Monday, October 19, 2009

「カブ知恵」発、米株軟調を嫌気、日経は3日ぶり小幅反落

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年10月19日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 10236.51 -21.05 -0.21%
TOPIX 905.8 4.85 0.54%
日経JASDAQ 1221.84 5.36 0.44%
J−Stock 993.83 1.63 0.16%
マザーズ 442.46 4.91 1.12%
ヘラクレス 586.3 1.58 0.27%
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★ 相場概況(主力株)
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19日の日経平均は前週末比21.05円安の10236.51円、高値は14時41分の10264.4
4円、安値は10時27分の10125.33円。東証一部の売買代金は1兆2267億円、値
上がり銘柄数1015銘柄、値下がり銘柄数537銘柄、変わらず136銘柄。日経平均
は3日ぶりに小幅に反落した。

16日のNYダウは3日ぶりに反落した。前日比67.03ドル安の9995.91ドルで取
引を終えた。バンカメが発表した四半期決算は個人向け融資の焦げ付き増加な
どが響き、3四半期ぶりに赤字に転落した。GEは、売上高が市場予想を下回
った。15日夕に半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイスが12四半期連続
の最終赤字を発表した。そして、10月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン
大学調べ)は前月から低下し、市場予想を下回った。これらが嫌気された。

NY円相場は続落した。前日比35銭円安・ドル高の1ドル=90円85銭〜95銭で
取引を終えた。一時は91円33銭と9月25日以来、3週間ぶりの安値を付けた。
円は対ユーロでは小幅に6日続落した。前日比10銭円安・ユーロ高の1ユーロ
=135円40銭〜50銭で取引を終えた。

NY原油先物相場は7日続伸した。WTI期近の11月物は前日比0.95ドル高の
1バレル78.53ドルで取引を終えた。一時78.75ドルまで上昇し、昨年10月15日
以来約1年ぶりの高値を連日で付けた。金先物相場は反発した。12月物は前日
比0.9ドル高の1トロイオンス5051.5ドルで取引を終えた。

週末16日の米株下落を受け、前場の東京株式市場は売りが先行した。しかし、
売り一巡後は、押し目買いが入り、やや下げ渋った。ただし、積極的に戻りを
試すような買いは入らず、指数は軟調推移が続いた。

後場に入り、銀行株の堅調推移、上海、香港などのアジア株の堅調などが好感
され、売り方の買戻しと押し目買いが優勢になり、日経平均は前引けから下げ
幅を縮小させた。一時、小幅プラスに転じる場面もあった。米国時間19日に7
−9月期決算を発表する米アップルに対する期待感が盛り上がったことも、プ
ラスに寄与した。しかし、日経平均への寄与度の大きいファーストリテイリン
グ(9983)が3.72%安となったことなどが響き、結局、日経平均は3日ぶりに
小幅反落となった。

東証33業種では、空運、不動産、証券、商品先物、その他金融、保険、銀行、
サービス、鉄鋼、紙・パルプなどが値上がりした。一方、海運、ゴム製品、水
産・農林、金属製品、医薬品、ガラス・土石、卸売、小売、電気・ガス、機械
の11業種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはフージャースコーポレーション(89
07)、2位はフィデアホール(8713)、3位は山水電気(6793)。一方、値下
り率トップは東和銀行(8558)、2位はカシオ(6952)、3位は丸紅建材リー
ス(9763)。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間:2009/10/19 12:49:34

メガチップス(6875)、みずほ証券の「アンダーパフォーム」への格下げが売り
手掛かり
1541円 121円安
みずほ証券は、同社の投資判断を従来の「アウトパフォーム」から「アンダー
パフォーム」に引き下げ、目標株価を同2600円から1500円に引き下げたそうだ。
この投資判断引き下げが売り手掛かりになったと観測される。みずほ証券では
10/3期は増益を継続できると考えていたが、システム事業が急速に悪化してお
り一転して減益になるとの見方に変更したという。携帯型ゲームのソフト用LS
I(ASIC)の販売が期初想定に比べて弱くなっており、その他の分野も、先行き
不透明感が増しているそうだ。特に、システム事業は建設不況の長期化や消費
者金融業界の不振に伴う設備投資抑制の影響から下期は一段と厳しさを増して
いると考えられるという。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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週末16日の米国株が軟調だったため、週明け19日の日経平均は3日ぶりに小幅
に反落しました。結論から言って、当面の日経平均に関しては、悪くて「横
這い」、うまくいけば「急騰」、下値不安が高まる確率は低いとみています。

より具体的に言えば、当面の日経平均が26週移動平均線(19日現在、9926.27
円)と13週移動平均線(同、10280.68円)とで挟まれたゾーンで推移する確率
が30%、13週移動平均線を上抜けて8月31日の10767.00円を目指す確率が50%、
26週移動平均線を割り込んでいく確率が20%程度とみています。

その理由ですが、豪が金融危機後に早くも利上げを決断するくらい、資源国・
新興国の経済の回復が強いことが第一の理由です。また、他の先進国の政策当
局が出口戦略の実行に対して慎重であり、景気・経済に対して十分な配慮を行
っているため、先進国景気の政策ミスによる腰折れリスクが低いことが、第二
の理由です。そして、これらの状況を反映して、為替市場で資源国・高金利通
貨が買われ、円高が一服したことが第三の理由です。

また、需給的には、9日段階の信用評価損益率はマイナス14.74%と、2日段
階のマイナス19.51%から大幅に改善しました。このため、今後、日経平均が
再び26週移動平均線を割り込まない限り、信用買い方の追証回避若しくは発生
に伴う投げ売り圧力は弱まる公算が大きいとみているからです。

そして、テクニカル的には、東証一部の騰落レシオ(25日移動平均)は16日現
在、82.92%と前週の70.35%から上昇しました。2週連続の上昇で、底入れ感
が出ています。今後は、騰落レシオの継続的な120%程度までの上昇を予想し
ているからです。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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19日のIPOレシオは82.00と、前週末と横這いでした。

IPOレシオ5日移動平均線は119.64と、こちらは7日ぶりに反落です。

IPOレシオが5日移動平均線を下回っています。5日移動平均線自体も下向
きにでしました。直近IPO市場は調整色が強まるとみています。

一方、3市場売買代金は前週末から10億円増加して254億円でした。非常に低
いボリュームです。東京株式市場を取り巻く環境にやや明るさが出たことで、
資金は、東証一部の主力株に向かっているようです。投資家は新興市場には見
向きもしていません。

なお、主要3指数は全面高でした。

日経ジャスダック平均の終値(確報)は、2日続伸し、前週末比5円36銭高の
1221円84銭でした。ジャスダック市場の売買代金は概算で144億円と、前週末
の116億円からはやや増加しました。

東証マザーズ指数、大証ヘラクレス指数共に2日続伸しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、19日現在317.
53ポイント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまい
ました。今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えてい
ます。

なお、目先については、終値は442.46ポイントと、5日移動平均線(19日現在、
441.41ポイント)を上回ってきました。一方、25日移動平均線(同、446.71ポ
イント)は割り込んでいます。

今後、5日移動平均線を下抜くまでは、25日移動平均線ブレイクを試すことで
しょう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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18日3時5分、朝日新聞(ネット版)は、「生命保険最大手の日本生命保険は、
資産運用目的で保有する国内企業の株式のうち、10〜20%程度を今後5年かけ
て減らす検討に入った。」、「日生は44兆円(09年3月現在)の金融資産を運
用する日本最大級の民間の機関投資家。国内株式は約12%の5兆5千億円(同
)で、このうち1兆円分(同)程度の削減を検討している。」と報じました。

本日は、寄り付き前から、これが需給悪化要因として、市場関係者の間で嫌気
されていました。

しかし、5年かけての売却ですからねぇ。まあ、日生が売るなら、他の生保も
同様な行動を取るのでしょうが・・・。

短期的には、あまり、神経質になる必要はないと思います。

(藤井英敏)

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