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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2008年6月17日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 相場概況（新興市場）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ 出来高を考慮した翌日のデイトレ用監視銘柄
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 14348.37 -6 -0.04％
ＴＯＰＩＸ 1401.98 0.29 0.02％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1522.93 1.56 0.1％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 1367.86 9.16 0.67％
マザーズ 617.54 15.13 2.51％
ヘラクレス 1012.7 17.34 1.74％
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★ 相場概況（主力株）
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17日の日経平均は前日比6.00円安の14348.37円、高値は始値の14387.00円、安
値は９時11分の14299.67円。東証一部の売買代金は２兆265億円、値上がり銘
柄数は890銘柄、値下がり銘柄数は700銘柄、変わらずは131銘柄だった。日経
平均は３日ぶりに小幅反落したが、ＴＯＰＩＸは小幅ながら３日続伸した。
前場の日経平均終値は前日比18.51円高の14372.88円だった。東京外国為替市
場で円相場が１ドル＝107円台に入るなどやや円高気味に推移したことや、日
経平均が昨日までの２日間で465.77円上昇したこともあり、上値では利益確定
売りが出た。一方、前日の米国株式市場で金融株が堅調だったことや、ナスダ
ック総合指数が３日続伸したことなどが好感・下支え材料となり、日経平均は
底堅かった
しかし、結局、日経平均は前場寄付きから10分間のレンジでもみあって、終日
膠着感が強い状況が続いた。世界的なインフレ懸念が燻る中、17日発表の５月
の米住宅着工件数など米経済統計を見極めたいとのムードも強く、積極的な売
買は手控えられた。なお、上海総合指数が下げ幅を拡大し、取引時間中では07
年３月６日以来、約１年３カ月ぶりに2800ポイントを割り込んだことは嫌気材
料となったとみられる。
東証33業種では、電気・ガス、海運、建設、水産・農林、情報・通信、鉱業、
サービス、石油・石炭製品、パルプ・紙、空運、銀行、金属製品、陸運などが
値上がりした。一方、鉄鋼、精密機械、輸送用機器、保険、ゴム製品、ガラス
・土石、非鉄金属、食料品、証券、商品先物、その他製品、卸売などが値下が
りした。
個別では、東証一部の値上がり率トップはピーエス三菱（1871）、２位は東京
ドーム（9681）、３位はサンフロンティア不動産（8934）。一方、値下がり率
トップはエス・サイエンス（5721）、２位はフルキャスト（4848）、３位は東
北ミサワホーム（1907）。
個別銘柄動向は以下の通り
ドーム（9681）、09年１月期第１四半期業績を引き続き好感
563円 74円高
13日発表した09年１月期第１四半期（２−４月）連結業績が引き続き好感され
たようだ。売上高は、不採算のゴルフ・リゾート事業からの撤退による減収も
あったが、東京ドームにおけるメジャーリーグ開幕戦や巨人戦試合数増及び音
楽イベント開催日数増が売上に寄与し、204億6200万円(前年同期比0.1%増)。
営業利益は26億5900万円(同21.8%増)となり、経常利益は23億8300万円(同15.5
%増)、四半期純利益は23億5800万円(同26.1%増)。東京ドームシティ事業では、
東京ドームは、メジャーリーグ開幕戦及びプレシーズンマッチの４年ぶりの開
催、前年に比べ巨人戦が２試合、音楽イベントが６日間多く開催されたこと等
により増収となった。東京ドームホテルは、客室の高稼働率(88.6%)と宴会部
門の好調により増収となった。なお、通期業績見通しは計画通りに推移してお
り、08年３月21日発表の業績予想から修正していない。
ドワンゴ(3715)、ニコニコ動画の外部プレーヤーがＳＮＳ型英語学習サイトに
対応
252000円 23000円高
17日、子会社のニワンゴ(本社：東京都中央区)が運営する動画コミュニティサ
イト「ニコニコ動画(ＳＰ１)」のコメント付き動画を各社が提供するブログな
どで視聴できるようになる「外部プレーヤー」が、セレゴ・ジャパンが運営す
るＳＮＳ型無料英語学習サイト『ｉＫｎｏｗ！』に対応し、６月17日(火)より
サービスを開始すると発表した。これが好感された。
ゼクス（8913）、円貨建転換社債型新株予約権付社債の繰上償還を引き続き買
い材料視
57000円 4100円高
13日、10 年５月31 日満期円貨建転換社債型新株予約権付社債の繰上償還を発
表した。これが引き続き買い材料視された。繰上償還の期日は08年６月13日、
繰上償還の理由は本社債の所持人による繰上償還請求（プットオプションの行
使）。繰上償還の金額は、繰上償還前の残存額20億7500万円、繰上償還の金額
は19億9500万円、繰上償還後の残存額は8000万円。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。
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として作成されておりますが、元本を保証するものではありません。投資の最
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（株）ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長（金商）第1698号
社団法人日本証券投資顧問業協会 会員番号012-02024
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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東証が17日に発表した13日申込時点の信用取引の買い残は、２週連続で増
加した。前週比1464億円増の２兆1026億円だった。
この週は日経平均は515.71円下落した。
この状況の中、信用買い残が増えたということは、個人信用客の物色意欲が
非常に強い状況であることが窺えるだろう。
また、その後の日経平均が堅調なことから買い方の回転が効いている可能性
が高い。よって、アクティブ個人のマインド、手の内は非常に良好とみてお
きたい。
確かに、日経平均は14500円オーバーでは上値が重い。
しかし、個人投資家の活性度が上がっているなら、仮に、指数がもみあって
も、相場の体感温度は非常に高い状況が維持されるとみている。
環境を大きなテーマにした材料株の循環物色が当面継続する公算が大きいと
考えている。信用売り残を増加させながら、大相場に発展するスター銘柄が
育つ素地は整っているとも考えている。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 相場概況（新興市場）
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17日の新興３市場は全面高。日経ジャスダック平均は３日続伸し、東証マザー
ズ指数は反発、大証ヘラクレス指数は続伸した。
個別では、ＮＥＳＴＡＧＥ（7633）、ニューテック（6734）、グローバル住販
（3259）、オックスホールディングス（2350）、ミホウジャパン（2880）、イ
ー・キャッシュ（3840）、バッファロー（3352）、ジェイ・エスコムＨＬＤＧ
Ｓ（3779）、トーシン（9444）、サイバーファーム（2377）、MonotaRo（3064
）、ジー・モード（2333）、アールテック・ウエノ（4573）、日本通信（9424
）、UBIC（2158）、エリアリンク（8914）などの値上がりが目立つ。
一方、東日本ハウス（1873）、ヒューネット（8836）、エスケーアイ（9446）、
アーティストハウスHLDGS（3716）、大井電気（6822）、オメガプロジェクトH
D（6819）、リミックスポイント（3825）、リンク・ワン（2403）、ヤマザキ
（6147）、アドテック（6840）、ネットインデックス（6634）、アジア・メデ
ィア・カンパニ（2149）、データ・アプリケーション（3848）などの値下がり
が目立つ。
個別銘柄動向は以下の通り
タカラバイオ(4974)、マツタケ子実体原基を発生させる培養技術確立を好感
311000円 40000円高のストップ高買い気配
16日、マツタケ子実体原基を発生させる培養技術を確立したと発表した。これ
が好感され。マツタケ子実体を形成させるための菌糸培養条件を、下面接種法
を用いて種々検討した。同社が発見した特定の複数培養条件では、培地表面に
半球状あるいは球状菌糸塊を形成し、それらの大きさは直径１ｃｍ以上に達し
たという。同社は、これまでにマツタケと同じ菌根菌であるホンシメジの人工
栽培にも成功している。ホンシメジとマツタケとは種々の共通点があり、ホン
シメジが子実体原基から子実体へと変化する際に発現する遺伝子群の変化を手
掛かりにして、人工栽培マツタケの商業化を目指すとしている。
ＭｏｎｏｔａＲＯ(3064)、08年12月期通期業績の上方修正を好感
428000円 50000円高のストップ高買い気配
16日、08年12月期通期業績予想を上方修正した。これが好感された。プロモー
ション戦略の改善により、既事業の販売状況が予想以上に好調に推移している。
また、５月からスタートした自動車関連業界向け商品販売事業への参入により、
自己破産した会社の破産管財人から買い取った商品の販売により利益率の押し
上げがあったことも寄与する。加えて、３月に実施した、本社移転によるコー
ルセンター要員の人件費の二重負担を想定していたものが、予想以上のスムー
ズな移転となったため、人件費が予想を下回ることも利益を押し上げる。これ
らを主因として、通期業績予想を、売上高138億5200万円(前回予想比6.4％増)、
営業利益11億1100万円(同30.7％増)、経常利益11億800万円(同31.9％増)、当
期純利益10億6600万円(同28.6％増)に、それぞれ上方修正した。
日本通信(9424)、米国で金融機関向けにデータ通信事業開始が買い材料
101000円 10900円高のストップ高買い気配
17日、「日本通信は米国で金融機関向けにデータ通信事業を始める。携帯電話
会社から通信回線を借り、ＡＴＭ向けに顧客情報や入出金情報などを無線でや
り取りするサービスを米国で初めて実現する。他社の無線回線を利用して通信
サービスをする企業は仮想移動体通信事業者（ＭＶＮＯ）と呼ばれる。日本通
信はＭＶＮＯ方式の活用で自ら投資するリスクを回避しながら、海外事業を拡
大する。」と一部報じられた。これが好感された。
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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17日のIPOレシオは前日の73.08から41.92の大幅上昇となり115.00とな
った。上昇は２日連続。IPOレシオ５日移動平均線は77.49と、こちらも２
日連続の上昇。
IPOレシオが５日移動平均線を上回り、且つ、５日移動平均線自体が上向き
のため、直近IPO市場は反発局面入りしている様子が窺える。今後、IPOレ
シオが５日移動平均線を下回るまでは、この反発が継続する見通しだ。
一方、３市場売買代金は前日から34億円増加して493億円となった。活況の
目安となる1000億円の半分以下の水準での推移が続いている。
直近IPOの一角や好業績の一部の人気銘柄には資金が流入したようだが、新
興全体で考えると、一向に投資資金が流入していないことが分かる。
３市場の主要な株価指数は全面高（日経ジャスダックは0.10％上昇、東証マ
ザーズ指数は2.51％上昇、大証へラクレス指数は1.74％の上昇）だったが、
売り物薄の中、スルスルと値を戻したに過ぎない。
新興市場のエネルギーは乏しく、流動性は枯渇し、投資家の関心は依然とし
て非常に低いのだろう。上昇の継続性及び力強さ、そして、上値の余地。ど
れも乏しいとみておきたい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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新興市場の売買代金は目を覆うような低さです。個人投資家の人気、関心は
完全に離散したようですね。逆に、環境関連の東証一部の低位材料株は商い
が高水準で非常に人気が高いですね。信用買い残も増加傾向ですし、アクテ
ィブ個人は元気一杯のようです。多くのアクティブ個人投資家にとって利益
を獲得し易い投資環境となったようです。
（藤井英敏）
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