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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年5月19日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9290.29 251.6 2.78％
ＴＯＰＩＸ 879.76 20.05 2.33％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1064.3 4.98 0.47％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 852.94 0.35 0.04％
マザーズ 351.43 -1.37 -0.39％
ヘラクレス 523.43 3.48 0.67％
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★ 相場概況（主力株）
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19日の日経平均は前日比251.60円高の9290.29円、高値は９時23分の9326.75円、
安値は９時５分の9166.97円。東証一部の売買代金は１兆5117億円、値上がり
銘柄数は1389銘柄、値下がり銘柄数は236銘柄、変わらずは72銘柄。日経平均
は大幅に２日ぶりに反発した。
18日のＮＹダウは前週末比235.44ドル高の8504.08ドルで取引を終えた。ゴー
ルドマン・サックスがバンカメを買い推奨リストに加えたこと、全米住宅建設
業協会（ＮＡＨＢ）が発表した５月の住宅市場指数が、前月から２ポイント上
昇し、昨年９月以来、８カ月ぶりの高水準となったことや、ホームセンター大
手のロウズが市場予想を上回る２-４月期決算と、10年１月期通期の利益見通し
の引き上げを発表したこと、などが買い材料になった。
ＮＹ円相場は大幅に反落した。前週末比１円10銭円安・ドル高の１ドル＝96円
25-35銭で終えた。円は対ユーロで大幅に反落した。前週末比２円15銭円安・
ユーロ高の１ユーロ＝130円55-65銭で取引を終えた。
米国株式市場の大幅反発と為替市場での円安が好感され、前場の東京株式市場
はほぼ全面高となった。昨日は東証一部上場銘柄数の79.2％する全面安商状と
なったが、外部環境の好転もあり、本日前場はその反動高となった。だが、寄
り付き直後の買いが一巡した後は、日経平均は、やや伸び悩んだ。
後場に入ってからも、前場の値幅の中での「もみあい」となった。堅調ながら、
膠着感が強かった。今晩発表される４月米住宅着工件数や、明日発表の国内の
１-３月期実質国内総生産（ＧＤＰ）を控えて、積極的な売買が手控えられた。
政治面では、民主新執行部が発足し、補正予算関連５法案の週内衆院通過容認
したことや、麻生首相と鳩山氏との党首討論を27日に開く日程で合意したこと
などが、報じられた。また、マクロ指標では、３月の鉱工業生産動向（確報）
で、生産指数が速報値と同じの前月比1.6％上昇の70.6で、６カ月ぶりに上昇
に転じたことが伝わった。
東証33業種では、繊維製品、水産・農林の２業種以外の31業種が値上がりした。
鉱業、ガラス・土石、その他金融、鉄鋼、パルプ・紙、不動産、証券、商品先
物、保険、機械、食料品、卸売、電気機器、石油・石炭製品、金属製品、輸送
用機器などの値上がりが目立つ。
個別では、東証一部の値上がり率トップはエス・サイエンス（5721）、２位は
松尾橋梁（5913）、３位は東栄住宅（8875）。一方、値下がり率トップは東海
染工（3577）、２位はトーア紡コーポレーション（3204）、３位は大東紡織（
3202）。
個別銘柄動向は以下の通り
東栄住宅（8875）、「市場の潮目が変わってきている」との報道が買い材料
288円 46円高
18日付け時事通信は、「民間調査会社の不動産経済研究所（東京）が18日発表
した４月のマンション市場動向によると、首都圏の発売戸数は前年同月比8.5
％減の2621戸だった。前年水準を20カ月連続割り込んだが、減少幅は2007年10
月以来18カ月ぶり１ケタとなった。５月は2.5％増の4500戸前後と、久々のプ
ラスを見込む。同研究所によると政府の経済対策や物件の値下がりでモデルル
ーム来場者が増えている。不動産会社が在庫処分に加え、新規供給にも注力し
始めていると分析し、「市場の潮目が変わってきている」と指摘した。」と報
じている。これが買い材料になったようだ。同様の背景から、サンウッド（89
03）、プロパスト（3236）、フージャースコーポレーション（8907）なども高
い。
松尾橋(5913)、ＩＨＩ(7013)のＴＯＢ価格122円にサヤ寄せ
121円 26円高
18日、ＩＨＩ(7013)による松尾橋梁普通株式に対するＴＯＢ（公開買付け）に
ついて、賛同意見を表明すると発表した。ＴＯＢ価格は、１株につき122円。
本日はこれにサヤ寄せするべく上昇した。ＩＨＩは、上場している松尾橋梁の
発行済普通株式(松尾橋梁が保有する自己株式を除く。)の全てを取得し、松尾
橋梁を完全子会社化することを目的とし、対象者の普通株式2223万8000株(08
年12月31日現在の対象者の総議決権の３分の２以上)の取得を下限として、公
開買付けを実施する。届出当初の買付け等の期間は、09年５月19日から09年６
月16日まで(21営業日)。本公開買付けは、ＩＨＩ、松尾橋梁及び栗本鐵工所(5
602)の間で09年５月18日に締結された「事業統合に係る基本合意書」に基づき、
ＩＨＩ、松尾橋梁及び栗本鐵工所が有する橋梁・水門及びその他鋼構造物事業
の統合に向け、第１段階として行われるもの。
国際帝石（1605）、ＧＳの投資判断・目標株価引き上げが買い手掛かり
707000円 36000円高
ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を従来の「中立」から「買い
」へ、目標株価は同63.5万円を78万円へ、それぞれ引き上げたそうだ。これが
買い手掛かりになったと観測される。ＩＮＰＥＸ株は昨年10月末の安値42.4万
円と比べるとかなり上昇したが、過去の平均的バリュエーションと比較すれば
未だ上昇余地が残っているという。また、株式市場が上昇に転じた３月13日以
降はアンダーパフォームしており、買い増しチャンスと考えるとも。経済環境
安定化と原油需給正常化に従い、石油上流企業の株価評価は下値を探るバリュ
エーションから通常バリュエーションに移行すると考えているもよう。株価材
料は、原油価格の上昇、保守的な10年３月期会社予想の上方修正、アバディＬ
ＮＧプロジェクトのＦＥＥＤが09年末までに開始の計画で、ＦＥＥＤ開始のニ
ュースがあればポジティブ・カタリストだという。
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若林栄四のプロフィール
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行（現、三菱東京UFJ銀行）入行。同行
シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店為替課長
を経て、85年よりニューヨーク支店次長。1987年、勧角証券（アメリカ）執行
副社長。1996年末退職。歴史観に裏づけされた洞察力から生み出される、内外
金融市場全般に亘る鋭い相場大局観及び問題の本質を把握し明確に語りきる同
氏の姿勢は、日本国内に限らず海外のプロフェッショナル・機関投資家・ファ
ンド・マネジャーの間でも注目されている。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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ＮＹダウは５月５日以降、昨日まで10日間、上昇、下降を交互に繰り返してい
る。その間のレンジは8230.17ドル〜8587.55ドルだ。ＮＹダウの動きに連動し
ている日経平均も似たような動きになっている。これは、ドル・円相場にも言
えることだ。方向感が掴み難い、もみあいが続いている。
足元では、東京株式市場は円相場の感応度が高まっている感が非常に強い。こ
のため、明日以降も、円相場が円高なら調整、円安なら上昇となるのだろう。
国内の内部要因が乏しい中、外部要因に振らされ、自律性が乏しい状況は当分
続く公算が大きい。ただし、追加の景気対策でメリットを受ける企業群には、
買い意欲が継続するとみている。
投資主体別では、国内機関投資家と個人が売り、外国人投資家が買う、という
構図になっていると予想している。国内機関投資家のうち、特に、銀行がリス
ク・アセットである株式減らしで売っているとみている。個人投資家は、日経
平均9000円オーバーでは、利益確定売り、ヤレヤレ売りを出していると予想し
ている。
国内勢の売り圧力が弱まらない限り、特に、国内機関投資家の売りが止まない
限り、ＴＯＰＩＸ、日経平均等の上値は抑制される公算が大きいだろう。
なお、当面の東京株式市場の方向性は、円相場の動向が握っているとみている。
円相場に方向性が出ない限り、株式市場にも上下のトレンドは発生せず、横這
いトレンドが継続するだろう。
物色面では、追加景気対策でメリットを受けるエコ家電・エコカー関連、優
遇税制と市況底入れの兆しが出ている住宅・不動産関連に注目しておきたい。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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19日のＩＰＯレシオは前日の121.43から10.28ポイント上昇して131.71となっ
た。上昇は２日ぶり。ＩＰＯレシオは４月30日から本日まで11日間、１日おき
に上下を繰り返している。方向感が掴み難い。
ＩＰＯレシオ５日移動平均線は122.47と、こちらも２日ぶりの上昇。５日移動
平均線も５月７日から９日間、１日おきに上下を繰り返し、トレンド性が見出
せない。
一方、３市場売買代金は前日から69億円減少して184億円となった。とうとう
200億円の大台を割り込んだ。流動性が完全に枯渇している。個人投資家の関
心が全く集まらず、マネーの流入も途絶えているようだ。
今後、個人投資家が新興市場を見直すような大きなイベントが発生しない限り、
現状の物色圏外状態が続くだろう。
当然、ボリュームが増加してこない限り、新興の先高観が強まることもないだ
ろう。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 編集後記
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18日付け時事通信は、「民間調査会社の不動産経済研究所（東京）が18日発表
した４月のマンション市場動向によると、首都圏の発売戸数は前年同月比8.5
％減の2,621戸だった。前年水準を20カ月連続割り込んだが、減少幅は2007年
10月以来18カ月ぶり１ケタとなった。５月は2.5％増の4500戸前後と、久々の
プラスを見込む。同研究所によると政府の経済対策や物件の値下がりでモデル
ルーム来場者が増えている。不動産会社が在庫処分に加え、新規供給にも注力
し始めていると分析し、「市場の潮目が変わってきている」と指摘した。」と
報じています。この「市場の潮目が変わってきている」というフレーズはいい
ですねぇ。本当に潮目が変わるようなら、株式、ゴルフ会員権ときて、不動産
価格の反転底入れとなる見通しです。これで、資産デフレがいったん終了する
ことになりそうです。これは富裕層を元気にさせることでしょう。
（藤井英敏）
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【等幅フォントで御覧ください】
フォントの設定をWindowsは「MSゴシック」、Macは「Osaka-等幅」等として
いただきますと見やすくご覧いただけます。
＜Outlook Express の場合＞
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で「ＭＳゴシック」をお選びください。
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