Wednesday, September 17, 2008

「カブ知恵」発、AIG救済正式発表で、日経平均は反発、だが上値は重い�

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た声もお待ちしています。徐々にコンテンツを増やしていく予定ですのでお
楽しみに。なお、URLは、http://kabutie.jp/ です。

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年9月17日発行

http://www.kabutie.co.jp/
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 11749.79 140.07 1.21%
TOPIX 1121.43 3.86 0.35%
日経JASDAQ 1302.93 -0.05 -0%
J−Stock 1120.07 -3.03 -0.27%
マザーズ 440.03 5.96 1.37%
ヘラクレス 688.09 5.96 0.87%

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★ 相場概況(主力株)
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17日の日経平均は前日比140.07円高の11749.79円、高値は10時22分の11880.03
円、安値は13時36分の11708.70円。東証一部の売買代金は2兆3151億円、値上
がり銘柄数は994銘柄、値下がり銘柄数は647銘柄、変わらずは78銘柄。

16日のNYダウは3日ぶりに反発し、前日比141.51ドル高の11059.02ドルで取
引を終えた。FRBは、FOMCでFF金利を現行の年2%で据え置くことを
決めたと発表した。利下げが見送られたことを失望し売られる場面があったが、
FRBがAIGへの支援策を検討しているとの報道を受け、金融株を中心に買
い戻された。

なお、FRBは米国東部時間16日夜、AIGに対し、傘下のニューヨーク連邦
準備銀行を通じ最大850億ドル(約9兆円)融資すると発表した。米政府がA
IGの79.9%に相当する株式を取得し、普通株や優先株への配当に対する拒否
権を持つ。

FRBの正式発表を受け、本日の東京株式市場では、昨日の大幅安の反動もあ
り、買戻しが先行した。日経平均は2日ぶりに反発した。しかし、上海、香港
などアジア各国・各地域の株式市場の一角が軟調に推移したこともあり、上値
は重かった。後場に入り、みずほFG(8411)が前日比マイナス推移となったこ
とも嫌気材料視されていたようだ。

東証33業種では、繊維製品、食料品、保険、医薬品、石油・石炭製品、その他
製品、情報・通信、陸運、海運、水産・農林、電気機器、サービスなどが値上
がりした。一方、証券、商品先物、不動産、その他金融、精密機械、ゴム製品、
鉄鋼、輸送用機器などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはシーズクリエイト(8921)、2位は
山一電機(6941)、3位はメック(4971)。一方、値下がり率トップはエス・
サイエンス(5721)、2位は日本綜合地所(8878)、3位は日本調剤(3341)。

個別銘柄動向は以下の通り

高周波熱錬(5976)、コスモ証券の投資判断新規「B+」が買い手掛かり
616円 61円高
 コスモ証券は、同社の投資判断を新規「B+」としたそうだ。これが買い手
掛かりになったと観測される。株価は、今年6月の高値から半値水準にまで下
落してきているものの、足下業績は自動車部品に減速感はあるが会社計画通り
順調に推移してきているという。また、第1四半期決算とともに今期配当予想
を年20円に増配を発表するなど、株主還元についても積極的に行ってきている
とも。株価下落により今後の景気動向リスクを勘案しても割安感が出てきてい
ると考えているもよう。

不二製油(2607)、ドイツの新規「Buy」、目標株価1450円が買い材料
1226円 60円高
 ドイツ証券は、同社の投資評価を新規「Buy」、目標株価1450円でカバレ
ッジを開始したそうだ。これが買い材料になったと観測される。原材料価格は
下落し始めたという。一方でチョコレート油脂事業は、新設備稼働で09年度か
ら販売が加速するとみているそうだ。業務用チョコレート事業も新興国の消費
増を背景に長期的な拡大を見込んでいるという。業績は来09年度に大きく伸長
すると予想しているもよう。株価は上昇基調にあるが、まだ来期の大幅増益ポ
テンシャルを織り込んではおらず、さらなるアップサイドがあると考えている
そうだ。

クミアイ化学(4996)、野村のレーティング「2」継続が買い手掛かり
321円 16円高
 野村證券は、同社のレーティング「2」を継続したそうだ。これが買い手掛
かりになったと観測される。売上の70%強を占める国内農薬の需要は低迷が続
いているという。棉用除草剤の減少から輸出事業の業績も厳しく、08年10期通
期の営業利益予想は前期比28%減益の5.5億円を予想しているそうだ。ただし、
09年10期以降は大型新薬の上市が予定されており、「製剤メーカー」から「総
合農薬メーカー」へ事業構造を転換し、高い成長を遂げるとの見方に変更はな
いという。今後5年間のEPS 成長率は年率25%と、セクター平均の同4%を大
きく上回るとみているそうだ。中期的な高成長が株価に十分織り込まれていな
いと判断し、レーティング「2」を継続したもよう

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え、株式市場の見通しから個別銘柄まで網羅したレポート

若林栄四のプロフィール

1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券(アメリカ)執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。

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(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長(金商)第1698号
社団法人日本証券投資顧問業協会 会員番号012-02024
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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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FRBは16日、経営難に陥っている米保険最大手AIGに最大約850億ドル(
約9兆円)を融資すると発表した。融資金利はロンドン銀行間取引金利(LI
BOR)3カ月物に8.5%上乗せし、融資額はAIGの全資産で担保する。

そして、今後の資産売却で返済する。一方、米政府は79.9%のAIG株を取得
し、普通株や優先株の配当に拒否権を持つ。このスキームが発表されたことで、
世界的な金融市場のパニックの発生は、いったんは止まった格好だ。

しかし、これはあくまでも融資であり、資本増強ではない。このため米金融シ
ステムは小康状態にまで回復する可能性があるが、火種は残ったとみておきた
い。米国の金融不安が続く限り、銀行の貸し渋りを警戒しておく必要がある。

経済の心臓である銀行の動きが鈍り、信用創造機能不全となり、経済の血であ
るマネーが円滑に市中に出回らない状態が続く見通しだ。

この状態が続く限り、米国経済は減速傾向を強め、景気は一段と悪化する可能
性が高い。よって、米国株式市場のみならず、世界の株式市場は非常に不安定
な状況が継続するだろう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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17日の新興3市場は高安マチマチ。日経ジャスダック平均は続落した。東証マ
ザーズ指数、大証ヘラクレス指数は共に2日ぶりに反発した。

個別では、オメガプロジェクトHD(6819)、サダマツ(2736)、アジア・メ
ディア・カンパニ(2149)、シンクレイヤ(1724)、ソリスト(1724)、オプ
ト(2389)、ムラキ(7477)、アスカネット(2438)、カービュー(2155)、
ケイブ(3760)、メデカジャパン(9707)、デザインエクスチェンジ(4794)、
モック(2363)、デジタルデザイン(4764)、フュージョンパートナー(4845
)、インフォマート(2492)、トライステージ(2178)などの値上がりが目立
つ。

一方、メガネスーパー(3318)、プラコー(6347)、Human21(8937)、リ
プラス(8936)、ゴールドパック(2589)、ライフフーズ(3065)、アルデプ
ロ(8925)、ビービーネット(2318)、ウエストホールディンス(1407)、日
本エスコン(8892)、デジタルガレージ(4819)、サムコ(6387)、ひまわり
HLDGS(8738)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

モック(2363)、09年6月期通期連結、営業黒字転換予想を好感
2885円 400円高のストップ高買い気配
 16日、09年6月期通期連結業績予想を発表した。これが好感された。通期連
結業績予想は、売上高43億9200万円(前期比25.0%減)、営業利益1億4100万円
(前期は3億6700万円の赤字)、経常利益1億円(同7億1100万円の赤字)、当期
純利益8200万円(同20億2500万円の赤字)の見通し。引き続き、土日にはウエデ
ィングパーティを開催し平日はレストラン一般営業を行う直営レストラン2店
舗に経営資源を集中していく。ウエディングパーティにおける利益率の向上お
よび事業整理に伴う管理経費の圧縮により、09年6月期は営業黒字転換を見込
んでいる。

インデックスHD(4835)、サウジアラビアの投資会社と業務・資本提携を好感
17000円 2000円高のストップ高買い気配
 16日、サウジアラビアの投資会社Basil Holding社と業務・資本提携を行う
と発表した。これが好感された。両社は、日本国内におけるモバイル及びイン
ターネット等の情報通信産業をターゲットとした投資事業(投資ファンドの組
成)での協業に対し合意した。Basil Holding社は、サウジアラビアを中心と
した湾岸アラブ諸国の投資家を対象としたファンドの組成及び運営を担い、イ
ンデックスはそのアドバイザリー業務に従事する。資本提携の内容は、Basil
Holding社をはじめMr.Mohamed A. Al-Shaikh(Basil Holding会長)及び、本提
携に強い関心を持ち両者間の提携を支援するサウジアラビア王家の一員である
青年実業家らのメンバーにより、今後、より一層強固な信頼関係を構築すべく、
インデックスの株式を市場で購入し、長期保有を前提としたオーナーシップを
維持する予定。なお、08年10月をめどに、今般の業務提携契約に基づいて、投
資事業に関する詳細を確定する予定。一方、大和総研は、同社の株式レーティ
ングを従来の「2」から「3」へ引き下げ、目標株価を15200円としたそうだ。
09 年8月期において再度の事業再構築を目指しており、具体的にはまだ見え
ないが、モバイルをコア事業とし、それとの関連性の薄い事業・子会社は、そ
れが黒字企業であっても整理の対象とする方針とのことであるという。

フリービット(3843)、DTI、「BIWA ネット」「愛知インターネット」等ISP事
業取得
608000円 30000円高
 17日12時、連結子会社であるドリーム・トレイン・インターネットが、株式
会社ビワローブ(本社:滋賀県大津市)のインターネットプロバイダー事業で
ある「BIWALOBE インターネット接続サービス(BIWA ネットサービス)」及び
株式会社アイエフリサーチ(本社:愛知県春日井市)のインターネットプロバ
イダー事業である「愛知インターネット」「岐阜インターネット」「三重イン
ターネット」に関する事業の承継の契約につき各々決議したと発表した。尚、
本件に伴う09年4月期の業績への影響は、現時点では軽微であると考えている。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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17日のIPOレシオは前日の46.15から25.28ポイント上昇して71.43となった。上
昇は2日ぶり。IPOレシオ5日移動平均線は64.74と、こちらも2日ぶりに上昇
に転じた。

本日のIPOレシオの上昇で、5日移動平均線を上抜き、且つ、5日移動平均線自
体が上向きに転じたことで、直近IPO市場は自律反発局面入りした可能性が出た。

しかし、ここ最近、IPOレシオは概ね50〜80程度のボックスを形成し、トレンド
が出ている訳ではない。よって、当面のIPOレシオは現状の横ばいを続ける公算
が大きいとみている。つまり、直近IPO銘柄群は調整を継続すると考える。

一方、3市場売買代金は前日から150億円減少して439億円となった。昨日はヘ
ッジファンドの解約に伴う小型株の買い戻しに、個人の投売りが交錯したこと
で、売買代金が増加したとみられる。

しかし、本日はファンドの買いと観測されるような動きはなく、売買代金が急
減したようだ。今後もファンドの買戻しのようなトレードがなければ、新興市
場の流動性枯渇状態は続くだろう。

個人投資家の新興市場への投資意欲は著しく減退している。また、保有する新
興銘柄の評価損は目を覆うばかりの状態になっていることだろう。つまり、個
人投資家のリスク許容度は低下している彼らは戻れば売りたい、戻らなくても
売りたい、下がれば投げたいというセンチメントと推察する。この状態は当分
続くと覚悟しておく必要がありそうだ。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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IPOスケジュールはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.kabutie.co.jp/ipo/ipo.html
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★ 編集後記
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リーマンを見捨てた米政府もさすがにAIGは救わなくてはならなかったよう
です。まあ、個人を含めて契約者がメチャクチャいるから、苦渋の決断とは
言え、そうするしかなかったのでしょう。でも、所詮は融資ですからね。運
転資金を貸してくれたに過ぎません。金持ちや法人の解約は急ピッチで進む
可能性が高いですね。また、外銀の東京支店の大口預金者の引き出しも加速
することでしょう。なお、リーマンが破産法適用を申請したことで、同社が
発行している円建て外債(サムライ債)は債務不履行(デフォルト)になる
見通しです。発行残高は合計1950億円で、02年のアルゼンチン債の1915
億円の債務不履行を上回り、過去最大級とみられています。国内ではサムラ
イ債が人気だそうですが、今後、利回りだけに魅力を感じてそれを購入した
イタイケな個人が損失をくらうことにならなければいいのですが。さて、ど
うなることやらですね。

(藤井英敏)

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