Friday, October 2, 2009

「カブ知恵」発、米株大幅下落を受け、東京市場は全面安

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年10月2日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 9731.87 -246.77 -2.47%
TOPIX 874.67 -21.45 -2.39%
日経JASDAQ 1208.22 -16.26 -1.33%
J−Stock 991.59 -21.44 -2.12%
マザーズ 422.94 -15.51 -3.54%
ヘラクレス 573.33 -12 -2.05%
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★ 相場概況(主力株)
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2日の日経平均は前日比246.77円安の9731.87円、高値は9時3分の9852.17円、
安値は12時43分の9714.18円。東証一部の売買代金は1兆4959億円、値上がり
銘柄数は131銘柄、値下がり銘柄数は1508銘柄、変わらずは45銘柄。日経平均
は2日続落。

1日のNYダウは前日比203ドル安の9509.28ドルで取引を終えた。サプライマ
ネジメント協会(ISM)が発表した9月の製造業景況感指数は52.6と、9カ
月ぶりに前月の52.9から低下、市場予想の54.0も下回った。これが嫌気された。
また、週間の新規失業保険申請件数が前週から増加し、市場予想を上回ったこ
とも悪材料視された。

NY円相場は続伸した。前日比5銭円高・ドル安の1ドル=89円60〜70銭で取
引を終えた。円は対ユーロでも続伸した。前日比1円円高・ユーロ安の1ユー
ロ=130円25〜35銭で取引を終えた。

NY金先物相場は4日ぶりに反落した。12月物は前日比8.6ドル安の1トロイ
オンス1000.7ドルで終えた。NY原油先物相場は続伸した。WTI期近の11月
物は前日比0.21ドル高の1バレル70.82ドルで終えた。

寄り付き前発表の8月の完全失業率は5.5%と、前月比で0.2ポイント低下した。
低下は7カ月ぶりのこと。8月の家計調査では、2人以上の世帯の消費支出は
実質で前年同月比2.6%増加と、前年同月を2カ月ぶりに上回った。勤労者(
サラリーマン)世帯の消費支出は前年同月比1.2%増加と、3ヶ月ぶりに前年
同月を上回った。

米株下落を受け、前場の東京株式市場は全面安となった。東証一部上場銘柄の
90.7%が下落した。

後場に入っても軟調な相場が続いた。円高、米株安を受けて、主力の輸出関連
株を中心に幅広い銘柄が売られた。結局、東証一部上場銘柄のうち、値下がり
銘柄数の占有率は89.5%に達した。一方、値上がりは7.7%。また、米雇用統
計発表を控えた週末ということもあり、後場は一段と買い手控え気分が強まっ
た。後場の日経平均の値幅は33.77円にとどまった。

東証33業種では全業種が値下がりした。保険、非鉄金属、鉄鋼、輸送用機器、
電気機器、鉱業、石油・石炭製品、ガラス・土石、金属製品、精密機械、化学、
ゴム製品、卸売などの値下がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはシルバー精工(6453)、2位は新日
本科学(2395)、3位はランドビジネス(8944)。一方、値下がり率トップは
青森銀行(8342)、2位はフージャースコーポレーション(8907)、3位はイ
ンプレスホールディングス(9479)。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間:2009/10/02 10:35:40

帝人(3401)、みずほの投資判断「1」への2段階引き上げが買い材料
280円 11円高
みずほ証券は同社の投資判断を従来の「3」から「1」へ2段階引き上げ、目
標株価を400円としたそうだ。これが買い材料になったようだ。主にポリカー
ボネートの収益改善による業績上乗せと、不採算事業からの撤退など経営戦略
の転換を評価したという。3Q以降、ポリカーボネート樹脂をはじめとする化
成品事業が、会社計画を上回る動きだそうだ。また、国内ポリエステル長繊維
生産からの撤退方針を表明したことで、これまでの経営に対する不信感も解消
されるとみずほ証券はみており、業績回復の兆しがみえれば、株価評価に上昇
余地が出てくるものと考えているとも。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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来週の東京株式市場は引き続き底値模索の展開を想定します。米国株が急激に
上昇したり、円相場が急激に円安になるなどの、急激なポジティブな変化がな
い限り、相場反転のきっかけはつかみ難いとみています。

また、民主党政権から株式市場を喜ばせる材料が出るようなら、それはそれで
相場反転のきっかけとなるかも知れません。しかし、現状その兆候は見出せま
せん。

株式相場のここまでの下落で、信用買い方は相当厳しい状況に陥っているもの
と推察されます。一部の買い方には追証が発生していることでしょう。また、
追証発生ギリギリの維持率になっている買い方は相当数存在すると考えます。

このため、今後、下がれば追証発生・回避に伴う建て玉や代用有価証券のブン
投げ、換金売りが断続的に出て相場を押し下げ、急落のトリガーになるとみて
います。逆に、相場が戻る過程では、ヤレヤレの売りが出て、相場の頭を抑え
ることが予想されます。

日経平均の想定レンジは9300円〜10150円程度です。これまで長らくサポート
として意識されていた10150円付近は相当強力なレジスタンスとして機能する
ことになると考えています。

来週末はオプションSQです。このため、現在の水準から日経平均が下がるよ
うなら、プットの売り方のデルタヘッジに伴う先物売りが断続的に出て、相場
を押し下げ可能性が高いとみています。

東証が、2日発表した9月第4週(9月24〜25日)の投資部門別株式売買動向
では、外国人が2週ぶりに売り越しました。売越額は1059億円でした。前週は
887億円の買い越しでした。一方、個人は買い越しを続けています。前週の128
5億円からは減りましたが、買越額は767億円でした。

なお、9月25日の日経平均の終値は10265.98円です。第4週の高値は24日の10
566.98円です。それが本日の終値は9731.87円ですから、高値からの下落幅は8
35.11円、下落率は7.9%です。個別銘柄では、さらなるヤラレになっているこ
とでしょう。

外国人は円高による為替差益で相殺されるため、現状の円高が続く限り、日本
株については、換金売りを出し易くなっています。また、この外国人投資家の
売りが止まらない限り、東京株式市場の下落トレンドは継続すると考えます。

同時に、直近に信用買いした投資家の投売りが一巡しない限り、相場の底打ち
はないともみています。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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2日のIPOレシオは38.24と、前日から12.58ポイントの下落となりました。
下落は2日連続です。

IPOレシオ5日移動平均線は55.86と、こちらも2日連続で下落しました。

IPOレシオが5日移動平均線を下回り、且つ、5日移動平均線自体が下上向
きのため、直近IPO市場は再び調整局面に入っています。

一方、3市場売買代金は前日から7億円増加して279億円でした。東京株式市
場を取り巻く環境が不透明なため、積極的な売買が一段と手控えられ続けてい
るようです。

なお、主要3指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値(確報)は、前日比16円26銭安の1208円22銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で152億円と前日の134億円から増加し
ました。これは見切売りが増加したためとみています。

東証マザーズ指数は2日続落し、大証ヘラクレス指数は3日続落しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、2日現在303.
88ポイント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまい
ました。今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えてい
ます。

なお、目先については、終値は422.94ポイントと、5日移動平均線(2日現在、
441.45ポイント)を、下回っています。また、25日移動平均線(同、452.68ポ
イント)も割り込んでいます。

今後、5日移動平均線を上抜けるまでは、調整局面が継続すると考えます。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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日経平均は1万円大台を割り込んで今週の取引を終えました。

しかし、その下げ方はジリジリと陰湿な下げです。このため、底打ち感が全く
出てきません。

信用買い方の涙目での値段構わずの損切りが断続的に出てくるまでは、目先の
底入れはないとみています。

9月の第4週、日経平均が10500円を超えたこの週でも個人は果敢に外国人の
売りに買い向かっていました。これが結果として、「凶」と出たことで、来週
は、個人のブン投げが相場下落を加速させることになると考えています。

(藤井英敏)

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