Friday, June 5, 2009

「カブ知恵」発、日経平均は終値で年初来高値を更新

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月5日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経225 9768.01 99.05 1.02%
TOPIX 916.56 5.57 0.61%
日経JASDAQ 1128.99 5.11 0.45%
J−Stock 901.26 19.62 2.23%
マザーズ 398.65 0.42 0.11%
ヘラクレス 614.71 3.88 0.64%

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★ 相場概況(主力株)
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5日の日経平均は前日比99.05円高の9768.01円、高値は9時7分の9774.98円、
安値は13時11分の9719.14円。東証一部の売買代金は1兆5058億円、値上がり
銘柄数は777銘柄、値下がり銘柄数は778銘柄、変わらずは144銘柄だった。日
経平均は2日ぶりに反発した。

4日の米国株式相場は反発した。NYダウは前日比74.96ドル高の8750.24ドル
で取引を終えた。RBCキャピタル・マーケッツが、4日付のリポートで、銀
行セクターの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたことや、ゴールド
マン・サックスが、09年末時点の原油先物価格の見通しを、従来の1バレル65
ドルから85ドルに引き上げたこと、などが買い材料になった。

また、新規失業保険申請件数(週間)が、前回の62.5万人から62.1万人に減少
したことも、好感された。

NY円相場は続落した。前日比60銭円安・ドル高の1ドル=96円55-65銭で取
引を終えた。円は対ユーロで大幅に反落した。前日比1円10銭円安・ユーロ高
の1ユーロ=136円95銭-137円05銭で取引を終えた。

NY原油先物相場は3日ぶりに反発した。WTI期近の7月物は前日比2.69ド
ル高の1バレル68.81ドルで終えた。一時69.60ドルまで上昇し、昨年11月5日
以来7カ月ぶりの高値を付けた。

米株反発や円安基調が好感され、前場の東京株式市場は買いが先行した。原油
高を背景に、資源関連が賑わった。一方、昨日まで賑わっていたGSユアサ(
6674)に代表される次世代自動車関連は、朝高後、総じて利益確定売りを浴び、
前日比マイナスに沈んだ。

後場に入り、米雇用統計発表を控え、模様眺め気分が一段と強まった。また、
週末でもあり、後場中ごろまでは、手仕舞い売りが断続的に出た。しかし、売
り一巡後は、大引けにかけ、日経平均は買い戻され、結局、終値ベースで年初
来高値を更新した。しかし、2日のザラ場高値9793.47円を超えることはなか
った。

東証33業種では、鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品、卸売、保険、精密機械、
輸送用機器、繊維製品、電気機器、銀行、情報・通信などが値上がりした。一
方、陸運、パルプ・紙、サービス、海運、その他金融、化学、空運、建設、医
薬品などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは田崎真珠(7968)、2位はダントー
ホールディングス(5337)、3位は宮越商事(6766)。一方、値下がり率トッ
プはジョイント・コーポレーション(8874)、2位はホシザキ電機(6465)、
3位はヘリオステクノH(6927)。

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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
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株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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来週は、
週末の先物・オプションのメジャーSQを控えていることもあり、
動き難い1週間となりそうです。

日経平均の想定レンジは9300円〜10000円程度です。

基本的には膠着相場でしょう。
上も重い、下も堅いという相場です。

日経平均の予想PERは40倍を超えています。
このため、バリュエーション的に上値は買い難いと思います。

一方、下値に関しては、
個人投資家中心に物色意欲が旺盛なため、
一方的な下落も想定し難い状況です。

カギを握るのは、円相場とみています。
対米ドルで、
95円よりも円安なら堅調相場、
95円よりも円高なら調整相場と考えます。

国内要因では、
特に、
相場を大きく動かす材料が見当たりません。

このため、円相場や米国株式市場、原油等の商品相場の動向に、
神経質な動きが継続するとみています。

為替に関しては、
大和総研が、
来週以降の動きには注意が必要と指摘しているようです。

1ドル95円/ドルどころを割り込んでいけば、
ドル下落基調が明確となる懸念があるそうです。

水準面では52 週線に頭を押さえられて推移しており、
ドル下落トレンドに変化はないとも。

チャートパターンも三尊天井であることや、
30週から39週程度のサイクルからは、
7月から9月まではドル安トレンドが継続しやすく注意だそうです。

為替動向には、
要注意ですね。

また、
過熱気味に物色されている次世代自動車関連に関しては、
リーディング・ストックのGSユアサ(6674)の値動き次第、
とみています。

GSユアサの騰勢が一服するようだと、
関連銘柄も、
調整色が強まるでしょう。

経済指標では、
10日の機械受注(市場コンセンサス、前月比0.8%増)、
同じく、10日の5月国内企業物価(同、前年比5.1%低下)、
などが予定されています。

しかし、
どちらも大きな材料とはならず、
相場への影響は限定的とみています。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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5日のIPOレシオは121.43と、前日から16.98ポイント上昇しました。
2日ぶりに大幅に上昇しました。

ここにきて、
変動が大きくなっています。

IPOレシオ5日移動平均線は125.52と、こちらは4日連続の低下です。
IPOレシオが5日移動平均線を僅かですが、
下回っている状態が続いています。

また、5日移動平均線自体も下向きを続けています。
直近IPO市場は、調整色が強まっています。
少なくとも、5日移動平均線を上抜くまで、
調整が続くでしょう。

一方、3市場売買代金は前日から46億減少して309億円となりました。

売買代金の減少は3日連続です。
これは、ネガティブですねぇ。

今後も、この傾向が続くようなら、
新興市場の調整色が、
一段と強まるとみています。

なお、主要な3指数は全面高でした。

日経ジャスダック平均は11日続伸しました。

終値(確報)は前日比5円11銭高の1128円99銭で、
5日連続で年初来高値を更新しました。

これは、
06年12月11日の11日続伸に並ぶ連騰記録です。

東証マザーズ指数は小幅に反発しました。
上昇率は僅かに0.11%です。

そして、大証ヘラクレス指数は3日続伸し、
連日で年初来高値を更新しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、
5日現在370.93ポイント、
雲上限は541.59ポイントと、
その幅は170.66ポイントと分厚いです。

少なくとも、雲を上抜けない限り、
新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況ではない点には、
注意したいところです。

ですが、
今後、
売買代金の増加を伴って上昇基調が続くなら、
ここまで売り叩かれた市場でもあり、
雲上抜けの可能性は決して低くはないと
みています。

なお、目先については、
終値は398.65ポイントですので、
5日移動平均線(5日現在、398.90ポイント)を割り込みました。

同線を割り込んだことで、
新興市場は全般的に、
短期的な調整に入ることでしょう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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足元の株式市場は、
原油高等の商品市況高騰を背景にした資源株高と、
次世代エネルギー、
とりわけ、
車載電池関連の上昇が、
相場を牽引しています。

この両輪が崩れない限り、
相場のマインドが急速に冷え込むことは、
なさそうです。

そのバロメーターがGSユアサ(6674)だと思います。
これが、
崩れだしたら、
日経平均は目先天井を付ける可能性が高そうです。

(藤井英敏)

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