Tuesday, June 2, 2009

「カブ知恵」発、米株上昇、円安好感も、日経は安値引け

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月2日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経225 9704.31 26.56 0.27%
TOPIX 913.56 1.04 0.11%
日経JASDAQ 1117.59 5.25 0.47%
J−Stock 875.94 0.16 0.02%
マザーズ 398.94 2.24 0.56%
ヘラクレス 602.57 -7.11 -1.17%

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★ 相場概況(主力株)
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2日の日経平均は、前日比26.56円高の9704.31円、高値は10時38分の9793.47
円、安値は大引け値。東証一部の売買代金は1兆7453億円、値上がり銘柄数は
908銘柄、値下がり銘柄数は647銘柄、変わらずは143銘柄。日経平均は小幅な
がら5日続伸。

1日の米国株式市場は大幅に3日続伸した。NYダウは前週末比221.11ドル高
の8721.44ドルで取引を終えた。GMの破産法適用申請でアク抜けた。なお、
ダウ・ジョーンズ社が8日からダウ構成銘柄として、シティとGMを除外し、
新たに、シスコシステムズとトラベラーズを組み入れると発表した。

ISMが1日発表した5月の製造業景況感指数は前月の40.1%から2.7ポイン
ト上昇し、42.8%となった。市場予想の41.5%も上回った。4月の個人消費支
出(PCE)は前月比0.1%減少と、マイナスは2カ月連続だった。4月の減
少率は市場予想に一致した。しかし、同月の個人所得は同0.5%増で、0.2%の
マイナスだった市場予想に反して増加した。そして、4月の民間部門の建設支
出は1.4%増と8カ月ぶりの高い伸びとなった。これら明るい経済指標も買い
材料視された。

NY円相場は大幅に反落した。前週末比1円20銭円安・ドル高の1ドル=96円
50-60銭で取引を終えた。円は対ユーロで大幅に反落した。前週末比1円80銭
円安・ユーロ高の一ユーロ=136円70-80銭で取引を終えた。円は一時137円25
銭まで下落し、4月6日以来の安値を付けた。NY原油先物相場は6日続伸し
た。WTI期近の7月物は前週末比2.27ドル高の1バレル68.58ドルで取引終
えた。一時68.68ドルまで上昇し、期近物として昨年11月5日以来約7カ月ぶ
りの高値を更新した。

前場の東京株式市場は、米株上昇、為替市場での円安を好感し、買いが先行し
た。しかし、買い一巡後は、利益確定売りと売り方の買戻しや押し目買いが交
錯し、高値圏でのもみあいとなった。

後場に入り、一段と膠着感が強まった。後場の日経平均の値幅は83.56円だっ
た。日経平均は5日続伸し、短期的な過熱感もあり高値圏では、利益確定の売
りが目立った。結局、日経平均は安値引けとなった。なお、14時3分、ロイタ
ーが、「韓国の聯合ニュースが2日伝えたところによると、北朝鮮は中距離ミ
サイルの発射に向け準備を進めている。」と報じたことも、影響は限定的なが
ら、嫌気材料視された。

東証33業種では、電気機器、輸送用機器、機械、ガラス・土石、食料品、精密
機械、化学、繊維製品、金属製品、サービスなどの10業種が値上がりした。一
方、その他金融、海運、不動産、保険、パルプ・紙、石油・石炭製品、倉庫・
運輸、ゴム製品、卸売などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはエー・アンド・デイ(7745)、2位
はタムラ製作所(6768)、3位は双信電機(6938)。一方、値下がり率トップ
はジョイント・コーポレーション(8874)、2位はSONYFH(8729)、3
位はグリーンホスピタルサプライ(3360)

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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
する必要があるのです。

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株式市場は、プロも、アマも、ハンディ・キャップなしのガチンコ勝負です。
それなりの理論武装や情報収集をしておかないと、アマが負けるのは当然です。
負けない投資家になるための投資情報ツールとして、ぜひ、「Predict
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株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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GMの破産法申請は、1日の米国株式市場ではアク抜けとなった格好だが、そ
れまでの相場の基調が強かったことを考慮すれば、好材料出尽くしになる可能
性は低くはない。

通常、アク抜けとは、GMの破産法申請まで、不透明感を嫌気して、相場がダ
ラダラ下がり、実際の申請で、急騰するものだ。

しかし、今回はそうではない。多くの投資家が、破産法申請を予想し、織り込
んでいた。

今後の株式市場では、イベントではなく、マクロ環境に関心が向かうことだろ
う。

また、足元では、商品市況の堅調と、円以外の通貨に対してのドルの下落基調
が続いている。

商品市況に関しては、昨年と異なりファンドの投機的な買いが期待できないた
め、ここからガンガン上昇する展開は想定し難い。

また、ドルに関しては、ここからあまりに急ピッチにドルが安くなるようだと、
ドル資産離れが意識され、金融市場が不安定になる可能性が高いとみている。

今後のマクロ環境に関しては、日米中国が大規模な財政出動をしたことで、急
激な悪化は避けられる公算が大きい。ただし、この点は、3月からの相場の上
昇で相当織り込んでいる。このため、余程のポジティブ・サプライズがない限
り、力強い景気回復のイメージはない。

これでは、日経平均がガンガン上がるという想定も、ガンガン下がるという展
開も想定し難い。つまり、上がりもしないが、下がりもしない、保ち合いとな
る可能性が高いとみる。

ただし、投資主体別では、個人投資家の存在感は増す見通しだ。このため、個
人投資家好みの銘柄群は活発に売り買いされる可能性が高いと考える。

低位の材料株、時価総額の小さい銘柄、最低売買金額の小さい銘柄が、好まれ
るのだろう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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2日のIPOレシオは132.50と、前日から3.40ポイント下落した。下落は2日
連続。IPOレシオ5日移動平均線は139.59と、こちらは3日ぶりに低下した。

IPOレシオが5日移動平均線を僅かだが下回っている招待が続いている。ま
た、5日移動平均線自体も下向きに転じた。直近IPO市場は、調整色が強ま
る可能性が高まった。少なくとも、5日移動平均線を上抜くまで、調整が続く
だろう。

一方、3市場売買代金は前日から56億円増加して448億円となった。売買代金
の増加はポジティブだ。明日以降も、この傾向が続くようなら、新興市場の先
高観は維持されるだろう。

なお、主要な3指数は高安マチマチだった。日経ジャスダック平均は8日続伸
し、終値(確報)は前日比5.25円高の1117.59円と連日で年初来高値を更新し
た。昨年10月7日の1127.83円以来、約8カ月ぶりの水準を回復した。東証マ
ザーズ指数は9日続伸した。続伸記録は07年10月9日までの10日続伸以来の長
さとなった。一方、大証ヘラクレス指数は11日ぶりに反落した。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は2日現在370.93
ポイント、雲上限は541.59ポイントと、その幅は170.66ポイントと分厚い。少
なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況
ではない点には注意したい。

だが、今後も、ボリューム増加を伴って上昇基調が続くなら、ここまで売り叩
かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみている。目先
は、5日移動平均線(2日現在、390.16ポイント)を割り込むまでは、強気維
持でよいだろう。ちなみに、本日終値は398.94ポイント。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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野村証券金融経済研究所が2日発表した09年6月の「ノムラ個人投資家サーベ
イ」によると、個人投資家の心理を示す「ノムラ個人市場観指数」は38.6と前
月比横ばいだったそうです。今後3カ月間の株式取引に関する質問では、売買
銘柄数、投資金額、売買頻度、保有銘柄数の4項目全てで、「増やしたい」と
の回答比率が前月比で低下しました。これは1月の調査以来、4カ月ぶりのこ
とです。ですが、アクティブ個人の投資意欲は非常に旺盛であるように感じま
す。売買頻度のもともと低い個人はともかく、回転売買大好き個人は、引き続
き、回転が効かなくなるまで、活発な売買をするとみています。

(藤井英敏)

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