Hatch meets the maple.
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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年5月7日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 14102.48 53.22 0.38％
ＴＯＰＩＸ 1393.28 15.89 1.15％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1490.25 13.4 0.91％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1442.78 -3.73 -0.26％
マザーズ 626.57 15.82 2.59％
ヘラクレス 1072.01 35.32 3.41％
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★ 相場概況（主力株）
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７日の日経平均は前週末比53.22円高の14102.48円、高値は９時45分の14208.
67円、安値は13時22分の14022.79円。東証一部の売買代金は２兆6045億円、値
上がり銘柄数は1137銘柄、値下がり銘柄数は495銘柄、変わらずは90銘柄だっ
た。
前場は、ＣＭＥの日経平均先物６月物の清算値14185円にサヤ寄せする格好で、
買いが先行した後は、戻り待ちの売りに押された。一方、債券先物が売られた。
信用収縮懸念が後退し、「債券先物売り、株価指数先物買い」の動きが継続し
たとみられる。
債券先物は終日軟調だった。通常取引終値は135円47銭で前週末比28銭安。
９時９分には135円25銭まで下落した。債券市場では、米国債相場が前日まで
４日続落したことや、原油高を背景とした世界的なインフレ懸念が嫌気材料
視されていた。
後場に入って日経平均は利益確定売りで伸び悩む場面はあったものの、この
「債券先物売り＋株価指数先物買い」の動きが終日続き、日経平均を押し上
げ続けたとみられる。
東証33業種では、空運、保険、食料品、精密機械、陸運、情報・通信、その
他金融、パルプ・紙の８業種が値下がりした。一方、鉱業、石油・石炭製品、
卸売、海運、証券、商品先物、建設、非鉄、不動産、輸送用機器、鉄鋼、繊
維製品、金属製品、その他製品、銀行などが値上がりした。
個別では、東証一部の値上がり率トップは日本調剤（3341）、２位はやまや
（9994）、３位はドリームインキュベータ（4310）。一方、下落率トップは
タムロン（7740）、２位は島精機製作所（6222）、３位はエス・サイエンス
（5721）。
個別銘柄動向は以下の通り
平和奥田（1790）、外部調査委員会の最終報告で悪材料出尽くし
89円 30円高のストップ高
2日、「不適正な会計処理等に伴う過年度決算修正に関する外部調査委員会
内部調査委員会の最終報告並びに当社の対応について」を発表した。これが
悪材料出尽くしと捉えられた。外部調査委員会より、会計面については中間
報告書による第53 期（07年９月期）期首剰余金の修正が過年度決算に影響を
及ぼす項目および前記内部調査委員会が追加して行った中間報告書記載以外
の項目の検証が行われ、さらに、これらから修正すべき事業年度の特定（い
わゆる「期割り」）についても、その妥当性について検証され最終報告をも
らった。また、不適正な会計処理が行われた経緯と責任の問題、その他不明
朗な取引の事実確認とその責任問題についても最終報告が提出された。
野村不動産ＨＤ（3231）、09年３月期連結好業績予想と増配を好感
2340円 205円高
2日、09年３月期連結業績予想と増配を発表した。これが好感された。売上
高は5000億円（前期比21.5％増）、営業利益は715億円（同2.4％増）、経常
利益は615億円（同2.0％増）、当期純利益は355億円（同0.7％増）の見通し。
住宅部門で前期比361億9700万円、仲介・販売受託部門で398億1700万円の増
収を見込んでいる。なお、前08年３月期は12.1％増収、28.4％営業増益だっ
た。配当に関しては、前期期末配当金は１株につき15円を予定し、実施済み
の中間配当金とあわせ、１株当たり年間配当金は30円となる予定。なお、今
期については、業績の伸長を踏まえ、中間配当金、期末配当金をそれぞれ１
株につき20円とし、１株当たり年間配当金は40円を予定している。
出光興産（5019）、09年３5019月期連結業績予想、増収大幅増益を好感
9760円 1000円高のストップ高買い気配
2日、09年３月期連結業績予想を発表した。これが好感された。売上高は、
原油価格の高止まりを反映し、４兆1500億円（前年同期比7.4％増）となる
見通し。また、石油・石油化学製品部門のマージン改善や、石炭価格の上昇
などにより、営業利益は960億円（同 71.8％増）、経常利益は880億円（同
45.0％増）、当期純利益は310億円（前年同期比 540.8％増）となる見通し。
なお、上記見通しは09年度３月期のドバイ原油価格95ドル／バレル、為替レ
ート100円／ドルを前提としている。配当については、利益配分に関する方
針に基づき、１株当たりの年間配当は150円を予定している。（前期も年間
配当は１株当たり150円）。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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野村証券金融経済研究所が７日発表した「５月のノムラ個人投資家サーベイ
（４月23—24日調査）」では、個人投資家の心理を示す「ノムラ個人市場観
指数」は前月比横ばいの19.6で、悲観的な見方に歯止めがかかった。
「ノムラ個人市場観指数」は３カ月後の日経平均株価の見通しをもとに、個
人投資家の強弱度合いを数値化したもので、３カ月後の株価が上昇するとの
回答数から下落するとの回答数を引き、全回答数で割った値を100倍して算
出する。100からマイナス100までの間で推移し、数字が大きいほど強気の
相場観が多いことになる。
３カ月後の日経平均の見通しは「1000円程度上昇」と「1000円程度の下落」
の合計が67.3％に達した。野村では「2007年８月以来の高水準。多くの投資
家が目先の日経平均がおおむね横ばいになると見ている」と指摘している。
東証一部の売買代金は一向に活況の目安となる３兆円を超えてこない。これ
は個人投資家の積極的な相場参加がないことも影響しているとみられる。
確かに日経平均は14000円大台を回復してきたが、個人投資家の保有する銘
柄は、指数ほど上昇していないか、それとも、この程度の値上がりでは投資
意欲が回復するには至らないとみられる。これは信用買い残の超低水準に留
まっていることからも窺い知れる。
なお、現在、東京金融市場では、債券から株式への資金シフトが継続してい
る。この流れが継続するうちは、株式相場は崩れ難い状況と考える。
ただし、今週末はオプションＳＱだ。14000円を巡る攻防となる可能性が高
い。よって、買い仕掛けよりも、先物を使った売り仕掛けを警戒しておきた
い。おそらくそれは、結構積み上がった裁定買いの解消売りによって引き起
こされるとみている。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 相場概況（新興市場）
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７日の新興３市場は全面高。東京株式市場で債券から株式への資金シフトが継
続し、これが新興市場にもポジティブに作用した。また、日経平均が伸び悩む
中、相対的な出遅れ感の強い新興市場への資金流入もみられた。東証マザーズ
指数は2.59％、大証ヘラクレス指数は3.41％も上昇した。
個別では、ソリスト（9847）、ブロードメディア（4247）、日本土建（1998）、
新華ファイナスリミテッド（9399）、アルデプロ（8925）、タウンニュース社
（2481）、エリアリンク（8914）、モンテカルロ（7569）、ダイナシティ（89
01）、フリード（8423）、モック（2363）、芝浦電子（6957）、ダヴィンチ・
アド（4314）、アライドハーツＨＬＤＧＳ（3062）などが値上がりした。
一方、アスキーソリューションズ（3801）、システム・ロケーション（2480）、
クオンツ（6811）、シード（7743）、プラコー（6347）、クロニクル（9822）、
ＹＯＺＡＮ（6830）、サミーネットワークス（3745）、ニックス（4243）、オ
ールアバウト（2454）、ネクステック（3767）、ロングライフＨＤ（4355）な
どの値下がりが目立つ。
個別銘柄動向は以下の通り
日本土建（1998）、ＴＯＢ価格800円にサヤ寄せ
600円 100円高のストップ高買い気配
取締役会長である田村憲司氏が発行済株式総数の全てを所有する大倉物産が、
日本土建（1998）の普通株式をＭＢＯする。ＴＯＢ価格は１株800円。このＴ
ＯＢ価格にサヤ寄せしている。上場を維持したままで持続的な企業価値向上
を達成することは困難であり、収益構造の改革、コスト削減及び日本土建グ
ループ内における再編等を含めた抜本的な改革に伴うリスクを日本土建の一
般株主に負わせることを回避するとともに、今まで以上に迅速かつ機動的に
改革を推進することが可能な経営体制へ転換するためにＭＢＯする。日本土
建株は上場廃止になる見込み。
エスティック(6161)、09年３月期経常利益予想、前年比38％増を好感
106000円 6000円
２日発表した、09年３月期通期業績予想は、売上高25億5000万円(前年同期比
29.8％増)、営業利益４億6600万円(同23.6％増)、経常利益４億6700万円(同
38.3％増)、当期純利益２億5700万円(同38.5％増)の見通し。この大幅増収増
益見通しが好感された。09年３月期は、国内市場動向に大きな変化はなく横
ばい傾向を想定しているが、中国が自動車産業の市場拡大に増して既存の生
産設備の更新サイクルによる需要のピークを迎えるとの情報があり、前年比
大幅な受注拡大を見込んいる。
アライドハーツ（3062）、自己株式の消却を好感
238円 28円高
７日10時、自己株式の消却を発表した。これが好感された。消却する株式の
数は230万株（消却前発行済株式総数に対する割合4.91％）、消却予定日は
08年５月12日。消却後の当社の発行済株式総数は、4455万1620株。
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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東証マザーズ指数は本日2.59％上昇した。これにより、一目均衡表の雲下限
（616.98）を上抜き、雲の中に潜り込んだ。また、遅行スパンも日足を捉え
つつある。転換線（612.94）と基準線（608.46）との好転は既に実現した。
このまま順調に上昇し、雲上限（639.53）を終値で超えることができれば、
雲上抜けと遅行スパンの好転が実現し、「３役好転」が実現する見通しだ。
そうなれば、短期テクニカルが改善し、上昇ピッチが加速する公算が大きい
とみている。
ＩＰＯレシオは前週末の148.72から8.04ポイント上昇して156.76となった。
上昇は２日連続。本当に強いというのが率直な印象。また、２日の下落に転
じたＩＰＯレシオ５日移動平均線は145.50と再び上昇転換した。
ＩＰＯレシオが５日移動平均線を超えており、且つ、５日移動平均線自体が
上向きなため、直近ＩＰＯ市場は、過熱しながらも上昇トレンド継続中と考
える。
５日移動平均線が下向きに転じるまで、このトレンドは継続するのだろう。
一方、３市場売買代金は前週末の640億円から53億円増加し693億円とな
った。活況の目安となる1000億円を大きく下回っている。
これは多くの個人投資家が新興銘柄への興味を失い、積極的な市場参加をし
ていないことが影響していると考える。
ただし、売り物は薄い。また、新興市場は東証一部の主力株に比べて相対的
に出遅れている。このため売り物薄の中、スルスルと上昇し易い需給関係に
なっているとみておく必要がある。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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ＩＰＯスケジュールはこちら
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★ 編集後記
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７日の債券相場は続落しました。先物中心限月の６月物は前週末比28銭安の
135円47銭で通常取引を終えました。日本の連休中に米国債相場が下落した
ことで売りが先行しました。原油高を背景にしたインフレ懸念の強まりが債
券相場下落の主因です。債券市場から株式市場への資金シフトが継続してい
るようです。ですが、帝国データバンクが７日発表した民間企業の景況感を
示す景気動向調査によると、４月の景気動向指数は前月比0.6ポイント悪化
しました。悪化は２カ月連続です。03年８月以来４年８カ月ぶりの低水準で、
足元の景況感が一段と悪化していることが鮮明になっています。景況感悪化
の中のインフレ懸念の強まり。あまりいい話ではないですが、債券市場が軟
調なうちは、株式市場は堅調を維持するでしょう。
（藤井英敏）
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