Wednesday, September 16, 2009

「カブ知恵」発、日経平均は25日移動平均に押し返される

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年9月16日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 10270.77 53.15 0.52%
TOPIX 931.43 -1.09 -0.12%
日経JASDAQ 1253.19 0.37 0.03%
J−Stock 1020.72 -3 -0.29%
マザーズ 463.93 0.62 0.13%
ヘラクレス 625.42 -3.42 -0.54%
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★ 相場概況(主力株)
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16日の日経平均は前日比53.15円高の10270.77円、高値は12時44分の10394.56
円、安値は14時31分の10247.24円。東証一部の売買代金は1兆3815億円、値上
がり銘柄数は506銘柄、値下がり銘柄数は1045銘柄、変わらずは131銘柄。日経
平均は2日続伸したが、銀行株が売られ、TOPIXは4日続落した。

15日のNYダウは前日比56.61ドル高の9683.41ドルで取引を終えた。8月の小
売売上高は前月比2.7%増と、市場予想平均の2.0%増を上回った。自動車を除
いても1.1%増と、予想の0.4%増を大きく上回り、これが好感された。

また、9月のニューヨーク連銀景気指数は18.9と3カ月連続で改善し、市場予
想の14も上回ったことも買い材料になった。

NY円相場は小幅に続落した。前日比10銭円安・ドル高の1ドル=91円00〜10
銭で取引を終えた。円は対ユーロでも続落した。前日比50銭円安・ユーロ高の
1ユーロ=133円40〜50銭で取引を終えた。

NY金先物相場は反発した。12月物は前日比5.2ドル高の1トロイオンス1006.
3ドルで終えた。NY原油先物相場は3日ぶりに反発した。WTI期近の10月
物は前日比2.07ドル高の1バレル70.93ドルで終えた。

米株上昇、円高一服を受け、前場の東京株式市場は堅調に推移した。物色面で
は、16日付け日本経済新聞が、「光を発する半導体である発光ダイオード(L
ED)関連企業の業績が上向いている。」と報じたことから、豊田合成(7282
)、TOWA(6315)、シークス(7613)などのLED関連が賑わった。

後場に入り、アジア各国・各地域の株式市場が総じて堅調に推移したことが好
感されたことに加え、新政権誕生のご祝儀買いと観測される買いが先行した。
しかし、日経平均の25日移動平均線(16日現在、10383.97円)付近では売りに
押され、伸び悩んで取引を終えた。

東証33業種では、鉱業、電気機器、ゴム製品、非鉄金属、精密機械、ガラス・
土石、化学、鉄鋼、機械、石油・石炭製品などが値上がりした。一方、その他
金融、空運、パルプ・紙、銀行、倉庫・運輸、小売、海運、不動産、陸運、証
券、商品先物などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは大和システム(8939)、2位はフー
ジャースコーポレーション(8907)、3位は宮越商事(6766)。一方、値下が
り率トップはプロミス(8574)、2位は日本エスリード(8877)、3位は松屋
(8237)。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間:2009/09/16 9:03:04

シークス(7613)、いちよし、フェアバリューを1100円に引き上げ
866円 100円高のストップ高買い気配
いちよし経済研究所は、業績が回復基調にあることを踏まえて、いちよし経済
研究所による収益予想を上方修正し、DCF法により試算したフェアバリュー
も従来の900円から1100円に引き上げ、投資判断「A」を継続したそうだ。こ
れが買い手掛かりになったと観測される。会社側が掲げる今後の注力分野の中
ではLED関連事業が期待されるという。同社はEMS(受託製造サービス)
事業の一環として世界的な照明大手オスラム(ドイツ)からLED実装を受託
しており、同社の実装工法は、高価なレーザーはんだ付け装置やアルミ基板を
使わずに済むことから低コスト化が図れるという。同社のLED関連事業の売
上高は09年12月期7億円の計画だが、数年後には100億円の事業規模に育てた
い考えであるそうだ。


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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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本日は、市場関係者の間で、昨年10月の金融危機の際の国民新党の緊急金融安
定化対策が話題になっていました。当然のことながら、国民新党の亀井静香代
表が、郵政・金融担当相に就任する見通しになったからです。

昨年10月17日、国民新党は以下の対策を提案しています。

1 時価会計の無期限停止
「銀行等」(銀行、信用金庫、信用組合)に対しては、時価会計の適用を無期
限停止する。

2 自己資本比率の撤廃
「国内基準行」(銀行法で自己資本比率を4%以上要求されている銀行等)に
対する自己資本比率規制を撤廃する。

3 ペイオフ制度の適用停止
ペイオフ制度の適用を停止し、預貯金は全額保護する。

4 公的資金による資本注入
自己資本の減額が予想される「銀行等」に対しては、公的資金による資本注入
を実施する。

5 大阪証券取引所における「日経225先物取引」の廃止
大阪証券取引所における「日経225先物取引」は、投機マネーとして、現下の
株乱高下の一因となっており、早急に廃止する。

以上です。正直言って、メチャクチャです・・・。特に、5を読んだ時には、
腰を抜かしました。

まさかこのようなことが現実の政策として実現するとは思えません。しかし、
このような対策を堂々と主張する政党が連立政権に入り、その代表が金融担当
相に就任するのです。今までは少数野党だったから、こんな提案を、市場は気
にもしませんでした。ですが、政権与党になったため、無視できなくなりまし
た。

また、16日付け日本経済新聞は、「一方、金融担当相としては国内の金融情勢
について、中小企業などの「黒字倒産が増えている。(経営者が)黒字を出し
ても貸しはがしで経営する意欲を失ってきている」と指摘。民間金融機関の融
資姿勢を批判した。そのうえで、資金繰りに苦しむ中小企業や個人住宅ローン
債務の元本・利息を含めた返済を最長で3年程度猶予する制度を創設する考え
を表明した。3党の連立合意は「貸し渋り・貸しはがし防止法(仮称)」の成
立を盛り込んでいる。」と、昨日の亀井氏の記者会見を報じています。

こんなことをやったら、金融機関の資金繰りは狂いまくり、融資に対してメチ
ャクチャ慎重になることでしょう。当然、銀行、消費者金融、ノンバンクの財
務・収益の悪化が懸念されます。市場では、この懸念が重石となり、銀行、そ
の他金融株が売られました。

こんなことが実現するとは思えませんが、市場ではその不安が払拭されるまで、
銀行、その他金融株は下落基調を辿るとみています。反市場主義的、且つ、社
会主義的な政府による民間金融への介入が本当に我が国で実現するかどうか、
当面の市場は固唾を飲んで、議論の行方を見守ることになるでしょう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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16日のIPOレシオは95.56と、前日から19.08ポイントの急落となりました。
下落は3日ぶりです。

IPOレシオ5日移動平均線は106.84と、こちらは6日連続で上昇しました。

6日ぶりにIPOレシオが5日移動平均線を下回り、且つ、5日移動平均線自
体の上昇ピッチが鈍化したため、直近IPO市場は調整入りした可能性が高そ
うです。

一方、3市場売買代金は前日から5億円減少して415億円でした。

なお、主要3指数は高安マチマチでした。

日経ジャスダック平均の終値(確報)は、前日比37銭高の1253円19銭でした。
ジャスダック市場の売買代金は概算で149億円でした。今年最大だった11日の
232億円から大幅に減少した水準です。

東証マザーズ指数は3日続伸し、大証ヘラクレス指数は3日続落しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、16日現在326.
64ポイント、雲上限は464.67ポイントです。少なくとも、雲を上抜けない限り
新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状況ではない点には、引き続き、注意
したいところです。ですが、雲上限が目の前に迫っています。

今後、売買代金増加を伴って上昇基調に入るようなら、ここまで売り叩かれた
市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。

また、雲上限を突破したら、マザーズ市場の騰勢が加速すると考えています。

なお、目先については、終値は463.93ポイントですので、5日移動平均線(16
日現在、462.37ポイント)を、上回っています。また、25日移動平均線(同、
454.88ポイント)も上抜いています。このため、上昇ピッチが加速する可能性
が高まっているとの見方に変更はありません。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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社民党の福島瑞穂党首は消費者行政・少子化担当相に内定しました。そんな彼
女の著書が市場の一部で話題になっていました。題名はズバリ、「産まない選
択—子どもを持たない楽しさ」です・・・。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4750592080/ref=olp_product_details?ie=UTF8&me=&seller=


いいんですかねぇ・・・。少子化担当相ですよ・・・。

また、8月24日付け朝日新聞(ネット版)では、「「子どもを生んだときも結
婚届は出さなかった。夫婦別姓で、子どもは婚外子」「愛情がなくなって関係
が壊れたときに、国家が『あんたたち夫婦』と言ってくれることに、どんな意
味があるのか」」と報じています。

http://www2.asahi.com/senkyo2009/special/TKY200908240219.html

マジで大丈夫でしょうか・・・。面白すぎます・・・この国は・・・。


(藤井英敏)

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