Monday, September 28, 2009

「カブ知恵」発、1ドル=88円台の円高を嫌気、日経は一時1万円割れ

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年9月28日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 10009.52 -256.46 -2.5%
TOPIX 902.84 -19.83 -2.15%
日経JASDAQ 1232.87 -11.55 -0.93%
J−Stock 1006.29 -4.61 -0.46%
マザーズ 444.09 -16.46 -3.57%
ヘラクレス 594.82 -11.8 -1.95%
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★ 相場概況(主力株)
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28日の日経平均は前週末比256.46円安の10009.52円、高値は9時5分の10151.
60円、安値は12時57分の9971.05円。東証一部の売買代金は1兆4126億円、値
上がり銘柄数は458銘柄、値下がり銘柄数は1138銘柄、変わらずは87銘柄。日
経平均は大幅に2日続落。

25日のNYダウは3日続落で、前日比42.25ドル安の9665.19ドルで取引を終え
た。8月の耐久財受注が前月比2.4%減と市場予想に反して減少し、民間設備
投資の先行指標である国防・航空機を除く資本財受注も2カ月連続で減少した
ことが嫌気された。また、8月の新築住宅販売件数は5カ月連続で増加したも
のの、市場予想には届かなかったことも嫌気された。

NY円相場は大幅に続伸した。前日比1円65銭円高・ドル安の1ドル=89円55
銭〜65銭で取引を終えた。円は89円51銭と、2月5日以来の高値を付ける場面
があった。円は対ユーロでは4日続伸した。前日比2円15銭円高・ユーロ安の
1ユーロ=131円65銭〜75銭で取引を終えた。

NY原油先物相場は3日ぶりに反発した。WTI期近の11月物は前日比0.13ド
ル高の1バレル66.02ドルで取引を終えた。金先物相場は3日続落した。12月
物は前日比7.3ドル高の1トロイオンス991.6ドルで取引を終えた。一時985.5
ドルまで下落し、10日以来の安値を付けた。

米株軟調、円高進行を嫌気して、前場の東京株式市場は売りが先行した。日経
平均は7月24日以来、約2カ月ぶりに、ザラ場中に1万円大台を割り込んだ。

後場に入ると、東京外国為替市場で、午前中1ドル=88円21銭まで売られたド
ルが、89円台まで戻したことが好感され、日経平均は下げ渋った。13時36分、
日経速報ニュースが、「藤井裕久財務相は28日午後、都内で開いたブルームバ
ーグ主催の講演で、東京外国為替市場で円相場が1ドル=88円台に上昇したこ
とに関連して「円高是認とはまったく言っていない」と述べた。」と報じたこ
とが、円高一服のきっかけとなったとみられている。

東証33業種では、電気・ガス、倉庫・運輸、小売、パルプ・紙、情報・通信の
5業種が値上がりした。一方、海運、鉄鋼、証券、商品先物、ガラス・土石、
輸送用機器、非鉄金属、ゴム製品、その他金融、機械、卸売、化学、精密機械、
空運などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは山水電気(6793)、2位は関西アー
バン銀行(8545)、3位はケネディクス(4321)。一方、値下がり率トップは
旭テック(5606)、2位は武富士(8564)、3位は昭和電工(4004)。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間:2009/09/28 11:26:31

良品計画(7453)、CSの投資評価・目標株価引き上げが買い手掛かり
4440円 170円高
クレディ・スイス証券は、同社の投資評価を従来の「Neutral」から「OUTPERFORM」
に引き上げ、目標株価も従来の4020円から5400円に引き上げ、小売セクター内トップ
ピックの1社としたそうだ。これが買い手掛かりになったと観測される。商品テコ入
れとTVCM積極化により、今後、既存店減収幅と過度のバリュエーションの割引が
、共に縮小する可能性があるという。潜在的なポジティブ要因は、既存店減収幅の縮
小(前期比4%減より縮小すれば、全店ベースで増収となり、評価が変わる可能性)と
、中国での事業規模と利益寄与拡大だそうだ。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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亀井モラトリアム構想に加え、藤井財務大臣発言を受けた円高で、28日の日経
平均は一時1万円大台を割り込みました。この結果、8月21日の10142.22円割
り込んだため、TOPIXに続き、日経平均は三尊天井を完成させました。日
経平均は当面の間、調整、底値模索の展開を余儀なくされそうです。

このような状況下、買えるのは円高、デフレでも収益が確保できる企業群しか
ないですね。あとは、短期的な売られ過ぎの修正、即ち、リバウンドくらいし
か期待できないとみています。

日経平均に関しては、当面、下降する5日移動平均線(同、10326.81円)に頭
を抑えられる展開を想定しています。5日移動平均線を上回れば、上位に位置
する25日移動平均線(同、10374.45円)を目指すのでしょうが、25日移動平均
線を上抜けるには、余程の投資環境の改善が必要だと思います。

日経平均に関しては、9月24日まで、円高にも拘わらず、米株高や配当・権利
取りの動きで妙に強かった反動が出ることになるとみています。今後は、従来
の金融セクターに加えて、ハイテク・自動車関連が売られることで、日経平均
が押し下げられることになるでしょう。

なお、18日申し込み時点の信用取引状況では、大手銀行・証券株の買い残の増
加が目立っています。押し目買い好機とみた個人信用が、逆張り的に買い向か
ったようです。これは非常にネガティブな材料とみています。大手銀行・証券
株は足元でも軟調に推移しています。信用買い方の手の内が悪化し、信用需給
は悪化傾向を辿っていくことになるでしょう。

最終的には、信用買い方が追証発生、若しくは、回避に向けて、値段構わずの
投げ投げ状態になるまで、今回の相場の調整は一巡しないとみておく必要があ
りそうです。ちなみに、18日申し込み時点の信用取引の買い残は2週ぶりに増
加し、買い残高は1兆6236億円と、前週から約151億円増加し、昨年10月3日
時点の1兆7585億円以来、11カ月ぶりの高水準に積み上がっています。

相場の調整途上で買い残が積み上がったため、この信用買い残の整理には、概
ね1〜2ヶ月程度要するとみます。逆に、ここ最近に信用買い残が積み上がり、
株価がピークアウトした銘柄群は空売り対象として非常に魅力的と言えるでし
ょう。そして、買い方の投げが出たところで、買い戻せばオッケーでしょう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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28日のIPOレシオは50.79と、前週末から6.83ポイントの下落と、2日続落
しました。

IPOレシオ5日移動平均線は60.32と、5日連続で下落しました。

IPOレシオが5日移動平均線を下回り、且つ、5日移動平均線自体が下向き
のため、直近IPO市場は調整が継続しています。

一方、3市場売買代金は前週末から48億円減少して279億円でした。東京株式
市場を取り巻く環境が不透明なため、積極的な売買が一段と手控えられたよう
です。

なお、主要3指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値(確報)は、前日比11円55銭高の1232円87銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で124億円と、前週末の134億円、24日
の191億円から大幅に減少しました。これは非常にネガティブな傾向です。

東証マザーズ指数は2日続落し、大証ヘラクレス指数は8日続落しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、28日現在303.
88ポイント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまい
ました。今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えてい
ます。

なお、目先については、終値は444.09ポイントと、5日移動平均線(28日現在、
457.95ポイント)を、下回っています。また、25日移動平均線(同、454.60ポ
イント)も割り込みました。

今後、5日移動平均線を上抜けるまでは、調整局面が継続すると考えます。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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民主党が衆院選で大勝したことが確定した直後の8月31日の10767.00円を高値
に日経平均は調整色を強めています。

亀井モラトリアム構想による金融業界の混乱への不安、藤井財務相の介入否定
発言により円高の進行など、市場にとってネガティブな事象が相次ぎ、投資マ
インドは急速に冷え込んでいることでしょう。

なお、市場は民主党政権のお手並みを拝見しようとしているとも思えます。

このため、臨時国会で、民主党がマニフェストを確実に実現するとの信認が市
場で得られれば、株式市場も底打ちできるのかなと、みています。

(藤井英敏)

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