Thursday, December 6, 2007

「カブ知恵」発、米国株急騰と円高一服を受け、日経平均は大幅続伸�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2007年12月6日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 各種ランキング
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 15874.08 265.2 1.7%
TOPIX 1552.27 25.64 1.68%
日経JASDAQ 1759.68 2.09 0.12%
J−Stock 1674.34 0.8 0.05%
マザーズ 911.76 -4.86 -0.53%
ヘラクレス 1327.42 5.64 0.43%
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★ 各種ランキング
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東証1部 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
8166 タカキュー 291 27.63
4310 D I 186000 17.72
9435 光通信 3910 12.36
6665 エルピーダ 4300 11.98
8571 NIS 368 11.18

東証1部 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
4295 フェイス 16880 -10.4
6440 JUKI 748 -7.54
4708 もしもし 5950 -7.32
5721 S・サイエンス 16 -5.88
4061 電 化 537 -5.29

マザーズ/ヘラクレス 値上がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2155 カービュー 254000 18.69
3809 バリオセキュア 135000 16.38
3810 サイバーS 143000 14.4
2318 BBネット 1590 14.39
3811 ビットアイル 81800 13.77

マザーズ/ヘラクレス 値下がり率
コード会社名 終値 騰落率(%)
2164 地域新聞 201000 -7.8
2388 ウェッジHD 21500 -7.73
3801 アスキーソリュ 53800 -7.72
2490 アミタ 2700 -7.22
4789 エスイーラボ 270 -6.9

出来高 移動平均ゴールデンクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
3840 マザーズ イー・キャッシュ 274000 106.4
4310 東証1部 D I 186000 95.62
7731 東証1部 ニコン 3920 17.77
7459 東証1部 メディ・パル 1669 15.18
3407 東証1部 旭化成 762 11.33
6988 東証1部 日東電 5840 9.800
5714 東証1部 DOWA 754 8.480
6995 東証1部 東海理化 3390 7.360
9983 東証1部 ファーストリテイ 8100 6.290
5302 東証1部 日カーボン 535 5.820

出来高 移動平均デッドクロス
コード市場 会社名 終値 25日乖離(%)
8729 東証1部 SONY FH 429000 -25.9
4314 ヘラクレス ダヴィンチ 112000 -21.5
3405 東証1部 クラレ 1338 -17.6
9021 東証1部 JR西日本 565000 -13.7
6702 東証1部 富士通 776 -13.2
6758 東証1部 ソニー 6000 -11.4
4205 東証1部 ゼオン 713 -10.9
4788 マザーズ サイバーCOM 89400 -7.60
5471 東証1部 大特鋼 843 -6.56
5201 東証1部 旭硝子 1541 -3.39
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★ 相場概況(主力株)
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6日の日経平均は前日比265.20円高の15874.08円、高値は14時58分の15898.26
円、安値は12時48分の15740.94円。東証一部の売買代金は2兆7007億円、値上
がり銘柄数は1069銘柄、値下がり銘柄数は506銘柄、変わらずは143銘柄だった。
前日の米国株式市場の上昇や円相場の下落が好感され、精密などのハイテク株
や金融株の上昇が目立った。米国のサブプライムローン問題の解決に向けた取
り組み進展への期待も高まっていることも相場を押し上げた。また、前日の米
国市場で、インテルなどなど半導体関連が物色され、フィラデルフィア証券取
引所の半導体株指数(SOX)が大きく上昇したこともポジティブに作用した。

業種別では、東証33業種中、値下がりはサービス、医薬品、陸運、食料品の4
業種のみ。一方、銀行、その他金融、精密機械、保険、証券、商品先物、鉱業、
電気機器、建設、水産・農林、機械、倉庫・運輸などの値上がりが目立つ。

個別では、東証一部の値上がり率トップはタカキュー(8166)、2位はドリー
ムインキュベータ(4310)、3位は光通信(9435)。一方、下落率トップはフ
ェイス(4295)、2位はJUKI(6440)、3位はもしもしホットライン(47
08)。

個別銘柄動向は以下の通り。

タカキュー(8166)、11月単月の既存店売上高の好調を好感
291円 63円高
6日13時、月次売上高を発表した。11月単月の既存店売上高は105.6%と好調だ
った。これが好感された。第3四半期(9月ー11月)は、10月にこの時期とし
ては暖かい日が続き苦戦したが、全般的にはスーツ・ドレスシャツ・ネクタイ
等が好調に推移し、既存店売上高は99.1%となった。店舗面では、主力業態の
「MALE&Co.」・「TAKA:Q」で8店舗、「semanticdesign」8店
舗、および前期立ち上げた「m.f.editorial」4店舗、10月度にデビューしたシ
ャツの新業態「SHIRTS CODE」2店舗、合計22店舗を出店し、一方1店舗を退店
した。その結果、11月末店舗数は前年に比べ33店舗増加し、240店舗となった。
なお、「第3四半期財務・業績の概況」の発表は12月26日(水)を予定している。

ドリームインキュベータ(4310)−−信用取り組みと逆日歩に着目した買い集
まる
186000円 28000円高
 信用取り組みと逆日歩に着目した買いが集まったようだ。5日時点の逆日歩
は1日50円。貸借倍率は0.49倍。11月30日時点の信用残は売残2412株、買残29
02株で、信用倍率は1.20倍と拮抗している。このあたりの需給妙味が人気化の
きっかけとなったとみられる。

エルピーダメモリ(6665)、インテルの上昇で見直し買い
4300円 460円高
投資銀行トーマス・ワイゼル・パートナーズが5日付でインテル株の投資判断
を「買い」に、目標株価を28ドルから33ドルに引き上げた。トーマス・ワイゼ
ルはリポートで、08年のパソコン需要は新興国市場の伸びが寄与し、事前予想
を上回って拡大すると指摘。これを受け、インテル株は3日続伸。前日比0.91
ドル(3.5%)高の27.22ドルで通常取引を終えた。一時は27.46ドルまで上昇し、
11月7日に付けた52週高値の27.54ドルに迫った。この流れを引き継ぎ、本日は
半導体関連銘柄を見直す動きが加速した。SUMCO(3436)、アドバンテスト(68
57)、大日本スクリーン(7735)なども同様の背景で買われた。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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東証が、6日発表した11月第4週(11月26−30日)の投資部門別売買動向
では、個人が2週連続の売り越し。売越額は4239億円で、前週の1030億円
から大幅増加した。一方、外国人は4週間ぶりに買い越した。買越額は1344
億円だった。また、信託銀行が1820億円買い越した。4日発表された11月
30日申し込み時点の信用買い残は4週連続で減少した。前週比1718億円減
の3兆1479億円となり、05年9月22日の3兆940億円以来の低水準とな
っている。

個人投資家の日本株離れが鮮明になっている。なお、5日発表した11月30
日時点の裁定取引に伴う現物株の買い残高は7週ぶりに増加。前週と比べ
3575億円増の3兆5476億円となっている。個人売りを外国人投資家と信託
経由の年金が吸収し、これがバランス。裁定買いの分だけ、指数が上昇した
とみられる。よって、今後、裁定解消売りが出る場面では、指数は仮需
(裁定買い)で持ち上げられた分、下落するのだろう。

セオリー通りなら、来週金曜日のSQで解消される見通し。つまり、足元の
自律反発はSQまでは継続する公算が大きいと考える。日経平均の戻りめど
としては、11月7日と8日とで空けた窓(16081.03円〜15891.23円)や、
13週移動平均線(16203.15円)あたりを目指すとみている。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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6日の新興3市場は高安まちまち。日経ジャスダック平均、大証ヘラクレス指
数は続伸したが、東証マザーズ指数は反落した。ネット関連の主力株を中心に
利益確定や戻り待ちの売りが優勢で、終日上値の重い展開だった。また、直近
IPO銘柄への売りも目立ち、市場では、個人など短期資金が東証1部銘柄な
どに流出しているとの見方が出ていた。本日上場のウェブマネー(2167)は、
公募価格10万円の3倍となる30万円買い気配で取引を終え、初値は付かなかっ
た。

個別では、倉元製作所(5216)、カービュー(2155)、バリオセキュア・ネット
ワークス(3809)、コムチュア(3844)、ジャルコ(6812)、サイバーステップ
(3810)、ビービーネット(2318)、ビットアイル(3811)、イー・キャッシュ
(3840)、トライアイズ(4840)などが上昇した。

一方、ヒューネット(8836)、山王(3441)、ナ・デックス(7435)、地域新聞
社(2164)、ウェッジホールディングス(2388)、アスキーソリューションズ
(3801)、アミタ(2490)、サハダイヤモンド(9898)、エムティーアイ(9438)、
エス・イー・ラボ(4789)などが下落した。

個別銘柄動向は以下の通り。

倉元製作所(5216)、子会社売却による手元流動性向上を好感
207円 50円高のストップ高買い気配
5日、100%子会社である「LADVIK」の全株式をベアリング・プライベート・エク
イティ・アジア・ホールディングス株式会社(「BPEAH 社」)へ譲渡することを
決議し、同日付で株式譲渡に関する基本合意書を締結したと発表した。譲渡価格
26 億円を予定しているが、現在精査中であり、その結果を踏まえてBPEAH 社と
協議のうえ最終金額を決定する。なお、06年度有価証券報告書においてLADVIK の
関係会社株式の額は23億5500万円となっている。株式譲渡により07年12月期にお
いて個別の特別利益に関係会社株式売却益として2 億円程度の計上を見込んでい
る。株式譲渡による売却資金を借入金の返済等に充て今後の経営の自由度を高め
ることで、効率的かつ戦略的なグループ経営を推進することが可能となると判断
しているという。子会社売却による手元流動性向上が好感されたようだ。

インスペック(6656)、08年4月期中間業績の上方修正発表を好感
135000円 ストップ高買い気配
5日、08年4月期中間業績の上方修正を発表した。売上高は従来の9億5000万円
を10億4500万円へ、営業損益は同2000万円の赤字を1400万円の黒字へ、経常損益
は同3000万円の赤字を1100万円の黒字へ、中間最終損益は同3000万円の赤字を28
00万円の黒字へ、それぞれ上方修正した。売上高については、納入済みTABテ
ープ検査装置のファイン化対応のための改造及びフラットパネルディスプレイ検
査装置の販売が順調に推移し、当初予想より上回る見込み。利益については、売
上高の増加の影響等により、営業利益及び経常利益は黒字転換する見込みであり、
さらに中間純利益についは、将来の利益計画に基づく繰延税金資産の回収可能性
を慎重に検討し、法人税等調整額を計上する見込みによるもの。なお、通期業績
予想(売上高30億円、営業利益2億5000万円、経常利益2億3000万円、当期純利
益2億4000万円)は据え置いた。本日は中間業績の上方修正が好感された。

トライアイズ(4840)、中国のモバイル・サービス・プロバイダー事業譲受を好感
4200円 500円高のストップ高買い気配
5日、Oak Pacific Interactiveからモバイル・サービス・プロバイダー事業部門に
係る事業の全部を、子会社を設立して取得すること及び自己株式の処分を行うこと
を決議したと発表した。中国インターネット・モバイル市場におけるキープレイヤ
ーであるOak Pacific Interactiveのモバイル・サービス・プロバイダー事業を傘下
に収めることで、同社グループ全体の収益性、成長性を高めること、中国ビジネス
のゲートウェイとして国際化・効率化を進めることにより更なる企業基盤の強化を
目的として事業を譲り受けることを決定したという。譲受け価額は1800万米ドルで、
決済方法(予定)は、事業譲受け契約締結の日から7営業日以内及び事業譲受けの
日から7営業日以内の2回に分けて現金決済。事業譲受け日(予定)は08年1月15日

この譲受の結果、08年12月期の連結売上高は100億3000万円、営業利益は1億200万円

経常利益は1億8100万円、当期純利益は6500万円となる見通し。また、11万2000株の
自己株式11万2000株を、1株当り2664円でOak Pacific Interactiveに対して処分す
る。
払込日は07年12月20日。 この事業譲受と自社株処分が好感された。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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IPOレシオは前日から20.45ポイント低下して、100ちょうどとなった。下落
は2日ぶり。明日も下落するようだと、IPOレシオは3日の169.44でピーク
アウトした可能性が高まるとみている。通常の取引レンジでの天井は120であり、
仮に、このまま調整入りしてもなんら不思議ではない。なお、調整入りした場合、
IPOレシオは50〜70程度まで下落するとみている。逆に、明日上昇に転じるよ
うなら調整入りは回避される見通し。このケースでは、超過熱ゾーンの200〜300
に向けて再び動き出すだろう。

一方、3市場売買代金は前日から139.23億円増加して1521.99億円だった。主要な
株価指数は高安まちまち。日経ジャスダック平均と大証ヘラクレス指数は続伸し
たが、東証マザーズ指数は反落した。これはネット関連株が利食い売りに押され
た結果とみられる。個人投資家がネット関連を利食い、自律反発狙いで値動きの
よい東証一部に資金を一時的に移したのだろう。今後、東証一部の主力株の戻り、
騰勢が一服すれば、再び、資金がネット関連中心に回帰してくるとみている。な
お、現在の動きは短期的なものとみている。それまでは、新興市場では、ネット・
モバイル関連以外の出遅れ銘柄が物色される公算が大きい。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
     
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★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
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コード会社名 終値 売買代金(万) 5MA 5MA乖離
7835 ウィズ 192000 30182 175000 9.71
3810 サイバーS 143000 9738 130800 9.33
4813 ACCESS 517000 731348 473400 9.21
6878 長野日無 191 5386 175 9.14
2462 ジェイコム 229000 11977 212200 7.92
3082 きちり 182000 7407 170600 6.68
3853 インフォテリア 38550 8982 36290 6.23
6727 ワコム 275000 291335 259800 5.85
3251 PMO 57000 30752 53920 5.71
5216 倉 元 207 4564 164 26.99
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★ IPO情報
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★ 編集後記
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11月第4週(11月26−30日)に個人は4239億円売り越しました。また、30日段
階での信用買い残は前週比1718億円減の3兆1479億円となり、05年9月22日の
3兆940億円以来の低水準となっています。個人投資家の日本株離れが鮮明に
なっています。「上がったら売りたい。借金してまで買う魅力はない。」とい
ったところでしょう。この傾向は、目先、相場がちょっと戻ったくらいでは変
わらないでしょう。
(藤井英敏)

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