
紙、非鉄金属、輸送用機器、金属製品、卸売などが値上がりした。一方、精密
機械、石油・石炭製品、ゴム製品、電気機器、鉱業、空運、ガラス・土石、サ
ービス、機械などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは日立ソフトウェア（9694）、２位は
日立マクセル（6810）、３位はアイネス（9742）。一方、値下がり率トップは
山水電気（6793）、２位は東急リバプル（8879）、３位は住友不動産販売（88
70）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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28日の日経平均は10日ぶりに反落です。しかし、下落幅１円40銭と、ごく僅か
です。本日に関しては、昨日に約21年ぶりとなる９日続伸を記録したことで、
市場では短期的な高値警戒感が強まっていましたから、当然の一服でしょう。

また、今後の値動きに関しては、市場では、４月から７月までの、ＳＱ算出日
にかけては上昇し、ＳＱ算出日以降は調整する傾向を参考に、同様の値動きを
辿るのではないかとの観測が強まっているようです。

果たしてそうなるかどうは別として、売り方はここ最近の相場の上昇で厳しく
なっていることは想像に難くはありません。今後、６月のメジャーＳＱ値（10
147.65円）をブレイクすると、需給は劇的に改善するため、売り方の買戻しが
期待できるでしょう。

ブレイクできるかどうかは、外部環境次第ですね。米株相場、原油相場、円相
場がカギを握っています。特に、原油相場との連動性が高まっている感が強い
です。このため、今後、原油価格が高値を追うようなら、日経平均もＳＱ値を
ブレイクして、踏み上げ相場に突入する可能性が高いとみています。

物色は、民主党のマニフェストが昨日正式発表されたので、民主党の政権が誕
生した場合、メリットを受ける企業群が買われ、デメリットを被るであろう企
業群が叩き売られるのでしょう。

例えば、本日は、民主党がマニュフェストの中の「安心取引で中古・リフォー
ム・賃貸市場を活性化」の中で、「一つの業者が売り手と買い手の両方から手
数料を取る両手取引を原則禁止とします」という一文が入っていました。

これを受け、住友不動産販売（8870）、東急リバブル（8879）など不動産仲介
会社の一角が叩き売られました。

このような傾向が当分続くことになるとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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28日のＩＰＯレシオは128.57と、前日から24.06ポイント低下しました。低下
は２日ぶりです。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は154.39と、こちらは７日ぶりに低下しました。

ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っている上、５日移動平均線自体も下向
きに転じたことで、直近ＩＰＯ市場の上昇局面は、赤信号が点灯しました。現
在は、調整の青信号が点灯した状態です。

一方、３市場売買代金は前日から26億円増加し345億円でした。引き続き、売
買代金が低迷傾向であることはネガティブ材料です。

なお、主要３指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均は10日ぶりに反落しました。終値（確報）は、前日比42
銭安の1210円60銭でした。

ジャスダック市場の売買代金は概算で107億円でした。前日の102億円からは若
干増加ですが、前週末の135億円から大幅に減少しました。あまりいい傾向と
はいえません。個人投資家の新興離れが警戒されます。

東証マザーズ指数は２日続落、大証ヘラクレス指数は３日ぶりに反落しました。

ところで、17日、東証マザーズに新規上場したクックパッド（2193）は21日に
19100円で初値を付けました。本日は、22050円で寄った後、９時９分の21890
円を安値に切り返しました。結局、23800円前日比2350円高で取引を終えてい
ます。２日続伸です。

なお、売買代金は23日55.62億円、前週末24日12.66億円、27日6.17億円、そし
て、本日15.42億円と、売買代金減少傾向に歯止めが掛かりました。今後も高
水準のボリュームが維持できるかに注目しておく必要があります。

短期資金の流入が細るようだと、高値が維持できるのかは、非常に不透明です
からね。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、28日現在346.
37ポイント、雲上限は489.70ポイントと、その幅は143.33ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り
叩かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は451.05ポイントですので、５日移動平均線（28
日現在、452.02ポイント）を、割り込みました。

しかし、パラボリックは買い転換（ＳＡＲ401.53ポイント）しています。

パラボリックが買い転換している間は、マザーズ指数の上昇ピッチが加速する
可能性が高いと考えます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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東証が28日に発表した前週末24日申込時点の信用買い残は、２週連続で減少し
ました。

前週比924億円減の１兆4474億円でした。減少幅は３月27日の990億円以来の高
水準でした。

一方、信用売り残高は２週連続で増加しました。前週比281億円増の9590億円
でした。

この結果、信用倍率は1.51倍と前週の1.65倍から低下しました。将来の売り予
約の買い残が減り、買い予約の売り残が増加したことは、信用需給にとっては
非常にポジティブです。

この傾向が続くようなら、踏み上げ相場の到来が期待できそうですね。

（藤井英敏）

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10088.66 144.11 1.45％
ＴＯＰＩＸ 928.26 7.78 0.85％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1211.02 8.77 0.73％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1011.39 3.57 0.35％
マザーズ 455.88 -1.24 -0.27％
ヘラクレス 617.21 4.27 0.7％
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★ 相場概況（主力株）
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27日の日経平均は前日比144.11円高の10088.66円、高値は12時44分の10179.59
円、安値は９時３分の10015.11円。東証一部の売買代金は１兆3862億円、値上
がり銘柄数は1039銘柄、値下がり銘柄数は502銘柄、変わらずは156銘柄。日経
平均は９日続伸と、1988年２月の13日の続伸以来、バブル崩壊後初の記録とな
った。

24日のＮＹダウは小幅に２日続伸した。前日比23.95ドル高の9093.24ドルで取
引を終えた。23日夕に発表した四半期決算で売上高が予想を下回ったマイクロ
ソフトの下落が嫌気され売りが先行したが、景気回復期待から、押し目買いが
入ってＮＹダウは小高く取引を終えた。

ＮＹ円相場は反発した。前日比15銭円高・ドル安の１ドル＝94円75−85銭で取
引を終えた。円は対ユーロでは続落した。前日比40銭円安・ユーロ高の１ユー
ロ＝134円65−75銭で取引を終えた。７月の独Ｉｆｏ企業景況感指数や同月の
ユーロ圏の製造業とサービス業の購買担当者景気指数（ＰＭＩ）がそれぞれ市
場予想を上回ったことが、ユーロ買い材料となった。

ＮＹ原油先物相場は続伸した。ＷＴＩ期近の９月物は前日比0.89ドル高の１バ
レル68.05ドルで取引を終えた。

ＮＹダウ高、原油高を好感し、前場の東京株式市場は買いが先行した。だが、
１万円オーバーでは売り買いが交錯し、指数は膠着感が強かった。なお、市場
の一部では、米国のミューチュアルファンドなど、海外の実需筋も買っている
との観測も囁かれていた。

後場に入ると、アジア各国・各地域の株式市場が軒並み堅調だったことで、買
い意欲が一段と強まった。しかし、買い一巡後は、利益確定売りに押され、日
経平均は伸び悩んだ。

東証33業種では、証券、商品先物、精密機械、電気機器、倉庫・運輸、金属製
品、輸送用機器、保険、鉄鋼、繊維製品、医薬品、銀行、サービス業、機械、
その他金融などが値上がりした。一方、海運、ゴム製品、石油・石炭製品、鉱
業、電気・ガスの５業種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはアビリット（6423）、２位は日立情
報（9741）、３位は日立ソフトウェア（9694）。一方、値下がり率トップはシ
ルバー精工（6453）、２位は蝶理（8014）、３位はステラケミファ（4109）。

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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均は９日続伸です。６月15日以来、約１カ月半ぶりに終値で１万円台を
回復しまし。９日続伸は13日続伸した1988年２月以来、約21年ぶりのことです。

しかし、６月の10147.65円に撥ね返された格好です。ここまでは強い動きです
が、ここにきて、売り物が出てくる価格帯に達したとみておく必要があるでし
ょう。10147.65円を終値で超えてくれば、踏み上げ相場に移行するとみていま
す。

なお、売買代金はそれほど膨らんでいません。アクティブ個人や証券会社自己
売買部門の短期筋の回転売買が中心です。つまり、これらの回転商い分を除く
と、実質的には薄商いと考えています。

物色に関しても、短期筋好みの銘柄群がメインになるでしょう。材料性のある
銘柄群ということになります。

彼ら好みの銘柄とは値動きの軽い銘柄です。また、彼らは、多くの場合、宵越
しのポジションは持ちません。このため、物色に継続性は無く、その日その日
の値動きの軽い銘柄を猫の目のようにクルクル変化させながら、物色するとみ
ています。

ただし、日米共に、短期的な全体的な相場の過熱感は否めません。このため、
外部環境が悪化するようなら、一気に相場のムードが暗転する可能性は低くは
ないとみています。

ザックリとした相場観では、先述の６月ＳＱ値を抜けるまでは、このレベルで
は持株を全て現金化して、押し目買いのチャンス待ち。逆に、ＳＱ値を終値で
ブレイクしたら、10700円レベルまでの上昇を想定して、信用取組妙味のある
銘柄群の踏み上げ期待で参戦といった具合です。

ここにきて、市場の一部で、「持たざるリスク」といった声が聞こえています。
経験則上、このような声が聞こえてきた段階が、天井になることが多いため、
警戒しておく必要があるでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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27日のＩＰＯレシオは152.63と、前週末から15.13ポイント上昇しました。上
昇は３日振りです。

ＩＰＯレシオ５日移動平均線は167.43と、こちらは９日連続で上昇しました。

しかし、ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回っていることで、直近ＩＰＯ市
場の上昇に対して、黄色信号が点灯した状態が続いています。

一方、３市場売買代金は前日から45億円減少し319億円でした。売買代金が減
少傾向であることはネガティブ材料です。

なお、主要３指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均は９日続伸しました。終値（確報）は、前日比８円77銭
高の1211円２銭でした。

ジャスダック市場の売買代金は概算で102億円と前週末の135億円から大幅に減
少しました。あまりいい傾向とはいえません。個人投資家の新興離れが警戒さ
れます。

東証マザーズ指数は９日ぶりに反落しました。一方、大証ヘラクレス指数は２
日続伸です。

ところで、17日、東証マザーズに新規上場したクックパッド（2193）は21日に
19100円で初値を付けました。本日は、20950円で寄った後、９時49分の20550
円を安値に切り返しました。結局、21450円前日比160円高で取引を終えていま
す。３日ぶりの反発です。

ですが売買代金は23日55.62億円、前週末24日12.66億円、そして本日6.17億円
と、急減しています。短期資金の流入が細りました。こうなると、今後、この
高値が維持できるのかは、非常に不透明ですね。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、27日現在346.
37ポイント、雲上限は489.70ポイントと、その幅は143.33ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。

ですが、今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り
叩かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は455.88ポイントですので、５日移動平均線（27
日現在、440.40ポイント）を、上回っています。

また、パラボリックは買い転換（ＳＡＲ396.14ポイント）しています。

パラボリックが買い転換しているため、マザーズ指数の上昇ピッチが加速する
可能性が高いと考えます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）

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★ 編集後記
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日経平均は９連騰しました。

しかし、盛り上がっているとは言い難いですねぇ。参加者が限られているよう
です。おそらく、現在、市場に積極的に参加しているのは、プロとセミプロだ
けなんでしょう。

一般的な、バイ・アンド・ホールドを好む投資家の活性は鈍ったままのようで
す。

これでは、トレンドの発生は期待薄です。閑散相場の中、短期回転売買が主流
のサマー・ラリーが継続することになりそうです。

（藤井英敏）

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