Tuesday, May 13, 2008

「カブ知恵」発、円高一服、香港株上昇で、日経は大幅続伸�

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年5月13日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 相場概況(新興市場)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 13953.73 210.37 1.53%
TOPIX 1360.05 17.26 1.29%
日経JASDAQ 1503.27 6.12 0.41%
J−Stock 1436.05 22.4 1.58%
マザーズ 646.74 10.82 1.7%
ヘラクレス 1090.67 3.53 0.32%
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★ 相場概況(主力株)
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13日の日経平均は前日比210.37円高の13953.73円、高値は14時9分の13976.92
円、安値は9時22分の13734.50円。東証一部の売買代金は2兆3364億円、値上
がり銘柄数は1056銘柄、値下がり銘柄数は537銘柄、変わらずは123銘柄だった。
日経平均は大幅に2日続伸した。

前場寄り付き直後は、前日の米国株高を受け続伸して始まったが、買い一巡後
は、中国・四川省で起こった地震を受けた中国株式相場の反応を見極めたいと
のムードが強まり、マイナス圏に入る局面もあった。

しかし、東京外国為替市場で、円相場が一時1ドル=103円99銭まで円安に振
れるなどの動きが好感され、買い戻された。また、大幅反落して始まった上海
株式市場が持ち直すに連れ、日経平均も上げ幅を広げて、前場の取引を終えた。

後場に入ると、香港株式市場でハンセン指数が上昇していることなどが好感さ
れ、日経平均は上げ幅を広げた。香港市場では、1-3月期の増益見通しを発
表したHSBCが大幅高で推移したことで、買い安心感が広がっていた。

東証33業種では、水産・農林、ゴム製品、石油・石炭製品、鉄鋼の4業種が値
下がりした。一方、精密機械、海運、非鉄金属、機械、証券、商品先物、電気
機器、建設、小売、金属製品、輸送用機器、鉱業、医薬品、サービス、化学な
どが値上がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは今仙電機(7266)、2位は日本トリ
ム(6788)、3位は日本ペイント(4312)。一方、下落率トップは日本カーバ
イド(4064)、2位は日本ビクター(6792)、3位は山水電気(6793)。

個別銘柄動向は以下の通り

今仙電機(7266)、09年3月期連結業績増収増益と増配を好感
1596円 200円高のストップ高買い気配
13日14時20分、09年3月期連結業績予想と増配を発表した。増収増益見通し
と増配が好感された。売上高は976億円(前期比6.9%増)、営業利益は70
億円(同4.9%増)、経常利益は67億円(同6.1%増)、当期純利益は43億
円(同8.7%増)の見通し。為替レートは、1ドル103円が前提。同社グル
ープの基盤である自動車業界においては、海外市場に向けた現地生産、販
売が一層拡大していくものと予想され、同社グループにおいても世界最適
供給体制の構築に向けた海外展開を引き続き推し進めていく。また、同社
の主力製品であるシートアジャスタと電子ユニットを融合した新しい製品
の開発を強化するとともに、グローバルな生産体制の再編、増強、合理化
などによる総原価低減活動を進めていく。08年3月期の配当金は、1株当
たり18円(中間配当9円、期末配当9円)。09年3月期の配当金は、1株当
たり20円(中間配当10円、期末配当10円)の予定。

日本トリム(6788)、09年3月期連結業績、増収大幅営業増益を好感
3240円 405円高のストップ高買い気配
12日、09年3月期連結業績予想を発表した。増収大幅営業増益が好感され
た。売上高は92億8100万円(前期比6.1%増)、営業利益は12億3100万円
(同42.8%増)、経常利益は13億円(同40.0%増)、当期純利益は8億7
100万円(同98.5%増)の見通し。将来の飛躍に向け、中長期的視点に立
った体制強化、構築の期間として、既存事業、新規事業、研究開発等へ
の更なる積極的な投資を行っていく。現在、電解還元水のメタボへの効
果に関するパイロットデータを既に得、国内大学病院と本格的データ集
積を計画しており、本年4月からのメタボリック症候群対策とした特定
診断制度の開始は、健康保険組合や企業、国内1960万人といわれるメタ
ボ患者(予備軍含)への電解還元水整水器普及への大きな後押しとなる
ものと考えている。これらを背景に3年間低迷していた主力部隊である
DSがやっと底入れする年度だと考えている。また、5月8日(木)発表
した岩谷産業(8088)との業務資本提携については、今09年3月期から
実績につながるものと大きな期待をしている。

日本ペイント(4612)、09年3月期連結業績、増収2桁営業増益を好感
439円 54円高
13日11時、09年3月期連結業績予想を発表した。増収2桁営業増益が好
感された。売上高は2700億円(前期比4.2%増)、営業利益は130億円
(同31.1%増)、経常利益は155億円(同37.2%増)、当期純利益は90
億円(同34.3%増)の見通し。水性塗料などの環境配慮型商品や塗装シ
ステムの開発および推進活動の強化を進め、新色獲得率の向上を図って
いく。海外においては、成長の著しい中国での市場展開をさらに加速さ
せるとともに、インドでの拡大や、タイをはじめとしたアジア諸国での
汎用塗料事業の基盤強化を通じてアジアNo.1 の座をより強固なものと
していく。工業用塗料においては、VOC 規制やRoHS 指令(鉛フリー、
ハロゲンフリーの促進)等の各種規制動向にタイムリーに対応すべく、
環境配慮型商品の開発および置換を促進する。09年3月期配当金は前期
と同じく1 株当たり年間8円を予定。

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若林栄四のプロフィール

1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券(アメリカ)執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。

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として作成されておりますが、元本を保証するものではありません。投資の最
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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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米株高、円高一服、香港株の上昇で13日の日経平均は大幅続伸した。また、
発表が相次いでいる決算に関しては、業績の足を引っ張る理由が、円高と原
油高に集約されている。

このため、今後、為替市場で円相場が下落したり、原油価格が下落したりす
れば、東京株式市場は好感し、逆の円高が進行したり、原油価格が上昇した
りすれば、東京株式市場は調整色を強める見通しだ。

なお、業績見通し自体に関して、市場は減益を相当分織り込んでおり、仮に
減益見通しが出たとしてもショックを受けていないように感じられる。

最悪シナリオを織り込みきっただけに、多少の減益見通しなら、「ああ、そん
なもんか。もっと悪いと思っていたよ。この程度ならむしろ今の株価は買い
だな。」といった具合だ。この楽観ムードが続くようなら、日経平均の上値余
地は広がろう。

テクニカル的に、日経平均は25日移動平均線(13日現在、13539.61円)を
上回って推移している。その上、本日の上昇で5日移動平均線(同、13879.63
円)もブレイクした。

明日以降、5日移動平均線を上回って推移する限り、上振れし易い状況が継
続しよう。逆に、5日線を割り込むようだと、25日線付近まで再び調整する
展開を想定しておきたい。なお、これは円相場、原油相場、米国株式相場等
外部環境次第で、どちらに振れてもおかしくないと考える。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 相場概況(新興市場)
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13日の新興3市場は全面高。日経ジャスダック平均は反発し、3月7日以来、
約2カ月ぶりに節目の1500円台を回復した。東証マザーズ指数は反発し、大証
ヘラクレス指数は続伸した。発表が相次いでいる08年3月期決算と09年3月期
見通しも、想定より良好との受け止め方や悪材料出尽くしといった反応が目立
っているようだ。

個別では、ディー・ディー・エス(3782)、佐藤渡辺(1807)、プロトコーポ
レーション(4298)、レディ薬局(3027)、日本レップ(8992)、アスキーソ
リューションズ(3801)、サンオータス(7623)、夢の街創造委員会(2484
)、アールテック・ウエノ(4573)、朝日インテック(7747)、フィールズ
(2767)、シンワアートオークション(2437)、エリアクエスト(8912)、
クラスターテクノロジー(4240)などが値上がりした。

一方、モック(2363)、リバーエレテック(6666)、アライヴコミュニティ
(1400)、アムスク(7468)、ワットマン(9927)、ベストブライダル(24
18)、サイバーファーム(2377)、アドウェイズ(2489)、ホリイフードサ
ービス(3077)、日精エーエスビー(6284)、グリーンフーズ(3367)、フ
ジタコーポレーション(3370)、東洋ビジネスエンジ(4828)、サハダイヤ
モンド(9898)などの値下がりが目立つ。

個別銘柄動向は以下の通り

レディ薬局(3027)、09年3月連結業績、増収大幅営業増益を好感
138000円 20000円高のストップ高買い気配
12日、09年3月連結業績予想を発表した。増収大幅営業増益が好感された。
売上高は273億1900万円(前期比5.6%増)、営業利益は5億1200万円(同
42.6%増)、経常利益は4億7900万円(同44.4%増)、当期純利益は2億
2500万円(同98.3%増)の見通し。売場からの情報発信力を強化し専門性
を高めるとともに、PB商品比率の引き上げや購買履歴等の情報分析を商
品政策に反映させていくことにより競争力を高めていく。また、人的資源
に関する最適配分の推進や費用の見直しを継続しながら収益力の底上げを
図っていく。なお、株式会社メディコ・二十一の株式交換による完全子会
社化及び株式会社フジとの資本業務提携の強化による業績への影響につい
ては、現時点で具体的な数値算定には至っていないため、今後の進捗に応
じて確定しだい順次発表する。08年3月期の配当については、中間配当と
して1株当たり1000円を実施しており、期末配当1000円と合計で1株当たり
2000円の利益配当を予定。

日本マニュファクチャリング(2162)、09年3月期業績、23%営業増益予想
と初配当予想を好感
99000円 10000円高のストップ高買い気配
12日に発表した、09年3月期通期業績予想は、売上高187億円(前年同期比
10.2%増)、営業利益7億1300万円(同23.7%増)、経常利益7億円(同29.0
%増)、当期純利益3億9000万円(同29.1%増)の見通し。また、09年3月
期年間配当予想を初配当となる1800円とした。09年3月期は、自社採用サ
イト「技人.jp」に改良を加え、他の採用webサイトとの連携強化等に
より採用力を改善し、また製造現場における給与制度・教育制度の充実化
等により定着率の向上を図り、在籍社員数を拡大していく。加えて、継続
した請求単価の見直し交渉を行うことで08年3月期並みの売上成長率を確
保していく見通し。2桁増収増益予想及び初配当が好感された。

アクセス(4700)、タワー投資顧問の大量取得が買い材料
100000円 10000円高のストップ高買い気配
12日、タワー投資顧問が主要株主になったと発表した。これが買い材料と
なった。タワー投資顧問の所有株式数は異動前が735株(08年4月25日現
在)、異動後が7275株。議決権総数は異動前1.36%、異動後は13.23%。
当該株主より提出された大量保有報告書に基づき記載しており、同社と
して当該株主の実質所有株主数の確認ができないため、株主順位は記載
していない。なお、当該株式数を08年3月31 日現在の株主名簿に当ては
めた場合、異動後は第2位に相当する。

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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13日のIPOレシオは前日の200.00から12.9ポイント低下して187.10となっ
た。低下は2日ぶりだが、依然として超過熱ゾーンでの推移となっている。

IPO5日移動平均線は180.64.で、2日連続の上昇だ。IPOレシオは反落
したが、IPOレシオは5日移動平均線を上回り、且つ、5日移動平均線自
体が上向きのため、直近IPO市場自体の上昇トレンドは継続しているとみ
ている。

なお、今後も直近IPO市場は非常にボラタイルな動きとなると予想してい
る。少なくとも、5日移動平均線自体が下向きに転じるまでは強気を維持す
るが、現在の直近IPO市場は超過熱状態であり、いきなり急落しても全く
不思議は無いという点は留意しておく必要がある。

一方、3市場売買代金は前日から189億円増加して835億円となった。増加
率は29%と大きな変化率となった。活況の目安となる1000億円を下回った
が、売買代金自体が増加に転じたことは先行きに対してポジティブな事象と
考える。

なお、東証マザーズ指数は本日10.82ポイント上昇し646.74ポイントで取引
を終えた。一目均衡表の雲上限(639.53)を上抜き、再び、「3役好転」を回
復した。テクニカル的に「強気」局面、「買いの時代」になったとみている。

昨日の下落局面では転換線(631.64)がサポートとして機能していた。この
ことから、今後、転換線を割り込むまでは、マザーズ指数は上方向を目指す
可能性が高そうだ。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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ジャスダック証券取引所が13日に発表したジャスダック上場銘柄の5月第
1週(4月28日-5月2日)の投資部門別売買状況表では、個人が2週連続
で売り越しました。売越額は58億2100万円と3月第4週の79億6100万円
以来の高水準でした。一方、外国人は2週連続の買い越しです。買越額は44
億2100万円と今年最高で、07年11月第4週の63億1800万円以来の水準
でした。東証一部の主力株も個人投資家の売り、外国人投資家の買いという
構図です。個人投資家は、東京株式市場から資金を粛々と引き揚げている様
子が窺えます。

(藤井英敏)

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