Friday, May 2, 2008

「カブ知恵」発、米国株急騰を受け、日経も3日ぶり大幅反発、1万4000円乗せ�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年5月2日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 14049.26 282.4 2.05%
TOPIX 1377.39 31.29 2.32%
日経JASDAQ 1476.85 6.21 0.42%
J−Stock 1446.51 24.15 1.7%
マザーズ 610.75 6.18 1.02%
ヘラクレス 1036.69 6.67 0.65%
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★ 相場概況(主力株)
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2日の日経平均は前日比282.40円高の14049.26円、高値は13時47分の14072.92
円、安値は始値の13944.26円。東証一部の売買代金は2兆3481億円、値上がり
銘柄数は1443銘柄、値下がり銘柄数は204銘柄、変わらずは75銘柄だった。日
経平均は3日ぶりに急反発し、1月11日以来、約4ヶ月ぶりの高値で取引を終
えた。

前日1日の米国株式市場は急反発。NYダウは4日ぶりに上昇し、前日比189.87ド
ル高の13010.00、1月3日以来およそ4カ月ぶりに1万3000ドルの大台に乗せて終
えた。ナスダック総合指数も急反発し、67.91ポイント高の2480.71ポイントで
取引を終えた。

3月の個人消費支出(PCE)が市場予想を上回ったこと、4月の米サプライ
マネジメント協会(ISM)製造業景況感指数も予想以上だったこと、原油先
物相場が軟調に推移したことなどが好感された。

前場から東京株式市場は、この外部環境改善を素直に好感したが、後場に入っ
ても、日本は4連休を控えている上、今晩の米雇用統計発表を控え、高値圏で
のもみあい相場が続いた。

しかし、前場136円18銭で取引を終えた債券先物が13時41分に135円35銭まで売
られるなど、債券先物売り+株価指数先物買いの動きが後場中ごろに加速した。
これで株式市場は動意付く場面はあった。債券先物は結局、前日比65銭安の13
5円75銭で通常取引を終えた。

東証33業種では、食料品、鉱業の2業種が値下がりした。一方、その他金融、
不動産、保険、パルプ・紙、精密機械、証券、商品先物、銀行、建設、空運、
化学、電気機器、金属製品、輸送用機器、ゴム製品、鉄鋼、機械、ガラス・土
石などが値上がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは池上通信機(6771)、2位はアルペ
ン(3028)、3位はドリームインキュベータ(4310)。一方、下落率トップは
佐田建設(1826)、2位は総合警備保障(2331)、3位はシーズクリエイト(
8921)。

個別銘柄動向は以下の通り

ツインバード工業(6897)、09年3月期、増収、営業増益、経常黒字転換を好感
143円 24円高
2日13時、09年3月期業績予想を発表した。今期の予算為替レートは105円/U
Sドルとし、売上高は122億2000万円(前期比3.8%増)、営業利益は3億5300
万円(同5.1%増)、経常利益は2億2600万円(前期は7100万円の赤字)、当期
純利益は1億7100万円(同71.5%減)の見通し。増収、営業増益、経常黒字転
換が好感された。なお、同社は前期に、財務内容の改善と有利子負債の圧縮の
ため、土地、投資有価証券、及び子会社株式を売却、それぞれ1600万円、1億
900万円、及び4億9700万円の売却益を計上し、さらに、役員退職慰労引当金の
一部取崩9400万円を計上したことにより、希望退職の実施による特別退職金340
0万円を計上したが、当期純利益は5億9900万円となった。なお、前期は復配は
見送ったが、黒字定着の必達で、今期は復配を実現する所存。これも買い材料と
なった。

池上通信機(6771)、08年3月期通期連結業績の上方修正を好感
184円 30円高
1日、08年3月期通期連結業績の上方修正を発表した。これが好感された。売上
高は従来の405億円を417億円へ、営業利益は同4億5000万円を10億4000万円へ、
経常利益は同5億円を9億8000万円へ、当期純利益は同4億5000万円を9億2000
万円へ、それぞれ上方修正した。売上高は、国内においてFPU(伝送装置)、ノ
ンリニア編集システム、錠剤容器等検査装置などの販売が堅調に推移し、海外に
おいて北米地域における放送用HD カメラ等の販売が堅調に推移し、前回予想を
上回る見込み。損益面は、売上高の増加による増益効果および原価率の改善が寄
与する。

アルペン(3028)、CS、投資評価「NEUTRAL」を継続も、目標株価1700円へ引
き上げ
1954円 300円高のストップ高買い気配
クレディ・スイス証券は、同社の投資評価「NEUTRAL」を継続し、目標株価は従
来の1500円から1700円に引き上げた。3Q までの9ヵ月間では、営業利益段階まで
は増益幅が大きく、かつ計画比上振れの堅調な内容で、前年度下期の顕著な業績
不振からの反動もあり、当面の販売・業績面で不安は少ないという。同社業績に
対する市場での期待値、及び評価(バリュエーション)は低く、当面の投資対象
としてポジティブに考えることは可能だそう。一方、同社業績は過去の変動や一
過性要因(為替評価損や実効税率)の影響が大きく、本質的に業績回復期に入っ
たと評価するには時期尚早と考え、NEUTRALの投資評価を継続したという。

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若林栄四のプロフィール

1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券(アメリカ)執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。

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(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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ゴールデン・ウィーク明けとなる来週の株式市場は、3日立会いだ。東京株
式市場が休場中の米国株式市場に波乱がなければ、今週の堅調な地合いを引
き継ぐ見通し。

今晩発表される4月の米雇用統計については、市場では非農業部門雇用者数
が7-8万人減と4カ月続けてマイナスになるとの見方が出ている。だが、米
国の景気減速については相当分織り込まれているため、余程の下振れがない
限り、相場の悪材料なることはないだろう。

FRBが4月29-30日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩
和路線を転換したことで、ドルが他通貨に対して買い戻され易くなっている。

円相場は、テクニカル的には、昨年12月の安値の114.62円と3月17日の高
値95.77円との半値押しである105.20円を下回り一段安となる場面も想定さ
れる。

仮に、そのような円安・ドル高になれば、東京株式市場にとってはポジティ
ブ作用しよう。

欧州ではイングランド銀行(中央銀行)が7-8日に金融政策委員会を、EC
Bが8日に理事会をそれぞれ開く。ユーロ圏のインフレ懸念は根強く、EC
Bは政策金利を据え置くとみられる。

しかし、ユーロ圏の足元景気は減速気味でもあり、理事会後のトリシェ総裁
の発言次第でユーロ・ドル相場が大きく動くことも想定しておく必要はある
だろう。

日経平均は短期テクニカルが過熱している状況であるが、ショック安を引き
起こすような事象が発生しない限り、高値圏で堅調に推移するとみる。想定
レンジは13800円〜14300円程度だ。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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2日の新興3市場は全面高。日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数、大証
ヘラクレス指数は揃って上昇した。前日の米国株式市場の急反発を受け、主要
銘柄に買いが入ったが、4連休を前に手控えムードも強く、上昇は小幅にとど
まった。

個別では、ブロードメディア(4347)、環境管理センター(4657)、Mono
taRo(3064)、ユナイテッドテクノロジーHD(2146)、アールテック・
ウエノ(4573)、ゴメス・コンサルティング(3813)、エリアリンク(8914)、
アーク(7873)、ネクステック(3767)、セレブリックスHLDGS(2444)、
スタートトゥデイ(3092)、フィスコ(3807)、リプラス(8936)、グラウン
ド・ファイナンシャル(8783)など値上がりが目立つ。

一方、日コンシス(9711)、アーティストハウスHLDGS(3716)、FUJ
IKOH(2405)、エフティコミュニケーションズ(2763)、メガロス(216
5)、ニッパンレンタル(4669)、クリムゾン(2776)、アルファグループ(
3322)、ホッコク(2906)、アテクト(4241)、ガンホー・オンライン・エン
ター(3765)、リアルビジョン(6786)、ウッドフレンズ(8886)、サイバー
ファーム(2377)、メディシノバ・インク(4875)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

ブロードメディア(4347)、SBIHを割当先とした第三者割当増資を好感
204円 50円高のストップ高買い気配
1日、SBIグループとの連携を強化することを目的として、SBIホールディング
ス株式会社(以下SBIH)を割当先とした第三者割当による新株式を発行すると
発表した。同社の有するコンテンツの高品質配信技術や映像制作ノウハウを生
かした協業関係を、より一層強固なものとするために資本提携を行うこととし
た。なお、本第三者割当増資によりSBIH は同社の筆頭株主(39.7%)となる
予定。募集株式数は、2317万8900株(現時点の発行済み株式数に対する割合65
.8%)。発行価格は1株につき151円(1日の終値154円)で、発行価額の総額は
約35億円。本日は希薄化は嫌気されず、財務基盤の拡充とシナジー効果発現が
好感されたようだ。

ディア・ライフ(3245)、中間営業利益予想、若干の上方修正を好感
43100円 4400円高のストップ高買い気配
1日、08年9月期中間期業績予想の修正を発表した。都心部での地価高騰が顕
著であり不動産投資が過熱してきた前々期より仕入を抑えていること及びレジ
デンス事業用地として売却予定であったプロジェクトを開発プロジェクトへ変
更したことにより次期の引渡しとなったこと等の影響により、売上高について、
当初計画を大幅に下回った。しかし、売上総利益率はそれぞれの事業において
当初計画を若干上回っていること、また、販売費及び一般管理費については当
初計画より抑制されていることにより、営業利益は当初計画を上回る見込み。
これらを主因として、中間期業績予想の売上高は前回予想の20億2700万円から
30%減の14億1900万円に下方修正したが、営業利益4億6100万円(前回予想比
3.5%増)、経常利益4億3200万円(同5.3%増)、中間純利益2億5900万円(同2
.0%増)に、それぞれ上方修正した。この上方修正が好感された。なお、通期
業績予想については、現在精査中であり、確定次第公表する予定。

フリービット(3843)、テレコミュニケーション事業でNECと業務提携を好感
712000円 21000円
1日、日本電気(6701)とテレコミュニケーション事業における業務提携を行う
ことで4月30日に合意したと発表した。これが好感された。フリービットのIP
電話サービス関連ソフトウエアを、NECが同社製品として必要な機能追加等を
行い原則独占的に提供することで合意したという。フリービットは、中期経営
計画「SiLK VISION 2010 Ver.2.0」において、ユビキタス化事業の重点領域の
1つにメッセージング分野を掲げており、本件は、これに基づく取り組みの1
つとであるという。尚、本件に伴う09年4月期の業績への影響については、現
在精査中であり、判明し次第公表するとしている。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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2日のIPOレシオは前日の139.02から9.7ポイント上昇して148.72となっ
た。上昇は2日ぶり。異常に強いというのが率直な印象。

通常の取引レンジでは120〜130であり、そこれを超えた水準でここまでも
みあうとは。

IPOレシオ5日移動平均線は143.88だ。こちらは2日連続低下しているが、
過熱ゾーンでの推移を考慮すると、下げピッチは鈍い。

本日はIPOレシオが5日移動平均線をブレイクしたが、5日移動平均線が下
向きのため、強気には転じ難い。しかし、調整しそうで一向に調整してこな
いIPOレシオの動きは不気味だ。

今後、200〜300に向けた急騰、若しくは、一気に100割れになるようなボラ
タイルな局面が訪れる可能性が高まったと考えておきたい。

一方、3市場売買代金は前日から14億円減少して640億円だった。前日の米
国株式市場が急騰し、2日の日経平均が大幅高となり、投資マインドが改善
しているにも拘わらず、売買代金は低調だ。

4連休を控えていることもあるだろうが、依然として、新興市場は物色の蚊
帳の外に置かれ、資金が流入していない様子が窺える。売買代金が増加して
こないうちは新興市場の先高観が強まることはないだろう。

ただし、日経平均の安値は11691.00円、その後の高値は本日の14072.92円
だ。上昇率は20.4%。対して、東証マザーズ指数の安値は3月の555.62ポイ
ント、高値は3月末の637.88ポイントで14.8%しか上昇しておらず、本日終
値との比較では9.9%の上昇に過ぎない。この出遅れ修正は近い将来、いずれ
どこかで発生するとみている。

なお、大証ヘラクレス指数は、日足ベースの一目均衡表で、「三役好転」とな
っている。これは新興市場上昇の先行的サインとなると認識している。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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東証が2日発表した4月第4週(4月21—4月25日)の投資部門別売買動
向では、外国人が4週連続で買い越しました。買越額は2100億円と前週の
2046億円に比べてやや増加しました。外国人は先物を497億円買い越してお
り、実質的な買越額は約2600億円です。いやーそれにしても、外国人が買う
と日本株はトレンドが出ますね。もちろん売ると、下方向に強烈にトレンド
が出ますが・・・。本日の日経平均は14000円大台を回復しました。多くの
個人投資家の方は、ホッとした気分でゴールデン・ウィークを過ごせること
でしょう。楽しい休暇をお楽しみください。

(藤井英敏)

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