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電池相場の主役であるＧＳユアサ（6674）が、６月18日に1,228円の上場来高
値を付けた後、急落、失速した。29日には25日移動平均線を割り込み、テクニ
カル的にも、調整色が強まっている。このため、自動車向け電池関連銘柄群は、
同社の調整が一巡するまでは、騰勢が一服する見通しだ。
しかし、個人投資家中心に物色意欲は旺盛だ。よって、ポスト電池相場を模索
する動きが強まるとみている。当社では、その一番手が、「ＬＥＤ（発光ダイ
オード）関連」とみている。
当面の東京株式市場では、エコ関連銘柄の循環物色が続くだろう。電池同様に、
その用途が多岐にわたるＬＥＤは、十分に物色の柱になり得ると考える。そこ
で、今回は、同関連銘柄のうち、注目したい３銘柄をピックアップした。
投資の参考にしていただければ、幸だ。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年7月2日発行
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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況（主力株）
★ 今後の相場イメージ（主力株）
★ 今後の相場イメージ（新興市場）
★ ＩＰＯ情報
★ 編集後記
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★ 各種株価指数の状況
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日経２２５ 9876.15 -63.78 -0.64％
ＴＯＰＩＸ 924.02 -4.28 -0.46％
日経ＪＡＳＤＡＱ 1213.05 8.01 0.66％
Ｊ−Ｓｔｏｃｋ 986.06 -8.18 -0.82％
マザーズ 443.61 -1.57 -0.35％
ヘラクレス 648.06 -3.74 -0.57％
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★ 相場概況（主力株）
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２日の日経平均は前日比63.79円安の9876.15円、高値は始値の9993.77円、安
値は13時39分の9869.54円。東証一部の売買代金は１兆4484億円、値上がり率
銘柄数は647銘柄、値下がり銘柄数は927銘柄、変わらずは124銘柄。日経平均
は２日続落した。
１日のＮＹダウは前日比57.06ドル高の8504.06ドルで取引を終えた。ＩＳＭ発
表した６月の製造業景況感指数は前月比2.0ポイント上昇し、44.8。前月比で
プラスになるのは６カ月連続で、市場予想の44.6も上回った。ＮＡＲが発表し
た５月の仮契約住宅販売指数は90.7と前月比0.1％上昇し、４カ月連続の上昇。
前年同月比でも6.7％上昇した。
これら、好調なマクロ指標が好感された。
なお、ＡＤＰ全米雇用リポートでは、６月の非農業部門雇用者数は前月比47万
3000人減少した。また、５月の改定値は48万5000人減少と当初発表の53万2000
人減少から改善した。
ＮＹ円相場は３日続落した。前日比30銭円安・ドル高の１ドル＝96円60-70銭
で取引を終えた。しかし、来週イタリアで開催の主要国首脳会議で、中国が新
たな国際準備通貨の提案について討議するよう求めたと伝わったことで、円買
いも入った。
また、円は対ユーロで大幅に反落した。前日比１円50銭円安・ユーロ高の１ユ
ーロ＝136円65-75銭で取引を終えた。
米株上昇、円安を好感する一方、相次ぐ大型ファイナンスによる需給悪が綱引
きとなり、前場の日経平均は一度も１万円を回復することなく、もみあいとな
った。米雇用統計発表を控え、買い手控えも強かった。
後場に入ると、買い手控え気分が一段と強まる中、雇用統計発表を控え、持ち
高調整の売りで、日経平均は軟調に推移した。東証一部では、特段買い上がる
材料が見当たらない中、低位の材料株に値を飛ばすものが目立った。収益機会
を求めた短期資金が、材料株物色を活発化させたようだ。
東証33業種では、ゴム製品、保険、ガラス・土石、化学、空運、鉄鋼、証券、
商品先物、陸運、非鉄金属の９業種が値上がりした。一方、石油・石炭製品、
不動産、建設、食料品、その他金融、銀行、パルプ・紙、機械、鉱業、海運、
金属製品などが値下がりした。
個別では、東証一部の値上がり率トップは鈴丹（8193）、２位は日本精線（56
59）、３位はリズム時計（7769）。一方、値下がり率トップは山水電気（6793
）、２位はロプロ（8577）、３位は東日カーライフグループ（8291）。
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★ 今後の相場イメージ（主力株）
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東証が、２日発表した６月第４週（６月22−26日）の株式投資部門別売買動向
では、外国人は２週連続で売り越しました。売越額は1077億円でした。前週は
2320億円の売り越しでした。
個人も売り越しに転じました。売り越し額は431億でした。前週は4928億円の
大幅売り越しでした。
一方、前週に363億円売り越した金融機関が775億円の買い越しに転じ、その他
法人等は前週の237億円の買い越しに続き、この週も288億円買い越しました。
金融機関の内訳では、信託銀行が818億円、生保・損保が53億円買い越しまし
た。
この週の日経平均は9788.07円で寄り付き、翌23日に9511.45円の週安値を付け、
結局、9877.39円で週の取引を終えました。週高値は26日の9893.00円でした。
外国人投資家や個人投資家の売りを金融機関の買いが吸収したようです。
また、６月26日時点の裁定取引に伴う現物株の買い残高（期近・期先合計）は
２週ぶりに増加ました。６月19日比518億円の増加で、買い残高は１兆1162億
円でした。
この裁定買いも、外国人と個人の現物売りを吸収したことでしょう。
なお、今後ですが、外国人投資家が買い越し姿勢を鮮明にしてこないと、日経
平均が上値をドンドン追っていくことは厳しいでしょうね。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ 今後の相場イメージ（新興市場）
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２日のＩＰＯレシオは142.50、前日から19.66ポイント低下しました。低下は
３日ぶりです。
ＩＰＯレシオ５日移動平均線は128.09と、こちらは３日連続で上昇しました。
ＩＰＯレシオは、５日移動平均線を上回り、且つ、５日移動平均線も上昇して
いますので、直近ＩＰＯ市場は６月30日から上昇局面に入ったとみています。
今後、ＩＰＯレシオが５日移動平均線を割り込むまで、この上昇は継続すると
みています。
一方、３市場売買代金は前日から25億減少して375億円となりました。減少し、
400億円を割りこんだことは、ややネガティブです。
今後も、この水準から減少傾向を強めるようだと、エネルギー不足懸念が強ま
ります。ですが、本日は、雇用統計発表等の特殊要因もあります。
つまり、一過性の可能性は残っているとみています。
なお、主要３指数は高安マチマチでした。
日経ジャスダック平均は７日続伸しました。終値（確報）は、前日比８円１銭
高の1213円５銭でした。５日連続で年初来高値を更新しました。
大証ヘラクレス指数は、東証マザーズ指数は共に６日ぶりに反落しました。
なお、東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、２日現在356.
56ポイント、雲上限は489.70ポイントと、その幅は133.14ポイントと分厚いで
す。
少なくとも、雲を上抜けない限り、新興市場の本格的な上昇は確信が持てる状
況ではない点には、引き続き、注意したいところです。
ですが、今後、売買代金の増加を伴って上昇基調が続くようなら、ここまで売
り叩かれた市場でもあり、雲上抜けの可能性は決して低くはないとみています。
なお、目先については、終値は443.61ポイントですので、５日移動平均線（２
日現在、441.14ポイント）を、上回っています。
同線を上回っているため、東証マザーズ指数は、自律反発局面が続いていると
みています。
（株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏）
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★ ＩＰＯ情報
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★ 編集後記
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上値が重いですね。昨日は30日のＮＹダウが下落したこともあり、ある程度、
納得できます。
しかし、本日は、ＮＹダウの反発、円安と、外部環境は改善していました。し
かし、上は重く、日経平均は続落です。
昨日、本日と、後場にワンショット1000枚の売り仕掛けと観測される先物売り
が出たことも影響したのでしょうが、弱いですねぇ。
実需の買いが入れば、仕掛けは失敗し、逆に、ミニ踏み上げに転じるものです
から。
つまり、実需の買いが、このレベルでは入っていないのでしょう。今日買って、
今日売るつもりの買いがメインなんでしょうね。
（藤井英敏）
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