Monday, April 28, 2008

「カブ知恵」発、日経は2月27日以来の、取引時間中の1万4000円台乗せも、伸び悩む�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年4月28日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13894.37 30.9 0.22%
TOPIX 1361.75 21.84 1.63%
日経JASDAQ 1466.57 7.65 0.52%
J−Stock 1416.94 -48.45 -3.31%
マザーズ 601.38 -9.75 -1.6%
ヘラクレス 999.37 7.28 0.73%
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★ 相場概況(主力株)
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28日の日経平均は前週末比30.90円高の13894.37円、高値は10時24分の14003.
28円、安値は13時41分の13745.61円。東証一部の売買代金は2兆8262億円、値
上がり銘柄数は1154銘柄、値下がり銘柄数は478銘柄、変わらずは87銘柄だっ
た。

前場は、米国発の世界的な金融不安の後退を背景に、銀行株、証券株、その他
金融株や不動産株への買い戻しが続いた。同時に、世界的なインフレ懸念を背
景に、前週末と同様、海外投資家が債券先物を売って、株価指数先物を買う動
きも観測されていた。日経平均は取引時間中としては、2月27日以来2カ月ぶ
りに一時14000円大台を回復した。

後場に入ると、前場に一時、14000円を超えたことで達成感が広がり、利益確
定売りで急速に伸び悩み、一時13745.62円前週末比117.85円安まで売り込まれ
た。しかし、銀行株中心に物色意欲は衰えず、急速に下げ幅を縮め、最終的に
は小幅プラスで取引を終えた。

なお、NT倍率は前週末の10.34倍から10.20倍に低下した。これは3月24日の
10.19倍以来の低水準。銀行株、不動産の上昇が寄与した。

東証33業種では、精密機械、情報・通信、食料品、空運、パルプ・紙、電気・
ガスなどが値下がりした。一方、銀行、その他金融、不動産、証券、商品先物、
保険、鉄鋼、海運、機械、輸送用機器、鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品、建
設、非鉄金属、小売などが値上がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは富士通ゼネラル(6755)、2位はブ
ラザー工業(6448)、3位は丸三証券(8613)。一方、値下がり率トップはヤ
フー(4689)、2位は日本シイエムケイ(6958)、3位はOBARA(6877)。

個別銘柄動向は以下の通り

富士通ゼネラル(6755)、09年3月連結業績予想と08年3月期の復配を好感
452円 80円高のストップ高買い気配
25日、09年3月連結業績予想と08年3月期の復配を発表した。これが好感さ
れた。売上高は2360億円(前期比6.0%増)、営業利益は120億円(同17.6%
増)、経常利益は75億円(同5.8%増)、当期純利益は38億円(同29.8%増)
の見通し。当社は02年3月期以降、無配となっていたが、企業体質強化への
取り組みを進め、04年3月期以降、継続的に当期純利益を計上してきたこと
から、このたび復配時期と判断し、1株当たり3円の配当を実施する。

ブラザー(6448)、09年3月期、記念配当実施で前年同期比4円増配の26円
を好感
1339円 220円高のストップ高
25日、09年3月期の配当金の増配を発表した。これが好感された。引き続き
堅調な業績を見込むことから、普通配当として1株当たり年間2円の増配に
加え、08年4月に創業100周年を迎えたことを記念して中間期末に2円の記念
配当を実施する予定。従って1株当たり年間配当はあわせて前年同期比4円
増配の26円(中間期末配当:14円 うち記念配当2円、期末配当:12円)を予
定している。08年3月期の配当金は、期末配当を1株当たり11円とし、実施
済みの中間期末配当11円とあわせ、前年同期比2円増配の年間22円とする。
同時に発表した09年3月期連結業績は、米ドル:100.00円、ユーロ:155.00
円前提に、売上高は5700億円(前期比0.6%増)、営業利益は450億円(同15
.9%減)、経常利益は440億円(同5.4%減)、当期純利益は285億円(同5.1
%増)の見通し。

日立工機(6581)、目標株価を従来の1900円から2050円に引き上げ
1643円 200円高のストップ高買い気配
UBS証券は、同社の投資判断「Buy」を継続し、目標株価を従来の1900円か
ら2050円に引き上げた。今期の会社予想は為替を1ドル=100円、1ユーロ=1
55円の前提で売上高1860億円(同6%増)、営業利益240億円(同8%増)だが、
採算性が高い欧州のウェイトが更に高まる上、中国工場のマージン改善を加
味すれば堅めだという。為替円高の影響も軽微で、UBSは営業利益255億円を
予想している。

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若林栄四のプロフィール

1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券(アメリカ)執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。

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として作成されておりますが、元本を保証するものではありません。投資の最
終判断はご自身の責任で行うようお願い申し上げます。

(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長(金商)第1698号
社団法人日本証券投資顧問業協会 会員番号012-02024
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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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 28日の東京株式市場で東証1部の売買単価(売買高加重平均)が急上昇し、
前週末比60.36円高い1387.18円となり、昨年12月14日の1402.43円以来
の水準となった。

みずほFG(8411)や三井住友FG(8316)など大手銀行株やトヨタ(7205)
やホンダ(7267)などの自動車株といった値がさ株に売買が集まり、売買単
価の上昇につながった。

また、NT倍率は、前週末の10.34倍から10.20倍に低下し、3月24日の
10.19倍以来の低水準となった。信用収縮不安の後退を背景に、これまで大き
く下げていた銀行株や不動産株に買い戻しが入ったことでTOPIXの上げ
幅が大きくなったことが寄与した。

売り方の買戻しを起爆剤に銀行株が急騰したことが、本日の14000円乗せの
原動力になった様子が窺える。

今週、米国では、最大の注目材料である29-30日の米連邦公開市場委員会(F
OMC)が開催される他、29日の消費者信頼感指数や5月1日の米サプライ
マネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、2日の雇用統計など重要指
標の発表が目白押しとなっている。

米国株式市場がこれら重要指標やFRBの政策スタンスを受け、どのように
動くかが、日本株に大きな影響を与える見通しだ。

足元では、日米共に楽観ムードが優勢な状況だが、ここまでの極度の悲観か
らの揺り戻しによる上昇継続で、短期的にやや過熱している点は否めない。

特に、日経平均は前週まで、05年10月24日の週から11月28日の週にかけ
て以来となる6週連続の上昇を記録した。よって、目先の天井を取り敢えず
どこで付けるか(若しくは付けたか)の見極めのタイミングと考える。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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28日の新興3市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均は続伸し2営業日連
続の高値引けとなった。大証ヘラクレス指数も続伸した。一方、東証マザーズ
指数は続落。ヤフー(4689)が急落し、ネット関連株に売りが波及したことが
響いた。

個別では、サコス(9641)、フォーバルクリエイティブ(2724)、アイル(38
54)、イントランス(3237)、アスキーソリューションズ(3801)、エリアリ
ンク(8914)、エス・エム・エス(2175)、日本レップ(8992)、プラップジ
ャパン(2449)などの値上がりが目立つ。

一方、アクセス(4700)、アクロディア(3823)、エムティーアイ(9438)、
エイボン・プロダクツ(4915)、ビスケーホールディングス(7542)、セイク
レスト(8900)、ネットプライスドットコム(3328)、テックファーム(3625
)、土屋ツーバイホーム(1753)、サイバーエージェント(4751)、ヤフー(
4689)、アーティストハウスHLDGS(3716)、デジタルスケープ(2430)、
ユニバーサルホーム(4731)、トミタ(8147)、光波(6876)などの値下がり
が目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

イントランス(3237)、09年3月期業績予想を好感
23530円 3000円高のストップ高買い気配
25日、09年3月期業績予想を発表した。これが好感された。売上高は108億円
(前期比31.7%増)、営業利益は7億3000万円(同226.5%増)、経常利益は
5億1000万円(同379.5%増)、当期純利益は1億6000万円(同159.5%増)の
見通し。同社は物件の適法性確保、賃料収入の改善等に従来以上に注力する狙
いから再生期間をこれまでの6ヶ月から9ヶ月〜12ヶ月へと長期にシフトし、
より魅力的な物件作りに注力していく方針。今09年3月期は、再生力の強化を
推し進めるとともに、仕入及び販売チャネルとのパイプライン構築によるニー
ズの把握の徹底を図ることで、より確実に収益を計上できる体制を作り上げて
いく。また、リテール事業では、賃貸仲介及びプロパティマネジメントサービ
ス受託に優位となる不動産所有者データベースの構築を進めることで営業基盤
を整備していく。

santec(6777)、通期業績上方修正と増配を好感
370円 33円高
25日、08年3月期通期連結業績予想を上方修正した。これが好感された。原価
低減が予想を上回る成果を結んだことや、光部品事業において、比較的利益率
の高い製品が売上を伸ばしたことにより粗利益率が高くなったことが寄与した。
これらを主因として、通期連結業績予想の売上高は前回予想の38億3400万円か
ら38億3300万円に下方修正したが、営業利益4億5000万円(前回予想比63.6%増
)、経常利益3億5300万円(同50.2%増)、当期純利益2億8000万円(同24.4%増)
に、それぞれ上方修正した。また、この業績修正を踏まえ、08年3月期年間配
当予想を前回予想の5円から3円増配の8円(前期は無配)に修正した。

アクセス(4700)、一部報道「黒字決算偽装の疑い」を嫌気
99000円 20000円安のストップ安売り気配
28日、「ジャスダック上場のシステム開発会社アクセスが、2005年3月期に売
上高を水増しし連結最終黒字を装っていた疑いのあることが27日明らかになっ
た。銀行の融資打ち切りを避けるため、経営幹部が不正な会計処理に関与して
いた可能性が強い。証券取引等監視委員会は有価証券報告書の虚偽記載の疑い
があるとみて、証券取引法(現金融商品取引法)違反容疑で調査を進めている
もようだ。」と一部報じられた。この一部報道が嫌気された。なお、会社側は、
28日7時25分、「当社の創業者が代表取締役社長であった平成17年3月期(平成
16年4月1日〜平成17年3月31日)の決算・中間決算において、複数のシステム
開発関連取引(当該期間における売上合計金額:約13億円)において不適切な売
上計上を行っていたこと、及び平成14年7月〜平成19年3月までの期間における
案件について、一部不適切な原価処理(当該期間における売上原価合計金額:約
20億円)が行われていたことが判明しました。現在、社内調査委員会において、
過年度業績への影響予想額を鋭意算定中です。本件不適切な会計処理による当
社の連結財務諸表及び個別財務諸表上の影響に対する詳細は、把握でき次第す
みやかにご報告申し上げます。」と発表した。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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28日のIPOレシオは131.71と前週末の148.65から16.94ポイント低下し
た。低下は3日連続。どうやら23日の154.29で、IPOレシオはピークア
ウトし、これが目先の天井となったようだ。

本日の低下で、IPOレシオ5日移動平均線(141.43)を割り込んだ。まだ、
5日移動平均線自体は上向きのため、30日以降、上昇トレンドに回帰する可
能性は多少残っているが、IPOレシオが既にピークアウトした公算大の状
況を鑑み、その可能性は低いと考える。

今後は、IPOレシオが少なくとも50〜70程度までの調整となる展開をメイ
ンシナリオに据える。

そして、IPOレシオ5日移動平均線がいったん下降に転じた後、同線をI
POレシオが上にブレイクするまでは、直近IPO市場の調整は続くとみて
おきたい。

一方、3市場売買代金は前週末の610億円から7億円増加して617億円とな
った。活況の目安となる1000億円を大きく下回る水準で低迷している。新興
市場に資金は一向に流入してきていない。これでは新興市場の先高観が強ま
ることはない。

本日は東証一部のヤフー(4689)が前週末比9.50%下落したが、みずほ証券
は、同社の投資判断を「2」から「3」に引き下げ、目標株価を59000円に
設定した。マイクロソフトによる米ヤフーへの買収提案の期限が26日に到来
したことにより、結果的に中長期的なヤフーとグーグルの検索技術の差が拡
大するリスクが高まったという。

また、アクロディア(3823)は25日、08年3月期通期連結業績予想を下方
修正した。比較的利益率の高い「VIVID UI」及び関連製品について、08年
3月期に見込んでいたライセンス収入の売上計上が翌期にずれ込んだことが
響いた。これが嫌気され、同社株も前週末比15.26%安となった。

このヤフーやアクロディアの急落が嫌気され、新興市場中心にネット、モバ
イル関連銘柄群が連れ安した。人気のネット、モバイル関連が反発に転じる
までは、新興市場は物色の柱を失い、売買代金及び主要な株価指数の低迷を
余儀なくされよう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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自民、公明両党は28日、それぞれの党内手続きでガソリン税の暫定税率の復
活を盛った租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決する方針を確認し
たそうです。また、野党が福田康夫首相の問責決議案を参院に提出した場合
の対応に関しては、衆院で信任決議をして対抗する方向で検討に入ったとも
報じられています。衆院山口2区補欠選挙で暫定税率復活に有権者の反発が
大きかったことに関しては、政権与党は、「そんなの関係ねぇ」ようです。政
局流動化リスクが日毎に高まることになりそうです。株式市場にとっては、
中期的な波乱要因として留意しておきたいところですね。

(藤井英敏)

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