Friday, November 9, 2007

「カブ知恵」発、サブプライム絡みの観測及び報道で、6日続落�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2007年11月9日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 15583.42 -188.15 -1.19%
TOPIX 1494.35 -22.59 -1.49%
日経JASDAQ 1787.51 -8.51 -0.47%
J−Stock 1567.4 -23.37 -1.47%
マザーズ 817 -38.14 -4.46%
ヘラクレス 1267.4 -34.02 -2.61%

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★ 各種ランキング
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東証1部 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4325 バンダイV 259000 18.26
4555 沢井製薬 3740 13.33
7720 ソキア 453 12.97
6792 ビクター 239 10.14
4971 メック 1267 10.08

東証1部 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
7105 ニチユ 452 -23.2
7609 ダイトエレク 1306 -16.5
5714 DOWA 1006 -16.5
9749 富士ソフト 1816 -16.5
1810 松井建 410 -15.8

マザーズ/ヘラクレス 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2318 BBネット 1172 20.58
2303 ドーン 127000 18.69
3812 ゲームオン 154000 14.93
4747 eまち 461000 12.17
2363 モック 38350 11.64

マザーズ/ヘラクレス 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
3776 ブロバンタワ 84000 -19.2
4350 メディカルシス 134000 -17.7
2122 Iスペース 111000 -15.2
4792 TFP 112000 -15.1
3777 ターボリナクス 121000 -14.1

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
4541 大証1部 日医工 2140 57.74
4555 東証1部 沢井製薬 3740 41.07
6770 東証1部 アルプス 1267 35.81
7731 東証1部 ニコン 3740 30.31
7832 東証1部 バンナムHD 1842 26.84
6792 東証1部 ビクター 239 22.74
2202 東証1部 明治菓 475 20.31
2802 東証1部 味の素 1262 18.75
5002 東証1部 昭和シェル 1310 18.72
8606 東証1部 新光証 519 18.43

出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
7202 東証1部 いすゞ 569 -17.4
6988 東証1部 日東電 5610 -10.7
9022 東証1部 JR東海 1180000 -6.64
6839 大証1部 船井電機 4770 -6.49
8572 東証1部 アコム 2655 -6.06
8358 東証1部 スルガ銀 1378 -5.86
5407 東証1部 日新鋼 415 -5.84
1801 東証1部 大成建 300 -5.56
2159 マザーズ フルスピード 1070000 -5.40
7936 東証1部 アシックス 1639 -3.90
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★ 相場概況(主力株)
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9日の日経平均は前日比188.15円安の15583.42円、高値は10時14分の15834.97
円、安値は14時55分の15566.12円。東証一部の売買代金は3兆1439億円、値上
がり銘柄数は537銘柄、値下がり銘柄数は1074銘柄、変わらずは108銘柄だった。
前場は一時戻りを試す雰囲気が強まった。しかし、10時39分前後に、先物市場
で、成り行きで1000枚の売りが出たことで、景色が一変。買い方の手仕舞い売
りが加速した。市場の一部で、出所、真偽の程は不明だが、米大手金融機関の
経営危機の噂が囁かれていた。

そして、後場に入ると、再び買戻しが入り、下げ渋る場面があった。しかし、
14時30分に、「みずほ証券、サブプライム損失1000億円超・新光と合併延期
へ」と題されたニュースが市場に報じられると、再び、買い方の投げ売りが出
て、今週の取引を終えた。

業種別では、東証33業種中値上がりは、精密機械、繊維製品、卸売、サービス
の4業種だけ。一方、下落では、銀行、その他金融、鉱業、その他製品、医薬
品、情報・通信、鉄鋼、保険、建設、証券、商品先物、電気・ガス、化学、電
気機器などが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはバンダイビジュアル(4325)、2位は
沢井製薬(4555)、3位はソキア(7720)。下落率トップは日本輸送機(7105)、
2位はDOWAホールディングス(5714)、3位は富士ソフト(9749)だった。


個別銘柄動向は以下の通り。

バンダイビジュアル(4325)、TOB価格28万7000円にサヤ寄せ
259000円 40000円高のストップ高買い気配
バンダイナムコホールディングス(7832)は8日、傘下のバンダイビジュアル
(4325)へTOBを実施して完全子会社化すると発表した。買い付け価格は1
株当たり28万7000円で、期間は9日から12月10日まで。予定株数は5万4150株
とし、応募株のすべてを買い付ける。買い付け代金は155億円強を想定。バン
ダイビジュアルは上場廃止となる見通し。本日はこのTOB価格にサヤ寄せし
た。

沢井製薬(4555)、日経金融で取り上げられ、信用需給妙味も買い手掛かりか
3740円 440円高
昨日、相場全体が軟調の中、100円高と逆行高となったことで、本日、日経金
融新聞で取り上げられていた。それによれば、「業績が景気動向の影響を受け
にくいディフェンシブ銘柄として資金が向いたほか、厚生労働省が後発医薬
品の普及を促すため「処方せんの様式を変更し後発品使用を原則とする方針
を固めた」と伝わったことも手掛かり。」という。また、日証金は、7日付け
で、沢井製薬株の貸借取引で貸株利用などで注意喚起を行っている。8日段
階の貸借倍率は0.70倍、逆日歩は1日15銭ついている。需給妙味も大きいこ
とで、本日も人気化した。

ソキア(7720)、08年3月期中間及び通期連結業績の上方修正を好感
453円 52円高
8日、08年3月期中間及び通期連結業績の上方修正を発表した。通期売上高は
従来の280億円から260億円へ引き下げた。営業利益は同26億円、経常利益は同
23億5000万円共に据え置いたが、当期純利益は同14億5000万円から28億2000万
円に引き上げた。業績が安定してきたこと、将来の業績予測も実現可能性が高
まってきたこと等により、繰延税金資産の見直しを行い16 億8千3百万円の
繰延税金資産を計上することにより、13 億3千7百万円を法人税等調整額と
して計上する予定。この上方修正が好感された。


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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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来週の株式市場では、サブプライムローン問題の影響に対して、引き続き神
経質な動きが続く公算が大きい。米国大手金融機関で損失拡大が相次いでい
る上、9日には「みずほFG傘下のみずほ証券が損失拡大を受けて新光証券
との合併が延期される」と報じられた。両証券は報道を否定したが、市場は
サブプライム絡みのネガティブニュースには敏感に反応する状況は続くだろ
う。

 12日〜13日には政策決定会合が開催される。で政策金利を据え置くとの予
想が大勢だ。しかし、福井総裁による会見で、任期中の追加利上げに執着し
ている感じが強まれば、金融不安に怯える株式市場はネガティブに反応する
可能性が高い。また、13日発表の7—9月期の実質国内総生産(GDP)は
前期のマイナス成長から持ち直すとの予想が多い。しかし、センチメントが
弱気に傾いているため、市場予想から実際の数値が下振れた場合には、失望
売りが加速する可能性が高い点には留意したい。なお、民間調査機関の事前
予測の平均は、物価変動の影響を除いた実質の伸び率で前期比0.4%増、年率
換算で1.8%増。外需をけん引役に底堅い数字になるとの見方が多い。

日経平均は6日続落し、且つ、8月17日の15262.10円が視野に入ってき
た。ダブルボトム形成期待が高まる状況とみている。ただし、15262.10円を
割り込むと、超短期的には狼狽売りで、下げが加速する可能性はある。その
ケースでは、その下げがダメ押しとなる可能性が高いだろう。日経平均の想
定レンジは14800円〜16000円。基本的には下に振った後、5日移動平均線
(9日現在、15994.04円)に向って戻りを試すとみている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます!(平日随時更新)

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★ 相場概況(新興市場)
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9日の新興3市場は全面安。東証一部の主力株の下落が止まらず、投資マイン
ドが悪化して、連れ安した。なお、注目度が高く昨日ストップ高したACCE
SS(4813)は、本日は一転、40万円のストップ安売り気配で取引を終えた。

個別では、ビービネット(2318)、ドーン(2303)、ゲームオン(3812)、
eーまちタウン(4747)、モック(2363)、ソフィアホールディングス(6942)、
デジタルデザイン(4764)、シーマ(7638)、イメージワン(2667)、日本通
信(9424)、ユニバーサルソリューションシス(3390)などの上昇が目立つ。

一方、ファンコミュニケーションズ(2461)、ブロードバンドタワー(3776)、
NOVA(465)、サハダイヤモンド(9898)、インタースペース(2122)、
トラストワークス(2154)、TFPコンサルティングGRP(4792)、佐藤
食品工業(2814)、ターボリナックス(3777)などの下落が目立つ。


個別銘柄動向は以下の通り。

ゲームオン(3812)、韓国大手の傘下に、TOB価格20万円にサヤ寄せ
154000円 20000円高のストップ高買い気配
8日、韓国同業大手のネオウィズゲームズの傘下に入ると発表した。ネオが
投資会社と組んでTOB(株式公開買い付け)と第三者割当増資を合わせ発
行済み株式の61%強を取得する。ゲームオンはネオのスポーツゲームなどを
日本国内で運営する考え。第三者割当増資は26日付で実施、27億8000万円を
調達する。ゲームオンはゲーム関連企業への出資や開発スタジオの設備投資
に充てる。TOBの期間は9日から12月10日までで、買い付け価格は20万円。
8日終値に49%のプレミアムを上乗せした。増資後の発行済み株式数の20%
強から41%強を買い付ける。 本日はTOB価格にサヤ寄せするべく上昇。

日本通信(9424)、法人向けのインターネット接続サービス開始が買い材料
36300円 3300円
一部報道で、「日本通信はNTTドコモの携帯電話端末を活用した法人向け
のインターネット接続サービスを12月から始める。ドコモ携帯から「iモー
ド」を使わずに独自の通信経路でネット接続ができる。会社のサーバーに届
いたメールを携帯で受けられるなど、携帯をパソコンの代替端末として使う
用途が想定されている。これまでドコモ携帯からネット接続するには、iモ
ードのサーバーを経由する必要があった。新サービスでは企業のサーバーに
直接つながるため、会社独自のアドレスでメールが使え、スケジュール管理
や業務システムとの連携など、ビジネス利用の可能性が広がる。」と報じら
れた。この報道が買い材料となった。

UEX(9888)、07年9月中間経常益2.6倍を好感
1353円 103円高
8日発表した07年9月中間期の連結決算は、経常利益が前年同期比2.6倍の33
億円と中間期として過去最高だった。ニッケル価格の高騰でステンレス鋼の
仕入れ価格は上昇したが、企業の設備投資が活発で販売先のプラント会社な
どへの価格転嫁が順調に進んだ。好業績が素直に好感された。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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IPOレシオは前日比変わらずの28.57だった。経験則上、20台は超売られ過
ぎの水準であり、いつ何時、急激な反発劇があっても不思議はない状況だ。た
だし、新興市場のみならず、東京株式市場全体を取り巻く環境は日毎に悪化し
ている。サブプライムローン絡みの損失計上や信用収縮懸念に加え、住宅市場
低迷で、先行き景気減速懸念の強い米国の影響が大きい。為替市場ではドル安
が進み、ドル資産離れが起きている。このため、米国株式市場は不安定な状況
となり、これがわが国の主力株にネガティブに作用し続けている。

一方、国内でも住宅市況悪化懸念や食料品値上げによる消費低迷懸念が強まり、
内需株も買い難くなっている。株式市況低迷によるリスク許容度が、個人投資
家も低下し、これが現在の新興市場低迷を増幅しているようだ。だが、IPO
レシオの水準をみる限り、少なくとも、直近IPO市場の底入れは近いと考え
たい。むろん、その反発が非常に短期間で、且つ、小幅にとどまる可能性は低
くはないだろうが。一方、3市場売買代金は前日から407.47億円の大幅減少で
1078.39億円となった。かねてから、この売買代金は1000億円〜2000億円超で
のボックスを形成している。それに呼応して、マザーズ指数やヘラクレス指数
は、売買代金1000億円付近が底値となり、2000億円超が天井となる公算が大き
い。よって、新興市場の目先の底入れ確度は高いとみる。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
     
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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) 5MA 5MA乖離
4541 日医工 2140 138822 1967 8.8
6022 赤阪鉄 890 5429 822 8.4
6792 ビクター 239 253221 225 6.7
7724 金門製 142 23671 134 5.97
7720 ソキア 453 9422 430 5.59
4539 日ケミファ 480 23616 457 5.03
4971 メック 1267 29483 1209 4.88
7832 バンナムHD 1842 780419 1771 4.07
2318 BBネット 1172 30821 892 31.39
6271 ニッセイ 1250 12638 1212 3.14

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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今日は午前中に出所、真偽不明の米大手金融機関の経営危機の噂が市場を駆
け巡り、後場にはみずほ証券がサブプライム絡みで1000億超の損失を抱え、
新光証券との合併が延期されるというニュースが流れ、サブプライム絡みで
東京株式市場は右往左往しました。目先は、こんな状態が続くのでしょう。
最終的には、この問題は米国政府が抜本的な対策を講じる必要があるのでし
ょうね。それまでは、この問題は、世界の金融市場の重石として残り続ける
でしょう。(藤井英敏)

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