キャッシングの基礎知識
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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月18日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9703.72 -137.13 -1.39％
ＴＯＰＩＸ 911.21 -11.82 -1.28％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1162.91 -0.3 -0.03％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 967.21 6.28 0.65％
マザーズ 429.50 -6.35 -1.46％
ヘラクレス 638.22 -11.52 -1.77％
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★ 相場概況（主力株）
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18日の日経平均は、前日比137.13円安の9703.72円、高値は始値の9778.35円、
安値は12時33分の9649.83円だった。東証一部の売買代金は１兆5978億円、値
上がり銘柄数は523銘柄、値下がり銘柄数は1053銘柄、変わらずは124銘柄だっ
た。日経平均は２日ぶりに反落した。
17日のＮＹダウは小幅に３日続落した。前日比７.49ドル安の8497.18ドルで取
引を終えた。Ｓ＆Ｐがウェルズ・ファーゴ、ＵＳバンコープ、キーコープなど
計18金融機関の格付けを引き下げたと発表したことが、相場の重石となった。
また、フェデックスの利益見通しが市場予想を下回ったことも、嫌気された。
ＮＹ円相場は３日続伸した。前日比60銭円高・ドル安の１ドル＝95円70-80銭
で取引を終えた。５月の米ＣＰＩが前月比0.1％上昇と、市場予想の0.3％上昇
を下回り、米インフレ懸念後退（金利低下期待の高まり）で、ドルが売られた。
一方、円は対ユーロで３日ぶりに反落した。前日比15銭円安・ユーロ高の１ユ
ーロ＝133円50-60銭で取引を終えた。
前場の東京株式市場では、円高が嫌気され輸出関連株が売られた。また、ＧＳ
ユアサ（6674）が朝高後、失速した。これを受け、昨日まで人気化していた電
池関連銘柄群が売られ、相場の地合いが急速に悪化した。この結果、前場の日
経平均は、寄り付き天井、安値引けとなった。
後場に入っても、軟調地合いは継続した。アジア各国・各地域の株式市場が総
じて軟調だったことが、警戒された。日本鉄鋼連盟が14時に発表した５月の粗
鋼生産は648.8万トンと、前月比75.3万トン、13.1％増、前年同月比38.5％減
で、前月比では２カ月振りに増加したものの、前年同月比では８カ月連続の減
少となった。これも重石となった。
東証33業種では、情報・通信、食料品、空運、小売、サービスの５業種が値上
がりした。一方、鉄鋼、海運、石油・石炭製品、鉱業、卸売、証券、商品先物、
非鉄金属、電気機器、銀行、輸送用機器、その他金融、機械、繊維製品、ガラ
ス・土石、建設などの値下がりが目立つ。
個別では、東証一部の値上がり率トップは兼松日産農林（7961）、２位は津田
駒工業（6217）、３位は田崎真珠（7968）。一方、値下がり率トップはエスサ
イエンス（5721）、２位は宮越商事（6766）、３位はゼクス（8913）。
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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。
この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。
そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。
また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
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株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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今日は、ＧＳユアサ（6674）は９時15分に1228円まで買われ、連日で上場来高
値を更新しました。しかし、その後は利食い売りに押され、失速。結局、1132
円前日比48円安でした。
ＧＳユアサが失速したことで、その他の電池関連も総じて失速しました。これ
が全体相場の地合い悪化に寄与したうようです。
しかし、個人投資家の物色意欲は強いようです。と言うのは、東証一部の値上
がり率トップの兼松日産農林（7961）に代表される仕手系の低位材料株が賑わ
っているのです。
電池関連が上昇一服になると、低位材料株がすかさず急騰するあたり、アクテ
ィブ個人の回転は効いていることが予想されます。
よって、当面は、電池関連と低位材料株物色が日替わりで行われる可能性が高
そうです。
なお、相場全体が出直るには、為替市場での円高が一服することや、米国株式
市場が上昇基調に戻ること、そして、原油価格など商品市況が堅調さを回復す
ることが必要だと思います。
このあたりの外部環境が改善しない限り、全体相場も調整が続くでしょう。
テクニカル的には、日経平均は５日移動平均線（18日現在、9894.58円）を終
値で上抜くまでは、調整が続くでしょう。
明日以降の注目ポイントは、25日移動平均線（同、9606.31円）がサポートに
なるかどうかですね。
現時点では、割り込んだとしても、ザラ場中に一瞬かなと思っていますが、先
述の外部環境が予想以上に悪化したら、話は別ですね。
もし、終値で、２日連続で25日移動平均線を割り込んだら、調整はやや長期化
するかも知れません。現時点では、25日移動平均線が強力にサポートする方に
分があるとみていますが。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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18日のＩＰＯレシオは144.74と、前日から1.21ポイント低下しました。低下は
２日ぶりです。ＩＰＯレシオの変動が小さくなっています。
ＩＰＯレシオ５日移動平均線は147.21と、こちらは３日ぶりの低下です。ＩＰ
Ｏレシオは、５日移動平均線を割り込んだままです。
５日移動平均線も低下し、且つ、５日移動平均線を割り込んでいますので、直
近ＩＰＯ市場の調整は継続する可能性が高そうです。
一方、３市場売買代金は前日から59億減少して483億円となりました。売買代
金の減少はネガティブですが、水準は、ここ最近では高水準です。
このため、それほど神経質になる必要はなさそうです。
なお、主要３指数は揃って下落しました。
日経ジャスダック平均の終値（確報）は、前日比30銭安の1162円91銭でした。
東証マザーズ指数も、大証ヘラクレス指数も、反落です。
なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、18日現在353.
99ポイント、雲上限は515.15ポイントと、その幅は161.16ポイントと分厚いで
す。
少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、注意したいところです。
ですが、今後、売買代金の増加を伴って上昇基調が続くなら、ここまで売り叩
かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。
なお、目先については、終値は429.50ポイントですので、５日移動平均線（18
日現在、428.91ポイント）を、上回っています。
同線を上回っている限り、新興市場は全般的に、堅調な動きが、期待できる状
況になっているとみています。
ただし、明日以降割り込んだら、調整色が強まることでしょう。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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東証が、18日発表した６月第２週（８〜12日）の投資部門別株式売買動向では、
外国人は３週連続で買い越しました。買越額は2562億円と、前週の880億円を
上回りました。
一方、個人は３週連続の売り越しです。売越額は1499億円で、前週の383億円
から増加しました。投資信託も354億円、事業法人も230億円、金融機関も1363
億円の売り越しです。
金融機関の内訳は、生保・損保が309億円、都銀・地銀等が162億円、信託銀行
が799億円、その他金融機関が91億円、それぞれ売り越ました。
足元、日本株を買っているのは外国人だけという具合です。
今後の注目は、逆張りスタンスの個人が一体いつ買い越しに転じるかですね。
そこが、目先の底になるような気がします。
（藤井英敏）
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