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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年4月23日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 8847.01 119.71 1.37％
ＴＯＰＩＸ 839.5 9.54 1.15％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1030.1 -3.01 -0.29％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 851.05 17.13 2.05％
マザーズ 338.8 16.96 5.27％
ヘラクレス 504.42 11.25 2.28％
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★ 相場概況（主力株）
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23日の日経平均は前日比119.71円高の8847.01円、高値は14時40分の8860.55円、
安値は12時38分の8647.80円。東証一部の売買代金は1兆5054億円、値上がり銘
柄数は1075銘柄、値下がり銘柄数は510銘柄、変わらずは116銘柄。日経平均は
２日続伸。
22日のＮＹダウは反落し、前日比82.99ドル安の7886.57ドルで取引を終えた。
1-3月期決算が赤字となったモルガン・スタンレーが売られたことに加え、24
日から米政府が大手金融機関にストレステストの結果を開示するとウォールス
トリート・ジャーナル紙が伝えたことで警戒感が強まり、金融株が売られた。
一方、前日発表の決算が予想を上回ったサンディスクが上昇した。また、２月
の全米住宅価格指数が２カ月連続で上昇したことは相場のサポート要因となっ
た。
ＮＹ円相場は反発した。前日比70銭円高・ドル安の1ドル＝97円95銭-98円05銭
で取引を終えた。日本の３月の貿易収支が２カ月連続の黒字となり、大方の市
場予想を上回ったことで、円が買われた。円は対ユーロでも反発した。前日比
35銭円高・ユーロ安の1ユーロ＝127円40-50銭で取引を終えた。
寄り付き前、発表された対外及び対内証券売買契約等の状況（週間、指定報告
機関ベース）では、４月12-18日の対内株式は、海外からの取得３兆74億円に
対し処分が３兆591億円で、差し引き518億円の資本流出超と、３週ぶりに売り
越しに転じた。
ＮＹダウが反落し、円高基調になっているため、前場の東京株式市場は上値の
重い展開となった。また、来週から本格化する主力企業の09年３月期決算発表
を前に、ひとまず利益を確定しておこうという動きも強まった。
昼休み中に、みずほフィナンシャルグループ（8411）の09年３月期連結決算の
純損益が、5000億円超の赤字となる見通しであることが23日、明らかになった
との報道が市場に伝わった。後場に入り、これが嫌気されたが、日経平均は25
日移動平均線（23日現在、8644.37円）を割り込まなかったため、テクニカル
面の底堅さを評価した買いが入った。
東証33業種では、建設、その他金融、情報・通信、輸送用機器、電気・ガス、
電気機器、サービス、その他製品、小売、食料品、証券、商品先物、空運、不
動産、水産・農林などが値上がりした。一方、保険、石油・石炭製品、海運、
鉱業、卸売、鉄鋼、銀行の７業種が値下がりした。
個別では、東証一部の値上がり率トップはエス・サイエンス（5721）、２位は
クラリオン（6796）、３位はパイオニア（6773）。一方、値下がり率トップは
ランド（8918）、２位はエス・バイ・エル（1919）、３位はエコナック（3521
）。
個別銘柄動向は以下の通り
高砂熱(1969)、09年３月期通期連結業績の上方修正を好感
723円 62円高
23日13時、09年３月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。これが好感
された。通期連結業績予想の売上高は前回予想の2380億円から2142億円に下方
修正したが、営業利益76億8000万円(前回予想比14.6％増)、経常利益81億7000
万円(同8.9％増)、当期純利益28億1000万円(同22.2％増)に、それぞれ上方修
正した。海外の連結子会社の業績は低調に推移したものの、個別において、売
上高は計画を下回ったが、工事採算の改善により利益が増加する見込みとなっ
たため、連結および個別業績予想を上方修正した。
東急建設(1720)、09年３月期通期連結業績の上方修正を好感
263円 16円高
23日13時30分、09年３月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。これが
好感された。通期連結業績予想を、売上高2590億円(前回予想比0.4％増)、営
業利益49億円(同44.1％増)、経常利益46億円(同48.4％増)、当期純損益41億円
の赤字(前回予想は56億円の赤字)に、それぞれ上方修正した。売上高はほぼ前
回予想並みとなるものの、工事収支の改善や一般管理費の縮減により営業利益
は14億円、経常利益は15億円の改善となる見通し。また、当期純利益は、特別
損失について、引当済みの債権に一部回収が見込まれること、投資有価証券評
価損が前回予想時点より改善したことから７億円減少したが、繰延税金資産に
ついて、外部環境を踏まえた回収可能性を精査した結果、７億円の追加取崩を
行うことから15億円の改善となる見通しとなった。
プレス工(7246)、ＣＳの「NEUTRAL」への投資判断引き上げが買い手掛かり
171円 25円高
クレディ・スイス証券は、同社の投資判断を従来の「Underperform」から「
NEUTRAL」に引き上げ、目標株価を同110円から155円に引き上げたそうだ。こ
の投資判断と目標株価の引き上げが買い手掛かりになったと観測される。リス
トラによる労務費の削減を中心に、ＣＳ業績予想を上方修正したという。ＣＳ
では、ボトムは１−６月で、生産の本格的な改善による黒字化は第４四半期以
降と予想しているようだ。一方、自動車向け事業が主体の米国、タイ、欧州は
人件費削減努力により、赤字額を最小限に留める企業努力の効果は出るものと
予想しているが、軒並み12月決算の子会社が多く、連結決算上では大幅減益を
余儀なくされると考えているもよう。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
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終判断はご自身の責任で行うようお願い申し上げます。
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社団法人日本証券投資顧問業協会 会員番号012-02024
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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日経平均は本日、25日移動平均線（23日現在、8644.37円）をサポートに、５
日移動平均線（同、8823.59円）を上抜いてきた。このため、明日以降、米国
株式市場が急落したり、円相場が急激に円高に進まない限り、上方向に走る可
能性が高まったとみている。
確かに、日経平均の9000円オーバーは非常に重い。しかし、短期のテクニカル
が改善したことで、売り方の買戻しを起爆剤に、踏み上げ的な動きが期待でき
るだろう。
なお、上昇ピッチが加速するかどうかのポイントは４月限オプションＳＱ値（
9140.27円）を超えられるかどうかだ。超えられるようなら１月７日の9325.35
円が視野に入るとみている。
東証が22日発表した17日時点の裁定取引買い残（期近・期先の合計）は、前週
より376億円増加して7477億円と、８週連続で増加した。この裁定買いが増加
傾向を継続する限り、日経平均は堅調な相場が続くと考えている。
一方、対外及び対内証券売買契約等の状況（週間、指定報告機関ベース）では、
４月12-18日の対内株式は、海外からの取得３兆74億円に対し処分が３兆591億
円で、差し引き518億円の資本流出超と、３週ぶりに売り越しに転じた。外国
人投資家が買い主体にならない限り、継続的且つ急激な相場上昇は期待し難い。
このため、当面の東京株式市場では、主に、信用売り方の買戻しと裁定買いと
いう「仮需」により押し上げられる公算が大きい。
一方、売り方は国内機関投資家の実需売りとみている。物色面では、経済危機
関連のエコカー・エコ家電と住宅・不動産に加え、電機業界救済法関連銘柄群
が賑わう公算が大きい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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23日のＩＰＯレシオは前日の97.78から11.75ポイント上昇して109.52となった。
上昇は５日連続。ＩＰＯレシオ５日移動平均線は91.13と、こちらは４日連続
で上昇。
ＩＰＯレシオが５日移動平均線を上回り、且つ、５日移動平均線自体が上向き
のため、直近ＩＰＯ市場は反発局面と認識している。当面のＩＰＯレシオは、
５日移動平均線を割り込まない限り、150〜200程度まで上昇する可能性が高い
とみている。
一方、３市場売買代金は前日から144億円増加して382億円となった。絶対水準
は低いとは言え、増加率は大きい。これはポジティブな兆候とみておきたい。
個人投資家の活性度が上がった結果、東証一部に相対的な出遅れ感のある新興
市場に打診買いを入れた結果とみている。この増加傾向が続くようならネット
関連銘柄を中心に、ラリーが発生する可能性がある。
明日以降のボリューム増加の有無に注目しておきたい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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東証が23日発表した４月第３週（13-17日）の投資部門別株式売買動向では、
外国人が３週間ぶりに売り越しに転じた。売越額は９億円だった。前週は1076
億円の買い越し。一方、個人は２週間連続で買い越した。買越額は1305億円で
前週の338億円の約４倍になった。個人投資家の動きが活発化しています。こ
うなると、日経平均が大崩れしない限り、相場の体感温度が高まることでしょ
う。最低売買金額の小額の材料株が賑わうことになりそうです。
（藤井英敏）
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