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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年2月14日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 13626.45 558.15 4.27％
ＴＯＰＩＸ 1332.44 47.09 3.66％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1515.81 6.03 0.4％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1403.89 31.38 2.29％
マザーズ 610.97 20.62 3.49％
ヘラクレス 969.58 20.72 2.18％
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★ 相場概況（主力株）
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14日の日経平均は前日比558.15円高の13626.45円、高値は終値、安値は９時２
分の13251.86円。東証一部の売買代金は２兆5369億円、値上がり銘柄数は1586
銘柄、値下がり銘柄数は105銘柄、変わらずは37銘柄だった。
日経平均の上げ幅は１月25日の536.38円を抜いて今年最大で、07年９月19日の
579.74円以来の大きさだった。寄り付き前に発表された07年10-12月期のＧＤＰ
速報値が市場予想を大幅に上回ったことが好感された。米株高などを受けて円
相場が１ドル＝108円台前半まで下落し、輸出関連株が物色されたことで、日経
平均の上げ幅が拡大した。
業種別では、東証33業種中、値下がりはゼロ。値上がりでは、その他金融、その
他製品、金属製品、機械、非鉄金属、不動産、ガラス・土石、電気機器、精密機
械、海運、証券、商品先物、鉄鋼、倉庫・運輸、卸売、繊維製品、石油・石炭製
品などが目立つ。
個別では、東証一部の値上がり率トップは東京建物不動産販（3225）、２位はア
ーク（7873）、３位はドワンゴ（3715）。一方、下落率トップはフジシールイン
ターナショナル（7864）、２位はアートコーポレーション（9030）、３位は戸田
建設（1860）。
個別銘柄動向は以下の通り
東京建物不動産販売（3225）、08年12月期連結業績予想と記念配当実施を好感
447円 80円高のストップ高買い気配
13日、08年12月期連結業績予想と記念配当実施を発表した。これが好感された。
営業収益は235億円（前期比13.7％増）、営業利益は43億円（同5.2％増）、経常
利益は41億円（同7.8％増）、当期純利益は24億5000万円（同9.5％増）の見通し。
この増収増益見通しが好感された。配当金については１株につき24円（うち、中
間配当12円）とする。同時に、07年12月期の期末配当を従来の普通配当20円から
記念配当2円を加えて、22円とするとした。
アーク（7873）、08年３月期個別通期経常利益の上方修正を好感
364円 60円高
13日、08年３月期個別通期経常利益の上方修正を発表した。これが好感された。
売上高165億円、営業利益22億円、当期純利益15億円は従来予想を据え置いたが、
経常利益は従来の21億円を41億円へ上方修正した。子会社からの受取配当金等に
より経常利益は大幅に増加する見込み。これは連結対象会社から同社への配当を
促進して連結グループ内での資金の有効活用を図る一環。また、子会社株式評価
損の特別損失（約20億円）が発生する可能性があるため、現時点での当期純利益
は、前回発表予想を据え置いている。なお、連結対象会社からの受取配当金は連
結会社間取引となるため、連結業績予想への影響はない。
高砂香料（4914）、08年3月期通期連結業績の上方修正を好感
775円 100円高のストップ高買い気配
13日、08年3月期通期連結業績の上方修正を発表した。これが好感された。売上
高は従来の1190億円から1200億円（前期比5.4％増）、営業利益は同62億円から
70億円（同16.5％増）へ、経常利益は同63億円から71億円（同17.4％増）、当期
純利益は同43億円から48億円（同1.8％減）へ、それぞれ上方修正した。第３四
半期連結業績で、売上高は、ファインケミカル部門、フレーバー部門が大きく伸
長したことに加え、米欧アジアの各海外子会社も順調に推移したことが寄与する。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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本日の大幅高で日経平均は25日移動平均線（14日現在、13492.67円）を上
抜けた。明日も連続して同線を上回れるかに注目する。万が一、明日割り込
むようだと、本日の上昇がダマシとなる可能性が高まる。
本日の大幅高にも拘わらず、東証一部の売買代金は２兆5369億円と、活況の
目安となる３兆円を下回っている。ボリューム増加を伴ってないため、明日
の動きには懸念があるとみておきたい。
また、直近高値の４日の13889.24円を上抜けることができるかもポイントだ。
上抜けるようなら、上昇に弾みがつく公算が大きい。逆に、撥ね返されるよ
うなら、引き続き、12500円〜14000円程度のボックスを継続するとみてい
る。
大田経済財政担当相は14日、07年10—12月期のＧＤＰ発表後の記者会見で
「景気の回復基調は続いているが、下振れリスクは高まっている」と述べた。
住宅ローン問題による米経済の減速や原油高などをリスクとして挙げ「動向
を十分注視する必要がある」と警戒する姿勢を示した。
これに関しては、相場は相当分織り込んだ上で下げてきた経緯がある。好調
な07年10-12月期GDPで極度の悲観はいったん後退し、株式市場では売り方の
買戻しが継続する可能性は否定しない。
ただし、個人消費の伸びは鈍く、住宅投資は大幅な減少が続いている。07年
末までの日本経済は底堅く推移したものの、先行きは下振れリスクが増大し
つつあり、予断を許さない状況に変化はない。
よって、日経平均は最大で14500円程度までの上値余地はあるだろうが、本
格的な上昇トレンド回帰は、（期待はしたいが）期待薄とみている。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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弊社の藤井英敏が、オリックス証券ブログで、株式・日経225先物投資に
役立つ情報をつぶやいてます！（平日随時更新）
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★ 相場概況（新興市場）
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14日の新興３市場は全面高。日経ジャスダック平均は７営業日ぶりに反発した。
終値は前日比６円３銭高の1515円81銭となり、高値で引け。東証マザーズ指数
も７営業日ぶりに反発し、大証ヘラクレス指数は続伸した。本日新規上場した
東洋ドライ（4976）は公開価格（2500円）を28％下回る1800円で初値を付けた
後、売り優勢で推移し、大引けは1611円と安値で引けだった。
個別では、ブイ・テクノロジー（7717）、タカチホ（8225）、アーク（7873）、
ラ・アトレ（8885）、MonotaRo（3064）、ネットプライスドットコム（3328）、
アイル（3854）、フィンテックグローバル（8789）、ベストブライダル（2418
）、スタートトゥデイ（3092）などが値上がりした。
一方、スターツ出版（7849）、ホッコク（2906）、イチヤ（9968）、ネクスト
（2120）、共同ピーアール（2436）、グッドマン（7535）、YOZAN（6830）、
イリソ電子（6908）、インテリジェントウェイブ（4847）、アプレック（8489
）、明豊ファシリティワークス（1717）、GABA（2133）などが値下がりした。
個別銘柄動向は以下の通り
スタートトゥデイ(3092)、通期業績上方修正と記念配当実施を好感
349000円 44000円高
13日、08年３月期通期業績予想の上方修正と2000円の記念配当実施を発表した。
これが好感された。07年10月24日から稼働した"ZOZORESORT"が提供するサー
ビスが同社運営サイトのファッション情報メディアとしての側面を強化させた
ことも含め、同社の提供する商品及びサービスが、会員数の増加に寄与し、そ
して会員数の増加が売上に結びつくという好循環が生じている。この結果、通
期業績予想を、売上高85億2600万円(前回予想比3.1％増)、営業利益16億6300
万円(同21.8％増)、経常利益16億2000万円(同20.8％増)、当期純利益９億5300
万円(同22.5％増)に、それぞれ上方修正した。
ベストブラダル（2418）、三菱UFJ、中期経営計画の達成は十分に可能
150000円 20000円高
08年12月期は中期経営計画の最終年度で会社側は経常利益50億円を見込んでい
るが、三菱UFJ証券は、07年12月期が好調だった上、08 年の受注も順調に積み
あがっているもようで中期経営計画の達成は十分に可能であると考えている。
また改正建築基準法の影響もあり、08 年の開業準備がやや遅れているもよう
で、この部分は開業前コスト減の影響で利益的にはプラスになる可能性がある
と考えているとも。レーティングは「２」を継続した。
サイバーエージェント（4751）、UBS「Buy」継続、みずほ「２」継続など
92600円 10000円高のストップ高買い気配
UBS証券は同社の投資評価「Buy」、目標株価115000円を継続した。投資育成事
業を除いた営業利益は4億4800万円と、前1Qの4億9200万円の赤字、同4Qの1400
万円の黒字、と比較して大幅な改善をみせた。中でも、モバイル広告、EC、FX
、の貢献が大きかったと推定している。また、広告代理（OPM0.8％）等にはい
まだ一段の改善余地を残していることにも今後注目しているそうだ。みずほ証
券は、同社の投資判断「２」及び目標株価117000 円を継続した。最も注目すべ
き点は、「Ameba」のPV の急成長であるという。1 月には月間PV が30 億PV を
超え、みずほ予想を大幅に上回るペースでPV が拡大しており、本格的に収益に
貢献する時期も近いと考えている。そして、リーマン・ブラザーズ証券は、同
社の投資判断は1-OW を継続し、目標株価も11万円を継続した。投資育成事業を
除く営業利益は順調に回復し、既存事業は大幅に回復しているとの印象でポジ
ティブだという。一方、ブログ事業に関しては営業赤字が継続し、業績は未だ
好転していないが、Page View は急成長し、2Qよりいよいよブログの収益化に
取組みはじめたとの印象だとも。08年９月期の会社計画は楽観的で達成は困難
であろうと考えていたが、1Q 決算を見る限りでは会社計画の達成確度は高まっ
たと考えている。
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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IPOレシオは前日の66.67から10.69ポイント上昇し77.36となった。上昇は２
日連続。また、IPOレシオ５日移動平均線（14日現在、63.59）も上回っている。
直近IPO市場の自律反発入りの確度が高まったとみられる。今後は、IPOレシオ
が５日移動平均線を上回って推移する限り、この自律反発が継続する展開を想
定する。
一方、３市場売買代金は前日の626億円から132億円増加して758億円となった。
活況の目安となる1000億円を大きく下回っているため、先高期待を抱ける状況
ではない。
しかし、変化率でみると21％の増加であり、このボリューム変化率は評価で
きる。出来高は株価に先行すると一般的に言われている。本日の売買代金増
加が自律反発相場入りの小さな一歩となるのか、明日の売買代金の動向は注
視しておきたい。
ただ気懸かりなのは、株価指数の上げ率の相対的な鈍さだ。日経平均が前
日比で4.27％上昇したのに対して、日経ジャスダック平均は0.40％、東証マ
ザーズ指数は3.49％、大証ヘラクレス指数は2.18％の上昇にとどまっている。
この背景は、個人投資家の新興離れがあるとみているが、個人投資が新興市
場に資金を投じる動きが加速しない限り、売買代金の増加も、新興市場の株
価指数の先高観の高まりも展望できないと考える。無論、売買代金の増加傾
向が鮮明になれば、本格的な自律反発期待が急速に強まることになる。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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ダブル・ポジティブサプライズで、日米株式市場は上昇しました。前日の米
国株式市場は予想を上回る1月の小売売上高を好感して上昇しました。米商
務省が13日発表した1月の小売売上高は、前月に比べ0.3％増えました。昨
年12月の0.4％減から持ち直し、2カ月ぶりの増加に転じています。0.3％減
と見込んでいた市場の平均予測も上回りました。一方、東京では、寄り付き
前に発表された07年10−12月期のGDPがこれまた市場予想を大幅に上回る
数値となりました。07年10−12月期のＧＤＰ速報値は物価変動の影響を除
く実質で前期比0.9％増、年率換算で3.7％増と２・四半期連続でプラス成長
となりました。成長率は民間調査機関が事前に予測した平均1.5％（年率）を
大幅に上回りました。それにしても、エコノミストや調査機関の予測を基に
醸成（集計）される市場コンセンサスというのも当てになりませんねぇ。
（藤井英敏）
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