Tuesday, November 17, 2009

「カブ知恵」発、TOPIX5日続落、小型株の下落が激しい

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「カブ知恵」発、個人投資家向け株式情報 2009年11月17日発行

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★ 目次
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★ 各種株価指数の状況
★ 相場概況(主力株)
★ 今後の相場イメージ(主力株)
★ 今後の相場イメージ(新興市場)
★ IPO情報
★ 編集後記

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★ 各種株価指数の状況
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日経225 9729.93 -61.25 -0.63%
TOPIX 857 -3.42 -0.4%
日経JASDAQ 1135.98 -13.69 -1.19%
J−Stock 920.22 -21.37 -2.27%
マザーズ 373.32 -11 -2.86%
ヘラクレス 521 -6.48 -1.23%
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★ 相場概況(主力株)
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17日の日経平均は前日比61.25円安の9729.93円、高値は9時4分の9847.64円、
安値は14時36分の9715.28円。東証一部の売買代金は1兆2420億円、値上がり
銘柄数は361銘柄、値下がり銘柄数は1262銘柄、変わらずは64銘柄。日経平均
は2日ぶりに反落し、TOPIXは3.42ポイント安の857.00ポイントと、5日
続落した。

16日のNYダウは前週末比136.49ドル高の10406.96ドルと、08年10月2日以来
約1年1カ月ぶりの高値で取引を終えた。バーナンキFRB議長の講演が、超
低金利政策の長期化を改めて示唆する内容だったことが好感された。

NY円相場は続伸した。前週末比65銭円高・ドル安の1ドル=88円95〜89円05
銭で取引を終えた。一時88円75銭と10月9日以来の円高・ドル安水準まで買わ
れた。円は対ユーロで4日続伸した。前週末比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ
=133円25〜35銭で取引を終えた。

NY原油先物相場は3日ぶりに反発した。WTI期近の12月物は前週末比2.55
ドル高の1バレル78.90ドルで取引を終えた。NY金先物相場は大幅に続伸し
た。12月物は前週末比22.5ドル高の1トロイオンス1139.2ドルで取引を終えた。

米国株上昇も、円高が嫌気され、前場の日経平均は上値の重い展開となり、結
局、前日比マイナス圏に沈んだ。相次ぐ増資を背景にした足元の需給悪化懸念
も根強かった。

後場に入っても、軟調な展開が続いた。膠着感が強く、日経平均の値幅は44.4
1円にとどまった。規模別株価指数は、大型株は858.47ポイント前日比0.01ポ
イント高に対し、中型株は921.74ポイント同7.56ポイント安、小型株は1277.1
4ポイント同22.05ポイント安と、中小型株の下落が目立つ。

東証33業種では、陸運、不動産、電気・ガス、海運、銀行、医薬品、保険、食
料品の8業種が値上がりした。一方、空運、繊維製品、化学、パルプ・紙、非
鉄金属、精密機械、ガラス・土石、情報・通信、機械、証券、商品先物、その
他製品、水産・農林などが値下がりした。

個別では、東証一部の値上がり率トップは山水電気(6793)、2位はきもと(
7908)、3位はユナイテッドアローズ(7606)。一方、値下がり率トップはダ
イワボウHD(3107)、2位は世紀東急(1898)、3位はティアック(6803)。

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◎本日の新着個別銘柄動向

更新時間:2009/11/17 9:41:25

KIMOTO(7908)、大和のレーティング「2」への引き上げが買い手掛り
923円 100円高のストップ高買い気配
大和証券SMBCは、同社のレーティングを従来の「3」から「2」へ引き上
げ、今後半年から1年程度で再来期PER18倍の株価1000 円が視野に入ると
判断しているそうだ。これが買い手掛りになったようだ。タッチパネル用ハー
ドコートフィルム(TP用HCフィルム)の成長が著しいという。今期の売上
は前期比2.1倍となり、近年の主力製品であった光拡散フィルムのピーク売上
を初めて上回るそうだ。来期は36%増収、再来期は25%増収を予想し、再来期
の売上構成比は53%まで高まるとみているもよう。

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★ 今後の相場イメージ(主力株)
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東京株式市場は全般的に軟調ですが、特に、小型株の下落が激しいです。これ
らは個人投資家好みの銘柄群であり、とりわけ、信用買い方は相当な痛手を負
っているとみられます。なお、足元の小型株の急落は追証発生若しくは回避に
伴う投売りとみています。このような売りは大抵大底圏で出るものであり、こ
の投売りが一巡すれば、急激なリバウンドが発生することになるとみています。

一方、大型株ですが本日は比較的堅調でした。1兆円増資が観測されている三
菱UFJFG(8306)は487円前日比7円高です。銀行株については、当面の
悪材料が出尽くした感があるので、早晩、銀行株がけん引役となり、TOPI
Xが日経平均に対して相対的に強くなる展開を想定しています。

確かに、本日取引終了後に、東京建物(8804)が公募増資などで最大約456億
円を調達すると発表しており、企業の増資ラッシュは継続する見通しです。し
かし、大物は取り敢えず、三菱UFJと日立(6501)で終了した可能性が高く、
今後は、小物の増資が断続的に出てくる程度とみています。よって、過度な需
給悪化懸念は徐々に後退すると考えています。無論、増資を発表した企業は希
薄化が嫌気され売られることにはなるでしょうが。ですが、公募価格の値決め
が終われば買われていくとみています。

なお、政府は、菅副総理が20日に開く関係閣僚会議に提出する11月の月例経済
報告で、デフレへの懸念を盛り込む方向だそうです。また、17日付け読売新聞
(ネット版)は、「菅国家戦略相は17日の閣議後の記者会見で、薄型テレビや
エアコンなどの省エネ家電を購入すると商品券などと交換できる「エコポイン
ト」制度や、環境対応車を購入した場合に最大25万円(乗用車の場合)を補
助するエコカー補助金制度の延長を検討する考えを明らかにした。」と報じて
います。

このように、政府がデフレに対する危機感を市場と共有し、且つ、来年4月以
降のエコポイント・エコカー補助金の延長等、具体的に景気に配慮した施策を
矢継ぎ早に講じるなら、株式市場は早晩落ち着きを取り戻すとみています。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ 今後の相場イメージ(新興市場)
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17日のIPOレシオは24.00と、前日から3.78ポイント低下しました。低下は
3日連続です。

IPOレシオ5日移動平均線は32.09と、こちらは14日連続の低下です。

IPOレシオが5日移動平均線を下回っています。そして、5日移動平均線自
体は下向きです。直近IPO市場は調整継続とみています。

一方、3市場売買代金は前日比66億円減少して367億円でした。個人投資家は
新興市場には全く見向きもしていないというより、買い物薄の中、セッセと投
売りしているようです。

なお、主要3指数は全面安でした。

日経ジャスダック平均の終値(確報)は、9日続落し、前日比13円69銭安の11
35円98銭でした。1月30日〜2月13日(10営業日連続)以来の長さになりまし
た。ジャスダック市場の売買代金は概算で150億円と、前日の161億円からやや
減少しました。買い物薄の中、小口の投売りが出たのでしょう。

東証マザーズ指数は11日続落し、2008年9月22日から10月8日までの12日続落
以来の長さとなりました。大証ヘラクレス指数は7日続落しました。

東証マザーズ指数の週足ベースの一目均衡表の雲下限は、17日現在342.47ポイ
ント、雲上限は462.82ポイントです。再び、雲の中に潜り込んでしまいました。

今後、雲上限を上抜けない限り、マザーズ市場は調整すると考えています。一
方、雲を下抜けると長い調整局面が到来することになるでしょう。

なお、目先については、終値は373.32ポイントと、5日移動平均線(17日現在、
390.61ポイント)、25日移動平均線(同、428.30ポイント)共に、下抜けてい
ます。

今後、5日移動平均線を上抜けるまで、下値を模索する可能性が高いとみてい
ます。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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★ IPO情報
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★ 編集後記
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東証が17日に発表した11月13日申込時点の信用買い残は、前週比269億円減の
1兆6902億円でした。減少は5週ぶりです。

足元、小型株の下落が顕著です。追証・追証発生回避に伴う買い建玉整理、代
用有価証券の処分売りを迫られている投資家が多数発生していることでしょう。

小型株に関しては、この投売りが一巡するまでは厳しい局面ですが、この売り
が一巡すれば鋭角的な戻りが期待できます。

追証絡みの投売りは底入れ近しのサインとみています。

今晩は新月です。もしかしたら、今日・明日が底になるかもしれないなぁとみ
ています。

(藤井英敏)

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