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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2010年1月15日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 10982.1 74.42 0.68％
ＴＯＰＩＸ 966.4 7.39 0.77％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1192.74 2.15 0.18％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1031.45 18.61 1.84％
マザーズ 421.89 7.4 1.79％
ヘラクレス 562.43 3.41 0.61％
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★ 相場概況（主力株）
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15日の日経平均は前日比74.42円高の10982.10円、大引け値、安値は10時57分
の10878.83円。東証一部の売買代金は１兆8373億円、値上がり銘柄数は795銘
柄、値下がり銘柄数は720銘柄、変わらずは170銘柄。日経平均は２日続伸、Ｔ
ＯＰＩＸも２日続伸。
14日のＮＹダウは前日比29.78ドル高の10710.55ドルと、連日で08年10月１日
以来、約１年３カ月ぶりの高値で取引を終えた。昨年12月の米小売売上高は市
場予想に反して前月比で減少したが、相場への影響は限定的だった。メルク、
インテル、マイクロソフトなどが相場を押し上げた。
ＮＹ円相場は反発。前日比20銭円高・ドル安の１ドル＝91円15〜25銭で取引を
終えた。円は対ユーロで反発。前日比40銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝132円1
5〜25銭で取引を終えた。
ＮＹ原油先物相場は４日続落。ＷＴＩ期近の２月物は前日比0.26ドル安の１バ
レル79.39ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は続伸。２月物は前日比6.2ド
ル高の１トロイオンス1143.0ドルで取引を終えた。
インテルが通常取引終了後に発表した09年10〜12月期決算は、粗利益率は64.7
％と、前年同期の53.1％から大幅に改善し、市場予想の62.2％も上回った。10
年１〜３月期の業績見通しでは、売上高が97億ドル±４億ドルと市場予想の93
億ドル程度を上回った。また、粗利益率は61％±２ポイントと市場予想の59％
程度を上回った。市場の期待以上の決算およびガイダンスとなった。
米株高、インテルの予想以上の決算が前場中頃まで好感する買いが優勢だった。
しかし、半導体を中心に目先の好材料出尽くしの動きが強まり、朝高後、伸び
悩む展開となった。東京外国為替市場で、円相場が１ドル＝90円台の円高にな
ったことも重石となった。また、上海株、香港株が軟調スタートとなったこと
も嫌気された。
後場に入り、日経平均は上昇に転じ、ピン引けとなった。週末で利益確定売り
が出たが、買い意欲が強かった。メガバンクが強く、主力のハイテク株や自動
車株が上昇したことに加え、前引け15780円前日比10円高だったファーストリ
テイリング（9983）が16220円同450円高（2.85％高）となったことが、大引け
にかけ日経平均を押し上げた。
東証33業種では、銀行、小売、不動産、卸売、輸送用機器、情報・通信、陸運、
食料品、鉱業、証券、商品先物、化学、電気機器などが値上がりした。一方、
空運、鉄鋼、石油・石炭製品、海運、ゴム製品、その他金融、水産・農林など
が値下がりした。
個別では、東証一部の値上がり率トップはチャイナボーチー（1412）、２位は
山水電気（6793）、３位は宮越商事（6766）。一方、値下がり率トップは日本
航空（9205）、２位はベンチャーリンク（9609）、３位はＮＩＳグループ（85
71）。
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◎本日の新着個別銘柄動向
更新時間：2010/01/15 10:19:53
ゼクス（8913）、第２四半期連結業績、営業赤字縮小を好感
1540円 140円高
14日、10年５月期第２四半期連結業績を発表した。営業赤字縮小が好感された。
売上高は16億5900万円（前年同四半期比84.7％減）、営業損失は16億9700万円
（前年同四半期は営業損失22億7900万円）、経常損失は26億4400万円（前年同
四半期は経常損失44億6400万円）、四半期純損失は28億3200万円（前年同四半
期は四半期純損失41億4400万円）。当第２四半期連結累計期間においては、同
社の企業業績回復に対する不安感から急激な信用収縮が生じるなど、当初の想
定より事業再編に向けた計画の実行に若干の遅れが生じている。当第２四半期
連結累計期間における業績、今後の事業展開並びに財務活動等から生じる損益
見通しを勘案した結果、現時点では前回予想（09年７月15日発表、平成21年５
月期決算短信）からの数値の変更はない。同時に、現時点において、09年８月
18 日付にて提出した新中期経営計画に変更はないとした。当初の想定より同
社グループの業績の回復に若干の遅れが生じているが、同社を取り巻く環境、
今後の見通し等を勘案した結果これらの遅れは回復できるものと考えており、
12年５月期には当期純利益ベースでの過去最高益を目指す。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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外国人投資家からと観測されるコア30を中心とした買いが継続し、日経平均は
連日で昨年来高値を更新しました。なお、この水準では利益確定や、ヤレヤレ
売りも相当出たようで、東証１部の売買代金は概算１兆8373億円と、ＳＱ算出
日を除くと09年10月29日以来、約２カ月半ぶりの高水準となりました。ここか
ら上を追うには、売買代金の増加が必要でしょう。
来週の日経平均の想定レンジは10700円〜11500円程度です。引き続き、円相場
と米株動向といった外部環境に対して神経質な動きを続けるでしょう。なお、
１月ＳＱ値（10798.75円）、５日移動平均線（15日現在、10860.45円）を上回
って推移する限り、上昇相場が継続すると考えます。逆に、これらを下回ると、
日経平均は調整色を強めるでしょう。これらを下回るケースでは、米株下落、
円高進行が主因となる見通しです。
物色面では、ここにきて、メガバンクの強い動きが目立っています。メガバン
クは個人投資家が現物及び信用で大量に抱えているとみられています。メガバ
ンクが今後も強い動きを続けるようなら、特に、信用個人の投資マインドが大
幅に改善することになるでしょう。なお、三井住友ＦＧ（8316）の公募価格決
定日は来週20日（水）から22日（金）までのいずれかの日です。この値決めで、
完全なアク抜けとなることが期待されます。
一方、先駆して上げてきた国際優良株に関しては、米株のもう一段の上昇や、
円相場の一段の円安進行などの好材料による後押しが必要とみています。仮に、
外国人投資家の買いが来週入り続けたとしても、国内機関投資家の売りが現在
及び上の水準では相当量出てくることが予想されます。このため、国際優良株
に関しては、上がるにしても一本調子の上昇は見込めないとみています。
足元の相場上昇はコア30を中心にした大型株に牽引された上昇であり、物色銘
柄に広がりが未だ確認できません。しかし、先述のように個人が大量に抱えて
いるであろうメガバンクの株価が上昇しつつあるため、個人好みの中小型株に、
物色の矛先が向かう可能性が高まっています。中小型株が来週物色されるよう
なら、日経平均等株価指数が膠着感を強めたとしても、相場の体感温度は一段
と上昇することが予想されます。
機関投資家・外国人投資家好みの国際優良株に投資している個人投資家以外の
多くの個人投資家は、今年に入ってからの上昇に上手く乗れていないとみられ
ます。しかし、日経平均は非常に強い動きを続けています。このため、何を買
えばいいのかと焦る多くの個人は、今年に入って出遅れている中小型株に着目
する公算が大きいとみています。週末のチャートブックの売れ行きが好調で、
売り切れ続出になるようなら、その確度は一段と高まると考えています。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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15日のＩＰＯレシオは91.845と、反落です。
ＩＰＯレシオ５日移動平均線は87.90と、こちらは５日連続の上昇です。ＩＰ
Ｏレシオが５日移動平均線を上抜いています。また、５日移動平均線は、上昇
傾向です。直近ＩＰＯ市場の調整は一巡したようです。
一方、３市場売買代金は前日から69億円増加して401億円でした。
なお、主要３指数は全面高でした。
日経ジャスダック平均は５日続伸し、終値は、前日比２円15銭高の1192円74銭
でした。ジャスダック市場の売買代金は概算で151億円と、前日の130億円から
増加しました。
東証マザーズ指数は３日続伸し、大証ヘラクレス指数は２日続伸しました。
東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、15日現在395.30ポイ
ント、雲上限は396.02ポイントです。雲を上抜けています。
また、短期的には、15日の終値は421.89ポイントと、200日移動平均線（15日
現在、408.27ポイント）、25日移動平均線（同、409.74ポイント）、５日移動
平均線（同、411.69ポイント）を全て上回っています。そして、日足ベースの
一目均衡表の雲上限（同、412.49ポイント）を上抜き、３役好転です。日足の
雲を上抜けましたので、新興市場の自律反発機運が強まるでしょう。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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本日、東証が発表した１月第１週（４〜８日）の投資部門別株式売買動向では、
外国人が7080億円の買い越しと、04年３月第１週以来、５年10カ月ぶりの高水
準となりました。
買い越しは７週連続で、この間の買越額は6566億円と05年８月以来、４年５カ
月ぶり高水準でした。
これまでの上昇トレンドが外国人投資家の買いによるものであることが鮮明に
なっています。
一方、１月第１週も個人は4191億円売り越しました。個人は７週連続の売り越
しです。個人が売っても売っても、相場の上昇は続いています。逆張りは個人
の特徴です。
しかし、売り手の多くの個人は今回の上昇に上手く乗れていない公算が大きい
ため、内心では焦っていると推察されます。
そこで、個人は豊富な売却資金の有効活用をするべく、週末は物色対象を必死
に探すことになると考えます。
彼らは逆張りが特徴なので、出遅れ銘柄を好んで探すことでしょう。
（藤井英敏）
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【等幅フォントで御覧ください】
フォントの設定をWindowsは「MSゴシック」、Macは「Osaka-等幅」等として
いただきますと見やすくご覧いただけます。
＜Outlook Express の場合＞
メニューから「ツール」−「オプション」−「読み取り」−「フォント」
で「ＭＳゴシック」をお選びください。
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