Monday, December 7, 2009

「カブ知恵」発、米雇用統計のポジティブサプライズで日経は6連騰

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年12月7日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 10167.6 145.01 1.45%
TOPIX 898.93 9.35 1.05%
日経JASDAQ 1145.23 5.36 0.47%
J−Stock 961.9 6.98 0.73%
マザーズ 404.15 -2.06 -0.51%
ヘラクレス 550.09 8.49 1.57%
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★ 相場概況(主力株)
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7日の日経平均は前週末比145.01円高の10167.60円、高値は9時26分の10204.
58円、安値は12時40分の10106.31円。東証一部の売買代金は1兆3999億円、値
上がり銘柄数は1038銘柄、値下がり銘柄数は499銘柄、変わらずは143銘柄。日
経平均は6日続伸。

4日のNYダウは3日ぶりに反発し、前日比22.75ドル高の10388.90ドルで取
引を終えた。11月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数の前月と比べた減少
幅は1万1000人と市場予想の12万5000人減より大幅に少なかったことや、失業
率は10.0%と、前月実績や市場予想(共に10.2%)を下回ったことが好感され
た。

ただし、NYダウは一時10516.70ドルまで上昇したものの、ドル高で商品相場
が下落したことや、早期利上げ観測の強まりを背景に、急速に伸び悩んで取引
を終えた。

NY円相場は急落した。前日比2円30銭円安・ドル高の1ドル=90円50〜60銭
で取引を終えた。円は対ユーロでも大幅に4日続落した。前日比1円65銭円安
・ユーロ高の1ユーロ=134円45〜55銭で取引を終えた。

NY原油先物相場は3日続落。WTI期近の1月物は前日比0.99ドル安の1バ
レル75.47ドルで取引を終えた。NY金先物相場は5日ぶりの急反落。2月物
は前日比48.8ドル安の1トロイオンス1169.5ドルで取引を終えた。

円安を好感し、前場は買戻しが加速した。しかし、円相場が一段の円安に振れ
ず、1ドル=90円を挟んだもみあいとなったため、上値を積極的に追う展開に
はならなかった。一方、下値は売り方の買戻しで支えられ、底堅い動きとなっ
た。

後場に入り、利益確定売りで急速に伸び悩む場面があったが、売り方の買い戻
し意欲は強く、再び、騰勢が強まった。しかし、1ドル=90円からドルの上値
が重いことは、東京株式市場全体の重石となった。

東証33業種では、空運、その他製品、海運、石油・石炭製品、機械、鉱業、電
気機器、鉄鋼、不動産、精密機械、ガラス・土石、倉庫・運輸、金属製品、ゴ
ム製品、建設などが値上がりした。一方、パルプ・紙、小売、情報・通信、電
気・ガスの4業種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはランド(8918)、2位は大阪チタニウ
ム(5726)、3位は東邦チタニウム(5727)。一方、値下がり率トップは東建
コーポレーション(1766)、2位は東栄住宅(8875)、3位はトリドール(33
97)。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間:2009/12/07 10:03:02

大阪チタ(5726)、シティの投資評価「買い」への2段階引き上げが買い材料
2520円 400円高のストップ高買い気配
シティグループ証券は、大阪チタニウム、東邦チタニウム(5727)の投資評価
を従来の「売り(3H)」から「買い(1H)」へ引き上げたそうだ。これが
買い材料になったようだ。大阪チタの目標株価は従来の2400円を2800円へ、東
邦チタは960円を1280円へ、それぞれ引き上げたもよう。理由は、10年スポン
ジ価格妥結で業績のボトムに目途がついた上、今後B787初飛行成功への期待
が高まり、再度バリュエーションの上昇が期待できる、の3点だという。短期
業績は、円高、ポリシリコン悪化、等で下方修正も、長期成長力に期待し、「
買い」を推奨するそうだ。10月以降、業績悪化が再認識され両社の株価下落が
加速、PBR面での非鉄各社に対するプレミアムは過去5年で最低の30−40%
程度まで縮小したという。しかし、今後はバリュエーション上昇を予想するた
め、金融危機〜今春並の約100%のプレミアムを目途に当面の目標株価を設定
するそうだ。B787初飛行成功となれば更なる上昇もあるとも。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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強い相場が続き、日経平均は6連騰です。後場寄り直後は急速に伸び悩み、ダ
レるのかなとみていたら、グイグイと買いが入ってきました。先週末まで5連
騰していますから、この水準から新規に買っていく投資家沢山いるというのは
考え難いため、やはり、売り方の買戻しが断続的に入っているのでしょう。

上昇ピッチが速いため、スピード調整がいつ入ってもおかしくないのですが、
少なくとも、本日はそのような兆候はみられませんでした。こうなると、週末
に迫ったメジャーSQが、幻のSQとなり、スッ高値になる可能性が高そうで
す。それまでは、コール・オプションの売り方のデルタヘッジに伴う先物買い
と、先物の売り方の買戻しで、下がり難く、上がり易い需給が継続するとみて
おく必要があります。そして、SQ通過後は、それまでの切羽詰まった買いは
一巡し、ようやく、調整に入ることになるのかもしれません。これは売り方に
は最悪のシナリオですね。

日経平均がここまで過熱気味に上がっても、東証一部の売買代金は1兆3999億
円に過ぎません。売り物が薄いなぁというのが率直な印象です。これでは、売
り方が現在値付近で買い戻そうとしても、売り板が少なく、結果、全部のポジ
ションをクローズするには、相当上まで踏まないとならないという状況に追い
込まれている可能性がありますね。そして、引け後値洗いしたら、ショート・
ポジションを持ち越した売り方の多くに追証の発生リスクが高まり、明日も買
い戻しニーズが発生という、買い方にとっては好循環、売り方にとっては悪循
環の追証スパイラルが発生していると考えます。

そうこう考えると、こういう相場なら、今週に関しては、「押し目待ちに押し
目なし」になるかもです。ですが、それも、SQまででしょう。SQで、売り
方の屍が積み上がり、フト周りを見渡すと、買い方までも全くいなくなってい
るという状況を想定します。SQ通過後は、欧米の外国人投資家の多くはクリ
スマス休暇入りするでしょうし、ボリュームも年末にかけ、徐々に低下してい
くことになりそうです。そうなると、相場水準を高値で維持できなくなり、東
京株式市場も調整ムードが強まってくるのではないかと考えます。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)


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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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7日のIPOレシオは142.11と、前週末から16.23ポイント低下しました。低
下は2日ぶりです。

IPOレシオ5日移動平均線は143.99と、こちらは11日続伸です。IPOレシ
オが5日移動平均線を割り込みました。しかし、5日移動平均線自体は上昇を
継続しています。同線が下降転換したら、直近IPO市場は調整入りでしょう。

一方、3市場売買代金は前週末から10億円減少して322億円でした。

なお、主要3指数は高安まちまちでした。

日経ジャスダック平均は6日続伸し、終値(確報)は、前週末比5円36銭高の
1145円823銭でした。ジャスダック市場の売買代金は概算で125億円と、前週末
の113億円から増加しました。

東証マザーズ指数は6日ぶりに反落し、大証ヘラクレス指数は6日続伸しまし
た。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、7日現在368.89ポイ
ント、雲上限は425.80ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。

今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。一
方、雲を下抜けると長い調整局面が到来することになるでしょう。

なお、目先については、終値は404.15ポイントと、5日移動平均線(7日現在、
401.99ポイント)を上回り、200日移動平均線(同、393.66ポイント)も上抜
いています。そして、25日移動平均線(同、399.75ポイント)も上回っていま
す。よって、25日移動平均線を割り込むまで、戻りを試すとみています。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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牛丼最大手のゼンショーは7日午前9時から「すき家」で牛丼並盛りの通常価
格を15%下げ、280円で販売するそうです。

大手牛丼チェーンでは最安値で、デフレが進行していた2001年に吉野家などが
つけた価格と同じだそうです。

スーパーなどが発売した200円台の低価格弁当などに押され、牛丼店の来店客
は減少傾向にあるための、値下げだということです。

そう言えば、昨日、家の近くのソバ屋に行ったら、全商品が平日13時〜18時ま
で、半額になっていました。

通常600円の品がタイムセールとはいえ、300円ですからね。外食のデフレは半
端ないでねぇ。こんな状態では、ほとんどの外食関連株は買えませんね。

(藤井英敏)

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