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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年5月18日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9038.69 -226.33 -2.44％
ＴＯＰＩＸ 859.71 -21.94 -2.49％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1059.32 -0.29 -0.03％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 852.59 -7.38 -0.86％
マザーズ 352.8 -2.54 -0.71％
ヘラクレス 519.95 -6.03 -1.15％
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★ 相場概況（主力株）
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18日の日経平均は前週末比226.33円安の9038.69円、高値は９時２分の9167.82
円、安値は10時35分の8997.74円。東証一部の売買代金は１兆3345億円、値上
がり銘柄数は287銘柄、値下がり銘柄数は1348銘柄、変わらずは67銘柄だった。
日経平均は大幅に反落。
15日のＮＹダウは前日比62.68ドル安の8268.64ドルで取引を終えた。原油先物
相場の下落で、石油株が売られたことが響いた。ＮＹ円相場は反発した。前日
比60銭円高・ドル安の１ドル＝95円15-25銭で取引を終えた。円は一時94円73
銭まで上昇し、３月20日以来の高値を付けた。円は対ユーロで大幅に反発した。
前日比２円20銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝128円40-50銭で取引を終えた。ユ
ーロ圏のＧＤＰの減少幅が前期比で拡大したことや、ドイツのＧＤＰが1970年
の統計開始以来で最大の落ち込みと伝わったことが、ユーロ売り材料になった。
米株下落、円高基調が嫌気され、前場の日経平均は軟調推移となった。また、
国内で新型インフルエンザへの感染者数の増加が報じられ、経済への悪影響も
嫌気材料となった。物色面では、マスクやワクチンなどを手掛けるインフルエ
ンザ関連が値を飛ばした。
後場の日経平均は軟調ながらも、9000円大台、前場安値を割り込まず、底堅く
推移した。CME Globexで、米株価指数先物が軟調に推移し続けたことや、アジ
ア各国・各地域の株式市場が総じて軟調だったことが嫌気されていた。なお、
ムーディーズは、円建て日本国債を「Ａａ３」から「Ａａ２」に引き上げ、日
本の外貨建て債務格付けを「Ａａａ」から「Ａａ２」に引き下げ、日本国債の
格付けを「Ａａ２」に統一した。
東証33業種では、繊維製品、水産・農林の２業種が値上がりした。一方、保険、
証券、商品先物、不動産、鉄鋼、ガラス・土石、電気機器、鉱業、倉庫・運輸、
陸運、銀行、機械、金属製品、卸売、その他金融、小売、建設、ゴム製品、空
運などが値下がりした。
個別では、東証一部の値上がり率トップはトーア紡コーポレーション（3204）、
２位は東海染工（3577）、３位はシキボウ（3109）。一方、値下がり率トップ
は横河電機（6841）、２位はシルバー精工（6453）、３位はソースネクスト（
4344）。
個別銘柄動向は以下の通り
メディ・パル（7459）、自己株式取得を好感
1104円 68円高
15日、自己株式取得を発表した。これが好感された。取得する株式の総数上限
は500万株（発行済株式総数に対する割合2.04％）。（発行済株式数（自己株
式を除く）に対する割合2.08％）、取得価額の総額上限は65億円、取得する期
間は09年５月18日から09年９月15日まで。取得方法は東証における市場買付。
同時に発表した10年３月期通期連結業績予想は、売上高は２兆5510億円（前期
比3.5％増）、営業利益は172億円（同27.8％増）、経常利益は245億円（同15.
5％減）、当期純利益は66億円（同47.2％減）の見通し。09年度の１株当りの
年間配当は08年度と同額の18円。同社は、09年10月１日を期して、事業持株会
社体制から純粋持株会社体制へ移行し、商号を株式会社メディパルホールディ
ングスに変更する。
メガネトップ（7541）、10年３月期通期連結、増収・営業増益を好感
1132円 72円高
15日、10年３月期通期連結業績予想を発表した。２ケタ増収・営業増益が好感
された。売上高は513億円（前期比10.1％増）、営業利益は60億円（同12.8％
増）、経常利益は61億円（同12.8％増）、当期純利益は32億円（同10.4％増）
の見通し。09年度の１株当りの年間配当は12円の予定。08年度は32円。（なお、
同社は09年３月末に１対1.3の株式分割を実施している。）顧客の立場に立っ
たサービスの提供に努め、人材力、商品力、店舗力の強化を図っていく。また、
カジュアルアイウェアブティック「アルク」のリニューアルや「眼鏡市場」と
のコラボ店舗の展開など顧客の満足度・利便性の向上により競争力強化を図る。
このような取り組みにより企業力強化、企業価値の向上に努めていく。
日新薬(4516)、みずほの投資判断「２」への引き上げが買い手掛かり
1031円 90円高
みずほ証券は、同社の投資判断を従来の「３」から「２」へ引き上げたそうだ。
これが買い手掛かりになったと観測される。15 日に09年３月期決算と中期経
営計画(09年度〜13 年度)が発表。同社が中期計画を公表するのは今回が初め
てであるという。13年度の数値目標は、売上高800億円、営業利益100億円で、
中計期間中に強みのある泌尿器系と血液癌の領域に、導入新薬を市場投入し、
新製品売上高230億円を目指すそうだ。新製品としては、Celgene 社からの導
入品NS-17(米国名Vidaza、骨髄異形症候群(MDS))、４月にEli Lilly 社とライ
センス契約したタダラフィル(勃起不全、肺動脈性肺高血圧症、前立腺肥大症)
が中心であるという。みずほでは、十分達成可能な中期目標と考えているもよ
う。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。
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（株）ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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為替市場での円高基調に加え、新型インフルエンザの国内感染者数の急拡大で、
投資マインドが冷え込んでいる。テクニカル的には25日移動平均線（18日現在、
8955.97円）が迫っている。これを割り込むようだと、調整色が一段と強まる
見通しだ。
特に、一段の円高が進行するようだと、25日移動平均線割れの確度が高まるだ
ろう。逆に、円高が一服するようなら、自律反発するとみている。いずれにせ
よ、当面の日経平均の為替感応度は高まるとみている。
なお、16日付け日本経済新聞は、「内閣府が20日発表する2009年１−３月期の
実質国内総生産（ＧＤＰ）が戦後最大の下落率になるとの観測が広がっている。
民間調査機関27社による予測平均は前期比年率で16.0％減。予測通りになれば、
第一次石油危機時の1974年１−３月期の13.1％減を超え、35年ぶりに「戦後最
悪」を更新する。ただ４−６月期は生産の持ち直しなどでプラスに転じるとの
見方も出ている。」と報じている。
足元の日本経済は酷い状況だ。仮に、４−６月期にプラスに転じたとしても、
１〜３％程度の成長に過ぎないとみられる。これまでの反動であり、持続的な
成長が展望できるわけでもない。このため、円を対ドルでも、対ユーロでも、
ガンガン買い上がることには無理がありそう。
一方、ＥＵ統計局は15日、ユーロ圏16カ国の09年１−３月期の実質域内ＧＤＰ
が前期比2.5％減と、前期の1.6％減に比べ減少幅が一段と拡大したと発表して
いる。年率換算ではマイナス10％弱で、1999年の通貨統合以降で最大の落ち込
みとなった。これが材料視されて、円高・ユーロ安となったが、今度は、日本
のＧＤＰ発表で、円が売られ、足元の円高が一服する展開を想定する。
なお、大幅マイナスＧＤＰ発表は織り込み済みとは言え、海外勢の日本株売り
の口実となる可能性は残る。しかし、追加の景気対策の効果が出てくるのはこ
れからだ。
よって、仮に、押し目を形成するようなら、それは短期的な絶好の押し目買い
好機になると考える。なお、現時点では、25日移動平均線を割り込んだ場合、
日経平均の押し目メドとしては、現時点では、13週移動平均線（18日現在、85
32.85円）をイメージしている。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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18日のＩＰＯレシオは前週末の123.81から2.38ポイント低下して、121.43。２
日ぶりの低下。ＩＰＯレシオ５日移動平均線は120.52と、こちらも２日ぶりの
低下。
ＩＰＯレシオは僅かながら５日移動平均線を上抜いたが、５日移動平均線自体
が下向きのため、方向感を掴み難い。今後、ＩＰＯレシオが５日移動平均線を
上回って推移し、５日移動平均線自体が上向きに転じたら、直近ＩＰ市場の調
整が一巡するとみておきたい。
一方、３市場売買代金は前週末から25億円増加して253億円となった。増加し
たとは言え、絶対水準が低い。個人マネーが新興市場に一向に入ってこない。
これでは、新興市場に先高観が強まることはない。物色圏外に放置されている。
流動性も枯渇したままだ。また、個人が新興を見直すきっかけになるようなイ
ベントも見当たらない。
この結果、新興市場は引き続き、個人投資家に無視されるのだろう。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 編集後記
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新型インフルエンザの国内感染者拡大で、景気への影響が心配されます。それ
にしても、アッという間に、感染者は100人を超えました。弱毒性だからとち
ょっと安心していましたが、こう連日感染者数の拡大が報じられると、正直、
気が滅入ります。早いとこ、流行がピークアウトすることを祈るのみです。
（藤井英敏）
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いただきますと見やすくご覧いただけます。
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