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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年5月26日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13690.19 -322.01 -2.3％
ＴＯＰＩＸ 1344.18 -32.51 -2.36％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1527.96 -4.31 -0.28％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1420.36 15.93 1.13％
マザーズ 658.7 -6.27 -0.94％
ヘラクレス 1068.84 -10.38 -0.96％
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★ 相場概況（主力株）
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26日の日経平均は前週末比322.01円安の13690.19円、高値は９時５分の13883
.51円、安値は12時32分の13670.92円。東証一部の売買代金は２兆340億円、値
上がり銘柄数は198銘柄、値下がり銘柄数は1467銘柄、変わらずは57銘柄だっ
た。東証一部の値下がり銘柄数の割合は85.1％とほぼ全面安、日経平均は３日
ぶりの大幅反落となった。
先週末23日の米国株式市場では、ＮＹダウは前日比145.99ドル安の12479.63ド
ルの大幅安で取引を終えた。原油先物相場が23日、一時再び133ドル台に急反
発するなど、原油高が米景気や企業業績に悪影響を及ぼすとの懸念が改めて強
まったことが嫌気された。また、23日のＮＹ円相場は反発した。前日比70銭円
高・ドル安の1ドル＝103円30-40銭で取引を終えた。
前場の東京株式市場では、米株安と円高が嫌気され、幅広い銘柄に売りが先行
した。アジア各国・各地域の株式市場が軟調なことも投資家心理を悪化させた。
買い手掛かりが不足する中、売りが断続的に出て、日経平均は22日の安値1365
8.02円を意識する展開となった。
後場に入っても悪地合いは変わらなかった。26日の米国市場が休場となるため、
手掛かり材料を欠き、模様眺め気分が一段と強まった。日経平均の後場の値幅
は92.23円にとどまった。なお、日経平均は25日移動平均線（26日現在、13867
.51円）を終値で割り込んで取引を終えた。
東証33業種では、全業種が値下がりした。ゴム製品、鉱業、保険、その他金融、
石油・石炭製品、証券、商品先物、不動産、ガラス・土石、銀行、輸送機器、
卸売、金属製品、非鉄金属、化学、電気機器、機械、食料品、海運などの値下
がりが目立つ。
個別では、東証一部の値上がり率トップはモリテックス（7714）、２位はサイ
ボウズ（4776）、３位は東亜建設（1885）。一方、下落率トップはテイクアン
ドギヴニーズ（4331）、２位はサニックス（4651）、３位はカルソニックカン
セイ（7248）。
個別銘柄動向は以下の通り
東亜建設（1885）、09年３月期、２桁営業増益と復配を好感
106円 ９円高
23日、09年３月期連結業績予想と復配を発表した。２桁営業増益と復配が好感
された。売上高は2040億円（前期比4.6％減）、営業利益は43億円（同14.8％
増）、経常利益は33億円（同41.2％増）、当期純利益は13億円（同91.5％減）
の見通し。建設業界においては、改正建築基準法の影響が収束し、民間設備投
資も好調を維持すると予測される一方で、国や地方公共団体による公共投資は
縮減の一途をたどり、また鉄鋼・セメントなどの建設資材が一段と値上りする
とみられるなど、経営にとって厳しい状況が続くとみている。今期の配当は、
1 株当たりの配当金２円（前期は無配）を実施する予定。
日特建設（1929）、「継続企業の前提に関する注記」の記載除外を好感
71円 ６円高
23日、07年３月期の決算短信及び08年３月期の中間決算短信において、「継続
企業の前提に関する注記」を記載していたが、08年３月期の決算短信より除外
することになったと発表した。これが好感された。金融機関からの借入契約に
関する表明保証違反の解消、並びに08年３月期連結会計年度および同会計年度
において債務超過を解消することができたことから、継続企業の前提に重要な
疑義を抱かせる事象が解決した。同時に発表した09年３月期連結業績予想は売
上高は591億円（前期比4.9％減）、営業利益は15億円（同1.5％増）、経常利
益は12億円（同279.7％増）、当期純利益は11億円（前期は46億4300万円の赤
字）の見通し。建設業界は、民間設備投資は、原油高、円高による業績の不透
明感から設備投資の減少が見込まれ、公共投資は、引き続き国・地方自治体が
進める構造改革による大幅な減少が予想されることから、同社を取り巻く受注
環境は依然として熾烈を極めているという。
ヤフー（4689）、自己株式取得と取得全株消却を好感
45850円 2000円高
23日、自己株式取得し、取得した株式は、全て消却する予定と発表した。これ
が好感された。取得しうる株式の総数上限は121万株（発行済株式総数（自己
株式を除く）に対する割合2.00％）、取得価額の総額上限は600 億円、取得方
法は信託方式による市場買付、取得期間は08年６月２日〜08年９月24日。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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本日の東京市場では、朝から米リーマン・ブラザーズが話題になっていた。
これは前週21日に米ウォールストリート・ジャーナル紙が伝えた、ヘッジ取
引に伴う米金融機関の損失計上問題に関する記事だ。
記事によれば、不動産関連証券などで損失を相殺するために組んでいたヘッ
ジ取引が、金融不安の後退で逆に損失を生んだ可能性を指摘しているという。
特にリーマン・ブラザーズが最も打撃を受けたという。同社の株価は報道さ
れた21日の大幅安に続き、前週末23日も６％強の下げを記録している。
楽観に傾いていた米国市場が、この報道を受け、金融機関の損失問題に再び
目を向け始め、不安定さが増幅するのではないとの心配が、朝方から市場で
は燻っていた。
また、原油価格の騰勢が一向に衰えない。ガソリン高で米個人消費が減速し、
且つ、インフレリスクが高まり、米経済のスタグフレーション入りへの懸念
もなかなか払拭できずにいる。
26日はロンドンとニューヨークの２大市場が休場となるため、日経平均は一
段の下値を売る動きは乏しかった。明日の東京市場も、為替市場や債券市場
が波乱の展開とならない限り、値動きの乏しい展開が予想される。
しかし、28日以降の東京株式市場は、27日の米株、円相場、原油相場次第で
は、ボラタイルな動きとなることが予想される。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 相場概況（新興市場）
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26日の新興３市場は全面安。主要な株価３指数は揃って２営業日ぶりに反落し
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で196億円と、約２週間ぶりに200億円
を下回った。
23日に東証マザーズに新規上場したPワークス（3627）は、上場初日は買い物
殺到で値付かず。本日は、買い気配スタートなり、10時ちょうどに初値を付
けた。初値は公募価格23万円の2.6倍となる60万円だった。初値を付けた時点
で3475株の売買が成立した。高値は14時29分の64万8000円、安値は10時32分
の55万5000円、終値は64万3000円のザラ場引け。最終気配は63万1000円カイ、
63万2000円ヤリ。出来高は9118株だった。なお、同社は公募2200株、売り出
し1800株を実施している。
個別では、イチヤ（9968）、バッファロー（3352）、ホッコク（2906）、モ
ック（2363）、燦キャピタルマネージメント（2134）、グローバル住販（32
59）、テックファーム（3625）、日本精密（7771）、テリロジー（3356）、
ユニバーサルソリューションシス（3390）、ＭｏｎｏｔａＲｏ（3064）、デ
ジタルハーツ（3620）、ケイブ（3760）、ＳＤホールディングス（3726）、
東日本ハウス（1873）、タスコシステム（2709）、イー・キャッシュ（3840
）、アプリックス（3727）などが値上がりした。
一方、ゼンテック・テクノロジー（4296）、ニューディール（4740）、カイ
ノス（4556）、オートウェーブ（2666）、ソレキア（9867）、アイビー化粧
品（4918）、日本工業検査（9784）、テスコ（4226）、エス・エム・エス（
2175）、不二精機（6400）、エイティング（3785）、Ａ.Ｃホールディング
ス（1783）、協和医科器械（3052）などが値下がりした。
個別銘柄動向は以下の通り
ホッコク（2906）、09年３月期、連結経常損益1億円前後の黒字との観測が
買い材料
144円 23円高
24日、「ラーメン店を展開するホッコクの2009年３月期は、連結経常損益
が１億円前後の黒字（前期は2600万円の赤字見通し）になりそうだ。新たに
買収した居酒屋チェーンが収益に寄与するほか、フランチャイズ（ＦＣ）契
約拡大に向けたテストマーケティング費用などの先行投資が前期でほぼ一巡
したため。販管費の負担が軽くなるため営業損益は１億2000万円程度の黒字
（同5500万円の赤字見通し）になるとみられる。」との観測が報じられた。
これが買い材料となった。
日本精密（7771）、09年３月期連結業績、大幅増収・営業損益段階からの黒
字転換を好感
127円 19円高
23日、09年３月期連結業績予想を発表した。大幅増収・営業損益段階からの
黒字転換が好感された。売上高は53億4600万円（前期比34.3％増）、営業利
益は２億3200万円（前期は１億7600万円の赤字）、経常利益は１億8700万円
（同１億9000万円の赤字）、当期純利益は１億8100万円（同７億3500万円の
赤字）の見通し。時計バンド部門は、国内大手時計メーカーのG-Shock Ｂa
by-Ｇモデルの高付加価値化戦略に対応した金属バンド及び金属樹脂コンポバ
ンドを開発し受注増加を図る。メガネフレーム部門は、村井の同社子会社化
をうけて上場企業との取引再開と新ブランドでの海外展開による売上増加を
図る。既存の本社フレーム部門では開発提案型営業へ転換を図り、既存得意
先の深耕と新規得意先の開拓を図る。またアルミニュウム・プラスティック
・チタニュウムの複合したコンポタイプフレームの市場投入による高付加価
値製品の受注増加と、コストダウンを図った低価格ラインを設置し操業度の
大幅アップによる収益の劇的変革を図る。応用品部門は静電気除去器の新製
品拡充を行い、お得意先との連携を高め受注の増加を図る。新規事業として
携帯電話機器用外装部品の開発を推進し、市場への参入を図る。
アプリックス（3727）、ＵＢＳ、目標株価25万円へ引き上げ
162000円 20000円高のストップ高買い気配
ＵＢＳ証券は、同社の12ヶ月のレーティングを従来のNeutralから Buyへ引
き上げ、目標株価を同15万円を25万円へ、それぞれ引き上げた。FY09以降の
JBlend出荷台数予想を上方修正したという。FY09を180百万台(y/y+46%、従
来150百万台)、FY10を233百万台(y/y+29%、従来160百万台)とした。08年末
から新興市場向け携帯端末へのJBlend搭載が本格化する見込みだそうだ。
AMF関連の処理は既に終了し、投資判断引上げの条件と考えていたJBlendの
シェアアップ、または新事業拡大のうち、前者の可能性が高まったとの判
断だという。
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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26日のＩＰＯレシオは前週末の102.22から2.22ポイント上昇して104.44
となった。上昇は４日ぶり。ＩＰＯレシオ５日移動平均線は110.48だった。
こちらは６日連続の低下だ。
５日移動平均線は16日の181.82でピークアウトし、直近ＩＰＯ市場の調整
が継続していることを示唆している。ＩＰＯレシオが小幅反発したとは言え、
５日移動平均線の下方に位置し、５日移動平均線自体の向きが下向きのため、
強気には転じ難い。
しかし、ＩＰＯレシオ自体の下落ピッチが傾向的に鈍化し、下げ渋っている。
また、ＩＰＯレシオと５日移動平均線との逆乖離幅も縮小している。
明日以降、ＩＰＯレシオが５日移動平均線を上抜いたり、５日移動平均線自
体が上向くようなら、直近ＩＰＯ市場に調整一巡感が強まり、自律反発局面
入りする可能性が高まると考える。再び、「ＩＰＯ空白期間」となったことで、
直近ＩＰＯ市場の需給が良好な状態が維持されることも、ポジティブに作用
する可能性がある。
一方、３市場売買代金は前週末の746億円から122億円増加して868億円
となった。これは東証マザーズの売買代金が前週末の370億円から508億円
へ、約138億円増加したことが寄与した。
ちなみに、先週末マザーズに上場し本日ようやく初値をつけたプライムワー
クス（3627）の売買代金は約55億円だった。ＩＰＯ効果が発揮されたとみ
るべきだろう。
３市場売買代金については活況の目安となる1000億円を下回っているが明
日以降、売買代金が増加するようなら、新興市場の先高観が強まる公算が大
きい。
そうなれば、米株安、円高、原油高等の外部環境の影響を受け難い点が評価
され、短期資金の逃避先として、新興は存在感を増すことだろう。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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どうでもいいことですが、昨日、５キロ×４人の駅伝大会に参加しました。
「第４回谷川真理駅伝」という大会です。練習もろくにせず（先月１回だけ
皇居で合同練習しましたが、走り終わった後、数十分間は仮死状態でした）、
走ったもんですから、走り終わった直後から今でも両足のふくらはぎが筋肉
痛です。タイムは聞かないでください。亀よりも遅かったので。おそらく、
他人からみたらスローモーションのような走りだった思います。それはとも
かく、びっくりしたのが参加組数の多さです。なんと、1100組のエントリー
です。4400人ものランナーが参加していました。今まで、苦痛意外なにもの
でもない走るなんて行為をする人はメチャクチャ少ないだろうと思っていま
した。でも、市民ランナーって本当に沢山いるんですね。ただ、走った後、
すがすがしいのは、大会まで一生懸命練習してきた人たちでしょう。私に残
ったのは、現在までのところ、ふくらはぎの激痛だけです・・・。
（藤井英敏）
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