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弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年3月13日発行
http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 12433.44 -427.69 -3.33％
ＴＯＰＩＸ 1215.87 -39.26 -3.13％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1472.12 -9.67 -0.65％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1363.06 -8.49 -0.62％
マザーズ 603.01 -10.02 -1.63％
ヘラクレス 965.4 -18.72 -1.9％
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★ 相場概況（主力株）
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13日の日経平均は前日比427.69円安の12433.44円、高値は９時25分の12772.37
円、安値は14時５分の12351.72円。東証一部の売買代金は２兆3938億円、値上
がり銘柄数は175銘柄、値下がり銘柄数は1492銘柄、変わらずは51銘柄だった。
原油価格が最高値を更新したことや円高進行が嫌気され、幅広い銘柄に売りが
出た。13日付の英フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）紙によると、いくつかの
ヘッジファンド（資産総額40億ドル以上）が12日夜、破たんの瀬戸際に追い込
まれたか、あるいは解約を停止したと市場に伝わったことも嫌気された。なお、
東京為替市場では、14時５分に１ドル＝99.99円と100円を一時割り込む円高と
なった。
また、市場の一部で、"米系証券のCDSが1000bpへと拡大。同社はグローバル
で7000億円の社債を発行しており、仮にこれらの価格が30円へと下落したとす
ると、強制減価により4900億円の評価損計上が余儀なくされる"との観測が流
れたことも悪材料視された。
業種別では、東証33業種中、値上がりは鉱業、水産・農林の２業種だけ。一方、
保険、銀行、不動産、その他金融、海運、建設、証券、商品先物、その他製品、
電気機器、精密機器、金属製品、輸送用機器、化学、ガラス・土石、倉庫・運
輸、サービス、小売などの値下がりが目立つ。
個別では、東証一部の値上がり率トップは丸善（8236）、２位はサンシティ（
8910）、３位は富士機工（7260）。一方、下落率トップはグッドウィル・グル
ープ（4723）、２位はSFCG（8597）、３位はカナモト（9678）。
個別銘柄動向は以下の通り
CCC（4756）、新世代ＤＶＤが普及する兆し報道が買い手掛かり
404円 35円高
13日、「東芝（6502）の撤退で新世代ＤＶＤの規格が統一されたことを受け、
新世代ＤＶＤが普及する兆しが出てきた。調査会社ＢＣＮ（東京・文京）が
12日に発表した市場調査によると、ＤＶＤレコーダー販売全体に占める新世
代機の比率が、今年２月に増加に転じ、２割の大台に乗った。」と一部報じ
られた。これがDVDレンタルを営む同社の買い手掛かりになったとみられる。
国際帝石（1605）、NY原油6日連日で過去最高値更新が買い材料
1240000円 60000円高
12日のＮＹＭＥＸで原油先物相場は3日続伸。ＷＴＩ期近の4月物は前日比1.
17ドル高の1バレル109.92ドルで取引を終えた。ドル安を受け、ドル建て原油
取引の割安感を手掛かりにした買いが続いた。取引終了間際に110.20ドルを
付け、6日連日で過去最高値を更新した。これが買い材料になった。
アマダ（6113）、５期連続の営業最高益観測が買い材料
712円 25円高
13日、「アマダの2009年３月期の連結営業利益は08年３月期予想比６％増の
480億円前後となりそうだ。５期連続で過去最高を更新する見通し。鉄板など
を加工する主力の板金機械が新興国や欧米で伸びる。為替の円高など収益圧
迫要因は増えるが、増収効果とコスト削減で補う。好業績を受け、配当も今
期予想からさらに１円増やし年23円とする可能性がある。来期の為替相場は
１ドル＝105円（今期は117円）、１ユーロ＝155円（同161円）を想定。同社
の場合、対ドルで１円の円高で営業利益が２億円近く減る。他通貨も含めた
円高で20億円前後の利益押し下げにつながる計算だが、販売好調や生産効率
化などで吸収する見通しだ。」との観測が報じられた。これが買い材料とな
った。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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本日の東京市場では、「米プライベートエクイティのカーライル・グループ
傘下のカーライル・キャピタルは12日、債権者との協議が合意に至らなか
ったことを明らかにした。
同社は過去７営業日の間、追加担保差し入れ要求額が４億ドルを上回ったこ
とを明らかにしていたが、追加担保の要求に応じることができず、債権者が
担保の差し押さえに動くという。」、
「13日付の英タイムズ紙は、いくつかのヘッジファンド（合計資産額40億
ドル以上）が、12日夜の時点で、破たんの瀬戸際に追い込まれたか、あるい
は、顧客の解約を停止した。」、などの報道で、ドル安が急ピッチに加速し、
投資マインドが急速に冷え込んだ。
この流れは、米欧政策当局がなんらかの処置を講じない限り、明日以降も継
続する可能性が高い。
値ごろ、バリュエーション云々ではなく、市場はパニック状態に陥っており、
負の循環を断つには、市場への公的な関与が必要だろう。
欧米中央銀行が11日に打ち出した資金供給策も抜本的な問題解決には至ら
ないとの見方が強く、金融政策のみの対応では、現状の市場の不安の沈静化
は難しいだろう。
公的資金の注入に踏み切るなど傷口を広げる米金融機関の資本を根本から
立て直す策が講じられ、不透明感が日ごとに強まっている米景気の先行きに
明るい展望が拓けるようになるまで、ドル安や株安が底入れしない可能性が
高そうだ。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 相場概況（新興市場）
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13日の新興３市場は全面安。円高基調が一段と強まったことで東京株式相場全
体の地合いが悪化した。投資家心理が冷え込み、新興市場でも保有株を減らす
動きが加速した。本日新規上場のエスエムエス（2175）は公募価格23万円比約
２倍の45万円で初値を付け、終値は44万9000円だった。
個別では、イー・レヴォリューション（4233）、テリロジー（3356）、田中亜
鉛鍍金（5980）、ジャレコ・ホールディング（7954）、タウンニュース社（24
81）、サムシングホールディングス（1408）、トリケミカル（4369）、オーエ
ーシステム（7491）、第一精工（6640）、インタートレード（3747）、アプリ
ックス（3727）、セキュアヴェイル（3042）などの値上がりが目立つ。
一方、アライヴコミュニティ（1400）、NFKホールディングス（6494）、オー
ベン（4797）、ザインエレクトロニクス（6769）、フィンテックグローバル（
8789）、LTTバイオファーマ（4566）、フォーバルテレコム（9445）、博展（2
173）、ナノキャリア（4571）、山王（3441）、ニューフレアテクノロジー（6
256）などの値下りが目立つ。
個別銘柄動向は以下の通り
田中亜鉛鍍金（5980）、08年３月期、復配を好感
309円 46円高
13日14時30分、08年３月期に復配すると発表した。これが好感された。08年３
月期期末配当を、前回予想無配を１株当たり普通配当２円50銭に復配するとと
もに、創立100周年を記念して、１株当たり５円の記念配当を加え、合計７円
50銭に配当予想を修正する。
トリケミカル（4369）、一部業界紙が底値買い妙味銘柄として取り上げ人気化
443円 48円高
一部業界紙が底値買い妙味銘柄として取り上げたことが人気化のきっかけと観
測される。それによれば、「14日に１月決算を発表する。前期は昨年12月に上
方修正しており、今期計画への期待も大きい。株価は11日、全体相場につれて
上場来安値を付けており、来期に向けて底値買い妙味が広がっている。」とい
う。
ケイブ(3760)、オンライン事業の月次売上高、３ヶ月連続で１億円超えを好感
71800円 1800円高
12日、２月のオンライン事業の月次売上高を発表した。２月度は、通常月より
も営業日数が少ないという月だったが、サービス等の充実を図ることで、３ヶ
月連続で１億円を超える売上高となった。これが好感された。２月度の売上高
は１億700万円（当期累計額６億4500万円）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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13日のIPOレシオは前日の49.21から10.4ポイント低下して38.81となっ
た。低下は４日ぶり。IPOレシオ５日移動平均線は39.77で、非常に緩やか
ながら上昇している。
だが、IPOレシオは本日の急落で、５日移動平均線を割り込んだ。直近IPO
市場の自律的な反発機運は大幅に後退した。調整局面入りが明確になったと
考える。
IPOレシオ自体の水準は底値圏だが、日経平均が昨年来安値を更新するなど、
東京株式市場全体を取り巻く環境は著しく悪い。このため、高リスクの代表
格である直近IPO銘柄に関しては、投資家がそのリスクを嫌い、敬遠した可
能性が高そうだ。
一方、３市場売買代金は前日から31億円減少して699億円だった。非常に
低水準での推移となっている。新興市場に関しては、短期資金の流入が観測
されず、多くの投資家が買いを手控えている様子が窺える。
主要な株価指数が軟調な展開となっており、買い物薄の中、小口の売り物で、
株価指数が押し下げられているのだろう。閑散相場のため現状の動きには、
強いトレンドは感じられない。
しかし、現在の買い手控えは、リスクを回避したいという冷え切ったマイン
ド要因のみならず、米金融危機が世界経済に想定以上に大きなダメージを与
えるのではないかという、より根本的な不安が主因だ。
また、国内政局不透明感や政治不信も重なっている。このため、これら複合
的な要因が解決に向かうという自信を投資家が回復するまでは、新興市場の
みならず、わが国株式市場全体の底打ちと売買代金の増加は期待できないだ
ろう。
むしろ、現状の状態が長期化すれば、指数の急落と売買金の増加が同時に発
生する「セリング・クライマックス」が到来する公算が大きい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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13日の中国株式市場で上海株式相場は大幅に続落しました。上海総合指数は
前日比98.859ポイント（2.42％）安の3971.257でした。4000の節目を割
り込んだのは、昨年７月19日以来約８カ月ぶりのことです。朝方に発表さ
れた１−２月期の鉱工業生産高は前年同期比15.4％増と、増加率が前年同期
の18.5％を下回りました。既に発表された２月の中国貿易黒字の減少ととも
に、景気減速懸念を強める要因となりました。世界的な景気減速懸念が強ま
る中、商品市況が高騰しインフレ懸念も強まっています。マジで困った状況
です。こんな大切な時期に、国内では、次期日銀総裁は決まらない、租税特
別措置法案が今年度内に成立しない可能性が高いという状態です。こうなる
ともう笑うしかないですね。
（藤井英敏）
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