成功の鍵
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彩花華
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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年6月26日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13822.32 -7.6 -0.05％
ＴＯＰＩＸ 1344.79 -1.29 -0.1％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1507.38 0.86 0.06％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1331.04 14.63 1.11％
マザーズ 567.08 -1.66 -0.29％
ヘラクレス 936.56 -4.58 -0.49％
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★ 相場概況（主力株）
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26日の日経平均は前日比7.60円安の13822.32円、高値は12時47分の13950.56円、
安値は９時52分の13798.05円。東証一部の売買代金は２兆253億円、値上がり
銘柄数は682銘柄、値下がり銘柄数は930銘柄、変わらずは113銘柄だった。日
経平均は小幅ながら６日続落した。
25日のＮＹダウは4.40ドル高の11811.83ドルで取引を終えた。ＦＲＢは、ＦＯ
ＭＣでＦＦ金利を年2.0％で据え置くと決定した。声明では、物価上昇リスク
に警戒感を示す一方、景気下振れリスクはやや減少したと指摘した。ＥＣＢが
来週の理事会でほぼ1年ぶりの利上げに踏み切る可能性が高まった。これを受
け、為替市場では、前日比1円15銭円安・ユーロ高の1ユーロ＝168円90銭-169
円ちょうどで取引を終えた。円は対ユーロで一時1ユーロ＝169円16銭と、最安
値を更新した。
米国株が落ち着いたこと、円が対ユーロで下落したことが相場をサポートした。
しかし、外部環境が不透明な状態が続き、積極的な売買は手控えられ、商いは
低調だった。ＧＬＯＢＥＸでナスダック100先物など米株価指数先物が、東京
市場の取引時間中、ずっと軟調に推移していることも警戒材料になった。一方、
下値を売り叩く動きもなく、結局、日経平均は方向感なく、もみあった。
東証33業種では、保険、医薬品、その他製品、小売、海運、空運、情報・通信、
ガラス・土石、陸運、銀行の10業種が値上がりした。一方、石油・石炭製品、
卸売、ゴム製品、非鉄金属、繊維製品、金属製品、機械、水産・農林、化学、
鉄鋼、不動産など値下がりした。
個別では、東証一部の値上がり率トップは山水電気（8793）、２位はランド（
8918）、３位は三晃金属（1972）。一方、値下がり率トップは東京特殊電線（
5807）、２位はグッドウィル・グループ（4723）、３位は古河電池（6937）。
個別銘柄動向は以下の通り
日証金（8511）、自己株式取得を好感
911円 48円高
26日13時40分、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得する株式の
総数上限は100万株（発行済株式総数に対する割合1.0％）、取得価額の総額上
限は10億円、取得する期間は08年６月27日から08年７月30日まで。
テクノメディカ（6678）、三菱ＵＦＪ、新規「２」
269000円 13000円高
三菱ＵＦＪ証券は、同社の株価判断新規「２」、今後６〜12 ヶ月間の目標株
価38万円とした。主力事業は採血管準備装置で、採血検査の一連の流れを特許
でおさえているため国内シェア約90％と同社のほぼ独占ビジネスとなっている
という。大病院向けの一定の更新需要、中病院向け新規需要で今後も売上拡大
が続く事業モデルとなっているとも。三菱UFJ 証券では08年度について売上73
.5億円（前年比+10％）、営業利益15億円（同+9％）と予想しているもよう。
医療費削減政策により医療機関が設備投資に慎重なため採血管準備装置の耐用
年数が伸びていると推測され会社計画ほどの需要は見込めないが、今後も更新
需要と海外を含む新規需要の拡大が続くと予想されるそうだ。
DCM Japan ホールディングス（3050）、ＵＢＳ、目標株価750円に引き上げ
737円 34円高
ＵＢＳ証券は、同社の投資評価「Neutral」 を継続し、目標株価を従来の520
円から750円に引き上げた。７月１日に発表予定のQ1の連結営業利益を13%増の
53億円前後と予想しているという。既存店売上が0.5%増だったうえ(上期計画
は1.4%減)、「オージョイフル」の新規連結により連結増収率は約+9%とみられ
るそうだ。粗利益率は前年並みを確保したもようだとも。Q1の営業増益率は上
期の会社計画(+3%)を上回る公算であり、決算内容は市場に好感される可能性
があるとみている。DIY 商材の消費者物価は07年末に底入れした後、上昇幅を
拡大しており、ホームセンター業界全体で原料高の価格転嫁が進めば収益に追
い風となる可能性があり、今後の動向を注視している。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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東証が、26日発表した６月第３週（６月16—20日）の投資部門別売買動
向では、外国人が買越額は1774億円と、前週の2816億円を下回ったが、
12週連続で買い越した。
個人も２週連続で買い越した。買越額は546億円で、前週の4387億円から
幅に減少した。
一方、信託銀行は175億円の売り越しだったが、売り越し額は前週の3858
億円の売り越しから大幅に減少した。信託銀行経由の売りがピークアウト
した可能性が高まった。
その一方で、個人投資家が日経平均14000円台で大量に買い越しており、
今後、戻り局面では個人の利益確定売りが相場の頭を抑えることになりそ
うだ。
また、20日申し込み時点の信用評価損益率はマイナス12.44％と前週のマ
イナス11.96％から0.48ポイント悪化している。信用個人も買いの回転が
効かなくなっている様子が窺える。
足元では、電池関連中心に材料株が急落している。短期筋の投げが一巡す
るまでは、材料株に関しては調整局面が継続しよう。
無論、日替わりで低位材料株を物色する動き（食い散らかし）は出るだろ
うが、確固たる物色の柱が存在しないと、材料株相場の継続性は期待でき
ないとみておきたい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 相場概況（新興市場）
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26日の新興３市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均は６日ぶりに小幅反
発。東証マザーズ指数、大証へラクレスシスは共に６日続落した。また、昨日
上場のイナリサーチ（2176）は、寄り付き直後の９時２分に35.8万円の上場来
高値を付けたが、急落。結局、29.5万円前日比５万円安のストップ安売り気配
で取引を終えた。初値の30万円を割り込んだ。
個別では、日本出版貿易（8072）、オープンループ（4831）、イー・キャッシ
ュ（3840）、ヒューネット（8836）、スタートトゥデイ（3092）、ユー・エム
・シー・ジャパン（6939）、ＳＤホールディングス（3726）、オリコン（4800
）、リアルコム（3856）、多摩川ホールディングス（6838）、ＳＪホールディ
ングス（2315）、駐車場綜合研究所（3251）、オーシャンシステム（3096）、
ＮＦＫホールディングス（6494）などの値上がりが目立つ。
一方、アジア・メディア・カンパニ（2149）、ＹＯＺＡＮ（6830）、ジェイア
イエヌ（3046）、イナリサーチ（2176）、ニューディール（4740）、ニューテ
ック（6734）、アーバネットコーポレーション（3242）、トランスデジタル（
9712）、フォトニクス（7708）、ウィーヴ（2360）、新報国製鉄（5542）、ユ
ナイテッドテクノロジーＨＤ（2146）などの値下がりが目立つ。
個別銘柄動向は以下の通り
スタートトゥデイ(3092)、一部業界紙のＭＳが触手を伸ばす可能性観測が買い
手掛かり
293000円 40000円高のストップ高買い気配
一部業界紙が、マイクロソフトが触手を伸ばす可能性がある企業として、ミク
シィ（2121）、一休（2450）、カカクコム（2371）、スタートトゥディ（3092
）を予想したそうだ。これが買い手掛かりになったと観測される。
ＵＭＣＪ（6939）、発行済株数の30％の自己株式取得を好感
8200円 1000円高のストップ高買い気配
25日、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得する株式の総数は30
万株（発行済株式総数（自己株式を除く。）に対する割合30.0％）、取得価額
の総額は30億円、自己株式取得の日程は08年６月26日〜次期定時株主総会開催
日の前日まで。
ＳＪホールディングス(2315)、自己株式取得と特別利益が発生する見込を好感
29550円 2980円高
25日、自己株式取得と特別利益が発生する予定であると発表した。これが好感
された。取得しうる株式総数は2000株(上限)(自己株式を除いた発行済株式総
数に占める割合4.12％)、株式取得価額の総額は８億円(上限)。取得する期間
は、08年６月30日から08年８月31日まで。併せて、中国子会社における債権補
償としての不動産の登記を実施する方針を決議したことに伴い、将来的に特別
利益が発生する可能性あると発表した。09年３月期の連結業績予想には織り込
んでいないことから、特別利益が発生した場合、連結業績における当期純利益
において、当該特別利益から税効果を除した額が増加する見通し。
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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26日のＩＰＯレシオは前日の50.00から8.18ポイント上昇して58.18とな
った。上昇は３日ぶり。ＩＰＯレシオ５日移動平均線は71.69と、３日連
続で下落した。
ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回り、且つ、５日移動平均線が下向き
のため、直近ＩＰＯ市場は調整を継続している様子が窺える。
また、昨日上場したイナリサーチ（2176）が急落し、初値を割り込んで取
引を終えており、センチメントは良好とは言い難い。アクティブ個人の直
近ＩＰＯ銘柄への投資意欲は深刻なほど落ち込んでいるとみられる。
少なくとも、ＩＰＯレシオが５日移動平均線を上回るまでは、現在の調整
は継続するとみておく必要がありそうだ。
一方、３市場売買代金は前日から87億円減少して、438億円となった。昨
日はＩＰＯ効果で500億円台を回復したが早くも大幅にボリュームは低下し
た。
スルガコーポレーション（1880）の民事再生法申請で新興の不動産セクタ
ーへの経営環境への不安が燻り、アジア・メディア（2149）のＣＥＯによ
る子会社の預金の流用問題・有報提出遅延・東証による監理銘柄（確認中）
指定など、新興企業の企業統治に対する不信感の増幅、さらに、クリエイ
ト・レストランツ（3387）の食材の使い回し発覚など、個人投資家の新興
株への物色意欲を殺ぐ材料が相次いでいる。
少なくとも、売買代金がこの低水準では、新興の底打ちは夢のまた夢とみ
ておく必要がありそうだ。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 編集後記
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今日は、自動車電池関連の材料株中心に、派手に下落する材料株が目立ち
ました。電池関連のリーディングストックと目された古河電池（6937）は
24日の上場来高値1690円からの下落幅は348円、下落率は20.6％です。
それでも、25日移動平均線は26日現在1006円です。乖離率は33.4％と過
熱レベルです。取り敢えず、25日移動平均線付近までの調整はあるのでは
ないかとみています。それまでは、自動車電池関連は上昇一服かなとみて
います。
（藤井英敏）
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