成功の鍵
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神の実験室通信（ハーディングの哲学を中心に）
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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年6月27日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13544.36 -277.96 -2.01％
ＴＯＰＩＸ 1320.68 -24.11 -1.79％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1494.9 -12.48 -0.83％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1322.21 -8.83 -0.66％
マザーズ 546.88 -20.2 -3.56％
ヘラクレス 915.59 -20.97 -2.24％
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★ 相場概況（主力株）
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27日の日経平均は前日比前日比277.96円安の13544.36円、高値は９時２分の13
605.56円、安値は14時44分の13453.35円。東証一部の売買代金は２兆2759億円、
値上がり銘柄数は328銘柄、値下がり銘柄数は1329銘柄、変わらずは68銘柄だ
った。日経平均は７日続落した。
26日のＮＹダウは前日比358.41ドル安の11453.42ドルと、今年の最安値を更新
し、06年9月11日以来、約1年9カ月ぶりの安値となった。ゴールドマン・サッ
クスが、ＧＭの目標株価を従来の19ドルから11ドルに、投資判断を「中立」か
ら「売り」にそれぞれ引き下げたこと、シティグループを売り推奨リストに加
え、シティやメリルの業績見通しを下方修正したこと、NY原油初の140ドル突
破などが、嫌気された。
米国株式市場の急落や原油価格急騰という外部環境の悪化を受け、前場の東京
株式市場は寄付きから売りが先行した。後場に入ると、欧米金融機関の増資や
損失拡大、資産売却等の観測や憶測が飛び交い、センチメントは一段と悪化し
た。アジア各国・各地域の株式市場も全面安となったことも嫌気された。しか
し、大引けにかけ、投資信託やＧＰＩＦ（公的資金）と観測される買いや売り
方の買戻しが入ったようで、日経平均は14時44分の安値からは多少値を戻した。
東証33業種では、電気・ガス、水産・農林の２業種が値上がりした。一方、そ
の他金融、不動産、ゴム製品、銀行、証券、商品先物、機械、その他製品、電
気機器、医薬品、ガラス・土石、建設、保険、石油・石炭製品、非鉄金属、精
密機械、輸送用機器、鉄鋼などが値下がりした。
個別では、東証一部の値上がり率トップはＣＦＳコーポレーション（8229）、
２位はソースネクスト（4344）、３位はナカバヤシ（7987）。一方、値下がり
率トップはグッドウィル・グループ（4723）、２位はアーバンコーポレーショ
ン（8868）、３位はシーズクリエイト（8921）。
個別銘柄動向は以下の通り
日本水産(1332)、ＭＬの「買い」への引き上げが買い手掛かり
514円 33円高
メリルリンチ証券は、同社の投資判断を従来の「アンダーパフォーム」から「
買い」へ、目標株価を同400円から560円に引き上げた。ＭＬは、09年３月期の
営業利益を83億円から100億円(会社側予想は135億円)へ引き上げたという。チ
リ産のサケやマスの国内価格が想定以上に上昇しており、もし、この上昇が続
くようなら、これは同社の利益に半期だけなく、通年寄与するとみているとい
う。第１四半期業績は会社予想を超過する可能性が高く、ポジティブサプライ
ズとなり、株価モメンタムは、特に短期で改善するとみている。
大成ロテック(1895)、部業界紙がヒートアイランド対策関連の注目銘柄とし、
人気化
182円 10円高
一部業界紙がヒートアイランド対策関連の注目銘柄として取り上げたことが人
気化のきっかけと観測される。それによれば、業界が設立した「保水性舗装技
術研究会」の窓口になっているのが同社で、同社のクールロードは、降雨後、
アスファルト塗装より、日中15度から20度程度路面温度が低下する効果がある
という。
東京電力（9501）、野村の「３」への引き上げが買い材料、みずほもポジティ
ブ評価
2630円 90円高
野村證券は、同社のレーティングを従来の「４」から「３」へ引き上げた。野
村の従来予想では、燃料価格が燃料費調整制度上の上限価格を超えることで発
生する未転嫁ロスを回避するため、固定費削減効果を料金へ反映することに加
えて減配することと引き換えに、08年10月に家庭用など規制分野の事実上の値
上げによる上限価格の引き上げを見込んでいたという。しかし、値上げをせず
に据え置きという形で料金を改定し、上限価格の引き上げにより未転嫁ロスを
回避できる可能性が高まったため、09年３月期及び10年３月期の１株当たり配
当金予想を55円から60円へ上方修正した。また、みずほ証券は、同社の投資判
断「１」、目標株価3500円を継続した。料金改定方針を発表したが、みずほ証
券は、タイミング、改定幅(ゼロ%改定と推察)の両面で、現状考え得るほぼ最
善の内容とポジティブに評価している。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。
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（株）ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長（金商）第1698号
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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米国では、３月時にように金融システムへの不安が強まっている。評価損の
計上、資本増強、資産売却など様々な観測、憶測が飛び交い、センチメント
が悪化している。
その上、原油価格が急騰し、インフレ懸念が強まる中、ガソリン高で自動車
販売が落ち込み、ＧＭやクラスラーなどの資金繰りを懸念する噂や観測レポ
ートなどもリリースされ、米国株式市場を取り巻く環境は劣悪な状況だ。
だが、わが国はデフレから完全に脱却していない上、エネルギー効率が高い
こともあり、グローバルな経済の中では、短期でも長期でもインフレ懸念が
強くない。
また、足元景気も踊り場となっているため、政策金利がすぐに引き上げられ
る状況ではない。このため、長期金利が上昇し難い。
この金利情勢を反映して、為替市場で円高が発生し難い。これが今年の３月
時と比べ、日本株が、相対的に堅調である理由だろう。
基本的に、日本経済自体に大きな問題があるわけでない。確かに、設備投資
の息切れや低迷する内需という問題はあるが、景気腰折れを心配するステー
ジではない。
しかし、逆に、内需が力強くないため、欧米株式市場が下落しても、日本株
だけ上昇できるというわけでもないことも事実だ。
つまり、来週の東京株式市場も外部環境次第ということになりそう。日経平
均の想定レンジは13000円〜14000円程度。
原油価格の騰勢一服と米国株式市場の目先の底入れが確認できるまでは、引
き続き、調整となる見通し。一方、本日まで日経平均は７日続落しているこ
ともあり、外部環境さえ落ち着けば、それなりに値幅を伴った反発は期待で
きるだろう。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 相場概況（新興市場）
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27日の新興３市場は全面安。日経ジャスダック平均は反落した。東証マザーズ
指数と大証ヘラクレス指数は共に７日続落し、約３カ月半ぶりに算出来安値を
更新した。東京株式市場全体を取り巻く環境が急激に悪化したことで、個人投
資家が換金売りを急いだようだ。
個別では、エス・エム・エス（2175）、日本テクシード（2431）、日本出版貿
易（8072）、ニューテック（6734）、ＧＤＨ（3755）、ユー・エム・シー・ジ
ャパン（6939）、スタートトゥデイ（3092）、ラ・アトレ（8885）、ニューフ
レアテクノロジー（6256）、ホロン（7748）、ウッドフレンズ（8886）、ジャ
ストプランニング（4287）、大日光エンジニアリング（6635）、ミマキエンジ
ニアリング（6638）などの値上がりが目立つ。
一方、アルバイトタイムス（2341）、ヒューネット（8836）、東新住建（1754
）、サイバーファーム（2377）、ラ・パルレ（4357）、アライヴコミュニティ
（1400）、アクロディア（3823）、パラカ（4809）、コネクトテクノロジーズ
（3736）、ドリームバイザー.コム（3772）、オー・エイチ・ティー（6726）、
ネクストジャパンＨＬＤＧＳ（2409）、クロニクル（9822）、ＡＣＣＥＳＳ（
4813）などの値下がりが目立つ。
個別銘柄動向は以下の通り
エフアンドエム(4771)、自己株式取得を好感
21010円 510円高
26日、自己株式を取得すると発表した。これが好感された。取得する株式の総
数上限は5000株(発行済み株式総数に対する割合3.36％)で、株式取得総額１億
5000万円(上限)。取得する期間は、08年６月27日から09年６月24日まで。
エレコム（6750）、自己株式取得を好感
1114円 14円高
27日14時、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得する株式の総数
上限は50万株（発行済株式総数（自己株式を除く）に占める割合 2.03％）、
取得価額の総額上限は７億円、株式取得の日程は08年７月２日〜08年８月11日。
アルバイトタイムス(2341)、09年２月期第１四半期連結、営業赤字転落を嫌気
92円 24円安
26日に発表した、09年２月期第１四半期連結業績は、売上高26億9300万円(前
年同期比16.8％減)、営業損益１億100万円の赤字(前年同期は３億2400万円の
黒字)、経常損益9500万円の赤字(同３億2700万円の黒字)、四半期最終損益600
0万円の赤字(同１億9200万円の黒字)だった。この第１四半期時点での営業赤
字転落が嫌気されたようだ。第１四半期は、原燃料価格の高騰を背景とした景
況感の悪化により、各企業の労働力確保に向けた動きが減速していることが影
響し、主力事業である『DOMO(ドーモ)』の売上高が前年同期比18.5％減となっ
たことが響いた。通期連結業績は、売上高116億4400万円(前期比0.9％減)、営
業利益６億5800万円(同5.5％増)、経常利益６億6900万円(同2.2％増)、当期純
利益３億8600万円(同30.7％増)を見込んでいるが、今回は修正しなかった。
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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27日のＩＰＯレシオは前日の58.18から6.51ポイント低下して51.67とな
った。低下は２日ぶり。ＩＰＯレシオ５日移動平均線は65.01と、４日連続
で低下した。
ＩＰＯレシオが５日移動平均線を下回り、且つ、５日移動平均線自体が下向
きのため、直近ＩＰＯ市場の調整が依然として継続している様子が窺える。
なお、ＩＰＯレシオの通常の取引レンジは、下値は50〜70程度、上値は120
〜150程度だ。その意味では底値圏に達しつつある。このため、今後、ＩＰ
Ｏレシオが５日移動平均線を上抜ければ、直近ＩＰＯ市場の反発は期待でき
そうだ。
ただし、従来のようなお祭り騒ぎは期待薄。従来まで新興市場で活発にリス
クテイクしたアクティブ個人の直近ＩＰＯ銘柄への関心が相当低下した可能
性が高いことがその理由。このため、５日線上抜けで、自律反発入りしても、
穏当な上昇にとどまるとみている。
一方、３市場売買代金は前日から23億円増加して461億円となった。マザー
ズ指数とヘラクレス指数が算出来安値を更新したが、商いは一向に盛り上が
らない。押し目買いが全く入ってこないようだ。
一方、流動性が著しく低下しているため、売りたくてもう売れない投資家は
潜在的に相当数存在するとみている。
このため、戻れば新興市場から逃げ出したい投資家の売りが断続的に出てく
ることが予想される。
今後、個人投資家の投資マインドが改善するには、余程の好材料が飛び出さ
ない限り難しいとみておく必要がある。皆が腰を抜かして喜ぶようなポジテ
ィブ・サプライズが発生しない限り、新興市場はこれからも相当期間、氷河
期が続くとみておきたい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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26日の米株式相場は、"ＧＳショック"で急落し、ＮＹダウは06年９月以来、
約１年９カ月ぶりの安値を付けました。金融もダメ、自動車もダメ。一方で、
原油は気分よく上昇。これでは、ひとたまりもありませんね。来週は１日に
日銀短観６月調査が発表される予定です。大企業製造業ＤＩの市場コンセン
サスは前回調査比７ポイント悪化のプラス４です。下手すればマイ転見込ま
れています。まあ、それ自体は、相場は織り込んでいるでしょうから、それ
ほど気にする必要はないでしょう。日本の金利が上がらないなら、円高にな
らないとポジティブにみておけばいいでしょう。そんなことより、震源地の
米国ですね。あそこが落ち着かないと、日本株も動揺し続けるでしょうから。
（藤井英敏）
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