Thursday, June 25, 2009

「カブ知恵」発、売り方の買い戻し加速し、日経は25日線をブレイク

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年6月25日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 9796.08 205.76 2.15%
TOPIX 919.77 17.31 1.92%
日経JASDAQ 1176.87 6.93 0.59%
J−Stock 961.77 9.72 1.02%
マザーズ 434.48 6.4 1.5%
ヘラクレス 642.17 14.67 2.34%
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★ 相場概況(主力株)
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25日の日経平均は前日比205.76円高の9796.08円、高値は14時12分の9871.14円、
安値は9時13分の9619.02円。東証一部の売買代金は1兆5562億円、値上がり銘
柄数は1452銘柄、値下がり銘柄数は181銘柄、変わらずは64銘柄だった。日経
平均は大幅に2日続伸した。

24日のNYダウは小幅に4日続落。前日比23.05ドル安の8299.86ドルで取引を
終えた。

FRBは23〜24日に開催したFOMCで、FF金利の誘導目標をゼロ〜0.25%
に据え置くことを決め、3月以降実施している国債買い切りについて、秋まで
に最大3000億ドルとする現行政策を維持した。これを受け、米長期金利が上昇
し、嫌気された。

また、モルガン・スタンレーが、投資判断を従来の「買い」から「中立」に、
目標株価を従来予想の60ドルから50ドルに引き下げた、ボーイングが前日に続
き下落したことも、NYダウ平均の足を引っ張った。

一方、前日夕に市場予想を上回る四半期決算を発表したオラクルの上昇が、ハ
イテク株全般の押し上げ要因になった。

NY円相場は4日ぶりに反落した。前日比45銭円安・ドル高の1ドル=95円60
-70銭で取引を終えた。円は対ユーロで反発した。前日比80銭円高・ユーロ安
の1ユーロ=133円20-30銭で取引を終えた。

スイス国立銀行が24日、スイスフランの上昇を抑えるべく、対ドルとユーロで
自国通貨売り介入を数回実施したとの観測が市場で囁かれ、これがドル買い要
因となった。

前場の東京株式市場は、米ナスダック総合指数の上昇と東京外国為替市場で円
相場が円安になっていることで、買いが優勢だった。

後場に入っても、堅調な相場が続いた。アジア各国・各地域の株式市場が全面
高となったことや、CME Globexで、米株価指数先物が堅調だったことが、追い
風となった。また、25日移動平均線(25日現在、9695.35円)を上抜けたこと
で、売り方の買戻しも、断続的に入ったと観測される。

東証33業種では、不動産、証券、商品先物、ガラス・土石、精密機械、機械、
卸売、鉄鋼、非鉄金属、建設、電気機器、輸送用機器、鉱業、繊維製品、化学、
その他金融などが値上がりした。一方、値下がりはゴム製品だけだった。

個別では、東証一部の値上がり率トップはインボイス(9448)、2位は日本ア
ジア投資(8518)、3位はサンシティ(8910)。一方、値下がり率トップはロ
プロ(8577)、2位はフージャースコーポレーション(8907)、3位はテー・
オー・ダブリュー(4767)。新興3市場は全面高。

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昨年発生した「100年に一度」とされる未曾有の金融危機を経て、足元の株式
市場は、過度の悲観からの揺り戻しで、やや冷静さを取り戻しています。

この戻り相場に上手く乗れた方もいらっしゃるでしょうが、そうでもない個人
投資家の方が非常に多いということをよく耳にします。

そうではない個人投資家の多くは、サラリーマンや自営業などの本業を抱え、
投資情報の収集に十分な時間をかけられない方が大部分を占めると推察されま
す。

また、投資のプロである機関投資家や証券会社の自己売買部門に比べて、圧倒
的に情報量が不足していることも、パフォーマンスが向上しない一因と推察し
ます。ですが、市場には有益な情報も、無駄な情報も、混在し、且つ、無数存
在しています。その中から、本当に投資家にとって重要な情報を効率的に抽出
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それなりの理論武装や情報収集をしておかないと、アマが負けるのは当然です。
負けない投資家になるための投資情報ツールとして、ぜひ、「Predict
ion」をお選びいただければ、幸です。

株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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本日は、欧州系年金筋やアジア系ファンドなどが買い支えているとの観測が、
終日囁かれていました。

また、経済協力開発機構(OECD)が24日、日米欧などの経済見通し(エコ
ノミック・アウトルック)を発表し、加盟30カ国の実質経済成長率は09年がマ
イナス4.1%で、10年はプラス0.7%になると予測しました。

3月時点の予測では、加盟国全体で09年〜10年は2年連続でマイナス成長にな
ると予測していましたが、今回は両年とも上方修正となりました。これが、海
外勢の買いを誘ったようです。

そして、本日の上げ幅拡大は、前日まで売りを出していた商品投資顧問業者(
CTA)の踏み上げが寄与したのではないかとの観測も囁かれていました。

いずれにせよ、本日の上昇で、日経平均は、5日移動平均線(25日現在、9709
.70円)も、25日移動平均線(25日現在、9695.35円)も、共に上抜きました。
短期チャートは大幅に改善しました。

今後、25日移動平均線を安定的に上回って推移するようなら、6月12日の1017
0.82円を試すことになるでしょう。

アクティブ個人への影響力が最も大きいとみられるGSユアサ(6674)ですが、
依然として、5日移動平均線(25日現在、961円)に頭を抑えられ、調整が続
いています。

しかし、25日移動平均線(同、893円)との乖離率は5.2%にまで低下して、過
熱感が解消されつつあります。

現在株価水準で推移できれば、25日移動平均線を割り込むことなく、急激に下
降中の5日移動平均線が、横這い、若しくは、上昇に転じることになりそうで
す。

また、5日ベースのストキャスティクスでは、%Kが19.52%、%D(3日)
が12.09%と、売られ過ぎゾーンでのゴールデン・クロスを実現しています。

09年2月23日の363円を上昇の起点、6月18日の1228円を天井と仮定すると、
上昇幅は865円です。この3分の1押しが940円、38.2%押しが898円、半値押
しが796円、61.8%押しが693円です。

昨日は898円まで下落し、38.2%押しは既に済ましています。最低限の値幅調
整は終了した可能性が高そうです。

よって、明日以降、早い段階で、調整一巡感が高まり、2番天井を目指す可能
性が高まったとみています。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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25日のIPOレシオは88.46と、前日から3.70低下しました。低下は6日連続
です。

IPOレシオ5日移動平均線は112.83と、こちらも6日連続の低下です。IP
Oレシオは、5日移動平均線を割り込んだままです。

5日移動平均線も低下し、且つ、5日移動平均線を割り込んでいますので、直
近IPO市場の調整は継続する可能性が高そうです。

一方、3市場売買代金は前日から19億減少して363億円となりました。

東証一部では、アクティブ個人が好むGSユアサ(6674)に代表される銘柄群
が反発したとは言え、上値が重かったです。

これを受け、アクティブ個人のマインドの回復は鈍かったようです。

なお、主要3指数は全面高でした。

日経ジャスダック平均は続伸し、年初来高値を更新しました。終値(確報)は、
前日比6円93銭高の1176円87銭でした。

大証ヘラクレス指数は、東証マザーズ指数は共に3日ぶりに反発しました。

なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、25日現在358.
48ポイント、雲上限は513.48ポイントと、その幅は155.00ポイントと分厚いで
す。

少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。

ですが、今後、(2日連続で減少しましましたが)売買代金の増加を伴って上
昇基調が続くようなら、ここまで売り叩かれた市場でもあり、雲上抜けの可能
性は決して低くはないとみています。

なお、目先については、終値は434.48ポイントですので、5日移動平均線(25
日現在、431.05ポイント)を、上回りました。

同線を上回ったため、東証マザーズ指数は、自律反発局面に入ったとみていま
す。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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東証が25日発表した6月第3週(15〜19日)の株式投資部門別売買動向では、
個人が4週ぶりに買い越しに転じました。

買越額はなんと4928億円です。個人投資家の買い意欲はメチャクチャ旺盛です。

今後もますます、投資主体別では、個人投資家の存在感が増すことになるでし
ょう。

信用取引を活用したり、短期売買を好むアクティブ個人投資家好みの銘柄群は、
活発な売買が繰り広げられることになるとみています。

そのカギを握るのが、当面は、GSユアサ(6674)の株価動向だと思います。

(藤井英敏)

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