Tuesday, January 29, 2008

「カブ知恵」発、郵船の好決算と、アジア株の上昇で、大幅反発�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年1月29日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13478.86 390.95 2.99%
TOPIX 1328.73 35.7 2.76%
日経JASDAQ 1548.64 1.85 0.12%
J−Stock 1304.46 14.73 1.14%
マザーズ 656.49 6.92 1.07%
ヘラクレス 1004.94 17.1 1.73%
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★ 各種ランキング
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東証1部 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
5721 S・サイエンス 12 20
6453 シルバ精 31 19.23
1518 三井松 246 14.42
6866 日置電 1979 14.33
6793 山水電 8 14.29

東証1部 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
6759 NECトーキン 230 -25.8
6997 日ケミコン 471 -12.2
4723 グッドウィル 6580 -11.3
2056 日配飼 112 -11.1
4310 D I 97200 -10.8

マザーズ/ヘラクレス 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2880 ミホウJPN 12980 18.11
3037 スタイライフ 131000 18.02
3328 ネットプライス 131000 18.02
4749 アドバックス 34 17.24
3836 ディーバ 152000 15.15

マザーズ/ヘラクレス 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
3801 アスキーソリュ 19100 -13.5
2120 ネクスト 203000 -11.7
2388 ウェッジHD 19500 -9.3
8945 社宅S 99800 -8.44
2377 サイバファーム 37000 -7.27

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
7248 東証1部 カルソカンセ 422 10.63
8925 マザーズ アルデプロ 17760 5.400
9508 東証1部 九州電 2805 4.390
7453 東証1部 良品計画 6450 4.120
6723 東証1部 NECエレ 1997 4.050
2897 東証1部 日清食 3400 3.700
9113 東証1部 乾汽船 1617 3.460
8328 東証1部 札幌北洋 870000 3.000

出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
7240 東証1部 NOK 2140 -16.7
9501 東証1部 東 電 2810 -12.7
4182 東証1部 三菱ガス 959 -11.6
5001 東証1部 新日石 727 -10.1
9021 東証1部 JR西日本 511000 -9.47
7013 東証1部 IHI 209 -8.89
9007 東証1部 小田急 698 -8.72
8227 東証1部 しまむら 8840 -7.54
5406 東証1部 神戸鋼 356 -5.79
3436 東証1部 SUMCO 2495 -5.25

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★ 相場概況(主力株)
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29日の日経平均は前日比390.95円高の13478.86円、高値は14時16分の13506.81
円、安値は12時37分の13224.66円。東証一部の売買代金は2兆5231億円、値上
がり銘柄数は1508銘柄、値下がり銘柄数は181銘柄、変わらずは38銘柄だった。

前場は、FRBによる追加利下げ期待で28日の米株式相場が反発したことを受
け、幅広い銘柄に買い戻しが先行した。29日のアジア各国・地域の株式市場で、
主要な株価指数は軒並み上昇して始まったことも好感された。一方、寄り前発
表の前年12月の家計調査で、全世帯の実質消費支出は市場予想に反して大幅に
増加したが、可処分所得の減少が続いているため、市場への影響は限定的だっ
た。

後場は、ブッシュ米大統領の一般教書演説には目新しさがないとの見方が強ま
り、上げ幅を縮小する場面があったが、アジア各国・地域の株式相場が堅調に
推移していることや、前引け後に08年3月期通期の収益予想の上方修正を発表
した郵船(9101)が後場、一段高となっていることで、買戻しが再び優勢とな
り、日経平均は高値圏で取引を終えた。

業種別では、東証33業種中値下がりは精密機械とゴム製品の2業種のみ。一方、
値上がりでは、海運、卸売、パルプ・紙、非鉄金属、不動産、その他製品、金
属製品、ガラス・土石、建設などが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはエス・サイエンス(5721)、2位は
シルバー精工(6453)、3位はアーク(7873)。一方、下落率トップはNEC
トーキン(6759)、2位は日本ケミコン(6997)、3位はグッドウィル・グルー
プ(4723)。

個別銘柄動向は以下の通り

三井松島(1518)、UBS、原料炭価格は鉄鋼市場の予想を大幅に上回る値上が
りの可能性
246円 31円高
三菱商事(8053)は25日、豪州クイーンズランド州中央部の集中豪雨によって、
現地の原料炭の採掘事業に出荷遅延などの影響が出ていることを明らかにした。
同社が5割の権益を保有する現地の事業会社は24日、天災などにより一時的に
売り手への出荷義務が免責される契約上の「フォースマジュール(不可抗力)」
条項を宣言した。この事業は、三菱商事の全額出資子会社と豪英系資源大手の
BHPビリトンが折半出資で設立した世界最大の原料炭生産会社BMAが進め
ている。これに関して、UBS証券は、海上貿易ベースで豪州は世界供給の50%強
のシェアで、一方、消費国は日本が30%弱と最大だという。日本の仕入先別シェ
アでは豪州が75%程度と最大で、BMAは豪州の輸出量の50%弱を占めており、日本
の受ける影響は大きいそうだ。原料炭価格は鉄鋼市場の予想を大幅に上回る値
上がりとなる可能性が高まってきたという。同社は、豪州等海外炭を輸入販売
しており、これが買い材料となったと観測される。

住商情報システム(9719)、通期連結業績の上方修正と自己株取得を好感
1745円 205円高
28日、08年3月期通期連結業績の上方修正と自己株取得を発表した。これが好
感された。売上高は従来の1450億円を1380億円に下方修正したが、営業利益は
同93億5000万円を99億円へ、経常利益は同95億円を102億円へ、当期純利益は
同49億円を52億円へ、それぞれ上方修正した。売上高は、主として中間期にお
ける情報通信関連ハードウェア販売の減少及び事業譲渡の影響等もあり通期の
売上高は期初予想より減少する見込み。利益額は、ソフトウェア開発・情報処
理の収益性が改善し、また、間接部門の効率化等により人的資源への先行投資
等を吸収した上で販売費及び一般管理費が期初予想より減少することもあり、
営業利益、経常利益並びに当期純利益の各々の利益において期初予想より増加
する見込み。自己株式取得は、取得しうる株式の総数上限は250万株(発行済株
式総数(自己株式除く)に対する割合 4.71%)、取得価額の総額は50億円、取
得期間は、08年1月29 日〜08年3月14日。

新日鉄ソリューションズ(2327)、三菱UFJ予想を上回るポジティブ・サプラ
イズ
3140円 340円高
三菱UFJ証券は、同社のレーティング「1」を継続した。08年3第3 四半期
(4〜12 月)業績は、売上高1123.5 億円、営業利益96.1億円と、売上高、営
業利益ともに三菱UFJ 証券を上回るポジティブ・サプライズだという。金融、
産業向けに加えて、官公庁向けが好調に推移したことが要因だそうだ。三菱U
FJでは、第3 四半期の決算内容及び期末の受注残高の状況を考慮すると、会
社計画は保守的で上ぶれする可能性が高いと予想しているという。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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2ブッシュ大統領の一般教書演説は、減税を軸にした総額1500億ドル(約16
兆円)の緊急経済対策の早期実施を議会に要請したが、既に骨格が発表され
ており、下院と合意している内容とあって、目新しさはなかった。

サブプライムローン問題対策への公的資金投入などに踏み込んだ発言もなく、
やや期待外れの内容だった。しかし、29日から30日開催のFOMCで、F
RBが0.5%の利下げに踏み切ると読んでおり、これが相場を支えている。

なお、本日は、前引け後に08年3月期通期の収益見通しを上方修正した郵船
(9101)が後場一段高となったことで、投資マインドが大幅に改善した。こ
のように、市場の関心の高い企業の好決算が、相場の流れを大きく作用する
展開が今しばらく続く見通しだ。

また、ザラ場中には、アジア株式市場の動向が指数売買に大きな影響を与え
続ける不安定な状況も継続する可能性が高い。内部要因よりも外部要因次第
で、上下に振らされ易い投資環境が今暫く継続すると覚悟しておきたい。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます!(平日随時更新)

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★ 相場概況(新興市場)
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29日の新興3市場は全面高。日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数、大証
ヘラクレス指数が揃って反発した。前日の米株反発を受けて日経平均株価が急
反発したことで投資家心理が改善し、新興株にも買いが入った。

個別では、イー・レヴォリューション(4233)、武井工業所(5286)、トラン
スデジタル(9712)、ミホウジャパン(2880)、スタイライフ(3037)、ネッ
トプライスドットコム(3328)、アドバックス(4749)、オーエーシステム
(7491)などの値上がりが目立つ。

一方、アスキーソリューションズ(3801)、ネクスト(2120)、アプレック
(8489)、プロトコーポレーション(4298)、日本ゼニスパイプ(5274)、カ
ウボーイ(9971)、ウェッジホールディングス(2388)、日本社宅サービス
(8945)、ニューフレアテクノロジー(6256)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

イー・レヴォリューション(4233)、合併契約書締結を好感
56円 30円高
28日、イー・レヴォリューションを合併存続会社とし、親会社であるプリヴ
ェ企業投資ホールディングス株式会社(東証二部:コード6720。以下「プリ
ヴェ企業投資」という。)を合併消滅会社として、合併することを内容とす
る合併契約書を締結したと発表した。これが好感された。これにより、両社
は08年2月26日開催予定の臨時株主総会の承認を条件に、08年4月1日を効
力発生日として合併し、商号を「プリヴェ ファンド グループ株式会社(以
下「プリヴェ ファンド グループ」という。)」に変更する予定。プリヴェ
ファンド グループは、引続きジャスダックの上場を維持する予定。但し、
当社はジャスダックにおける「上場審査基準に準じた審査を受けるための猶
予期間」入り銘柄の指定を受けることが見込まれている。一方、プリヴェ フ
ァンド グループが東証にテクニカル上場申請を行うことにより、プリヴェ
ファンド グループが東証に上場され、プリヴェ ファンド グループ株式が東
証で引続き取引できることを検討してきた結果、テクニカル上場申請を行う
ことを決議した。テクニカル上場申請の結果、テクニカル上場が認められた
場合、プリヴェ ファンド グループは東証およびJASDAQ市場に重複上
場することになる。ただし、プリヴェ企業投資が04年4月1日に日産自動車
(7201)より静岡日産自動車を買収し、子会社化した際に、東証からプリヴ
ェ企業投資株式は「新規上場審査に準じた審査を受けるための猶予期間」入
り銘柄の指定を受けていることから、テクニカル上場が認められた場合でも、
東証の規定により、猶予期間終了日の翌日である08年4月1日から、プリヴ
ェ ファンド グループ株式は東証において監理銘柄に指定される予定。

スタイライフ(3037)、中国のサイトで服販売を材料視
131000円 20000円高のストップ高買い気配
29日、「インターネット衣料販売のスタイライフは中国に進出する。大手ポ
ータル(玄関)サイトにEC(電子商取引)サイトを開設し、日本のアパレルの
ブランド衣料を販売する。集客力の高い大手ポータルにサイトを開設し、ネ
ット利用者が急増している中国での事業展開を急ぐ。1月末に中国三大ポー
タルの一つ新浪(シンナー)の仮想商店街(モール)に「日本館」を開設する。
中国で衣料品のECを展開する北京流行概念商貿有限責任会社(北京)と共同
運営する。スタイライフが日本で商品管理をし、中国で北京流行社が顧客管
理、商品発送、決済管理などを担当する。売り上げの数%をシンナーに支払
う予定だ。」と一部報じられた。 これが買い材料となった。

ディーバ(3836)、08年6月期中間及び通期業績を上方修正を好感
152000円 20000円高のストップ高買い気配
28日、08年6月期中間及び通期業績を上方修正した。これが好感された。通
期売上高は従来の29億円を30億円へ、営業利益は同2億1000万円を3億5500
万円へ、経常利益は同2億円を3億5000万円へ、当期純利益は同1億1500万
円を1億9500万円へ、それぞれ上方修正した。第3四半期に予定していた大
型プロジェクトのライセンス出荷が年末に実施できたことから売上高が1億円
増加したことに伴い、前回発表の中間業績予想を修正した。なお、ライセン
スの好調な販売によりサービスの受注も堅調であり、足元の業績進捗は計画
を上回る水準で推移している状況を踏まえ、通期の業績予想についても修正
する。なお、当事業年度については製品開発体制の整備・強化に注力してお
り、下期には人財採用の積極化をより推進していくほか、新ソリューション
開発のための支出、および組織・事業基盤の整備・強化施策としてIT投資
を実施しており、業績の進捗・事業環境の状況に応じて戦略的項目への支出
を増加させていく予定としている。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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IPOレシオは前日から145.98ポイント上昇して、261.54となった。300台に
突入する可能性はあるが、さすがに超過熱ゾーンと慎重にみておきたい。今後
は、どこで、ピークアウトするのかを見極めるタイミングを計る必要がある。
直近IPO祭りも終焉が近いとみておきたい。

一方、3市場売買代金は前日から101.89億円減少して706.76億円となった。日
経平均が390円高と2.99%上昇(反発)したのに対して、東証マザーズ指数は1
.07%、ヘラクレス指数は1.73%の上昇にとどまっている。値動きの良好な東
証一部の主力株に短期資金が流入し、その一方、新興銘柄が見送られている様
子が窺える。なお、この最大の理由は、これまでの相場急落で、新興市場の主
力の投資主体の個人投資家が激しく痛んでいるからとみている。多くの個人投
資家の傷が癒えるには、さらなる上昇があれば別だが、基本的には相当の時間
を要する公算が大きい。このため、売買代金の増加は、よほどの好材料が飛び
出さない限り、期待薄。同時に、売買代金が膨らんでこないと、新興市場の先
高観が強まることもなさそう。ただし、今回の急落で、投げるべき人が投げた
感は強く、新興市場全体の株式需給は悪くはないとみている。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) 5MA 5MA乖離
6343 フリージアマク 23 3549 21 9.52
4233 イー・レヴォ 56 27149 31 86.67
6720 プリヴェHD 32 170282 18 77.78
7638 シーマ 41 5366 39 7.89
2160 ジーエヌアイ 71 11005 67 7.58
9898 サハダイヤ 124 12040 116 6.9
3250 ADワークス 49400 4653 46510 6.21
7527 システムソフト 125 6725 119 5.04
9318 J・ブリッジ 66 64653 47 43.48
8107 キムラタン 7 7272 5 40

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★ IPO情報
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IPOスケジュールはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.kabutie.co.jp/ipo/ipo.html
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★ 編集後記
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東証が29日に発表した25日申込時点の信用取引の買い残高は、5週連続で減少
しました。前週比2409億円減の2兆3727億円となりました。これは、05年1月
7日申込時点の2兆3724億円以来の低水準です。需給的には、信用買いの整理
が進捗し、ポジティブな状況となっていると言えるでしょう。しかし、これま
での下落が激しかった上、外部環境が一向にスッキリしないので、個人が買い
建て玉を増やすのはまだまだ先になりそうです。

(藤井英敏)

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