Friday, October 30, 2009

「カブ知恵」発、米株急反発で、日経は1万円大台回復

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年10月30日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 10034.74 143.64 1.45%
TOPIX 894.67 12.41 1.41%
日経JASDAQ 1216.94 8.04 0.67%
J−Stock 987.92 12.53 1.28%
マザーズ 438.07 4.97 1.15%
ヘラクレス 577.3 4.88 0.85%
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★ 相場概況(主力株)
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30日の日経平均は前日比143.64円高の10034.74円、高値は13時ちょうどの1004
9.59円、安値は10時18分の9984.33円。東証一部の売買代金は1兆4511億円、
値上がり銘柄数は1125銘柄、値下がり銘柄数は436銘柄、変わらずは121銘柄。
日経平均は4日ぶりに反発し、1万円大台を回復した。

29日のNYダウは大幅に反発し、前日比199.89ドル高の9962.58ドルで取引を
終えた。7−9月期の米実質GDPが5四半期ぶりにプラスとなり、市場予想
を上回ったことが好感された。

NY円相場は3日ぶりに反落した。前日比70銭円安・ドル高の1ドル=91円35
〜45銭で取引を終えた。円は対ユーロで4日ぶりに急反落した。前日比2円15
銭円安・ユーロ高の1ユーロ=135円50〜60銭で取引を終えた。

NY原油先物相場は反発した。WTI期近の12月物は前日比2.41ドル高の1バ
レル79.87ドルで終えた。NY金先物相場は6日ぶりに反発した。12月物は前
日比16.6ドル高の1トロイオンス1047.1ドルで取引を終えた。

米株上昇、円高一服を好感して、前場の東京市場は売り方の買戻しが先行した。
しかし、週末でもあり、日経平均の上値は重く、1万円を挟み一進一退の動き
となった。

後場に入っても、膠着感の強い相場が続いた。ただし、後場の安値は10004.20
円と、1万円大台を割ることはなかった。なお、日経平均採用銘柄のファース
トリテイリング(9983)が14時59分のまま終値が確定せず、日経平均とTOP
IXの大引けの確定値算出が遅れるという現象が発生した。

東証33業種では、精密機械、鉄鋼、ゴム製品、卸売、不動産、石油・石炭製品、
電気機器、鉱業、金属製品、証券、商品先物、化学、ガラス・土石などが値上
がりした。一方、その他製品、食料品、パルプ・紙の3業種が値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップはNISグループ(8571)、2位は鬼
怒川ゴム(5196)、3位は日本アジア投資(8518)。一方、値下がり率トップ
は池田泉州HD(8714)、2位は神鋼商事(8075)、3位はUKCホールディ
ングス(3156)。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間:2009/10/30 10:15:11

東海理化(6995)、10年3月期通期連結業績の上方修正を好感
1920円 202円高
29日、10年3月期通期連結業績の上方修正を発表した。これが好感された。売
上高は従来の2910億円を3150億円へ、営業利益は同27億円を124億円へ、経常
利益は同42億円を140億円へ、当期純利益は同28億円を94億円へ、それぞれ上
方修正した。当第2四半期累計期間の業績については、自動車生産台数が想定
を若干上回ったことや、原価低減活動の成果が計画を上回る水準で推移したこ
と等により利益が増加したため、上振れ着地した。通期の業績予想については、
当第2四半期累計期間と同様に自動車生産台数の増加が見込まれることと継続
してグループを挙げての原価低減活動に取り組むことにより、利益が増加する
見込みとなったため、業績予想を上方修正した。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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NYダウは、29日の日足のローソク足で、28日の陰線をほぼ完全に包む長大陽
線となりました。このため、10月2日の9430.08ドルから21日の10119.47ドル
までの上昇に対する調整は終了した可能性が高いとみています。2日から21日
までの上げ幅は689.39ドルでした。21日から29日までの間の安値は28日の9758
.08ドルです。上昇に対する半値押し水準は9774.78ドルであり、値幅的にも十
分な調整になった公算が大きいでしょう。

今後、NYダウに関しては、少なくとも、5日移動平均線(29日現在、9889.5
1ドル)や、25日移動平均線(同、9842.31ドル)を割り込まない限り、堅調推
移が期待できるとみています。

ここ最近の日本株については、NYダウが上がれば追随、下がると増幅して下
落という傾向にあります。来週以降の相場も、この傾向に変化が生じるとは思
えません。よって、NYダウが5日移動平均線を上回っていれば「強気」、下
回ったら即座に「弱気」に転じる必要があるでしょう。

日経平均の想定レンジは、NYダウが5日移動平均線超なら、9900円〜10400
円程度。5日移動平均線を割れたら9500円〜10100円程度です。

なお、米国では、11月2日にISM製造業景況感指数、同6日に米雇用統計が
発表される予定です。米国株式市場はマクロ環境に非常に神経質になっていま
すので、これらの指標が先行き景気の不透明感を強めさせるようだと、現在の
楽観ムードが一転して悲観に傾く可能性は低くはない点は留意しておくべきで
す。

物色面では、銀行セクターに注目します。日経平均が1万円を割った29日、銀
行セクターは非常に強い動きをしました。9月以降の下落を経て、売り方の買
戻し意欲が強まっている証左とみています。

そして、銀行株が戻りに入るようならTOPIXが対日経平均で強含み、NT
倍率が低下していくことが予想されます。同時にこれは、信用個人の手の内と、
投資マインド改善に寄与することになると考えています。なぜなら、信用個人
は、逆張り的に下落する銀行株を買っていましたから。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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30日のIPOレシオは73.58と、前日から1.89ポイント上昇しました。上昇は
5日ぶりです。

IPOレシオ5日移動平均線は8183と、こちらは3日連続の低下です。

IPOレシオが5日移動平均線を下回っています。そして、5日移動平均線自
体は下向きです。直近IPO市場は調整継続とみています。

一方、3市場売買代金は前日比53億円減少して229億円でした。一段と低水準
に落ち込みました。月末、週末要因も影響したのでしょうが、個人投資家は新
興市場には全く見向きもしていません。

なお、主要3指数は全面高でした。

日経ジャスダック平均の終値(確報)は、前日比8円04銭安の1216円94銭でし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で122億円と前日の145億円から減少し
ました。

東証マザーズ指数は4日ぶり、大証ヘラクレス指数は5日ぶりに反発しました。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、30日現在317.53ポイ
ント、雲上限は464.67ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。
今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。

なお、目先については、終値は438.07ポイントと、5日移動平均線(30日現在、
441.21ポイント)、25日移動平均線(同、440.30ポイント)共に、下抜けてい
ます。

今後、5日移動平均線を上抜けるまで、下値を模索する可能性が高いとみてい
ます。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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29日の米株の急反発で、30日の日経平均は1万円大台を回復しました。買い方
の目には、逆転満塁ホームランのような上昇に映ったことでしょう。

ですが、重要なのは今後の米国市場の動きですねぇ。

NYダウが5日移動平均線を上回っている限りは、いいのですが、これを割り
込むようだと、再び、不安定な相場に逆戻りすることになるとみています。

国内に相場を上昇させる要因が乏しいだけに、日本株の自律性喪失状態は続く
と思います。

買い方は、「今晩も続伸してくれ」と願い、売り方は、「反動安をキボンヌ」
といったところでしょうか。

全ては米国株が決める状況では、投資家は、それぞれ希望する方向に米株が動
いてくれることを祈るしかないですねぇ。

(藤井英敏)

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